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美しき司教は将軍の欲望に溺れる
6王の乱心
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まさかルクハルトが……っ!?
「ルクハルトに、あの人に何をしたのですか!?」
王の胸元を押して声を荒げた。
ミラスの取り乱す様を楽しそうに見据える王は、人間とは別物に見える。
悪寒を感じたミラスは、両腕で己の身体をさすった。
ルクハルトはきっと無事だ、冷静にならなければ。
ミラスは王を睨み付けると口を開いた。
「私は貴方の物にはなりません!! 私は」
「お前がどんなにあやつを愛していようと関係ない!! だが、あの男がまさか……計画が狂ってしまった」
「計画……?」
「さあ!! 来い!!」
「や! やあ!」
強引に腕を引っ張られて、引きずられるようにして寝室へと押し込められ、寝台に放り投げられる。
どんなに拒絶の意を示して暴れても、王の腕力に適わず、衣服をびりびりと破かれて裸にされてしまった。
「いやあ!! やめてください!!」
「黙れ!! 淫乱司教め!! 我が肉棒で貫き快楽におぼれさせてやるわ!!」
「ひ、ひいい!」
両足を開かれ、猛るイチモツを尻孔に擦りつけられてしまう――。
ミラスは目を瞑ると愛しい男の名を叫ぶ。
「ルクハルトおお!!」
ドオオオンッ!!
「ぐわ!?」
「な……っ!?」
突然の轟音と共に、屋敷が揺れて王が寝台から転げ落ちる。
ミラスは寝台の上で跳ねて身を硬直させた。
耳がどこからともなく近づいてくる靴音をとらえ、上半身を起こすと部屋の扉が蹴り破られる。
「ミラス!! ここか!?」
「ルクハルト!!」
剣を振りかざしたルクハルトが、ミラスを見据えて床に伏す王を睨み付けると、大股に近寄り、腕を掴んで部屋から引きずり出す。
ミラスは慌てて追いかけると庭で対峙する二人を見守る。
ルクハルトが王に切っ先を突きつけると、王は口元を吊り上げて高笑いをした。
「決闘のつもりか? まさかお前と剣を交える事となるとはなあ!」
「俺を亡きものにして、ミラスを手に入れようとした罪は重いぞ、堕落王よ!!」
「貴様誰にむかって口をきいている!!」
「王都に出現していた魔獣も、俺の屋敷に現れた魔獣もすべて王よ、貴方の仕業だろう!! ミラスを絶望させるつもりだったようだが、俺がこいつを求めたのを知って、本格的に俺を抹殺しようと考えたのだろう」
「な」
「魔獣の出現を、ミラスの力不足であると思わせ、罪悪感を持たせてな!」
「ぐぬぬ」
「そ、そんな陛下どうして」
「こんな事になるならば、まっすぐにミラスを求めれば良かったな」
「もう遅い!! ミラスと使用人が証人だ!!」
二人は剣を振りあげ、ぶつかりあう。
勝負は一瞬の隙をついたルクハルトに上がった。
腕を斬られた王は膝をつき、ルクハルトをにらみ上げると、悔しそうに言い捨てた。
「貴様なぞにミラスも国もやらん!!」
「それは、民に問おう」
「ルクハルト……」
王と将軍の決闘はミラスと使用人が証人となり、王の企みと悪行はさらけ出され、王の処罰は民の意思によって決まった。
結果的に、ルクハルトが玉座に落ち着く事となり、王は失墜。国から追放された。
新たな王の伴侶となったミラスは、司教の座を明け渡し、子を成す為の術を探す日々にあけくれている。
しかし、ミラスの努力虚しく、男が子を成す術は見つからず、ある時ルクハルトと食事の最中にミラスから提案した。
「貴方が選んだ女性と、子を成して下さい」
ミラスの言葉に、ルクハルトは表情を変えず「いいのか」と一言訊ねて来る。
頷いて見せると勢いよく立ち上がり、食堂を出て行ってしまった。
ミラスはその後ろ姿を見る事ができず、ずっと己の膝を見つめていた。
「ルクハルトに、あの人に何をしたのですか!?」
王の胸元を押して声を荒げた。
ミラスの取り乱す様を楽しそうに見据える王は、人間とは別物に見える。
悪寒を感じたミラスは、両腕で己の身体をさすった。
ルクハルトはきっと無事だ、冷静にならなければ。
ミラスは王を睨み付けると口を開いた。
「私は貴方の物にはなりません!! 私は」
「お前がどんなにあやつを愛していようと関係ない!! だが、あの男がまさか……計画が狂ってしまった」
「計画……?」
「さあ!! 来い!!」
「や! やあ!」
強引に腕を引っ張られて、引きずられるようにして寝室へと押し込められ、寝台に放り投げられる。
どんなに拒絶の意を示して暴れても、王の腕力に適わず、衣服をびりびりと破かれて裸にされてしまった。
「いやあ!! やめてください!!」
「黙れ!! 淫乱司教め!! 我が肉棒で貫き快楽におぼれさせてやるわ!!」
「ひ、ひいい!」
両足を開かれ、猛るイチモツを尻孔に擦りつけられてしまう――。
ミラスは目を瞑ると愛しい男の名を叫ぶ。
「ルクハルトおお!!」
ドオオオンッ!!
「ぐわ!?」
「な……っ!?」
突然の轟音と共に、屋敷が揺れて王が寝台から転げ落ちる。
ミラスは寝台の上で跳ねて身を硬直させた。
耳がどこからともなく近づいてくる靴音をとらえ、上半身を起こすと部屋の扉が蹴り破られる。
「ミラス!! ここか!?」
「ルクハルト!!」
剣を振りかざしたルクハルトが、ミラスを見据えて床に伏す王を睨み付けると、大股に近寄り、腕を掴んで部屋から引きずり出す。
ミラスは慌てて追いかけると庭で対峙する二人を見守る。
ルクハルトが王に切っ先を突きつけると、王は口元を吊り上げて高笑いをした。
「決闘のつもりか? まさかお前と剣を交える事となるとはなあ!」
「俺を亡きものにして、ミラスを手に入れようとした罪は重いぞ、堕落王よ!!」
「貴様誰にむかって口をきいている!!」
「王都に出現していた魔獣も、俺の屋敷に現れた魔獣もすべて王よ、貴方の仕業だろう!! ミラスを絶望させるつもりだったようだが、俺がこいつを求めたのを知って、本格的に俺を抹殺しようと考えたのだろう」
「な」
「魔獣の出現を、ミラスの力不足であると思わせ、罪悪感を持たせてな!」
「ぐぬぬ」
「そ、そんな陛下どうして」
「こんな事になるならば、まっすぐにミラスを求めれば良かったな」
「もう遅い!! ミラスと使用人が証人だ!!」
二人は剣を振りあげ、ぶつかりあう。
勝負は一瞬の隙をついたルクハルトに上がった。
腕を斬られた王は膝をつき、ルクハルトをにらみ上げると、悔しそうに言い捨てた。
「貴様なぞにミラスも国もやらん!!」
「それは、民に問おう」
「ルクハルト……」
王と将軍の決闘はミラスと使用人が証人となり、王の企みと悪行はさらけ出され、王の処罰は民の意思によって決まった。
結果的に、ルクハルトが玉座に落ち着く事となり、王は失墜。国から追放された。
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しかし、ミラスの努力虚しく、男が子を成す術は見つからず、ある時ルクハルトと食事の最中にミラスから提案した。
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ミラスの言葉に、ルクハルトは表情を変えず「いいのか」と一言訊ねて来る。
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