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13.多分、いい人
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「あの……ここが私の仮住まい、ですか?」
病院を後にした道すがら、ネルさんに連れて来られた先。白壁に大きな窓、花壇つきの中庭に、警備員が礼をして通してくれる鉄門。
寮を用意してくれるという言葉に、住まいのない私は素直にお願いことにしたのだけど。
……目の前の建物はアパートではないし、それなりの貴族の別邸だ。
「っていうか……こんな、豪邸だなんて……」
思わず眉をひそめると、ネルさんが何でもない風に言った。
「兄さんから住めって渡された家なんだけど、ここなら安全だ。いや、だってさ、市井のアパートを調べてもらったけど思ったより危なくて驚いてさ」
「危ないとは……?」
「知らないの? 夜、街灯とか少なすぎて、ひと気ゼロとかザラなんだぞ? しかも玄関の扉に鍵ひとつって、あれじゃ誰でも入れんじゃん。それに、夜帰って来て鍵探してたら後ろからドンッ、っていうのもあるかも……。なに想像してんの俺、って感じだけど、まあ……そういうのあると困るし」
「それ、普通ですけど……」
ネルさんっていったいどんな暮らししてきたのかしら。いつも一緒にいるヴィスさんはおそらく従者だろうから、いいお家のご子息なのだということは容易に推測できるけど。
仕事で残業して家に帰る女性はみんな、そういうリスクを最大限警戒しながらも日々を一生懸命生きている。
「あれが普通だと……? なんてことだ。平和な治世だと思っていたが、まだまだじゃないか。これは早急に兄さんに報告をして……」
頭を抱えぶつぶつと呟くネルさんをヴィスさんが「ネル様」と小声でたしなめた。
「ん? あ、ああ。話の途中だったな。つーか、ここは護衛もいるし、部屋も余ってるし。だったらリュシアもここに住めばいいじゃんと思ってさ」
「で、ですが……。その……私は大丈夫ですが、ご両親やお兄様に何か言われたりしませんか?」
ひとり暮らしの家にダリオを連れ込んだ私が言うのもなんだけど、古びたあの家とこの豪邸とでは家格が違う。
ましてや、ネルさんはいいところのご子息みたいだし、厳しい家ならいろいろ問題になるはず。彼のこの善意が責められるような事態にはなったら申し訳がなさすぎる。
「ほら、言ったじゃないですか」と、じっと控えていたヴィスさんが口を挟む。
「では、リュシアさん。もし家事がお得意でしたら、家政婦として住み込むという形はいかがでしょう? 私たち、家事が壊滅的なのです」
「はあ? ヴィス。ここには定期的にメイドが――ふがっ」
ネルさんの口を覆い、「んんっ!」と咳払いでかき消したヴィスさん。少々お待ちくださいと私に背を向け、ネルさんに何かをひそひそ耳打ちした。
「ネル様。リュシアさんの性格からして、無償の好意や施しはおそらく断られます。ここは“対価のある仕事”として提示した方が、彼女の矜持にも沿うのです」
「……な、なるほど。そういうことか。わ、わかったよ」
ごほんと咳払いしながら、ネルさんがこちらを見た。
「じゃあ、リュシア。おまえ、料理とかできるのか? いや、なんか……ドジっ子でぜんぶ焦がしそうなタイプだよな」
その言葉にむっとする。どうして決めつけられているの? 昔からこのピンク色の髪のせいで、いわれのない悪口を言われ続けてきた。
男たらし? 浮気性っぽい? あざとそう?
真面目に生きてきたのに、勝手に決めつけないで。
「料理は、得意です!」
「じゃ、決まりだな」
ネルさんの口元が、ふっと笑んだ。それがからかいなのか安堵なのかはわからない。
とにかく、ここが新しい住まいになる――。私は小さく息をつきながら、玄関の重たそうな扉を見上げた。
案内された部屋は、思った以上に居心地の良さそうな空間だった。
広すぎず。けれど日当たりが良くて、窓からは花壇が眺められる。部屋には必要な家具と、数着の衣類まで揃えられていた。
「足りないもんがあったら何でも言――」
ネルさんがそう言いかけたそのとき、ヴィスさんがすかさず被せてきた。
「給与から天引きしますから、必要なものは遠慮なく」
「……ぁ」
ネルさんが「やっべ」みたいな顔をしたのを見て、思わず笑いそうになるのを堪えた。
「そ、そういうことだから。あー、今日は俺ら出かけるけど、おまえはゆっくりしとけ。明日、一緒に出勤な。案内する。そうだ、夕飯は適当に買ってこさせておくから」
ばたん、と扉が閉まる。
ぽつんとひとりになって、ようやく実感した。
……ネルさんって、口は悪いけど……たぶん、すごくいい人だ。
少し世の中に疎そうだけど、ヴィスさんがうまくフォローしているみたい。
家を失って貯金も底をつきかけ、目の前の仕事にがむしゃらになってしまっていたけど……ネルさんの下で働けるのは悪い事じゃないのかもしれない。
もちろん、アルフェネ商会は両親から受け継いだ想いの詰まった店だし、誰よりもあの場所を大切に想う自負はある。だけど……、家も店も運よく私のものだっただけで私が築いたものではない。
「……ゼロからスタートしよう。いつか、あの店を取り戻せるように」
何十年かかるかわからない。だけどきっと方法は見つかるはず。
とはいえ、まずは目の前のことからだ。ネルさんにも利益があるとはいえ、雇ってくれたことには感謝してもしきれない。仕事で返していこうと、私は小さく頷いた。その前に……。
「ネルさんに何かお礼の品を作ろう」
返せることと言ったら、私には刺繍しかないもの。
日も暮れかけた頃。スケッチブックを取り出して、机に向かった。
そういえば、誰かの依頼じゃなく、自分の意志で構図を考えるのは久しぶりだ。
ペン先が迷いながら描いたのは、ネルさんの幸先を願った祈りの文様。
商いをする彼には、“前途が明るく、物事が万事うまくいきますように――”がいいような気がする。
こうして私は、お人好しでちょっぴり世間知らずのネルさんの前途を祈りながら、ハンカチへ刺繍を始めたのだ。
病院を後にした道すがら、ネルさんに連れて来られた先。白壁に大きな窓、花壇つきの中庭に、警備員が礼をして通してくれる鉄門。
寮を用意してくれるという言葉に、住まいのない私は素直にお願いことにしたのだけど。
……目の前の建物はアパートではないし、それなりの貴族の別邸だ。
「っていうか……こんな、豪邸だなんて……」
思わず眉をひそめると、ネルさんが何でもない風に言った。
「兄さんから住めって渡された家なんだけど、ここなら安全だ。いや、だってさ、市井のアパートを調べてもらったけど思ったより危なくて驚いてさ」
「危ないとは……?」
「知らないの? 夜、街灯とか少なすぎて、ひと気ゼロとかザラなんだぞ? しかも玄関の扉に鍵ひとつって、あれじゃ誰でも入れんじゃん。それに、夜帰って来て鍵探してたら後ろからドンッ、っていうのもあるかも……。なに想像してんの俺、って感じだけど、まあ……そういうのあると困るし」
「それ、普通ですけど……」
ネルさんっていったいどんな暮らししてきたのかしら。いつも一緒にいるヴィスさんはおそらく従者だろうから、いいお家のご子息なのだということは容易に推測できるけど。
仕事で残業して家に帰る女性はみんな、そういうリスクを最大限警戒しながらも日々を一生懸命生きている。
「あれが普通だと……? なんてことだ。平和な治世だと思っていたが、まだまだじゃないか。これは早急に兄さんに報告をして……」
頭を抱えぶつぶつと呟くネルさんをヴィスさんが「ネル様」と小声でたしなめた。
「ん? あ、ああ。話の途中だったな。つーか、ここは護衛もいるし、部屋も余ってるし。だったらリュシアもここに住めばいいじゃんと思ってさ」
