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第0話
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(はじめまして、岸川喜一様)
真っ暗な視界の中、一人の綺麗な女性の声がした。
声を出そうと思ったが、何故か出ないようだ。
(この度、喜一様は『鑑定』スキルの獲得が完了しましたのでそれを伝えにやってきました。目を覚ましたら焦点を誰かに合わせて『鑑定』と心の中で呟いてください)
……意味がわからない。
変な夢だな、まったくよ。
(それでは──)
○
「……なんだったんだ。変な夢だったな」
目を覚まし、俺はカーテンを開けて太陽の光を浴びる。
えーっと、『鑑定』スキルを獲得したんだっけか?
なんだそれ。
「なんだよー、『鑑定』スキルってよ!」
わからない、ただただ変な夢だった。
「たしか、誰かに焦点を合わせて『鑑定』って心の中で呟くんだったよな……やってみるか」
変に期待してしまっている自分が恥ずかしい。
多分、何も起こらないだろうけど物は試しだ。
「とりあえず、支度をしてからだな」
ということで俺は学校へ行くために制服姿になりスクールバッグを手に持って外に出た。
『鑑定』スキル、名前だけ聞くと多分だが、ラノベでよくある人のステータスを見ることができるスキルだろう。
さきほどのやつが夢であるのはほぼ確定だが、俺も男子高校生だ。
こういうのには目がいってしまう。
さてさて……。
目の前には複数人のランドセルを背負った少年たちが歩いている。
そんな中、俺は一人の少年に焦点をやり。
心の中で呟くんだよな。
──『鑑定』!
突如、目の前がピカリと光り──。
斎藤裕翔 11歳 男
レベル7
職業:冒険者
属性:土
性格:めんどくさがりや
と表示される。
ワッツ!?
何このツッコミどころ満載なのは。
慌てて、俺は隣の少年に焦点をやり。
──『鑑定』!
田中春 12歳 男
レベル8
職業:一般人
属性:なし
性格:変態
……なるほど、どうやら本当に俺は『鑑定』スキルとやらに目覚めてしまったようだな。
うなじに向かって冷や汗が流れる。
ガチか。
え、急すぎて驚かないんですけど。
つーか!
斎藤裕翔くん!?
何この人……職業:冒険者ってなに!?
めちゃくちゃ気になるんですけど。
俺、岸川喜一はこの日、人のレベルや職業や性格を鑑定することのできる『鑑定』スキルを獲得してしまったらしい。
真っ暗な視界の中、一人の綺麗な女性の声がした。
声を出そうと思ったが、何故か出ないようだ。
(この度、喜一様は『鑑定』スキルの獲得が完了しましたのでそれを伝えにやってきました。目を覚ましたら焦点を誰かに合わせて『鑑定』と心の中で呟いてください)
……意味がわからない。
変な夢だな、まったくよ。
(それでは──)
○
「……なんだったんだ。変な夢だったな」
目を覚まし、俺はカーテンを開けて太陽の光を浴びる。
えーっと、『鑑定』スキルを獲得したんだっけか?
なんだそれ。
「なんだよー、『鑑定』スキルってよ!」
わからない、ただただ変な夢だった。
「たしか、誰かに焦点を合わせて『鑑定』って心の中で呟くんだったよな……やってみるか」
変に期待してしまっている自分が恥ずかしい。
多分、何も起こらないだろうけど物は試しだ。
「とりあえず、支度をしてからだな」
ということで俺は学校へ行くために制服姿になりスクールバッグを手に持って外に出た。
『鑑定』スキル、名前だけ聞くと多分だが、ラノベでよくある人のステータスを見ることができるスキルだろう。
さきほどのやつが夢であるのはほぼ確定だが、俺も男子高校生だ。
こういうのには目がいってしまう。
さてさて……。
目の前には複数人のランドセルを背負った少年たちが歩いている。
そんな中、俺は一人の少年に焦点をやり。
心の中で呟くんだよな。
──『鑑定』!
突如、目の前がピカリと光り──。
斎藤裕翔 11歳 男
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職業:冒険者
属性:土
性格:めんどくさがりや
と表示される。
ワッツ!?
何このツッコミどころ満載なのは。
慌てて、俺は隣の少年に焦点をやり。
──『鑑定』!
田中春 12歳 男
レベル8
職業:一般人
属性:なし
性格:変態
……なるほど、どうやら本当に俺は『鑑定』スキルとやらに目覚めてしまったようだな。
うなじに向かって冷や汗が流れる。
ガチか。
え、急すぎて驚かないんですけど。
つーか!
斎藤裕翔くん!?
何この人……職業:冒険者ってなに!?
めちゃくちゃ気になるんですけど。
俺、岸川喜一はこの日、人のレベルや職業や性格を鑑定することのできる『鑑定』スキルを獲得してしまったらしい。
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