25 / 44
一章
週末は、妹とラブラブ遊園地のはずだった……7
しおりを挟む
「お兄さん……。それは、少しずるい答えです」
旭川さんは、どこか呆れてるようだった。
その理由はわかる。
俺が煮えきらない答えを返したから。優柔不断な答えをしたから。
でも、仕方ないんだ。今の俺には、それが限界だから。
「それなら、もしあやちゃんが、誰かと付き合っているんだとしたら、どんな気持ちになりますか?」
「嬉しい、かな。そりゃ、彩華のことを幸せにしてくれるやつじゃなきゃだめだけど、彩華のことを幸せにしてくれるなら、それでいい」
「……っ! すいません、少し意外な言葉だったので、驚いてしまいました」
理由を聞いても、なぜ彼女が驚いたのかはわからない。
なんも、おかしな回答などしてないはずだ。
「ふふふ、でも、そうですか。これは、少し、大変なのかもしれませんね」
「えっ……? 一体なにが?」
「いえ、こちらの話です」
なんのことだかわからないが、彼女の中ではなにかあるのだろう。
全くもって、なんなのかはわからないが……。
でも、そういうもんだ。
だって、俺には心を読むことなんてできない。相手の気持ちを察することも上手じゃない。
それが、俺という人間なのだから。
「お兄さん。ここでいいですよ?」
「えっ? でも、彩華には送ってくるよう言われてるから」
「いえ、もうすぐ家なので、ここまでで大丈夫です。それとも、お兄さんは女子中学生のお家の場所がどうしても知りたい、変態さんなんですか?」
「いや、そういうわけじゃな──」
「それなら、ここまでで大丈夫です。それに、あやちゃんは送るよう言ってただけですし、平気ですよ」
それは確かに。
それに、彼女がそれでいいと言うなら、それでいいだろう。
そんなわけで、俺は一人、妹の待つ家に帰るのだった。
「その、彩華さん。これは、なんの嫌がらせなのでしょうか?」
「なに、お兄ちゃん? なにか問題でもある?」
家に帰ると、食卓には既に、いくつかの料理が並んでいた。
ただ、それとは別に、明らかに異様なものもあった。
そう、なぜか俺が食事をする時に普段使ってるところには、白飯が一膳だけあった。おかず一つなく。
「その、おかずとかは──」
「いらないよね、お兄ちゃんは。もう十分楽しんだでしょ?」
何を言ってるのか全くわからない。
俺の妹が、何を言いたいのかなんとなくわかるけど、わからない! 全くわからない!
「とっとと食べちゃってね。ただでさえ遅くなってるんだから、余計に遅くなっちゃうと困るでしょ」
もしかして、まだ、あのことを怒ってるということなのだろうか?
そんなとき、ふと帰りにコンビニに寄って来たことを思い出す。
そして、まだそれを冷蔵庫にしまっていないことも。
せっかく思い出したわけだし、あとでやろうとして忘れたら困るから、冷蔵庫にしまう為に食卓をあとにする。
「ちょっ……! お兄ちゃん!? 先にご飯を食べてくれる?」
「あっ、その、帰って来る前にコンビニに寄って飲み物を買ってきたの忘れてたから、今からそれを冷蔵庫に入れようと思ってな。お前のもあるぞ」
「私の? てか、なんで飲み物なんか買ったの?」
「ほら、明日は遊園地に行く予定だっただろ?」
そう、いろいろあったせいで、忘れかけていたが、明日は妹の彩華と遊園地に行く予定だったのだ。
「そう、だけど、それがどうしたの?」
いつもなら、これだけでもピンとくるはずなのだが、まだわからないらしい。
でも、それ仕方ないことだ。妹と遊園地に行くこと自体、とんでもないぐらいに久しぶりなのだから。
それに、俺がそんなことをするとは思ってないのかもしれない。
「明日、遊園地に行くときにコンビニに寄ってから行ったら、遊園地で遊ぶ時間が減ると思って」
「えっ……? それって、遊園地で少しでも長く遊べるようにってこと?」
「うん? そうだよ」
俺がそう言い切ると、なぜか彩華はもじもじしてる。
「その、おかず、これなら食べていいよ?」
口を開いたかと思えば、俺は白飯におかずを手に入れた。
理由はちょっとよくわからないが……。
「そ、その、飲み物って、何を買ってきたの?」
「ああ……。えっと、今なにが好きなのかはわからなかったから、午前の紅茶のレモンティーを買ってきた。その、俺が好きなもので」
いちごミルクのことが頭の中を過ぎったことは言わなかった。