「で、ですが……。その……私は大丈夫ですが、ご両親やお兄様に何か言われたりしませんか?」
ひとり暮らしの家にダリオを連れ込んだ私が言うのもなんだけど、古びたあの家とこの豪邸とでは家格が違う。
ましてや、ネルさんはいいところのご子息みたいだし、厳しい家ならいろいろ問題になるはず。彼のこの善意が責められるような事態にはなったら申し訳がなさすぎる。
「ほら、言ったじゃないですか」と、じっと控えていたヴィスさんが口を挟む。
「では、リュシアさん。もし家事がお得意でしたら、家政婦として住み込むという形はいかがでしょう? 私たち、家事が壊滅的なのです」
「はあ? ヴィス。ここには定期的にメイドが――ふがっ」
ネルさんの口を覆い、「んんっ!」と咳払いでかき消したヴィスさん。少々お待ちくださいと私に背を向け、ネルさんに何かをひそひそ耳打ちした。
「ネル様。リュシアさんの性格からして、無償の好意や施しはおそらく断られます。ここは“対価のある仕事”として提示した方が、彼女の矜持にも沿うのです」
「……な、なるほど。そういうことか。わ、わかったよ」
ごほんと咳払いしながら、ネルさんがこちらを見た。
「じゃあ、リュシア。おまえ、料理とかできるのか? いや、なんか……ドジっ子でぜんぶ焦がしそうなタイプだよな」
その言葉にむっとする。どうして決めつけられているの? 昔からこのピンク色の髪のせいで、いわれのない悪口を言われ続けてきた。
男たらし? 浮気性っぽい? あざとそう?
真面目に生きてきたのに、勝手に決めつけないで。
「料理は、得意です!」
「じゃ、決まりだな」
ネルさんの口元が、ふっと笑んだ。それがからかいなのか安堵なのかはわからない。
とにかく、ここが新しい住まいになる――。私は小さく息をつきながら、玄関の重たそうな扉を見上げた。
案内された部屋は、思った以上に居心地の良さそうな空間だった。
広すぎず。けれど日当たりが良くて、窓からは花壇が眺められる。部屋には必要な家具と、数着の衣類まで揃えられていた。
「足りないもんがあったら何でも言――」
ネルさんがそう言いかけたそのとき、ヴィスさんがすかさず被せてきた。
「給与から天引きしますから、必要なものは遠慮なく」
「……ぁ」
ネルさんが「やっべ」みたいな顔をしたのを見て、思わず笑いそうになるのを堪えた。
「そ、そういうことだから。あー、今日は俺ら出かけるけど、おまえはゆっくりしとけ。明日、一緒に出勤な。案内する。そうだ、夕飯は適当に買ってこさせておくから」
ばたん、と扉が閉まる。
ぽつんとひとりになって、ようやく実感した。
……ネルさんって、口は悪いけど……たぶん、すごくいい人だ。
少し世の中に疎そうだけど、ヴィスさんがうまくフォローしているみたい。
家を失って貯金も底をつきかけ、目の前の仕事にがむしゃらになってしまっていたけど……ネルさんの下で働けるのは悪い事じゃないのかもしれない。
もちろん、アルフェネ商会は両親から受け継いだ想いの詰まった店だし、誰よりもあの場所を大切に想う自負はある。だけど……、家も店も運よく私のものだっただけで私が築いたものではない。
「……ゼロからスタートしよう。いつか、あの店を取り戻せるように」
何十年かかるかわからない。だけどきっと方法は見つかるはず。
とはいえ、まずは目の前のことからだ。ネルさんにも利益があるとはいえ、雇ってくれたことには感謝してもしきれない。仕事で返していこうと、私は小さく頷いた。その前に……。
「ネルさんに何かお礼の品を作ろう」
返せることと言ったら、私には刺繍しかないもの。
日も暮れかけた頃。スケッチブックを取り出して、机に向かった。
そういえば、誰かの依頼じゃなく、自分の意志で構図を考えるのは久しぶりだ。
ペン先が迷いながら描いたのは、ネルさんの幸先を願った祈りの文様。
商いをする彼には、“前途が明るく、物事が万事うまくいきますように――”がいいような気がする。
こうして私は、お人好しでちょっぴり世間知らずのネルさんの前途を祈りながら、ハンカチへ刺繍を始めたのだ。
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