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凸凹な来客
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二人だけの生活になってから10日程経った頃、訪問客が現れた。ヒメの方は誰かがやってくるとは思っていなかったらしくかなり警戒していたが、アギトが身構えもせず出迎えるのを見て首を傾げながらも警戒を解いた。アギトと一緒に訪問者を迎えると、そこに居たのはずんぐりとした体型の男子……ヒメを卑猥な眼差しで見なかったもうひとりの男子と、小柄な小動物系の女子であった。男子は見た目からドンガメと名付けられ、少し小柄な女子は小さなリスのようだとコリスと呼ばれるようになった少女だ。ずんぐりな見た目の男子と小動物に見える女子、なんとも凸凹な二人だった。
「やぁアギト、久し振り」
「たった10日程だがな。無事で何よりだ。……名前はそのままか?」
「ドンガメのことかい? 良いんじゃないか? 僕らしくて」
「どっちかというと、お前はグリズリーだろう」
「いやいや、名が勝ちすぎてるよ。僕、背だって高くないし」
ドンガメの背は170位でクラスでは中間辺りの男子だ。
「……き、アギト君はドンガメ……君の事、知ってたんですか?」
ドンガメについて来ていたコリスがアギトに訊ねる。
「知ってたってのは、強いかどうかって話か? なら知ってたぞ。俺がクラスで絶対に敵対しない唯一の男だ」
「……そ、そうなんですね」
その言葉に納得しながら呟くコリスと、驚きを隠せないヒメ。
「君のメモのお陰で力の使い方も良く分かったよ。ありがとう」
「気にするな。こちらもこの手回し式とソーラーパネル式の充電器は役立たせてもらっている」
「……あ、え!? そんなのあったの!?」
「………………ヒメのもちゃんと充電してるだろう?」
「いや、どうして電池が尽きないんだろうとは思ってたけど……。と言うかなんでそんなの用意してたの?」
「うーん、小心者の性かな? もしもに備えて色んな知識をスマホに入れたり、その要のスマホが使えなくなる事態を避けるための充電器の用意は外せなくて……」
「でも余分まで用意してるのは……」
「それはアレだろ。手回し式の充電器って壊れ易いからじゃないのか?」
「それでも予備が4つもあるってのは……無いと思います」
「「………………」」
「あはは……」
4つも用意してた事を聞いた二人は、流石に微妙な表情になる。しかし気を取り直したアギトがドンガメにある疑問を投げ掛ける。
「で、その娘がお前の良い人ってことで間違いないか?」
「ああ、そうだよ」
「あ! あ、あわ、あわわ……」
「え? え!? そうなの!?」
「もう進展したか?」
「住処も未だなのに進展も何もないよ……」
「あ、わあぁあああ!! ひゃあああぁあ……」
「ちょっと! アギト君!」
ヒメがアギトをペチンペチン叩いて非難する。
「……すまん。だがそれも込みでついて来たんだろう?」
「(カアァアァァッッ!!)」
「……そ、そうなんだ」
「なら俺が住む場所に選んだ候補地を見て回ってみるか?」
「良いのかい?」
「充電器の恩恵の大きさに比べればな」
「助かるよ。あそこに居続けるわけにはいかないにしても、住処はどうしても必要だったからね」
「ここと同じで水場が近い所が幾つかある。お互いの場所が分かっていれば、何かあった時に助け合えもするだろう」
「アギトがそう言ってくれると心強いよ」
男達は固く握手を交わし、女達は……ちょっと居心地悪そうにしていた。お互いの状況がなんとなく透けて見えるからだろう。
この後、幾つか候補地を回ってみて、コリスが「ここが良い」と言う場所をドンガメ達は住む場所に決めた。ある程度見晴らしが良く、水辺が近くにあり、なおかつアギト達の住処とはそれ程離れていない場所となった。
「というか、今からでも住めそうな程整理されてるんだけど?」
「候補だったからな。獲物を取っている以外はずっと整備してたんだ」
「……まめまめしいよね、アギトって」
「ドンガメは……コリスを怒らせるなよ?」
「うっ……見捨てられないように頑張る」
「じゃあそろそろ俺達は帰る」
「当面の食料まで貰っちゃって悪いね」
「気にするな。十分こちらは助かってる」
後は若い二人で……みたいな事を言いかけたものの、流石にそれはやめておいたアギトであった。
アギト達はアギト達で自分達の住処に戻ると、
「今日の訓練をやろうか」
「はい」
と、何時もの様に特訓を開始するのであった。
~~◆◇◆◇◆~~
「……そこまで」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」
「大分ついてこれるようになったな」
「はぁ、はぁ、ほんとう!? はぁ、はぁ」
「………………頑張っているから今日は一つだけ言う事を聞いてやろう。変なことでもなければ何でも良いぞ」
「なんでも……って、予防線張るの早いよ~」
膨れるヒメに苦笑するアギト。そう言えばこいつ、よく表情が動くようになったな、と今更ながらに気付くアギトであった。
「で、何がして欲しい?」
「あ、や、その……」
ヒメの煮え切らない態度に首を傾げるアギト。
「……今日も、する、のよね」
「……あ、ああ。それがルールだからな」
「……ルール?」
「お前みたいに綺麗で良い女を抱くなというのは無理がある」
「ふぁっ!? ……そそ、そっか。うん。そうなんだ、ね。……じゃあ! ……今日は私の言う通りにして?」
「うん? ヤり方をヒメが決めるって事か?」
「言い方!? ……アギト君は何時も乱暴なんだよ。自分はそれで良いかも知れないけどさ」
「む……まだ痛かったりするのか?」
「むー! そうじゃなく! いや、そうなんだけど! それより何より、苦しいの!!」
「……すまんかった」
「だから……今日は私がこうして、って言ったことだけやる事。……良い?」
「分かった」
●●●
何時もならヒメは、訓練で疲れた体をアギトに無理矢理寝所に連れ込まれ、なし崩し的に抱かれていたのだが、今日は自分の好きなようにできるとこのことで、まず水浴びをしてきたのだった。何時もとは違って、少し積極的に見えるヒメの行動に、新鮮な気持ちで待ち受けるアギト。
「……お待たせ」
「……こういうのも良いな」
「……バカ」
小さなタオルで体を隠しているものの、胸の先っぽは布の奥から自己主張しているし、下に関しては完全に見えてしまっている。そんな風に色々と隠しきれていないヒメの様子を見て、少々興奮している自分に驚いているアギトであったが、悪くないと思った。一方のヒメは逆で、かえってエロい格好してるのでは? と、気が気でなかった。余りアギトを興奮させると、また手綱を握れなくなると危惧しているのだ。
「まずは……キス」
「ん……」
ぷちゅ、ぺちゃ、ちゅっ、ちゅうっ
初めてキスをねだられてから、何度も繰り返してきたキス。貪るような乱暴なキスではあったが、ヒメは求められている感じがして、一度も嫌だとは思わなかった。
「……揉んでも良いか?」
「……優しくね。ぎゅっとは嫌よ?」(潰されるんじゃないかって勢いで掴むから痛いのよね……)
「……分かった」
言う通りにするとは言ったが、段々と抑えが効かなくなりつつあったアギトは、思わず胸を弄る許可を取る。ヒメも、乱暴に揉まれるのでなければ、と条件をつけて許可を出す。
優しくとの要望通り、恐る恐るヒメの体にそぐわぬ大きな胸を揉み始めるアギト。何時もとは違っておっかなびっくり触るアギトに、ヒメは思わず笑いが溢れる。
「……笑うなよ」
「ゴメンゴメン。そこまで慎重じゃなくても大丈夫」
「……寝そべってくれ」
「……うん」
ヒメはアギトに促され、素直に応じて寝床に横たわる。ヒメの豊満な胸は若さ故か、横たわった位では形が崩れることはない。その双丘を優しく揉みしだきながら、片方の先を口に含んで吸っては舌先で転がし、もう片方の先っぽも指の腹でこねくるように弄り倒す。何時もとは違う刺激にヒメは思わず、
「ふぅっ……ん」
と、自分でもびっくりするような甘い声を漏らしてしまう。すると途端に火がついたのか、アギトはがばっと体を起こすとヒメの足の間に潜りこもうとして……
「だめっ!!」
……と、待ったをかけられてしまう。
「……それは本当に恥ずかしいからやめて……」
消え入るようなヒメの声に渋々従って、ヒメの背中に左腕を差し込む。
「えっ? あっ……」
アギトはヒメの秘部を舐め上げる事こそはは諦めたが、ヒメの背中から回した左手で持って左胸を、右手は舐めるのを禁止された秘部へ、そして口で右胸を楽しむという、駄目と言われないラインを見極めるかの様に、思いつく限りできる範囲でヒメの感触を楽しむことに決めたようだ。
(もう……エッチなんだから……んっ)
ヒメはヒメで、乱暴な愛撫ではなくヤワヤワとした愛撫によって、快感の種火のようなものが灯りつつあった。何時もなら恥ずかしさが飛び抜けていたせいで余り濡れることのなかった秘部も、今日はかなり潤いを増しているように思う。ちょっと恥ずかしいな、と思い始めた時、胸に吸い付いていたアギトの訴えたげな視線と目が合う。……ヤりたい、と。
「……良いよ。ゆっくりね」
ガバッと身を起こすアギトに一瞬身を竦ませるが、アギトは言われた通りゆっくり入ってきた。何時もは舐め取られてしまう分泌液も、本来の役割を果たしているからかスムーズにヒメの中に収まる。アギトは普段と違う感触に戸惑いつつも、早く動きたい欲求に駆られていた。ヒメはヒメで、苦痛しか与えてくれなかったアギトの剛直が、自分の中にゆっくりかき分け入ってくる感触を目一杯感じながら、戸惑っていた。快感を感じる程ではないが、なんと言っていいやら……。
(悪く……無いかも……)
言葉なく、きゅっとしがみついているだけのヒメに、動いていいかとも聞けずアギトは生殺しの状態だった。いっそ動いてしまおうか、いや駄目だと、葛藤し続けていたのだが……。
「動いて、ゆっくり……」
許可が降りた。ゆっくり、という条件付きで。アギトは本能のままに振りたくりたくなる気持ちを抑え、ゆっくりと抽送を開始する。
(あっ……ふぅっ……)
ヒメは少しずつ湧き上がってくる感情に、徐々に顔を上気させていた。
(これ……多分、私……エッチな顔してる)
アギトにバレるんじゃないか、と思いつつ、ちらりとアギトを見ると、何かを堪えるように一心に腰を動かしていた。
(……なんか、かわいい)
少し余裕が出てきたヒメだったが、不意に腰の動きが強くなった瞬間、最も敏感な部分にアギトの腰が打ち付けられた。
「ふぁんっ……!」
またしても思わずこぼれた甘い声に、ヒメは今度こそやってしまったと思った。どうか気付かないでいて、とアギトを見ると、アギトも驚いて動きを止めてこちらを見ていた。
「あ、違うの……いや、まっ……ああああっっ!!」
ヒメの願いも虚しく、その甘い喘ぎ声は、アギトの獣性を完全に解き放ってしまうのだった。
●●●
「やぁアギト、久し振り」
「たった10日程だがな。無事で何よりだ。……名前はそのままか?」
「ドンガメのことかい? 良いんじゃないか? 僕らしくて」
「どっちかというと、お前はグリズリーだろう」
「いやいや、名が勝ちすぎてるよ。僕、背だって高くないし」
ドンガメの背は170位でクラスでは中間辺りの男子だ。
「……き、アギト君はドンガメ……君の事、知ってたんですか?」
ドンガメについて来ていたコリスがアギトに訊ねる。
「知ってたってのは、強いかどうかって話か? なら知ってたぞ。俺がクラスで絶対に敵対しない唯一の男だ」
「……そ、そうなんですね」
その言葉に納得しながら呟くコリスと、驚きを隠せないヒメ。
「君のメモのお陰で力の使い方も良く分かったよ。ありがとう」
「気にするな。こちらもこの手回し式とソーラーパネル式の充電器は役立たせてもらっている」
「……あ、え!? そんなのあったの!?」
「………………ヒメのもちゃんと充電してるだろう?」
「いや、どうして電池が尽きないんだろうとは思ってたけど……。と言うかなんでそんなの用意してたの?」
「うーん、小心者の性かな? もしもに備えて色んな知識をスマホに入れたり、その要のスマホが使えなくなる事態を避けるための充電器の用意は外せなくて……」
「でも余分まで用意してるのは……」
「それはアレだろ。手回し式の充電器って壊れ易いからじゃないのか?」
「それでも予備が4つもあるってのは……無いと思います」
「「………………」」
「あはは……」
4つも用意してた事を聞いた二人は、流石に微妙な表情になる。しかし気を取り直したアギトがドンガメにある疑問を投げ掛ける。
「で、その娘がお前の良い人ってことで間違いないか?」
「ああ、そうだよ」
「あ! あ、あわ、あわわ……」
「え? え!? そうなの!?」
「もう進展したか?」
「住処も未だなのに進展も何もないよ……」
「あ、わあぁあああ!! ひゃあああぁあ……」
「ちょっと! アギト君!」
ヒメがアギトをペチンペチン叩いて非難する。
「……すまん。だがそれも込みでついて来たんだろう?」
「(カアァアァァッッ!!)」
「……そ、そうなんだ」
「なら俺が住む場所に選んだ候補地を見て回ってみるか?」
「良いのかい?」
「充電器の恩恵の大きさに比べればな」
「助かるよ。あそこに居続けるわけにはいかないにしても、住処はどうしても必要だったからね」
「ここと同じで水場が近い所が幾つかある。お互いの場所が分かっていれば、何かあった時に助け合えもするだろう」
「アギトがそう言ってくれると心強いよ」
男達は固く握手を交わし、女達は……ちょっと居心地悪そうにしていた。お互いの状況がなんとなく透けて見えるからだろう。
この後、幾つか候補地を回ってみて、コリスが「ここが良い」と言う場所をドンガメ達は住む場所に決めた。ある程度見晴らしが良く、水辺が近くにあり、なおかつアギト達の住処とはそれ程離れていない場所となった。
「というか、今からでも住めそうな程整理されてるんだけど?」
「候補だったからな。獲物を取っている以外はずっと整備してたんだ」
「……まめまめしいよね、アギトって」
「ドンガメは……コリスを怒らせるなよ?」
「うっ……見捨てられないように頑張る」
「じゃあそろそろ俺達は帰る」
「当面の食料まで貰っちゃって悪いね」
「気にするな。十分こちらは助かってる」
後は若い二人で……みたいな事を言いかけたものの、流石にそれはやめておいたアギトであった。
アギト達はアギト達で自分達の住処に戻ると、
「今日の訓練をやろうか」
「はい」
と、何時もの様に特訓を開始するのであった。
~~◆◇◆◇◆~~
「……そこまで」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」
「大分ついてこれるようになったな」
「はぁ、はぁ、ほんとう!? はぁ、はぁ」
「………………頑張っているから今日は一つだけ言う事を聞いてやろう。変なことでもなければ何でも良いぞ」
「なんでも……って、予防線張るの早いよ~」
膨れるヒメに苦笑するアギト。そう言えばこいつ、よく表情が動くようになったな、と今更ながらに気付くアギトであった。
「で、何がして欲しい?」
「あ、や、その……」
ヒメの煮え切らない態度に首を傾げるアギト。
「……今日も、する、のよね」
「……あ、ああ。それがルールだからな」
「……ルール?」
「お前みたいに綺麗で良い女を抱くなというのは無理がある」
「ふぁっ!? ……そそ、そっか。うん。そうなんだ、ね。……じゃあ! ……今日は私の言う通りにして?」
「うん? ヤり方をヒメが決めるって事か?」
「言い方!? ……アギト君は何時も乱暴なんだよ。自分はそれで良いかも知れないけどさ」
「む……まだ痛かったりするのか?」
「むー! そうじゃなく! いや、そうなんだけど! それより何より、苦しいの!!」
「……すまんかった」
「だから……今日は私がこうして、って言ったことだけやる事。……良い?」
「分かった」
●●●
何時もならヒメは、訓練で疲れた体をアギトに無理矢理寝所に連れ込まれ、なし崩し的に抱かれていたのだが、今日は自分の好きなようにできるとこのことで、まず水浴びをしてきたのだった。何時もとは違って、少し積極的に見えるヒメの行動に、新鮮な気持ちで待ち受けるアギト。
「……お待たせ」
「……こういうのも良いな」
「……バカ」
小さなタオルで体を隠しているものの、胸の先っぽは布の奥から自己主張しているし、下に関しては完全に見えてしまっている。そんな風に色々と隠しきれていないヒメの様子を見て、少々興奮している自分に驚いているアギトであったが、悪くないと思った。一方のヒメは逆で、かえってエロい格好してるのでは? と、気が気でなかった。余りアギトを興奮させると、また手綱を握れなくなると危惧しているのだ。
「まずは……キス」
「ん……」
ぷちゅ、ぺちゃ、ちゅっ、ちゅうっ
初めてキスをねだられてから、何度も繰り返してきたキス。貪るような乱暴なキスではあったが、ヒメは求められている感じがして、一度も嫌だとは思わなかった。
「……揉んでも良いか?」
「……優しくね。ぎゅっとは嫌よ?」(潰されるんじゃないかって勢いで掴むから痛いのよね……)
「……分かった」
言う通りにするとは言ったが、段々と抑えが効かなくなりつつあったアギトは、思わず胸を弄る許可を取る。ヒメも、乱暴に揉まれるのでなければ、と条件をつけて許可を出す。
優しくとの要望通り、恐る恐るヒメの体にそぐわぬ大きな胸を揉み始めるアギト。何時もとは違っておっかなびっくり触るアギトに、ヒメは思わず笑いが溢れる。
「……笑うなよ」
「ゴメンゴメン。そこまで慎重じゃなくても大丈夫」
「……寝そべってくれ」
「……うん」
ヒメはアギトに促され、素直に応じて寝床に横たわる。ヒメの豊満な胸は若さ故か、横たわった位では形が崩れることはない。その双丘を優しく揉みしだきながら、片方の先を口に含んで吸っては舌先で転がし、もう片方の先っぽも指の腹でこねくるように弄り倒す。何時もとは違う刺激にヒメは思わず、
「ふぅっ……ん」
と、自分でもびっくりするような甘い声を漏らしてしまう。すると途端に火がついたのか、アギトはがばっと体を起こすとヒメの足の間に潜りこもうとして……
「だめっ!!」
……と、待ったをかけられてしまう。
「……それは本当に恥ずかしいからやめて……」
消え入るようなヒメの声に渋々従って、ヒメの背中に左腕を差し込む。
「えっ? あっ……」
アギトはヒメの秘部を舐め上げる事こそはは諦めたが、ヒメの背中から回した左手で持って左胸を、右手は舐めるのを禁止された秘部へ、そして口で右胸を楽しむという、駄目と言われないラインを見極めるかの様に、思いつく限りできる範囲でヒメの感触を楽しむことに決めたようだ。
(もう……エッチなんだから……んっ)
ヒメはヒメで、乱暴な愛撫ではなくヤワヤワとした愛撫によって、快感の種火のようなものが灯りつつあった。何時もなら恥ずかしさが飛び抜けていたせいで余り濡れることのなかった秘部も、今日はかなり潤いを増しているように思う。ちょっと恥ずかしいな、と思い始めた時、胸に吸い付いていたアギトの訴えたげな視線と目が合う。……ヤりたい、と。
「……良いよ。ゆっくりね」
ガバッと身を起こすアギトに一瞬身を竦ませるが、アギトは言われた通りゆっくり入ってきた。何時もは舐め取られてしまう分泌液も、本来の役割を果たしているからかスムーズにヒメの中に収まる。アギトは普段と違う感触に戸惑いつつも、早く動きたい欲求に駆られていた。ヒメはヒメで、苦痛しか与えてくれなかったアギトの剛直が、自分の中にゆっくりかき分け入ってくる感触を目一杯感じながら、戸惑っていた。快感を感じる程ではないが、なんと言っていいやら……。
(悪く……無いかも……)
言葉なく、きゅっとしがみついているだけのヒメに、動いていいかとも聞けずアギトは生殺しの状態だった。いっそ動いてしまおうか、いや駄目だと、葛藤し続けていたのだが……。
「動いて、ゆっくり……」
許可が降りた。ゆっくり、という条件付きで。アギトは本能のままに振りたくりたくなる気持ちを抑え、ゆっくりと抽送を開始する。
(あっ……ふぅっ……)
ヒメは少しずつ湧き上がってくる感情に、徐々に顔を上気させていた。
(これ……多分、私……エッチな顔してる)
アギトにバレるんじゃないか、と思いつつ、ちらりとアギトを見ると、何かを堪えるように一心に腰を動かしていた。
(……なんか、かわいい)
少し余裕が出てきたヒメだったが、不意に腰の動きが強くなった瞬間、最も敏感な部分にアギトの腰が打ち付けられた。
「ふぁんっ……!」
またしても思わずこぼれた甘い声に、ヒメは今度こそやってしまったと思った。どうか気付かないでいて、とアギトを見ると、アギトも驚いて動きを止めてこちらを見ていた。
「あ、違うの……いや、まっ……ああああっっ!!」
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