てか、その話をしたら、絶対にブチ切れるからだ。
「お兄ちゃんが好きな……」
「その、午前の紅茶のレモンティーは嫌だったか?」
「えっ、嫌じゃないよ」
彩華にそう言われて、なんとなく肩の荷が下りたような気分になった。
そして、とりあえず冷蔵庫に飲み物を入れる。
そして、白飯と彩華からもらった肉じゃがのようなおかずを食べた。
「明日は妹と遊園地か……」
俺は一人、ベットの中でそう呟く。
俺自身、遊園地になんて滅多に行かない。
だから、そもそも遊園地でなにをすればいいのかもわからない。
けど、せっかく遊園地に行くんだし、それなら楽しみたい。
それに、せっかくなら彩華にも楽しんで欲しい。
そう思ったから、俺は明日のことの計画を立てていった。
俺は遊園地の入場口の前で妹を待っている。
理由は簡単だ。現地集合だからだ。
もちろん、同じ家に住んでるんだから、一緒に遊園地に行けばいい。
けど、彩華にこんなことを言われてしまった。
「お兄ちゃんと一緒にいる姿を友人に見られたくないから現地集合ね」
そんなわけで、現地集合になってしまった。
それから、俺は少し待っていると、
「お兄ちゃん」
彩華が来た。
彩華はふわっとした白色のワンピースに、紺色の薄手のカーディガンを羽織って、ブラウン色のショルダーバッグを身に着け、頭にはちょこんと黒色のキャスケットを被ってる。
「かわいい……」
俺は妹のあまりの可愛さに、思わずそう溢してしまった。
「なに、お兄ちゃん。そのニヤケた顔、めちゃくちゃ気持ち悪いんだけど」
いつもなら、ここでキモいと言うはずなのに、気持ち悪いって!
それ、ガチなやつじゃねぇーか! やめろ!
「それじゃ、いつまでもここにいるのも変だし、そろそろ行くか」
そう言って、俺は遊園地の中に入る。
妹の手には、昨日俺の買ってきた午前の紅茶のレモンティーが握られていた。
旭川さんは、どこか呆れてるようだった。
その理由はわかる。
俺が煮えきらない答えを返したから。優柔不断な答えをしたから。
でも、仕方ないんだ。今の俺には、それが限界だから。
「それなら、もしあやちゃんが、誰かと付き合っているんだとしたら、どんな気持ちになりますか?」
「嬉しい、かな。そりゃ、彩華のことを幸せにしてくれるやつじゃなきゃだめだけど、彩華のことを幸せにしてくれるなら、それでいい」
「……っ! すいません、少し意外な言葉だったので、驚いてしまいました」
理由を聞いても、なぜ彼女が驚いたのかはわからない。
なんも、おかしな回答などしてないはずだ。
「ふふふ、でも、そうですか。これは、少し、大変なのかもしれませんね」
「えっ……? 一体なにが?」
「いえ、こちらの話です」
なんのことだかわからないが、彼女の中ではなにかあるのだろう。
全くもって、なんなのかはわからないが……。
でも、そういうもんだ。
だって、俺には心を読むことなんてできない。相手の気持ちを察することも上手じゃない。
それが、俺という人間なのだから。
「お兄さん。ここでいいですよ?」
「えっ? でも、彩華には送ってくるよう言われてるから」
「いえ、もうすぐ家なので、ここまでで大丈夫です。それとも、お兄さんは女子中学生のお家の場所がどうしても知りたい、変態さんなんですか?」
「いや、そういうわけじゃな──」
「それなら、ここまでで大丈夫です。それに、あやちゃんは送るよう言ってただけですし、平気ですよ」
それは確かに。
それに、彼女がそれでいいと言うなら、それでいいだろう。
そんなわけで、俺は一人、妹の待つ家に帰るのだった。
「その、彩華さん。これは、なんの嫌がらせなのでしょうか?」
「なに、お兄ちゃん? なにか問題でもある?」
家に帰ると、食卓には既に、いくつかの料理が並んでいた。
ただ、それとは別に、明らかに異様なものもあった。
そう、なぜか俺が食事をする時に普段使ってるところには、白飯が一膳だけあった。おかず一つなく。
「その、おかずとかは──」
「いらないよね、お兄ちゃんは。もう十分楽しんだでしょ?」
何を言ってるのか全くわからない。
俺の妹が、何を言いたいのかなんとなくわかるけど、わからない! 全くわからない!
「とっとと食べちゃってね。ただでさえ遅くなってるんだから、余計に遅くなっちゃうと困るでしょ」
もしかして、まだ、あのことを怒ってるということなのだろうか?
