13 / 54
12.想定外(ネルSide)
しおりを挟む
俺がリュシアの病室から廊下へ出ると、そこには相変わらずの無表情で壁にもたれているヴィス。目が合ったとたん、淡々と口を開いた。
「……行きずりの相手を雇うと?」
「いや、その……んんっ! 人手探してたじゃん。真面目な子っぽいし、悪くないかなって」
つい、言葉が尻つぼみになる。その場の勢いで言ってしまったが……。ヴィスは横目で俺を見た。
「なるほど。それにしても、まさか、彼女を助けられるとは思いませんでした」
「いやいやいや、あの状況で放置できないだろう?」
「自ら抱えて病院に走っていましたね。私もいましたし、あなたが右手を軽く上げるだけで四方から護衛が飛んでくるのに。部下に指示すればいいものを」
「……おい、ヴィス。おまえ、さっきからちょいちょい批難してるよな?」
「ネル様がお人好しすぎるからです」
俺は顔を逸らしながら、ぶつぶつと言い訳の続きを探すようにしてみたものの……。正直言って、リュシアを病院へ運んだのは衝動的な行動だ。っていうか、人として目の前で倒れられたら運ぶのが普通だろう?
それに……寝言でもずっと謝っているリュシアに少し同情もしてしまった。
「……なんか、痛々しくて。よくわからんが、放っといたらダメな気がして」
「何がダメだと思ったのですか?」
「目がやばかった。あれ、危う過ぎて見てらんない」
言った瞬間、俺は自分で恥ずかしくなった。……いや、リュシアのことよく知らないのに、何言ってんだ。手で後頭部をかきながら舌打ちした。
「つーか、おまえ、なんでそうやっていちいち突っ込んでくんだよ、鬱陶しい」
「指摘しないとネル様がどれだけ情に厚いか、誰も気づきませんからね」
「はあっ!? おい、ヴィス、今なんつった!?」
「しっかり聞いていましたよ? “うちに来い”でしたか。たいへん心強く、響きの良いご命令でした。……一周まわって求婚のようでもありましたね」
頬がかぁっと熱くなる。そう言われていれば、求婚しているみたいだ。
「もう黙れ!!」
叫びながら歩き出す俺の背中に、ヴィスが口角を持ち上げたのが見なくてもわかる。……くそぉ。からかわれるのを覚悟で言うしかない。
「……ヴィス。あ~……、その、住み込みって言った手前、リュシアが退院したら住める家を用意しておきたい。そうだな……商会の近くで、広すぎず狭すぎず。大通りに面していて治安がいいアパートとか」
「ああ、そんなことおっしゃってましたね。家がないようですし、確かに事務所に寝泊まりされていては困ります。寮扱いでよろしいでしょうか」
「そうそう、それ! 寮だ、寮!」
「では、物件の候補をただちに手配します」
「うん、頼む」
「変わりませんね。ネル様は昔から捨て犬、捨て猫の類を見れば放っておけず、王宮に連れ帰っては――」
「ぐわぁっ! もう言うなっ!」
俺は両手で頭をかきむしった。
そういえば、そろそろあっちにも一旦帰らないと、めんどくさいことになりそうだ。……あの人に根回しをしとくか。
*
かつ、かつ、と石畳を踏む足音が静かに響いた。昼下がりの王宮は、いつにも増して静まり返っている。広間の窓から差す光は白く、整いすぎた空気が肌に刺さるようだ。
俺はため息をひとつ吐き、重たい扉を押し開けた。
そこには長机の奥で資料を整理していた第二王子・エルディオスの姿。胸まである紫紺の髪を束ねた兄が、眼鏡を持ち上げながら振り向いた。
「……一人で仕事してんの?」
「おかえり、エルネリオ。逃げていた割には、ずいぶん堂々と戻ってきたじゃないか」
賢そうで冷たそうな兄から、だいたい予想どおりの皮肉が返ってくる。
「逃げてるわけじゃないけど……」
「隣国の王女からの手紙、おまえの机の上で埃を被ってるよ。いくら嫌だからって、抗議の仕方が幼稚すぎるぞ?」
「……政略結婚でもさせられたら最悪だ。しかも婿入りだなんて」
「まだそこまで話は進んでいない。何も倉庫の片隅に寝泊まりしなくても……」
「床が硬いと、意外と寝つきがいいって知ってた?」
「私は羽毛の寝台しか知らないな」
「だと思った」
ふっと笑い合う。が、すぐにエルディオス兄さんの目元が鋭さを取り戻した。
「……で? 逃げるのは構わないが、どうするつもりなんだ?」
「容姿しか利用価値がないって言われるのが嫌なんだ。一番上の兄は王太子。兄さんは王太子の片腕、下の兄さんは剣振ってて民衆の英雄。でも俺は、“第四王子”って肩書以外に、何も持ってないし」
エルディオス兄さんは静かに机に肘をつき、指を組んだ。
「おまえが何もしないことで傷つく国益は特にない。けれど、何かをすることによって巻き込まれる人間は常に生まれる。それでも、自分の場所を持ちたいと思うのは理解できるよ」
「皮肉じゃなく?」
「八割皮肉だが、二割は本音だ」
俺は肩をすくめた。
「商会をつくったんだ。最初はただなんとなく、俺にもできるって証明したかっただけだけど。でも、今は真剣にやりたくなった」
「商売だと? 王子の立場で?」
「身分は伏せてる。パーティーやら茶会やら親善交流やらで身に覚えのない賞賛に愛想笑いする生活より、商会はこれからやるべきことが山ほどあって、考えてるとわくわくする。……兄さん。俺は商いを通じて我が国の文化を他国に広めることで、外交の役に立ちたいんだ」
エルディオス兄さんは少しだけ黙ってから、ペンを置いた。
「王家の影が必要な場面があるなら言ってくれ。正式な関与は避けるが、庶民の生活を聞かせてもらえるなら、十分対価に見合う」
「へぇ、こっそり応援してくれんの? ずいぶん優しいじゃん」
「ったく、こいつ。頭の固い王太子と脳筋の第三王子じゃ話にならないと思って俺のところに来たんだろ? ちゃっかり者の第四王子め」
「へへ。というわけでエルディオス兄さん、隣国の王女と縁談が持ち上がったら、さりげなく却下しといてね」
俺は笑い、エルディオス兄さんもそれに目元だけで応じた。
「……いいだろう。その代わり、週の半分は王宮で暮らすこと。いいな?」
「……行きずりの相手を雇うと?」
「いや、その……んんっ! 人手探してたじゃん。真面目な子っぽいし、悪くないかなって」
つい、言葉が尻つぼみになる。その場の勢いで言ってしまったが……。ヴィスは横目で俺を見た。
「なるほど。それにしても、まさか、彼女を助けられるとは思いませんでした」
「いやいやいや、あの状況で放置できないだろう?」
「自ら抱えて病院に走っていましたね。私もいましたし、あなたが右手を軽く上げるだけで四方から護衛が飛んでくるのに。部下に指示すればいいものを」
「……おい、ヴィス。おまえ、さっきからちょいちょい批難してるよな?」
「ネル様がお人好しすぎるからです」
俺は顔を逸らしながら、ぶつぶつと言い訳の続きを探すようにしてみたものの……。正直言って、リュシアを病院へ運んだのは衝動的な行動だ。っていうか、人として目の前で倒れられたら運ぶのが普通だろう?
それに……寝言でもずっと謝っているリュシアに少し同情もしてしまった。
「……なんか、痛々しくて。よくわからんが、放っといたらダメな気がして」
「何がダメだと思ったのですか?」
「目がやばかった。あれ、危う過ぎて見てらんない」
言った瞬間、俺は自分で恥ずかしくなった。……いや、リュシアのことよく知らないのに、何言ってんだ。手で後頭部をかきながら舌打ちした。
「つーか、おまえ、なんでそうやっていちいち突っ込んでくんだよ、鬱陶しい」
「指摘しないとネル様がどれだけ情に厚いか、誰も気づきませんからね」
「はあっ!? おい、ヴィス、今なんつった!?」
「しっかり聞いていましたよ? “うちに来い”でしたか。たいへん心強く、響きの良いご命令でした。……一周まわって求婚のようでもありましたね」
頬がかぁっと熱くなる。そう言われていれば、求婚しているみたいだ。
「もう黙れ!!」
