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日本から異世界へ
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日本で激務に追われる平凡な会社員、月塚 瑳清は自宅のリビングに腰を下ろした。今年で28歳になる彼は、特にこれと言った趣味も無く、恋人も居らず、仕事終わりにコンビニで買った弁当を黙々と食べ始めた。その表情は草臥れ、首元だけを緩めたスーツが哀愁を漂わせる。食事と並行して行われるソーシャルゲームは、友人達と話を合わせる為に始めたものだが、最近は残業が多く、その友人達とも久しく連絡すら取れていない。独り虚しく、デイリークエストを消化する心は冷えきっていた。
食事を終えた月塚はゲームに一区切りをつけ、スマホをテーブルの上に置き、のたのた とだらしなく横たわった。
月塚(あ"ーー。スーツ皺んなる……。シャワー浴びんの、めんどくせぇ……。)
頭では分かっていても日々のストレスで疲弊した心身がそれを拒む。そのまま、暫く ぼーっとしていると不意に明かりが消えた。
月塚(……停電か……?)
突然真っ暗になった為、少し動揺するが、日本という安全な国で育った月塚は危機感が薄く、そのうちつくだろうと高を括っていた。
パッ!
明かりがつき、次に目にした光景は、今まで自身が生活してきたモノとは、かけ離れたモノだった。
食事を終えた月塚はゲームに一区切りをつけ、スマホをテーブルの上に置き、のたのた とだらしなく横たわった。
月塚(あ"ーー。スーツ皺んなる……。シャワー浴びんの、めんどくせぇ……。)
頭では分かっていても日々のストレスで疲弊した心身がそれを拒む。そのまま、暫く ぼーっとしていると不意に明かりが消えた。
月塚(……停電か……?)
突然真っ暗になった為、少し動揺するが、日本という安全な国で育った月塚は危機感が薄く、そのうちつくだろうと高を括っていた。
パッ!
明かりがつき、次に目にした光景は、今まで自身が生活してきたモノとは、かけ離れたモノだった。
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