そんなとき、ふと帰りにコンビニに寄って来たことを思い出す。
そして、まだそれを冷蔵庫にしまっていないことも。
せっかく思い出したわけだし、あとでやろうとして忘れたら困るから、冷蔵庫にしまう為に食卓をあとにする。
「ちょっ……! お兄ちゃん!? 先にご飯を食べてくれる?」
「あっ、その、帰って来る前にコンビニに寄って飲み物を買ってきたの忘れてたから、今からそれを冷蔵庫に入れようと思ってな。お前のもあるぞ」
「私の? てか、なんで飲み物なんか買ったの?」
「ほら、明日は遊園地に行く予定だっただろ?」
そう、いろいろあったせいで、忘れかけていたが、明日は妹の彩華と遊園地に行く予定だったのだ。
「そう、だけど、それがどうしたの?」
いつもなら、これだけでもピンとくるはずなのだが、まだわからないらしい。
でも、それ仕方ないことだ。妹と遊園地に行くこと自体、とんでもないぐらいに久しぶりなのだから。
それに、俺がそんなことをするとは思ってないのかもしれない。
「明日、遊園地に行くときにコンビニに寄ってから行ったら、遊園地で遊ぶ時間が減ると思って」
「えっ……? それって、遊園地で少しでも長く遊べるようにってこと?」
「うん? そうだよ」
俺がそう言い切ると、なぜか彩華はもじもじしてる。
「その、おかず、これなら食べていいよ?」
口を開いたかと思えば、俺は白飯におかずを手に入れた。
理由はちょっとよくわからないが……。
「そ、その、飲み物って、何を買ってきたの?」
「ああ……。えっと、今なにが好きなのかはわからなかったから、午前の紅茶のレモンティーを買ってきた。その、俺が好きなもので」
いちごミルクのことが頭の中を過ぎったことは言わなかった。
てか、その話をしたら、絶対にブチ切れるからだ。
「お兄ちゃんが好きな……」
「その、午前の紅茶のレモンティーは嫌だったか?」
「えっ、嫌じゃないよ」
彩華にそう言われて、なんとなく肩の荷が下りたような気分になった。
そして、とりあえず冷蔵庫に飲み物を入れる。
そして、白飯と彩華からもらった肉じゃがのようなおかずを食べた。
「明日は妹と遊園地か……」
俺は一人、ベットの中でそう呟く。
俺自身、遊園地になんて滅多に行かない。
だから、そもそも遊園地でなにをすればいいのかもわからない。
けど、せっかく遊園地に行くんだし、それなら楽しみたい。
それに、せっかくなら彩華にも楽しんで欲しい。
そう思ったから、俺は明日のことの計画を立てていった。
俺は遊園地の入場口の前で妹を待っている。
理由は簡単だ。現地集合だからだ。
もちろん、同じ家に住んでるんだから、一緒に遊園地に行けばいい。
けど、彩華にこんなことを言われてしまった。
「お兄ちゃんと一緒にいる姿を友人に見られたくないから現地集合ね」
そんなわけで、現地集合になってしまった。
それから、俺は少し待っていると、
「お兄ちゃん」
彩華が来た。
彩華はふわっとした白色のワンピースに、紺色の薄手のカーディガンを羽織って、ブラウン色のショルダーバッグを身に着け、頭にはちょこんと黒色のキャスケットを被ってる。
「かわいい……」
俺は妹のあまりの可愛さに、思わずそう溢してしまった。
「なに、お兄ちゃん。そのニヤケた顔、めちゃくちゃ気持ち悪いんだけど」
いつもなら、ここでキモいと言うはずなのに、気持ち悪いって!
それ、ガチなやつじゃねぇーか! やめろ!
「それじゃ、いつまでもここにいるのも変だし、そろそろ行くか」
そう言って、俺は遊園地の中に入る。
妹の手には、昨日俺の買ってきた午前の紅茶のレモンティーが握られていた。
0
あなたにおすすめの小説
幼馴染の許嫁
山見月 あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
異世界の花嫁?お断りします。
momo6
恋愛
三十路を過ぎたOL 椿(つばき)は帰宅後、地震に見舞われる。気付いたら異世界にいた。
そこで出逢った王子に求婚を申し込まれましたけど、
知らない人と結婚なんてお断りです。
貞操の危機を感じ、逃げ出した先に居たのは妖精王ですって?
甘ったるい愛を囁いてもダメです。
異世界に来たなら、この世界を楽しむのが先です!!
恋愛よりも衣食住。これが大事です!
お金が無くては生活出来ません!働いて稼いで、美味しい物を食べるんです(๑>◡<๑)
・・・えっ?全部ある?
働かなくてもいい?
ーーー惑わされません!甘い誘惑には罠が付き物です!
*****
目に止めていただき、ありがとうございます(〃ω〃)
未熟な所もありますが 楽しんで頂けたから幸いです。
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月るるな
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる