こちら（社会的）自傷行為現場です。どーぞ。

あーあ。（猫大脱走）

その後のお話なのですが。

王太子だった第一王子ですが亡くなりました。
何でも今度の事で処分を決める為に自室謹慎をくらっていました。


「ええい！遠くまでは行かない！少し気分転換してくるだけだ！！」


と叫び、護衛2人を連れて遠乗りに出かけたそうで。
馬で1時間程走らせさあ帰ろうとしたところ、急にいなないた馬に振り落とされ、思いっきり胸を踏みつけられそのまま数日後儚くなったそうです。

父の同僚が侍従に怒鳴りつけている殿下に出くわし、お父様に「謹慎していろと沙汰があったというのに今の自分の状況をわかっていないのか」と愚痴をこぼしたのを聞いた後に、落馬によって事故死したと知らせが出されたのです。

色々と勘繰りたくなる事故死ですが、自分で遠乗りすると殿下が選択したのですしこの辺の事は考えない方がいいのよね。

王妃はその後公の場に出る事はなく、「第一王子の件を恥、離宮に籠られることになった」と第一王子の事故死の発表と共に知らされた。

絶対に王妃はそんな殊勝な人間ではない事は皆分かっているけれど、あの名ばかりの王妃に会う事はないのだと思うとホッとしたわ。
第二妃殿下がこれまで以上に国を引っ張っていって下さるのでしょう。

第一王子の側近だった人達は、彼らの家自体が王妃の影に隠れて美味い汁を啜りまくっていた為爵位降格、あるいは取り潰しで一族皆ギリギリ貴族か平民、殆どが罪人として刑を受けるそうだ。
側近だった本人達はただあの婚約破棄の騒ぎを起こしただけではあるが、当時公爵令嬢であった女性を何の証拠も無しに卒業式という公的な場で罵った行為が名誉棄損に当たるのではと罪状が決まるまで牢に入れられるそうだ。

実家共々終了させられてしまったのね。

ペルピナル公爵家はお取り潰しになり、公爵は毒杯を賜る事なく衆目の面前での斬首刑という貴族として慮る事のない罰が決定された。
ご令嬢もとんでもない悪事が次々に見つかり、とてもではないが年齢を考慮した罰をとはじめは考えられていたが一罪人として衆目での絞首刑が決まったそうだ。

黒い噂以上の事をしていたのね。

そして私達が物理的・社会的に終了した王子達と認識の正面衝突事故を起こしたアメリ嬢は修道院に入る事が決まったそうだ。

あの騒動を起こした者達を中心に、これからは時間をかけて王妃やペルピナル元公爵家と繋がり好き勝手していた貴族を国への影響を考えながら粛清していくと決まったとお父様は少しやつれ、どこかほっとした顔で教えてくれた。

第二王子殿下は国王夫妻（王妃除く）と議会より可決され王太子に指名された。そしてその婚約者に親友のマドロラが決まったそうだ。
第二王子より少し年上だが、3つある公爵家のうち1つは取り潰し、もう一方は王妃の実家と繋がりの疑いがありそう決まったそうだ。

国の正常化という大きな目標もあるからやはりマドロラの家ぐらいしっかりしていないと王太子殿下を支えるのは難しいのね。

…あら？そういえば第三王子はどうしたのかしら。いつも嫌過ぎる程存在をアピールしているのに。
こんな時こそ「王妃の実子である俺が王位を継ぐべきだ！」とか大騒ぎしそうなのに。
大人しくしてくれているならいいわね、どうでも。

そして残ってしまったのは私。
これからは仁義なき婚活戦争に身を投じなければならないのね。
今戦い婚活の火ぶたが切られる……！