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第90話? セイルと不思議な魔法の本
しおりを挟むその日、セイルは住居部の清掃を行なっていた。
リビングの一角にある、生真面目な騎士団長らしい整然としたアッシュの書斎スペース。その本棚の隅に、見慣れない一冊が紛れ込んでいるのに目が留まった。
「随分年季が入った重々しい本だな……留め金まで付いてる」
それは淡い紫の革装丁だった。手に取ってみると、ずっしりとした重みがある。しかし、めくるべき紙の束の感触がない。これは本ではなく、本を模した精巧な「収納箱」だった。
セイルは何気なしに銀の留め金を指先で解いた。
中にはページ状にくり抜かれた空間があり、そこには本と同じ淡い紫色のカードが、束になって収められていた。
「……魔方陣のようなものが描かれてある」
一番上にあるカードを取り、裏返してみる。
そこには、全裸の男性が激しい風の渦に包まれ、どこか恍惚とした表情を浮かべている妖艶なイラストが描かれていた。カードの下部には、見覚えのある綴りが刻まれている。
『VENTUS』
「あれ、ラテン語? なんでこの世界に……」
セイルは転生前、接客の幅を広げるために独学で複数の言語を修得していた。この世界に自分が異世界転移者であることをアッシュたちに打ち明けたのは少し前のことだが、まさかこんな形で故郷の面影に触れるとは思わなかった。
「何代か前の渡人の遺したものかな。……ウェントゥス」
セイルがその単語を口にした瞬間、リビングの床に淡い銀色の魔方陣が展開された。
「えっ!?」
凄まじい光と共に、部屋の中に暴風が吹き荒れる。
ピンクベージュのウルフボブが激しく乱れ、細身ながらも色気を孕んだセイルの身体を、不可視の風の手が愛撫するように這い回った。
「あっ! カードが!」
強風に煽られ、箱に残っていたカードたちが次々と舞い上がる。それらは一つ一つが意志を持つかのように淡い光を放ち、開け放たれた窓の外へと、四方八方に翔び去ってしまった。
嵐が止んだとき、セイルの足元に残されていたのは、最初の一枚――『VENTUS(風)』のカードだけだった。
「どうしよう……。アッシュの私物なのに、全部バラバラに……っ」
乱れた衣服を整えながら、セイルは青ざめた。
その時、空になった本の表紙からふわりと球状の光が浮かび上がる。セイルの眼の前まで来るとパチンと弾け、20センチ程の、背中から蝙蝠の羽を生やした全裸の小人が現れた。
「やれやれ、とんだ『主様』に目覚めさせられたもんだ」
「しゃ、喋った!?」
「俺はインキュバス。世界最強の淫魔導師ブロウが作った、このグリモワールの守護魔だ」
インキュバスと名乗った小人は、空中で足を組み、ニヤリと卑猥な笑みを浮かべた。
「あのカードはな、人間の『情欲』を糧に顕現する魔法カードなんだ。名付けられた名前――真名を呼ばれたことで封印が解けちまった。散らばったカードは、今頃この領地の誰かに取り憑いて、ゆくゆくはそいつの性欲を暴走させるだろうな。男限定だけど」
「そんな……俺のせいだ。なんとかしないと……!」
セイルは焦燥に駆られ、手に残った『風』のカードを握りしめた。
しかし、守護魔の言葉は残酷に続く。
「ブロウカードを回収するには、カードの魔力に当てられて淫らな状態になった対象から、お前が直接『精液』を注ぎ込まれて封印を上書きするしかない」
「……はい?」
セイルの茶眼が点になった。つまり、カードを回収するたびに、自分は誰かとファックか、それこそブロウをしなければならないということか。
「幸い、お前はいい魔力を持ってる。おまけに……なかなかに淫らな身体だ」
インキュバスがセイルの鎖骨を指でなぞる。
その時、階下から店の清掃の手伝いに来ているレティスの叫び声が聞こえた。
「うわあああ! カシス、急にどうしたんだよ!? やめろ、服を脱がすなっ!」
「レティス!?」
セイルは慌てて階段を駆け下りた。どうやら最初の一枚は、運悪く身近な少年に取り憑いてしまったらしい。
一階のホールでは、異様な光景が広がっていた。
普段は穏やかなはずのカシスが、親友であるレティスをテーブルに押し倒し、獣のような形相でそのシャツを引き千切ろうとしていた。
「待てよ、レティス……。お前、ずっといい匂いさせて……我慢できねぇんだよ!」
「カシス、落ち着けって!!」
カシスの背中からは、先程見たカードと同じ淡い紫色のオーラが立ち昇っている。
間違いない、カードが憑依している。
「レティス!カシス!」
セイルが割って入ろうとしたが、インキュバスが肩の上で制止した。
「無駄だ。今のあいつは魔法じゃ止まらないぜ。カードを剥がしたいなら、お前が代わりにそいつの『標的』になるしかねぇ。お前が欲情を引き受けて、中に出させて封印する……。さあ、どうする『主様』?」
セイルは唇を噛んだ。セイルは覚悟を決め、インキュバスに振り返る。
「どうすればいいんだ!?」
「先ずはそのペンダントを解呪して杖にしろ。封印に必要だ。解呪魔法は頭の中に自然に浮かんでくる」
セイルはペンダントを握ると掌に乗せ、目前に突きだし瞳を閉じる。
淡い銀色の魔方陣がセイルの足元に形成される。
「………、O clavis, quae vim tenebrarum celas.Veram formam coram me ostende. Ex foedere, seiru imperat! Solve!」
セイルの詠唱が響き渡ると、掌の上のペンダントが眩い銀光を放ち、その形を変えていく。
光が収まった手に握られていたのは、細身の白銀の杖。先端には淡い紫の魔石が埋め込まれ、小さな蝙蝠の羽のような意匠が施されていた。
「よし、準備完了だ。あとはそのガキの欲望を全部お前が吸い取ってやれ」
インキュバスが耳元で下品に囁く。
「……っ、カシス、俺を見ろ!」
セイルは意を決して、レティスを組み伏せているカシスの肩を掴んだ。
その瞬間、カードの魔力によって理性を失っていたカシスの視線が、レティスからセイルへと移る。
「……セイル、さん……?」
カシスの瞳は濁り、熱に浮かされたように潤んでいる。
すらりとしたセイルの体躯、そしてウルフボブの隙間から覗く艶やかな首筋を見た瞬間、少年の喉が大きく鳴った。
「カシス、ダメだ……っ、セイルさんにそんな……!」
レティスが悲鳴のような声を上げるが、カシスの標的は完全にセイルへと切り替わっていた。
「あぁ……なんだ……レティスより、ずっと……凄くいい匂いがする……」
カシスが猛然とセイルに飛びかかる。セイルは背後のテーブルに押し付けられ、カシスの熱い吐息を首筋に感じた。普段の礼儀正しい少年からは想像もつかない、力強い掌がセイルの腰を乱暴に掴む。
「……んっ、ぁ……!」
セイルの身体はもともと少々淫らな性質を持っている。カシスの粗削りな欲望に触れられただけで、抗いようのない熱が下腹部に集まっていく。
「おいおい、早速感じてやがる。いいぜ、もっと誘え。そいつの『種』を全部引き出すんだ」
肩の上でインキュバスが愉しげに笑う。
「カシス……こっちに、おいで……」
セイルは潤んだ瞳でカシスの頬を包み込み、自らその唇を塞いだ。
強引に舌を割り込ませてくる少年の衝動をすべて受け止めながら、セイルは背後に回した手でしっかりと銀の杖を握りしめる。
セイルは自分を押し倒すカシスの背中に脚を絡めた。
「んっ、ふ……ぁ……っ」
セイルの唇が塞がれ、カシスの若く荒削りな舌が口内を蹂躙する。
普段の穏やかで礼儀正しい少年はどこにもいない。カードの魔力によって増幅されたカシスの「情欲」は、セイルの肌を通じて熱い奔流となって流れ込んできた。
「セイル、さん……っ、好きだ、ずっと、綺麗だと思ってた……っ!」
「カシス……だめだ、ここは聖域じゃないのに、そんな……っ」
レティスが傍らで顔を赤らめ、震えながら立ち尽くしている。その目の前で、カシスはセイルのズボンを引き下ろし、細身ながらもしなやかな太ももを露わにさせた。セイルは抵抗するどころか、自ら腰を浮かせ、少年の衝動を受け入れる準備を整えてしまう。
(だめだ……身体が、勝手に……欲しがってる……っ!)
セイルの元来の同性愛者としての性、そして異世界転生者としての高い魔力が、カシスの情欲を磁石のように吸い寄せ、増幅させていた。
「あぁ……っ、挿れるよ、セイルさん……!」
カシスの熱い剛直が、セイルの後孔へと一気に突き立てられる。
「あ、ぐ……ぅ、んんんっ!!」
乱暴な侵入に、セイルは仰け反り、白銀の杖を強く握りしめた。
肩の上のインキュバスが、興奮した様子で耳元に叫ぶ。
「いいぞ、その熱だ! 欲望をすべて吐き出させろ、一滴も残さずにな!」
数度の激しい突き上げの後、カシスは獣のような声を上げ、セイルの最奥に熱い精を解き放った。
「っ……あ、あああああ!!」
その瞬間、セイルの体内へと流れ込んだ「精液」が銀色の光へと変換される。
セイルは朦朧とする意識の中で、カシスの背中の後ろで杖を掲げた。
「In formam tuam debitam revertere!Blow Card!」
カシスの背中から淡い紫色の霧が噴き出し、それが一枚のカードへと凝縮されていく。
光が収まると、そこには全裸の二人の男が絡み合う姿が描かれたカード――『LIBIDO(情欲)』が浮かんでいた。
「はぁ……はぁ……っ……」
カシスは糸が切れた人形のように、セイルの胸元に倒れ込む。
カードが抜けたことで、彼は深い眠りに落ちたようだった。
数分後
「……本当に、すみませんでした!!」
意識を取り戻し、事の次第を(一部伏せて)説明されたカシスは、顔を真っ赤にして床に額をこすりつけていた。隣ではレティスが、複雑そうな表情でセイルを支えている。
「いいんだよ、カシス。君のせいじゃない。……それより、服を貸すから着替えておいで」
セイルは乱れたピンクベージュの髪を整え、精液で汚れた下半身を魔法で清浄化しながら、手元に戻った二枚のカードを見つめた。
『VENTUS(風)』と『LIBIDO(情欲)』。
「……残り、何枚あるんだ?」
セイルの問いに、実体化したインキュバスが空中で鼻を鳴らす。
「全部で52枚。今のはそのうちの1枚に過ぎないぜ。しかも、強力なやつらはもっと厄介な欲望を持ってる」
「52枚……」
絶望的な数字に、セイルは眩暈を覚えた。
もしこのカードが、同棲中のアッシュや、バーのゼニス、ましてや国王のラルクたちに憑依してしまったら……。
「……アッシュには、なんて説明しよう」
騎士団長である恋人の顔を思い浮かべ、セイルは深い溜息をついた。
しかし、この事態を招いたのは自分だ。セイルは白銀の杖を握り直し、決意を固める。
「レティス、カシス。このことは、まだみんなには秘密にしておいて。……特にアッシュには」
「は、はい……。でもセイルさん、身体は大丈夫なんですか?」
レティスの心配そうな視線が、セイルの艶やかな腰元に注がれる。
「大丈夫だよ。……たぶん」
セイルの予感通り、その夜。
騎士寮から帰宅したアッシュの様子が、どこかおかしいことにセイルは気づくことになる。
「ただいま、セイル。……少し遅くなった」
夜、リビングの扉を開けたアッシュは、いつも通りの生真面目な顔をしていた。しかし、そのネイビーブルーの騎士礼服は心なしか乱れ、首元までしっかり閉められているはずのボタンが一つ外れている。
「おかえり、アッシュ。…お疲れ様」
セイルは動揺を隠して微笑んだ。昼間のカシスとの情事の痕跡は、魔法で綺麗に消してある。だが、手元にあるカードケースに収まった2枚のカードが、セイルの胸の内で重く存在を主張していた。
「……何だ、その匂いは」
アッシュがセイルの傍に寄った瞬間、その黒い瞳が鋭く細められた。192センチの恵まれた体躯が影となってセイルを覆う。
「匂い……? ああ、夕飯の仕込みで香辛料を……」
「違う。……甘い、男の昂った匂いだ」
アッシュの低い声が鼓膜を震わせる。その瞬間、アッシュの背後から、昼間見たのと同じ淡い紫色のオーラがゆらりと立ち昇った。
『嘘……アッシュにまで……っ!』
セイルが息を呑んだ時、アッシュの手が乱暴にセイルの細い手首を掴み、そのまま壁へと押し付けた。
「アッシュ、待って、落ち着いて!」
「……セイル、お前に他の男の影があるなんて、許せない。俺のものだと言ったはずだ」
アッシュの瞳は真っ黒に濁り、異常なまでの独占欲と熱を帯びている。
肩の上で、透明化していたインキュバスが姿を現し、ケラケラと笑った。
「ヒヒッ! さすがは近衛騎士団長。取り憑いたのは『INVIDIA(嫉妬)』のカードだ。こいつは強力だぜ、主様?」
「嫉妬……っ、アッシュ、これは魔法のせいなんだ!」
叫ぶセイルの言葉など、今のアッシュには届かない。
アッシュはセイルのピンクベージュの髪に指を潜り込ませ、強引に顔を向けさせると、深い、吸い付くようなキスを落とした。
「んむ……っ、ん……っあ……!」
アッシュのキスは、いつもよりずっと執拗で、痛いほどだった。
厚い胸板に押し潰され、セイルのすらりとした体躯がアッシュの筋肉質な身体に沈み込む。
「セイル……。誰に抱かれた。その身体に、俺の知らない熱を刻み込んだのは誰だ……!」
アッシュの大きな掌が、セイルの薄いシャツを裂くように脱がせていく。露わになった白い肌に、アッシュはマーキングするように何度も強く歯を立てた。
「あ、ぁあ……っ! アッシュ、痛い……、」
嫉妬に狂った騎士団長の情欲は、先程のカシスとは比べものにならないほど重く、セイルの魔力を激しく掻き乱す。セイルの身体は恐怖を感じながらも、愛するパートナーの豹変した姿に、抗えない快楽を感じ始めていた。
「いい声だ……もっと鳴け。私の名前を呼び続けろ」
アッシュの逞しい腕が、セイルの膝裏を抱え上げ、腰を無理やり開かせた。
剥き出しになったセイルの後孔は、昼間の余韻でわずかに赤く、それを認めたアッシュの瞳にさらなる狂気が宿る。
「……やはり、他の男の痕跡があるな。……全部、俺の種で上書きしてやる」
「ひっ……あ、ああああ!!」
準備もそこそこに、アッシュの猛り狂った剛直が、セイルの最奥を貫いた。
騎士としての鍛錬で培われた強靭な腰の動きが、セイルの理性を容赦なく削り取っていく。
「う、ぁ……っ! アッシュ……あ、しゅ……っ! 好き、だいすき、だから……っ」
セイルはアッシュの首に腕を回し、必死に縋り付いた。
壁に打ち付けられる衝撃のたびに、銀の杖が床に転がり、淡い光を放つ。
「……愛している、セイル。お前を誰にも渡さない。この魂ごと、食らい尽くしてやる」
アッシュが獣のような咆哮を上げ、セイルの最奥へ、熱い嫉妬の奔流を全て吐き出した。
「っ……、……ぁ……!!」
セイルの意識が白く染まるその瞬間、セイルは杖を召喚させ、アッシュの背後に杖を掲げた。
「In formam tuam debitam revertere!Blow Card!」
眩い光の中、三枚目のカード――『INVIDIA(嫉妬)』が、アッシュの背中から剥がれ落ち、セイルの指先に収まった。
アッシュの身体がガクンと力を失い、セイルの胸元に崩れ落ちる。
「……セイル? ……俺は、一体……」
数分後、正気に戻ったアッシュは、ボロボロになったリビングと、泣き腫らした目で自分を見上げるセイルを見て、愕然と立ち尽くした。
「すまない……、私は、君に何を……」
「……いいんだよ、アッシュ。全部、俺のせいなんだ」
セイルはアッシュの頬に手を添え、優しく微笑んだ。
手元には、新たに加わった『嫉妬』のカード。
「アッシュ、聞いて。……実は、話さなきゃいけないことがあるんだ」
セイルは、魔法の本のこと、散らばった52枚のカードのこと、そして、それを回収する唯一の方法をアッシュに打ち明けた。
「……そんな……。では、これからも君は、カードに憑依された者たちと、あんなことをしなければならないのか?」
アッシュの声が震える。騎士としての正義感と、セイルを独占したいという恋心の間で、彼は激しく葛藤していた。
「もし……もし、それが君の知る友人たちや、あの方々にまで及んだら……」
アッシュの脳裏に、自由奔放な国王ラルクや、バーの店長ゼニス、そしてペリエたちの顔が浮かぶ。
「俺が……、俺が君に同行する」
アッシュはセイルの手を強く握りしめた。
「君を一人で行かせるわけにはいかない。そして、君の貞操を奪う輩がいたら……たとえ魔法のせいだとしても、俺は……」
「アッシュ……」
こうして、異世界転生者の店長と、生真面目な騎士団長による、前代未聞の「淫らなカード回収の旅」が幕を開けた。
しかし、その頃――。
王宮の執務室では、国王ラルクが「最近、妙に身体が熱いんだが……」と首を傾げ、宰相シュロが呆れたようにその様子を見つめていた。
ラルクの背後には、不気味に輝く紫色のカードの影が揺らめいていて……。
続かない 多分。
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