3 / 26
第二部屋 ……そして、脱出(前編)
しおりを挟む
◇
──目が覚めたら、そこはえっちしないと出れない部屋(絶対)でした……。
目を覚ましてから、いつも通りに天井を確認してみれば、そんな文言が貼ってある。確か昨日、帰ってからいちいち剥がして隅っこに置いたはずなのに、その甲斐は見られることなく、再びそこには書き初め用紙が貼られてある。しかも、三枚にも連なって。
『ここはえっちしないと出れない部屋です』
『マジでえっちしないと出れない部屋です』
『絶対にえっちしないと出れない部屋です』
以前見たときと同じように、筆での太文字でそれらが記されている書き初め用紙。ただ、三枚中二枚がどうにも上手く貼りつけられていないのか、かすかに開けている窓から届く風によって、今にも剥がれようとしている。俺はそんな紙のペラペラと靡く音によって目が覚めた。
……そして。
「……すやー、すやー」
──完全に寝たふりを決め込んでいる幼馴染である朱里が、昨日と同じようにベッドにもたれている姿を視界に入れる。
◇
「……またかよ」
俺は呆れてため息をついた。
時間帯はおおよそ六時頃。学校に行くにしては早い時間帯。いつもであれば目覚ましをつけているので、そのアラームによって目を覚ますはずなのだが、昨日から自室に違和を覚える状況が続いているせいか、なんとなく朝早くから目を覚ましていることが増えている気がする。
そして、これ見よがしとしか言えないくらいに、はっきりとアピールするように貼り付けられている例の文言。
『絶対にえっちしないと出れない部屋です』
特に、三枚の中の一枚であるその紙の、『絶対』という部分は感情がめちゃくちゃ込められているように、とても筆圧が強く、そして太い。
「今度は何の漫画にはまったんだよ……」
確実に寝ているふりをしている朱里に、俺はそれとなく聞いてみるけれ──。
「──んふ、……あっ、……すやー、すやー」
俺の幼馴染はそれでも無視を決め込んだ。……いや、確実に一瞬、俺の言葉に反応していたような気もするけれど、なんとなくその反射的な反応が間違いだと思ったのか、再び寝ているふりを決め込んでいるようだった。
「……ふーん」
俺は意味ありげな息を吐き出しながら、そうしてようやくベッドから身体を起こしていく。
夏というだけあって、もう太陽は既に明るい陽射しをこちらへと差し込んでいる。一応、まだ冷房の残り香、というか空気があるからか居心地については悪くはないけれど、それでもここに留まる意味はない。
早起きは三文の徳という。それは時間を無駄にしない、ということを人間の教訓として示したものだと俺は思う。
それならば、そうであるのならば──。
「さっさと朝の支度をしなきゃなあ──」
俺はそんな独り言(朱里に向けている時点で独り言ではないことはわかっているが)を呟きながら、ゆっくりと扉の方へと歩みを進めていく。
……が。
──がしっ。
「──えっ?」
「……すやー、すやー?」
──寝ているふりをしている朱里に、足をぎゅっと掴まれてしまった。
◇
「……おい」
「すやー、すやー」
「おいって」
「すやー、すやー?」
「おい朱里」
「すやー……、も、もう食べられないよぉ……」
そんなべた過ぎる寝言があるか、って大きな声でツッコミたくなったけれど、それでも俺はその衝動を堪えて、ふう、と息をついた。早朝だし、唐突に大声でツッコミを入れるのはご近所様に迷惑だからね、仕方ないね。
「いや、俺もう行くから」
結局、朱里は俺の声に返事をすることがなかったので、俺はそれでも掴まれている足を振りほどくようにして、扉の方へと向かう、……けれど。
「すやー、すやー」
──こいつ、思いのほか力が強ェ!
いや、文武両道の文だけを抜かしたような人間ではあると思っていたけれど、それでもこいつのフィジカルってここまでのものでしたっけ?!
というか、ここまでしているこいつの執念は何なんだよ! 意味わかんないんだけど!
「……はあ」
……さて、また時間はある。
きっと、これは俺の足を掴んでいる朱里が望むとおりに行動をしなければいけないわけではあるのだが、ここでえっち、という手段を取っていいのか、ということについては疑念、もしくは憂いが残る。
──だってこいつ、絶対えっちとかいう概念知らないし。
そもそも、ここは相場で言うのならばセ〇クスしないと出れない部屋だろうに。それをどうしてえっちだなんていう風に表記しているのか、ということを考えれば自ずと彼女が性知識を持っていないことを理解できるはずだ。
こいつの性知識のレベルについては小学校三年生くらい。う〇ちとかち〇ことか、そういうので笑うことをやめられたくらいのレベルでしかない。
もし、ここが本当に性的な行為をしなければ出られない部屋、というのならば仕方がない。昨日みたいに憂いを持つこともなく、慎重に朱里と、ええと、その。まあ、やる、というかなんというか。結ばれる、というか、まあ、うん。とりあえず、そんなことはしてみるけれど。
あくまでこれは現実なのだ。現実の上で、合意のない女性を、それも性知識のない人間と結ばれることは犯罪でしかない。いや、もし未必の故意というか、ある意味での合意があったとしても、それを朱里に行うことは、なんとも後ろめたい気持ちを抱えてしまう。
……あと、本音を言うのならば、クラスの女子が一番怖い。
◆
ある一場面にて。
『ほらあかりちゃん? 私のハンバーグ食べるぅ?』
『えっ!? いいのぉ?! 食べるぅ!』
◆
もしくは一場面にて。
『あかりちゃんって、好きな人とかいるのかなぁ?』
『え、うんっ! いるよぉ!』
◆
さらにあった一場面にて。
『あかりちゃんは、子ども何人ほしいのかなぁ?』
『え、そ、そうだなぁ。コウノトリさん、運ぶの大変そうだから、せめて二人くらいがいいなぁ!』
◇
──完全に純粋無垢、その上で人間というよりもマスコット扱いをされている朱里に対して、もし少しでも不埒な行為を働いてしまえば、自ずとどうなるかについては理解できてしまう。
『彰人くん、だっけ? 君、朱里ちゃんの幼馴染、とかなんだっけ? ……ふーん、だから手を出したんだ。へえ。……最悪だね、──このロリコン』
そんな誹謗中傷がクラスの女連中に言われる様なんて、想像に容易くない。誕生日だけなら朱里の方が早い、なんて言い訳をしても、彼女らは俺の言葉に耳を傾けることなんてないだろう。
……うん、マジで容易に冷たい目を浮かべるギャルたちが想像できちまう。ただでさえ朱里と弁当食べるときとか、めっちゃ視線怖いのに。
だから、俺は彼女に手を出すことは許されない。
……いや、許されたとしても俺は手を出す気なんてないんだけど。
──────────────────────────
後半へ続きます……。
それはそれとしてあほ可愛い幼馴染って、いいよね。
──目が覚めたら、そこはえっちしないと出れない部屋(絶対)でした……。
目を覚ましてから、いつも通りに天井を確認してみれば、そんな文言が貼ってある。確か昨日、帰ってからいちいち剥がして隅っこに置いたはずなのに、その甲斐は見られることなく、再びそこには書き初め用紙が貼られてある。しかも、三枚にも連なって。
『ここはえっちしないと出れない部屋です』
『マジでえっちしないと出れない部屋です』
『絶対にえっちしないと出れない部屋です』
以前見たときと同じように、筆での太文字でそれらが記されている書き初め用紙。ただ、三枚中二枚がどうにも上手く貼りつけられていないのか、かすかに開けている窓から届く風によって、今にも剥がれようとしている。俺はそんな紙のペラペラと靡く音によって目が覚めた。
……そして。
「……すやー、すやー」
──完全に寝たふりを決め込んでいる幼馴染である朱里が、昨日と同じようにベッドにもたれている姿を視界に入れる。
◇
「……またかよ」
俺は呆れてため息をついた。
時間帯はおおよそ六時頃。学校に行くにしては早い時間帯。いつもであれば目覚ましをつけているので、そのアラームによって目を覚ますはずなのだが、昨日から自室に違和を覚える状況が続いているせいか、なんとなく朝早くから目を覚ましていることが増えている気がする。
そして、これ見よがしとしか言えないくらいに、はっきりとアピールするように貼り付けられている例の文言。
『絶対にえっちしないと出れない部屋です』
特に、三枚の中の一枚であるその紙の、『絶対』という部分は感情がめちゃくちゃ込められているように、とても筆圧が強く、そして太い。
「今度は何の漫画にはまったんだよ……」
確実に寝ているふりをしている朱里に、俺はそれとなく聞いてみるけれ──。
「──んふ、……あっ、……すやー、すやー」
俺の幼馴染はそれでも無視を決め込んだ。……いや、確実に一瞬、俺の言葉に反応していたような気もするけれど、なんとなくその反射的な反応が間違いだと思ったのか、再び寝ているふりを決め込んでいるようだった。
「……ふーん」
俺は意味ありげな息を吐き出しながら、そうしてようやくベッドから身体を起こしていく。
夏というだけあって、もう太陽は既に明るい陽射しをこちらへと差し込んでいる。一応、まだ冷房の残り香、というか空気があるからか居心地については悪くはないけれど、それでもここに留まる意味はない。
早起きは三文の徳という。それは時間を無駄にしない、ということを人間の教訓として示したものだと俺は思う。
それならば、そうであるのならば──。
「さっさと朝の支度をしなきゃなあ──」
俺はそんな独り言(朱里に向けている時点で独り言ではないことはわかっているが)を呟きながら、ゆっくりと扉の方へと歩みを進めていく。
……が。
──がしっ。
「──えっ?」
「……すやー、すやー?」
──寝ているふりをしている朱里に、足をぎゅっと掴まれてしまった。
◇
「……おい」
「すやー、すやー」
「おいって」
「すやー、すやー?」
「おい朱里」
「すやー……、も、もう食べられないよぉ……」
そんなべた過ぎる寝言があるか、って大きな声でツッコミたくなったけれど、それでも俺はその衝動を堪えて、ふう、と息をついた。早朝だし、唐突に大声でツッコミを入れるのはご近所様に迷惑だからね、仕方ないね。
「いや、俺もう行くから」
結局、朱里は俺の声に返事をすることがなかったので、俺はそれでも掴まれている足を振りほどくようにして、扉の方へと向かう、……けれど。
「すやー、すやー」
──こいつ、思いのほか力が強ェ!
いや、文武両道の文だけを抜かしたような人間ではあると思っていたけれど、それでもこいつのフィジカルってここまでのものでしたっけ?!
というか、ここまでしているこいつの執念は何なんだよ! 意味わかんないんだけど!
「……はあ」
……さて、また時間はある。
きっと、これは俺の足を掴んでいる朱里が望むとおりに行動をしなければいけないわけではあるのだが、ここでえっち、という手段を取っていいのか、ということについては疑念、もしくは憂いが残る。
──だってこいつ、絶対えっちとかいう概念知らないし。
そもそも、ここは相場で言うのならばセ〇クスしないと出れない部屋だろうに。それをどうしてえっちだなんていう風に表記しているのか、ということを考えれば自ずと彼女が性知識を持っていないことを理解できるはずだ。
こいつの性知識のレベルについては小学校三年生くらい。う〇ちとかち〇ことか、そういうので笑うことをやめられたくらいのレベルでしかない。
もし、ここが本当に性的な行為をしなければ出られない部屋、というのならば仕方がない。昨日みたいに憂いを持つこともなく、慎重に朱里と、ええと、その。まあ、やる、というかなんというか。結ばれる、というか、まあ、うん。とりあえず、そんなことはしてみるけれど。
あくまでこれは現実なのだ。現実の上で、合意のない女性を、それも性知識のない人間と結ばれることは犯罪でしかない。いや、もし未必の故意というか、ある意味での合意があったとしても、それを朱里に行うことは、なんとも後ろめたい気持ちを抱えてしまう。
……あと、本音を言うのならば、クラスの女子が一番怖い。
◆
ある一場面にて。
『ほらあかりちゃん? 私のハンバーグ食べるぅ?』
『えっ!? いいのぉ?! 食べるぅ!』
◆
もしくは一場面にて。
『あかりちゃんって、好きな人とかいるのかなぁ?』
『え、うんっ! いるよぉ!』
◆
さらにあった一場面にて。
『あかりちゃんは、子ども何人ほしいのかなぁ?』
『え、そ、そうだなぁ。コウノトリさん、運ぶの大変そうだから、せめて二人くらいがいいなぁ!』
◇
──完全に純粋無垢、その上で人間というよりもマスコット扱いをされている朱里に対して、もし少しでも不埒な行為を働いてしまえば、自ずとどうなるかについては理解できてしまう。
『彰人くん、だっけ? 君、朱里ちゃんの幼馴染、とかなんだっけ? ……ふーん、だから手を出したんだ。へえ。……最悪だね、──このロリコン』
そんな誹謗中傷がクラスの女連中に言われる様なんて、想像に容易くない。誕生日だけなら朱里の方が早い、なんて言い訳をしても、彼女らは俺の言葉に耳を傾けることなんてないだろう。
……うん、マジで容易に冷たい目を浮かべるギャルたちが想像できちまう。ただでさえ朱里と弁当食べるときとか、めっちゃ視線怖いのに。
だから、俺は彼女に手を出すことは許されない。
……いや、許されたとしても俺は手を出す気なんてないんだけど。
──────────────────────────
後半へ続きます……。
それはそれとしてあほ可愛い幼馴染って、いいよね。
0
あなたにおすすめの小説
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。
久野真一
青春
羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。
そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。
彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―
「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。
幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、
ある意味ラブレターのような代物で―
彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。
全三話構成です。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
かつて僕を振った幼馴染に、お月見をしながら「月が綺麗ですね」と言われた件。それって告白?
久野真一
青春
2021年5月26日。「スーパームーン」と呼ばれる、満月としては1年で最も地球に近づく日。
同時に皆既月食が重なった稀有な日でもある。
社会人一年目の僕、荒木遊真(あらきゆうま)は、
実家のマンションの屋上で物思いにふけっていた。
それもそのはず。かつて、僕を振った、一生の親友を、お月見に誘ってみたのだ。
「せっかくの夜だし、マンションの屋上で、思い出話でもしない?」って。
僕を振った一生の親友の名前は、矢崎久遠(やざきくおん)。
亡くなった彼女のお母さんが、つけた大切な名前。
あの時の告白は応えてもらえなかったけど、今なら、あるいは。
そんな思いを抱えつつ、久遠と共に、かつての僕らについて語りあうことに。
そして、皆既月食の中で、僕は彼女から言われた。「月が綺麗だね」と。
夏目漱石が、I love youの和訳として「月が綺麗ですね」と言ったという逸話は有名だ。
とにかく、月が見えないその中で彼女は僕にそう言ったのだった。
これは、家族愛が強すぎて、恋愛を諦めざるを得なかった、「一生の親友」な久遠。
そして、彼女と一緒に生きてきた僕の一夜の物語。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる