もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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第91話

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 道中モズはずっと紳士だった。その為、リアが困ることなど何もなかった。そして王都には何の問題もなく着いた。その日は王都の宿に宿泊する事にしていた。もちろん部屋は別である。翌日にはショーンの馬車が迎えに来る事になっていた。
 翌朝、朝食の時間になってもモズは部屋から降りて来なかった。リアは疲れて寝ているのだろうと思っていたが、あまりに起きて来ないのでモズの部屋に訪問した。しかしモズの宿泊していた部屋はすでに引き払われていた。

 リアは行方が分からなくなったモズを残して迎えにきたコバック家の馬車で邸に戻った。
「リア、一人なのかい?」
「ええ…宿の人に聞いたら朝早くに部屋を出たって…」
「散歩でもして迷子になっているのかしら?」
 と、母イザベラは言う。しかし、リアはモズに裏切られた事が分かっていた。

 一週間後、ロイズに続き、コスモポリタンの独立が宣言された。それをシシリアキングスも受け入れている王都の新聞が賑わった。


 コスモポリタンの第12代ベンジャビン・コスモポリタン王の息子、第二王子モディリアーニが単独で登城し、コスモポリタンの城に滞在していたシシリアの貴族を制圧している事を告げ、王に対してコスモポリタンの解放の書類を差し出しサインをさせた。またマオリエッタ王子とガロエモ・ロックオール次期公爵がコスモポリタンにて囚われているとの事だった。
 今後はベンジャビン王の第一王子ヒルナンディスが第13代コスモポリタン王として君臨する事になった。

 数日後にはヒルナンディス王と王弟モディリアーニの姿絵が公開された。それは紛れもなく王弟モディリアーニはモズだった。そしてヒルナンディス王は兄だと言っていた強面のあのギルマスの顔だった。

 リアはイザベラにそっと抱きしめられた。
「リアはどこまで知っていたのかい?」
 ショーンはリアに聞いた。
「なにも…あの朝、宿でメモを受け取るまでは…」
「…内容は?」
「…べつに…別れの言葉よ」
 ショーンや両親はそれ以上何も聞けなかった。

 メモの内容は一言だけだった。

「愛するリア、君を傷つけた事を謝る。そして、さようなら」


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次回、最終話です
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