世界一の彼女として、愛してくれますか?──俺は求めてないのだが、ラブコメ展開になるのはどうしてだろうか?

R.K.

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一章

《幕間》風呂場の奇跡

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 風呂。
 いつもなら俺が妹よりも先に入ってる。
 まあ、当たり前だ。妹が洗いものをしたりしてくれているからだ。
 父親は帰ってくるのが遅いし、母親は
 それで、家事は妹がやってくれてるというわけだ。
 俺は何をやってるのかって?
 妹の手伝いをしようとしたんだが、なぜか『邪魔だから何もしないで』と言われてしまった。
 そんなわけで、家族内カーストがこうなるわけだ。『妹→父→俺』(犬が死ぬ前は、犬にも負けてたが、その理由はわからない)

 と、なんか凄い脱線しまったが、そんなことを言いたかったわけじゃない。
 つまり、妹よりもあとに風呂に入るなんてことは、だいぶ久しぶりだ。
 で、なにが言いたかったのかというと、妹から

『お兄ちゃん、風呂でしたら殺すから』

 なんてことを言われてしまった。
 まあ、殺すってのは比喩表現だろうけどな。比喩表現だよな?
 もちろん、そんなことをするわけはない。
 だって、俺はシスコンでもないからな!そう、シスコンじゃないからな!
 ただ、もし妹に彼氏ができたときには、俺の用意してる『10の質問』に答えてもらうけど......。
 いや、マジでシスコンでもなんでもないからな?
 お風呂のお湯を飲もうとか、少しも考えてないからな?
 はあはあ、誰へのいいわけなんだ。いや、自分へのいいわけか。
 そして、俺は風呂に入ることにする。
 なんでだろう。なんかいつもよりもいい匂いがするような気が......。
 いや、気のせいだな。
 妹のあとだからとか、そういうことなわけじゃないな、うん。


 俺は、なにごともなく風呂からでる。
 そして、妹が使ったバスタオルとは別のバスタオルを使って、体を拭いていると、脱衣所の扉が開いて──てっ!

「ここに置いて──お、お兄ちゃん!?風呂に入ったんじゃないの?まだ、10しか経ってないよね?も、もしかして、風呂に入るってのは嘘で、て、死ね死ね死ねー!まじキモい!」

 俺は慌てて、さっきまで体を拭いていたバスタオルで体を隠す。

「ち、違うって!それより、なんでお前がここにいるんだよ!」

「えっ?いや、お兄ちゃんのパジャマを持ってきたあげたところなんだけど?それより、まだ10分しか経ってないのに、お兄ちゃんこそなんでお風呂から出てるの?」

「えっと、その、風呂から出て、体を拭いている最中だったんだけど、そんなに早いか?」

「早い!」

 いつもとあんまりかわらないんだけど......。
 まあ、それだけ俺に興味がないというわけだ。

「と、とにかく!ここにパジャマ置いとくからね!」

 妹は顔を真っ赤にしながら、そう言い残して、行ってしまった。
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