【R18】『廻円のヴィルヘルム』~半人半魔のあまあま淫乱お姉さんを嫁にして、ブサメンコミュ障な童貞貴族は人生逆転です!~

八雲水経・陰

文字の大きさ
13 / 31
共通ルート

EP4_④

しおりを挟む
「う~んっ……あぁっ! ご馳走様!」

 ヴィルに食事を食べさせ終えたセレアは、大きく伸びをして欠伸を掻いた。

「道……分からないよね……? へ、部屋まで……送ろうか?」

「ウフフ♡ お願いします♡」

 セレアはヴィルと手を繋ぎ、廊下に連れ出された。夜は深みを増し始め、淫魔としての血が騒ぎ出す時刻に他ならない。

 風呂には入ったので、後は歯を磨いて眠るだけ。
 普段なら"夜の食事"を摂るが、ヴィルが満足しているなら無理強いは出来ない。

(言われてみれば、エッチしないで寝るのって珍しいかも……と言うか、20年ぶり?)

 彼女が娼婦になってから、20年ほど経った。その中で彼女は、毎晩を誰かと寝ていた気がする。
 胸を揉まれたり、尻を触られたり、股を弄られたり、そんな軽微な愛撫も性行為に含むなら、この20年は静かに夜を過ごした事は無いかも知れない。

(……なんか、負けた気がする!)

 セックス依存症と言う訳ではないが、毎日の習慣になっていた事を途切れさせると言うのは、どうにも悔しいものがある。
 例えるなら、毎日20分のランニングを一年続けたのに、台風が来て外に出られない時のような感覚だ。

(まぁでも、ヴィル君以外とする気無いし、普通に寝ようかな。)

 ここだけの話、「ゼストか当主になら抱かれても良い」と思っている彼女だが、ヴィルと言う主人が既に居る以上、他の男と交わるのは憚られる。

 そんな事を思っていると、ついに部屋へと到着した。

「ありがとうヴィル君、おかげで迷わずに済んだわ♡」

「お安い御用……だよ……!」

「お休みなさい。 また明日ね♡」

 セレアはそう言うと、ヴィルの頬にキスをして、部屋の中へと入って行った。

 ところが、内装が何か変だ。
 天蓋付きのベッドのカラーは、黒と青に変色している。インテリアの類も消え、何処か殺風景だ。

 だが、それとは対照的なのが、机の上。
 その卓上には様々な参考書や論文、魔導書が乱雑に置かれており、大量のメモが貼られたボードが設置されている。

「あら? ここって、私の部屋じゃな、きゃぁッ!?」

 突如として背後から抱き付かれたセレアは、そのままベッドに押し倒されてしまった。
 普段なら容易に避けれた筈の不意打ちも、油断し切っていたので察知出来なかった。

 彼女を押し倒したのは、他でもない"ヴィルヘルム"だった――。

「せ、セレア……ご、ごめん……我慢出来なくて……。」

 その時のヴィルは、言葉と行動が完全にチグハグだった。
 セレアに対し申し訳なさそうに謝っている言葉と、両手両足をベッドに押さえ付け、身動きが出来ぬように組み伏せる行動。

(あんっ♡ おちんちん……とっても硬い……///)

 性欲と理性の板挟みになっている事が、セレアには手に取るように理解できた。
 下腹部に押し当てられ、服越しにも分かるほどに力強く勃起している肉棒も、それを強調している。

「……フフッ♡ お口だけじゃ、やっぱり満足出来なかった?」

「う、うん……。」

「恥ずかしがらなくて良いのよ。 おちんちんが元気なのは、とっても良い事だからね♡」

 セレアは甘やかすような言葉を投げ渡しながら、服越しにヴィルのモノを優しく撫でさすった。
 簡単なマッサージとは言え、童貞にとっては破壊力抜群な攻撃。このまま続ければ、射精させる事も可能だ。

「どうしよっか?」

「え、えと……。」

「おちんちん、このままじゃ寝れないよね?」

「うん……。」

「なら、小さくしないとだね。」

「うん……。」

「じゃあ……どうする?」

 自ら意思表示をさせるように、ヴィルを大袈裟に焦らす。
 先ほどの一件で分かった事は、彼が自己主張をかなりの苦手としている点だ。

("セックスしたい"って、言えば良いだけなのになぁ……。)

 彼が"本番"をしたがっている事は明らか。そんな事は、セレアにも分かっている。
 だからこそ、先ほどの"縛り"を適応して、彼から誘われなければ動かない事にした。

「おっぱい見せてあげるから、自分でシコシコしてね。」

「えっ……あっ……うん……。」

(いや!納得しちゃダメでしょ!)
「本当に……それで良いの?」

 ここまで来たら、押し通すのが男という物。
 半裸を見せて自慰させるくらいなら、本番に及ぶものなのだ。彼女としても、そこで納得されては困る。

 だが、ヴィルとて彼女を前にしての自家発電は、明らかに不本意だ。

「い、いや……本当はセレアに……して欲しいかな……。」

「なら、さっきと同じのしてあげる。」

「うん……。」

 明らかに、嬉しそうには見えない。
 そもそも、口淫で我慢が出来なくなったから、今の状況に至っているのだ。これで妥協するのは難しい。

「"うん"じゃ、分からないよ?
 もっと、何がしたいのか言ってみて……!」

「えぇと……。」

(うんっ!ダメだこりゃっ!)

 セレアは若干の苦笑いを浮かべながら、ついに挑戦を放棄した。
 流石にハードルが高すぎたのか、ヴィルの意思を伝えさせるのは、一朝一夕では不可能な難題に思える。

(仕方ないなぁ!)

 セレアとて、何もせず眠るのは味気ない。
 もっと言えば、このまま"筆下ろし"をしてあげたい。その為には、もう少し難易度を落とす必要があるだろう。

「ウフフ♡ 分かったわ。もう少し、分かりやすく言うわね?」

「えっ?……うわっ!」

 艶やかな笑みを浮かべたセレアは、そそくさとドレスを脱ぎ始めた。
 あっという間に下着姿になり、淫靡な姿を晒した彼女は、微笑みながら語り掛ける。

「私の体……どうかな?」

「す、すごく……素敵だね……!」

「ありがと♡」

 先ほどはトップレスを見せたが、今回は下半身も下着姿にまで脱いでいる。
 極上の乳を拝むのも良いが、それと同じくらい"極上の尻"も捨てがたい物だ。

 そして何より、鼠蹊部に食い込むイヤらしいTバックが、ヴィルの"生殖本能"を刺激する――。

「それで……どうしよっか?」

「え?」

「私の体、好きにして良いんだよ♡ 何を、どうしてみたい?」

「お、オススメを……き、聞いても……良いかな……?」

「フフッ! そうねぇ……やっぱり、"ここ"かな!」

 セレアは、今朝の御者にしたのと同じように、自分の下腹部をヴィルに触れさせた。
 女性の胎が持つ温度を、柔らかさを、血流の流れを、肌で感じてもらおうと思ったのだ。

「私のお腹の中、ホカホカで、キツキツで、トロトロしてて、とっても気持ち良いよ♡
 それに、もしかしたらヴィル君の"赤ちゃん"が出来るかも……♡」

 時には、嘘も方便である。
 出来る筈が無い子供の存在をチラつかせるのは悪いと思いながらも、これで釣るしかないと思ったのだ。

「あ、あの……僕……。」

「うんうん。どこが良いのかな?」

「え、えと……せ、セレアのお腹で……気持ち良く……なりたいよ……!」

「素直でよろしい! それなら……♡」

 セレアはそう言うと、寝転んだまま姿勢を変えて、ヴィルに向けて股を開いた。
 パンティーの生地を透けて見える、無毛の陰裂。その破壊力は抜群だ。

「淫乱お姉さんのおまんこに……♡ いっぱいピュッピュしようね……♡」

 セレアは剥き出しになった下腹部に、両手の指でハートを作ると、誘うように笑い掛けた――。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

なほ
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模るな子。新入社員として入った会社でるなを待ち受ける運命とは....。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜

具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです 転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!? 肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!? その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。 そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。 前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、 「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。 「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」 己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、 結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──! 「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」 でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……! アホの子が無自覚に世界を救う、 価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

処理中です...