叫びながら歩き出す俺の背中に、ヴィスが口角を持ち上げたのが見なくてもわかる。……くそぉ。からかわれるのを覚悟で言うしかない。
「……ヴィス。あ~……、その、住み込みって言った手前、リュシアが退院したら住める家を用意しておきたい。そうだな……商会の近くで、広すぎず狭すぎず。大通りに面していて治安がいいアパートとか」
「ああ、そんなことおっしゃってましたね。家がないようですし、確かに事務所に寝泊まりされていては困ります。寮扱いでよろしいでしょうか」
「そうそう、それ! 寮だ、寮!」
「では、物件の候補をただちに手配します」
「うん、頼む」
「変わりませんね。ネル様は昔から捨て犬、捨て猫の類を見れば放っておけず、王宮に連れ帰っては――」
「ぐわぁっ! もう言うなっ!」
俺は両手で頭をかきむしった。
そういえば、そろそろあっちにも一旦帰らないと、めんどくさいことになりそうだ。……あの人に根回しをしとくか。
*
かつ、かつ、と石畳を踏む足音が静かに響いた。昼下がりの王宮は、いつにも増して静まり返っている。広間の窓から差す光は白く、整いすぎた空気が肌に刺さるようだ。
俺はため息をひとつ吐き、重たい扉を押し開けた。
そこには長机の奥で資料を整理していた第二王子・エルディオスの姿。胸まである紫紺の髪を束ねた兄が、眼鏡を持ち上げながら振り向いた。
「……一人で仕事してんの?」
「おかえり、エルネリオ。逃げていた割には、ずいぶん堂々と戻ってきたじゃないか」
賢そうで冷たそうな兄から、だいたい予想どおりの皮肉が返ってくる。
「逃げてるわけじゃないけど……」
「隣国の王女からの手紙、おまえの机の上で埃を被ってるよ。いくら嫌だからって、抗議の仕方が幼稚すぎるぞ?」
「……政略結婚でもさせられたら最悪だ。しかも婿入りだなんて」
「まだそこまで話は進んでいない。何も倉庫の片隅に寝泊まりしなくても……」
「床が硬いと、意外と寝つきがいいって知ってた?」
「私は羽毛の寝台しか知らないな」
「だと思った」
ふっと笑い合う。が、すぐにエルディオス兄さんの目元が鋭さを取り戻した。
「……で? 逃げるのは構わないが、どうするつもりなんだ?」
「容姿しか利用価値がないって言われるのが嫌なんだ。一番上の兄は王太子。兄さんは王太子の片腕、下の兄さんは剣振ってて民衆の英雄。でも俺は、“第四王子”って肩書以外に、何も持ってないし」
エルディオス兄さんは静かに机に肘をつき、指を組んだ。
「おまえが何もしないことで傷つく国益は特にない。けれど、何かをすることによって巻き込まれる人間は常に生まれる。それでも、自分の場所を持ちたいと思うのは理解できるよ」
「皮肉じゃなく?」
「八割皮肉だが、二割は本音だ」
俺は肩をすくめた。
「商会をつくったんだ。最初はただなんとなく、俺にもできるって証明したかっただけだけど。でも、今は真剣にやりたくなった」
「商売だと? 王子の立場で?」
「身分は伏せてる。パーティーやら茶会やら親善交流やらで身に覚えのない賞賛に愛想笑いする生活より、商会はこれからやるべきことが山ほどあって、考えてるとわくわくする。……兄さん。俺は商いを通じて我が国の文化を他国に広めることで、外交の役に立ちたいんだ」
エルディオス兄さんは少しだけ黙ってから、ペンを置いた。
「王家の影が必要な場面があるなら言ってくれ。正式な関与は避けるが、庶民の生活を聞かせてもらえるなら、十分対価に見合う」
「へぇ、こっそり応援してくれんの? ずいぶん優しいじゃん」
「ったく、こいつ。頭の固い王太子と脳筋の第三王子じゃ話にならないと思って俺のところに来たんだろ? ちゃっかり者の第四王子め」
「へへ。というわけでエルディオス兄さん、隣国の王女と縁談が持ち上がったら、さりげなく却下しといてね」
俺は笑い、エルディオス兄さんもそれに目元だけで応じた。
「……いいだろう。その代わり、週の半分は王宮で暮らすこと。いいな?」
1,037
あなたにおすすめの小説
貴方達から離れたら思った以上に幸せです!
なか
恋愛
「君の妹を正妻にしたい。ナターリアは側室になり、僕を支えてくれ」
信じられない要求を口にした夫のヴィクターは、私の妹を抱きしめる。
私の両親も同様に、妹のために受け入れろと口を揃えた。
「お願いお姉様、私だってヴィクター様を愛したいの」
「ナターリア。姉として受け入れてあげなさい」
「そうよ、貴方はお姉ちゃんなのよ」
妹と両親が、好き勝手に私を責める。
昔からこうだった……妹を庇護する両親により、私の人生は全て妹のために捧げていた。
まるで、妹の召使のような半生だった。
ようやくヴィクターと結婚して、解放されたと思っていたのに。
彼を愛して、支え続けてきたのに……
「ナターリア。これからは妹と一緒に幸せになろう」
夫である貴方が私を裏切っておきながら、そんな言葉を吐くのなら。
もう、いいです。
「それなら、私が出て行きます」
……
「「「……え?」」」
予想をしていなかったのか、皆が固まっている。
でも、もう私の考えは変わらない。
撤回はしない、決意は固めた。
私はここから逃げ出して、自由を得てみせる。
だから皆さん、もう関わらないでくださいね。
◇◇◇◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです。
本日、貴方を愛するのをやめます~王妃と不倫した貴方が悪いのですよ?~
なか
恋愛
私は本日、貴方と離婚します。
愛するのは、終わりだ。
◇◇◇
アーシアの夫––レジェスは王妃の護衛騎士の任についた途端、妻である彼女を冷遇する。
初めは優しくしてくれていた彼の変貌ぶりに、アーシアは戸惑いつつも、再び振り向いてもらうため献身的に尽くした。
しかし、玄関先に置かれていた見知らぬ本に、謎の日本語が書かれているのを見つける。
それを読んだ瞬間、前世の記憶を思い出し……彼女は知った。
この世界が、前世の記憶で読んだ小説であること。
レジェスとの結婚は、彼が愛する王妃と密通を交わすためのものであり……アーシアは王妃暗殺を目論んだ悪女というキャラで、このままでは断罪される宿命にあると。
全てを思い出したアーシアは覚悟を決める。
彼と離婚するため三年間の準備を整えて、断罪の未来から逃れてみせると……
この物語は、彼女の決意から三年が経ち。
離婚する日から始まっていく
戻ってこいと言われても、彼女に戻る気はなかった。
◇◇◇
設定は甘めです。
読んでくださると嬉しいです。
【完結】側妃は愛されるのをやめました
なか
恋愛
「君ではなく、彼女を正妃とする」
私は、貴方のためにこの国へと貢献してきた自負がある。
なのに……彼は。
「だが僕は、ラテシアを見捨てはしない。これから君には側妃になってもらうよ」
私のため。
そんな建前で……側妃へと下げる宣言をするのだ。
このような侮辱、恥を受けてなお……正妃を求めて抗議するか?
否。
そのような恥を晒す気は無い。
「承知いたしました。セリム陛下……私は側妃を受け入れます」
側妃を受けいれた私は、呼吸を挟まずに言葉を続ける。
今しがた決めた、たった一つの決意を込めて。
「ですが陛下。私はもう貴方を支える気はありません」
これから私は、『捨てられた妃』という汚名でなく、彼を『捨てた妃』となるために。
華々しく、私の人生を謳歌しよう。
全ては、廃妃となるために。
◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです!
王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした
まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
【完結】王妃はもうここにいられません
なか
恋愛
「受け入れろ、ラツィア。側妃となって僕をこれからも支えてくれればいいだろう?」
長年王妃として支え続け、貴方の立場を守ってきた。
だけど国王であり、私の伴侶であるクドスは、私ではない女性を王妃とする。
私––ラツィアは、貴方を心から愛していた。
だからずっと、支えてきたのだ。
貴方に被せられた汚名も、寝る間も惜しんで捧げてきた苦労も全て無視をして……
もう振り向いてくれない貴方のため、人生を捧げていたのに。
「君は王妃に相応しくはない」と一蹴して、貴方は私を捨てる。
胸を穿つ悲しみ、耐え切れぬ悔しさ。
周囲の貴族は私を嘲笑している中で……私は思い出す。
自らの前世と、感覚を。
「うそでしょ…………」
取り戻した感覚が、全力でクドスを拒否する。
ある強烈な苦痛が……前世の感覚によって感じるのだ。
「むしろ、廃妃にしてください!」
長年の愛さえ潰えて、耐え切れず、そう言ってしまう程に…………
◇◇◇
強く、前世の知識を活かして成り上がっていく女性の物語です。
ぜひ読んでくださると嬉しいです!
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ
ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」
ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。
「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」
何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。
都合のいい女は本日で卒業。
今後は、余暇を楽しむとしましょう。
吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる