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EP5_② <❤️>

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ぐちゅっ……!

「ひッッッッぎい"ぃ"ぃ"ぃ"ッ!?💕💕💕」

ビクンッ!ビクンビクンッ!

 受け止めた快楽を脳が理解した時、セレアの肉体は淑女としての体裁を失った。
 みっともなく背筋を反り返らせ、尿道より湧き起こる奔流をヴィルの腹上へ解き放つ。
 三度に渡って噴き出された潮は、女を知らない童貞を雌の色香で汚し、その卒業を祝福した。

「へ……え……あぇ……💕 ん"……ほぉ"……お"ぉ"っ……💕」

 弾けるような快感が、膣奥で炸裂した。それは、彼女ですら耐え難いほどの快楽だった。
 例えるなら、砲弾が直撃したような衝撃。猛々しい侵入者の訪問に子宮は媚び、全身の神経が平伏する。そんな、魔性の快楽。

 嗚咽のような喘ぎを垂れ流しながら、絶頂の衝撃で涙目になってしまうセレア。
 肩肘をピクピクと痙攣させ、豊満な乳房は怯えるように震え、支えを失った桃尻をヘコヘコと押し付ける。

(う、動かないと……ダメなのに……///)

 無防備にも裸を晒している女体は、見れば見るほど弱点だらけだ。

 快感で隆起したピンク色の乳首は充血し、硬く敏感になっている。
 膣を串刺しにされた事で身動きも満足に取れず、ただ男の腹上で踊るだけの存在。
 それでも歳上として、"プロの娼婦"として、童貞ヴィルをリードする義務が彼女には有る。

(お、お潮噴いちゃった……さ、3回もぉ……///)

 頭では分かっていても、体が言う事を聞かない。
 ただ貪欲に快楽を貪る蜜壺は、セレアの意識から喘ぐ事以外の選択肢を排斥しようとする。

 快感で反り返った腰を戻して、視線をゆっくりと下ろすと、セレアは自然にヴィルと目が合った。

「せ、セレア……これ……凄い……!」

 恍惚の表情――。

 童貞を卒業した開放感と、女性器をこじ開ける背徳の快感。
 それに加えて、流石の彼でもセレアが絶頂に達した事は理解でき、何よりそれが嬉しいのだ。

 様々な要素の入り混じった"勝利"の感情が、ヴィルの顔で花を咲かせていた。

(やだ……可愛い……♡)

 相手は立派な成人で、巨漢の醜男。
 それなのにセレアの眼には、ヴィルが年端もいかない少年のように純粋な物として映っていた。

「あ、ありがと……ヴィル君も……凄いよ……!」

 初体験を迎えた若者同士の甘酸っぱい語りのような、歪な会話。寝室の闇に消えていく2人の声は、どこか震えている。

(や、やばっ……私……"初めての子"みたいな事言ってる……///)

 段々と快楽に体が慣れ、冷静な思考が戻ってきた。
 彼女は百戦錬磨の淫魔であり、ヴィルより一回り年上であり、"オルゼのアゲハ蝶"なのだ。
 童貞の筆おろしと共に処女を卒業するような、ピュアな人間ではない。それは彼女自身が最もよく分かっている。

「すぅ……はぁ……よし。」
(ここからは"Hなお姉さん"として、しっかりリードしなきゃ!)

 初夜ムードを大切にするべきか、年上としての威厳を見せるか。二択を迫られたセレアは、後者を選んだ。
 ヴィルの腹上で上半身を卑猥に震わせながら、じっくりと伸びをして深呼吸を済ませると、いよいよ腰に力を込める。

「ゆっくり動くね……あんっ💕」

 か弱い乙女のような嬌声が、喉の奥から漏れて来る。
 娼婦歴20年の淫魔が奏でているとは思えない、純粋な喘ぎ。ヴィルの頭上から降り注ぐ可愛らしい声は、更なる欲情を誘う。

「あっ💕あっ💕あっ💕んっ💕んんっ💕」

 ゆったりとした抽送と共に、柔らかい尻をヴィルの太腿に押し付けるセレア。
 激しく動く事はない。その代わり、腹筋を用いて力強く膣を締め上げ、丁寧な腰使いでヴィルの肉棒を搾り取る。

「せ、セレアぁ……!」

「あっ💕あんっ💕 気持ち良いねヴィル君っ💕……ちゅっ♡」

 腰を振るのを止める事なく、セレアはヴィルの頬を撫でながら口付けをした。
 ねっとりと舌を絡ませ合い、唾液を混ぜる卑猥な口付け。乙女のような嬌声とは裏腹に、情事に慣れた娼婦の接吻キスは、彼女の経験値スキルを物語る。

「ちゅっ💕ちゅうぅっ💕……ぷはぁっ💕 あんっ💕 あっあっ💕 ゔぃ、ヴィル君っ💕 今は両手空いてるよねっ💕」

「う、うん!」

「エッチの時はぁっ💕 手をっ💕暇にしちゃダメ、んんっ💕 お尻を触ったりっ💕 太ももを撫でたりっ💕 おっぱい揉み揉みしたりっ💕 色んな事をしてみっ、あぁんっ💕」

 アドバイスを終えるより早く、ヴィルの両手がセレアの尻を撫でさすった。

 豊富に脂肪を蓄え、止めどない色香を振り撒く安産型の尻。多くの子を孕み、育てる為の身体だ。
 淫魔には2つのタイプがあるが、その中でも"育児に特化した淫魔"であるセレアは種族の繁殖、発展を任せられる宿命を持っている。

「私のお尻っ💕 気に入ったっ?💕」

「スベスベしてて……柔らかいよ……大好き!」

「あぁんっ💕 嬉しいっ💕」

 幾つになっても、身体を褒められるのは嬉しい。
 これは淫魔としてのさがなのだろう。キュッと心臓が締まるような興奮が迸り、全身の快感が増幅する。

(あぁ……お尻撫でるの上手……💕)

 恍惚とした表情でセレアの尻を撫でるヴィル。
 だが撫でられる方も、同様に胸がいっぱいになる程ウットリとしていた。

 乱暴に揉みしだく事はせず、あくまで紳士に。
 ムッチリと蓄えられた贅肉を摘んだり、抱え上げて上下に揺らしたり、プルプルと揺れる臀部の感触を2人は互いに楽しんでいた。

 その振動は背筋を通って全身に伝播し、その感触は下腹部にまで到達する。
 ヴィルの指先がセレアの尻を撫でるたびに、子宮が疼くような甘く蕩ける快感が押し寄せていた。

「せ、セレア……!」

「どうしたのかなぁ💕 フフッ💕 もう出ちゃいそうっ?💕」

「うん!もう我慢できなくて……!」

「あんっ💕 だ、大丈夫っ💕 んっ💕 我慢なんてっ💕 しなくて良いのっ💕 お姉さんのお腹にっ💕 いっぱいピュッピュしちゃいなさいっ💕」

 セレアの気分は、もはや完全におねショタである。
 "年下の可愛い子"の筆下ろしと、人生初の膣内射精を受け止めるお姉さん。そんな、極上の心地の中にいた。

「くっ……!」

「あっあっあっあっ💕あ"っ💕ん"ぅ"ッ!💕あ"ん"ぅ"~~~~~ッッッ!!!💕💕💕💕💕」

ドプッ……ビュクッ……ビュゥッ……!
プシャッ!……ビクンッ!ビクンビクンッ!

 2人の快感は、同時に弾けた――。

 三度に渡って渡って吐き出された特濃の射精が子宮を埋め尽くし、肉壺の奥を力強く抉る。
 あまりの快感に意識が飛びそうになるのを我慢しながら、セレアは痙攣と共に潮を噴き上げた。

「はぁ"……はぁ……んっ!💕 はぁっ……💕 あ、赤ちゃんの素……たくさん……出てるよぉ……💕」

 エビのように背筋を反らして、中出しの余韻に浸るセレア。頬を紅潮させながらピクピクと痙攣すると、乳房がたっぷん💕と揺れる。
 全身を流れる汗が月光に照り付けられ、艶やかにシーツに滴る。いまだ肉棒に跨ったままの股間には、愛液と精液の混ざった"淫欲の水溜まり"ができていた。

(どうしよ……ほんとに気持ち良いよぉ……///)

 "童貞"と侮ってはいけない相手であった。

 あまりにも、体の相性が良すぎる。
 常人には受け止められない肉棒と、常人の肉棒では満たされない女。それだけでも奇跡的なのに、舌技や愛撫は更に上をいく相性。
 乳首を吸われれば、思わず母乳を出してしまいそうな快感を覚える。尻を撫でられれば、本能で子を産みたくなる。そんな、遺伝子レベルでの相性だった。

「あっ♡ お腹タプタプになってる……♡」

 ポッコリと膨らんだセレアの下腹部は、まるで妊婦のようだ。
 膨大な量の精液が子宮を満たし、我先にと卵子を探して泳いでいる。彼女には、その様子が手に取るように分かった。

(ごめんねぇ……赤ちゃんは出来ないの……。)

 ヴィルの子を産む気は無いが、少しばかり申し訳なくなる。出来る筈のない子を求めて胎内を彷徨う命の素が、哀れに思えたのだ。

 "淫魔と人間のハーフ"は、いまだに信じている。
 人間と淫魔では子が出来ないと言う、あからさまな迷信を――。

「んっ……はぁっ! 気持ち良かった♡ それじゃヴィル君、今日はこのへんで……ん?」

 大きく伸びをして、ヴィルの物を抜こうとしたセレア。
 あれだけ大量に出したのだ。今日はもう、これ以上出る筈がないし、続ける気力も無いだろう。

 そう思い、今夜の行為を終えようと思ったのだが――。

「な、萎えてないっ!?」

「え?何の話?」

 下腹部を満たす剛直は、硬さも大きさも健在。少しも衰えていないのだ。
 無理に抜こうとすれば、腟内を傷つけそうなほど内側から彼女の腹を圧迫し、継戦の意思を示している。

「あんなに出したのに……。」

 セレアが視線を下すと、接合部から収まり切らなかった精液が溢れ出していた。
 その濃さも、量も、まさに規格外。それほどの射精をしてもなお、未だ力強く勃起するヴィルの物は、得体の知れない破壊力を誇っている。

「そっか……ヴィル君って絶倫なんだ♡」

「ぜつりん?」

「まだまだエッチ出来るって事よ♡……んっ♡」

「ふむぅっ……!」

 肉棒に跨ったまま、セレアはヴィルを抱きしめた。
 谷間に顔を埋めさせ、優しく首筋を撫でながら、耳の後ろに甘い声で囁く。

「2回戦……しちゃおっか♡」

「うん! するする!」

「素直で良い子ね……ちゅっ♡」

 頬にキスをして、その決意を賞賛する。
 自己肯定感を上げる事も、初体験には大切だ。

「……そうだ!良い事思いついたよ!」

「何かしら?」

<属性アトリビュート付与エンチャント反動バウンス制御コントロール>

 ヴィルは寝そべったまま、ベッドに向けて呪文を唱えた。それは、あらゆる物体に様々な効果を付与する、基礎的な呪文である。

 だが、その効果はかなり"特異"であった――。

「あ、あら?」

 セレアがベッドに触れると、弾力が低下していた。
 高反発なマットレスを使った方が、反動でリズムを取れるので騎乗位はしやすい。その点で、この魔法は逆効果。

 そう思ったのだが――。

「沈み込むのに……弾力はさっきより有る……。」

「そうなんだ! ベッドの反発を、タイミングに合わせて自動で変えるようにしてみた! こうすれば動きやすいし、疲れにくいと思う!」

 女性が男性に跨り、自ら腰を振って抽送する騎乗位。
 自らの意思で感じやすい部分を攻める事が可能で、より深くまで肉棒を突き立てる事もできるのが長所。
 逆に短所としては、重力に逆らって上下に動く都合上、女性の方に普段以上の体力が要求される。

 ヴィルはその課題点を、一瞬で解決した――。

「これ動きやすくて……もっと奥まで……。」

 さっきまでと同じベッドの筈なのに、感触は全く違う。
 これまで様々な場所、条件の元で性交に臨んできた彼女でも、この感覚は全く新しい物だった。

(腰をヘコヘコするのに合わせて、反発が変わる? 高反動と低反動マットレスの良いとこ取り……。)

 騎乗位は、女性に多大な体力を要求する。
 無論、セレアは淫魔なので人間の女よりも身体能力が断然高い。だが、跳ねる時も降りる時も中々に力を使う。

(高反動で跳ねて、低反動で急降下。
 こんなプレイ、考えもしなかった。……もしかして、この子天才!?)

 その体力消費が、大幅に軽減された。
 跳ねる時はトランポリンのように弾かれ、腰を落とす時は木綿のように沈み込む。そんな魔法がベッドに付与されたのだ。

(私の腰に連動して、反作用の強弱を反転させる?……そんな複雑な魔法、私にも出来ない……。)

 複雑な魔法は、プログラミングのような物だ。
 脳内に式を描いて、物理法則を考慮しながら魔力を練る事で、初めて効果を発揮する。

 付与魔法自体は、練習すれば誰にでも使える基本的な物。しかし、その効果は使用者の"頭脳"と直結している。

(どうやってるんだろ……?)

 セレアには、その計算が頭に浮かばなかった。
 悪魔が数字に強いのは、古来からの伝統。しかし、彼女の明晰な頭脳を以ってしても、ヴィルの使った魔法は見当も付かなかった。

「フフッ♡ウッフフフフッ♡」

「どうしたの?」

「ヴィル君……とっても頭良いっ♡」

「えっ!?あ、ありがと!」

「私、頭良い子は大好きよ♡ だから自信を持ってね♡」

「うん!」

 今回はお世辞ではなく、本気で感心していた。
 ヴィルは人間的には未熟な面もあるが、その能力は本物。その実力の一端を、垣間見れた気がしたのだ。

(やだ♡ ムラムラして来ちゃった♡)

 ボンクラな貴族の息子かと思いきや、実力はある。それなのに童貞で、自信無さげな様子でセレアを慕う男。
 "ギャップ萌え"と呼ぶべき感覚が全身を駆け巡り、子宮を疼かせる。幾度となく絶頂し、潮を噴いた後だと言うのに、肉欲が際限無く溢れ出して来る。

「動くね♡……ん"い"ぃ"ぃ"ッ!!??💕💕💕」

 セレアが軽く腰を振ると、勢い余って盛大に飛び跳ねてしまった。
 ベッドのスプリングをバネに宙へ投げ出された媚肉は、凶器のように禍々しい肉棒の直上へと墜落する。

 その快感は、彼女の想定を超えており――。

「ちょっ!? ちょっと待っ! こ、これ!反発凄過ぎっ、ん"ふぅ"あ"ぁ"ッ!!!💕💕💕
 ち、ちんちんッ💕 奥まで刺さってるよぉッ!!!💕💕💕 なにこれぇッ!?💕」

「う、うわっ、セレアすごい……!」

 セレアの女体は、これまで以上に激しく乱れた――。

 反動操作の影響で、彼女は信じられないほどスムーズに腰を振り乱す。
 勢いよく跳ねた体は、沈み込むように深くまで肉棒に突き刺さり、産道の最奥まで貫通する。

「腰がぁっ!💕 止まらないよぉっ!💕 気持ち良いっ💕」

 快感に悶える暇も無いまま、セレアの体は次の抽送に向けて宙に投げ出される。
 心の準備も出来なければ、その動きに逆らう事も出来ない。どこまでも無防備な姿勢のまま、再び凶悪な巨根に貫かれる。

「あんっ💕 あぁんっ!💕 あっあっあっあっあ"ぁ"ッ!💕💕💕 ひい"ぅ"ッ!💕 ん"っん"ん"ッ!💕 ん"っん"ん"ん"あ"っあ"ぁ"ッッッ!!!💕💕💕」

 ぷるんっ💕ぷるんっ💕とヴィルの頭上で揺れる淫欲の果実は、「揉みしだいてください💕」と言わんばかりに彼の欲情を誘う。
 "子を育む為に実った神聖な器官"という本来の役目も忘れて色香を振り撒く卑猥な爆乳は、淑女のように取り繕う"セレアの本性"を、最も淫らな形で訴えていた。

「ヴィル君っ!💕 太腿押さえてぇっ💕」

「分かった!」

 セレアの指示で太腿に腕を置き、豊かな脂肪を撫で摩る。モッチリと沈み込む指先の感触が、互いに心地良い。

「あっ💕あっあっあっあっあッ!!!💕💕💕 ひぎい"ぃ"ッ!?💕💕💕 はぁ"っ……ん"ぁ"……ッ!💕」

 低く重い、くぐもった嬌声。
 引き攣ったように歪んだ表情は紅潮し、だらしなく開かれた口から吐かれる吐息が寝室の闇に消える。

(お腹の奥っ💕 グリッて来たぁっ💕)

 ポルチオの最も敏感な箇所に突き刺さった突き上げが、セレアの腰を止めさせる。あまりに強烈な快感に対して、脳が"危険信号"を出したのだ。
 これ以上に激しいセックスは、腰が砕けるか心臓が破けるか。そんな破滅への秒読みを感じさせるほどに、ヴィルとの性交は相性が良かったのだ。

「はぁ……はぁ……ん"ひぃ"ッ!?💕 あっ!💕あっ!💕あんッ!💕 あぁん"ッ!!!💕💕💕」

 ゆっくりと、慎重に腰を動かしたセレア。
 しかし、反動を最大限にまで高めるベッドの魔力に絡め取られ、瞬く間に激しいピストンに逆戻りしてしまう。

「ほぉ"ッ!💕 お"ぉ"ッ!?💕💕💕」

 女性にとって最も大切な器官を、無遠慮に抉られる快感。童貞に喘がされている実感が、彼女に更なる背徳の意識を持たせる。

 しかし、それでも腰は止まらない。
 もっと深く、もっと鋭く、もっと獰猛に犯されたい。その熱情を発散するが如く、セレアはひたすらに肉棒を締め上げ、鈴口に子宮口を打ち付ける。

「ひゃめぇ!💕 これひゅごいのぉ!💕 ヴィル君のがぁ"ッ!💕 お腹の中ッ💕 ビクビクってぇッ!💕💕💕」

「セレアの中……気持ち良い……!」

 ぐぢゅぐぢゅに蕩け切った膣の中で、四方八方から締め上げられ、虐められるヴィルの物。
 下品な喘ぎと共に汗を散らすセレアとは対照的に、彼は顔を歪めて堪えていた。

(凄い……女の人って、こんな顔するんだ……。)

 羞恥心に負けて感情を抑える彼の目には、快楽に身を委ねて淫らな裸体を振り乱すセレアの姿が、より艶やかに、美しく見えた。
 当初のセレアとしては「余裕のあるお姉さん」を演出する為に声を抑えようと考えていたが、むしろヴィルには「我慢せずに声を出せるお姉さん」の方が、何倍も魅力的に見えた。

「らめぇっ💕 子宮壊れるッ!💕 赤ちゃんのお部屋ッ💕 壊れひゃうぅッ!💕」

「えっ!? 大丈夫!?」

「大丈夫ッ!💕 大丈夫だからぁッ!💕 いっぱい突いてぇッ!!!💕💕💕 やめちゃ嫌ぁッ!💕💕💕」

「ぼ、僕は動いてないけどね……。」

「ヴィルくっ💕 ん"ん"ぅ"ッ!💕 あっぁ"ッ!💕 もっとぉっ💕 色々して、ん"ぅ"ッ!💕 弄って欲しいのぉっ!💕💕💕 ほらぁ……もっとぉ……💕」

 セレアはそう言うと、少し前屈みに姿勢を崩した。
 柔肌と贅肉がぶつかり合う下品な音を響かせながら、セレアは腰を振り続ける。
 より深く、より鋭く膣を抉る為に、ヘコヘコと股を擦り付ける彼女の姿は、不様極まりない物であった。

 だが、セレアはそれで構わなかった。
 それどころか、更なる快楽を求めてヴィルを誘う。太腿に当てさせていた腕をゆっくり剥がし、下乳に押し当てたのだ。

 弾力と柔らかさを兼ね備えた、淫靡な果実の誘惑。
 手の中で色香を振り撒く魔性の双丘に誘われて、ヴィルは欲望を発露する。

「また……舐めて良いかな……///」

「あ"ッ!💕ん"ッ!💕ん"ぅ"ぁ"ッ!💕💕💕 もちろんっ💕 いっぱい気持ち良くしてぇっ💕」

 ムッチリと実った双乳を抱え上げたセレアは、赤子に乳を与える母親のような挙動で、ヴィルに差し出す。
 だが、彼女には分かっていた。これから彼が与える快感は、授乳のような生易しい物ではない事を――。

(あっ……凄いの来る……///)

 本能が悟っていた、またイカされてしまうと。
 咥え込まれた乳首を撫でる舌が、快楽神経をねぶる瞬間、彼女の意識は飛んでしまう。

(気持ち良いけど……ちょっと怖い……///)

 全身の神経に刻まれた快楽の記憶が、先刻の再現を恐怖した。
 弾けるような快感が全身を迸り、背筋が強引に折り曲げられ、ピンッと伸びた足の先から絶え間なく熱が放射される感覚。

 抗えない。決して、逃れられない絶頂。
 ただでさえ、下半身に強烈な突き上げを繰り返しているのに、上半身までも快楽の渦に包まれれば、どうなってしまうか分からない。

「ちゅぱっ……。」

「ひい"ぃ"うッ!💕💕💕」

「ちゅぅっ……れろっ、れろれろっ……ちゅっ、ちゅちゅぅっ……!」

「ん"ん"~~~ッッッ!!!💕💕💕💕💕 はぁ"ッ!💕はぁ"ッ!💕んはぁ"ッ!!!💕💕💕」

 過呼吸になりながら、ビクビクと震えるセレア。
 少し空気を吸ったら、その何倍もの吐息が体から出て行こうとする。乳首の先で感受した強すぎる快楽は、彼女の命を刈り取るほどの殺傷性を持っていた。

「な、なんれ……こんな気持ひ良いのぉ……///」

「ちゅっ……ちゅぅ……ぴちゃぴちゃ……!」

「あっ💕 それらめぇっ💕」

 舌の先で弄ばれ、嬲り殺しにされるセレアの乳首。
 咥えられた直後ほどの快感はないが、ヴィルの口の中で自身の体の一部が転がされている。その実感だけで、頭が真っ白になるほど心地良い。

「あっ💕 左もぉっ💕」

 右胸はネットリと生暖かい舌に嬲られ、左胸は指先で虐められていた。
 乳輪をくすぐられ、乳頭を扱かれ、駄肉を抓られる。優しいが、刺激的な責め。

(ただの童貞くんに、メチャクチャにされちゃった……/// 大人のお姉さん失格だ……///)

 童貞の責めに喘がされ、潮を噴き、更なる快楽を求めるセレアは、自身がいかに淫らな女か改めて自覚させられた。

「んっ💕 そ、そろそろ動くね……ん"ん"っ!💕」

 口を窄ませ、嬌声を必死に抑えるセレア。
 しかし、快楽を求める本能まで制止できず、次第に腰を振るリズムが加速していく。

「あっ💕 あっあっ💕 あっあっあっあっあっ!💕💕💕」
(私……牛さんになっちゃってる……///)

 豊満な尻を振り乱しながら、乳を吸われる姿。
 それは飼い主に尻尾を振って、種付けをせがむ乳牛そのものだ。

(でも、ヴィル君には失望されたかな……。)

 内心では、"簡単に堕ちたつまらない女"と思われていないか、彼女は心配だった。
 "百戦錬磨の娼婦・一回り歳上の淫魔"と聞かされれば、誰でも"難攻不落で包容力に満ちた女"を想像する。

 しかし蓋を開けてみれば、逸物に跨って無様に喘ぐ女だったのだ。
 そのギャップで失望されていないか、それだけがセレアは心配だった。

 だが、当の本人は――。

「ちゅうぅ……ちゅぅっ……ぴちゃぴちゃ……ちゅぱっ! セレアのおっぱい……美味しい……♪」

「ありがとぉ……もっとチューチューしてぇ……///」
(良かった♡ 喜んでくれてる♡)

 セレアは、ヴィルの笑顔を見て心から安堵した。
 少なくとも今は、無理に演技する必要はない。自分自身の欲望に素直な女として、快楽を貪る淫魔に徹すれば良いのだ。

(なんだか落ち着くわ……♡)

 客の求めに応じて、その顔を変えるのが彼女の仕事。依頼されれば、"ドS女王"にも"牝奴隷"にも"甘々ママ"にもなる。

 今朝の御者もそうだった。彼女の本心が客の要求に合わなければ、プロとして"演技"に回るのは義務だ。
 たとえプライベートであっても、好意のある相手には演技する。それが、彼女にとってのプロ意識だった。

 だが、ヴィルには何故か、"真の自分"を曝け出せる気がしたのだ――。

「あっ💕 らめぇっ💕 セレアの牛さんおっぱいっ💕 おかしくなっちゃうっ!💕 ミルク出ちゃうよぉ~っ!💕💕💕」

 演技ではなく本心から、悦びを声に乗せて喘ぐ。
 ヴィルに求められたのではなく、自分の意思で声を出す。それだけの事でも、彼女には嬉しかった。

(やっぱり、余裕の違いかしら? ヴィル君はイケメンじゃないし、そのおかげ?)

 この不思議な感覚は、もしかしたらヴィルが醜男だからこそ発露した物なのかも知れない。
 ハンサムな男と交わる際には、誰だって気合が入る。だが、童貞の醜男が相手であれば、話は別だ。言い方は悪いが、そこまで気張る必要が無く余裕が生まれる。

(でも、そんな子これまでに沢山居たし……。)

 だが、それを抜きにしてもヴィルは特別だった。
 これまでの娼婦人生で殆ど感じた事の無かった不思議な感覚が、彼にはある。その事実に、セレアは困惑する。

「あぁ……セレア……もう……!」

「あんっ💕 良いよっ💕 ぴゅっぴゅっ💕って、遠慮せずに出してっ💕 あっ💕あっあっあっあっあっ!💕💕💕」

 剛直の中で湧き上がる奔流を、セレアは確かに感じた。ドクドクと波打つマグマのような粘り気を帯びた感触が膣口を抜け、急速に浮上する。

 そして、鈴口から噴き出したマグマは子宮口に突き付けられ――。

「ん"ッん"ん"ん"ぅ"ッあ"ぁ"ぁ"ぁ"ッッッ!!!💕💕💕💕💕」

 ビュクビュクと重たい水音を立てながら、セレアの胎は白濁に満たされた。
 勢いでこじ開けられた子宮口を無遠慮に犯す肉欲の奔流が、熱く猛々しい種付けとなって、彼女の心を乱す。

「ん"っ……はぁ……ん"ん"っ💕」

 呼吸するたびに小さく痙攣し、射精の余韻を味わうセレア。背中を反り返らせ、ピクピクと柔肌を震わせながら、極上の快感を享受する。

(あぁ……もう……最高……♡)

 体の中に自分の物ではない体液が注がれる感覚によって、快楽と共に齎される異物感。
 神聖不可侵な胎内を男の欲望に汚される快感は、いつ何時も耐え難い快感となって彼女を塗り潰す。

「はぁ"……はぁ……んっ💕」

 タプタプと優雅に揺れるセレアの爆乳に、下から手が添えられる。
 呼吸を整えていた彼女の休息を邪魔しないように、優しく包み込むような手付きで撫で摩るヴィル。
 その顔は興奮と多幸感に満ちており、少年のような笑みが広がっていた。

「も、もっとしよっ……!」

「……もちろんっ♡」

 まだ、たったの二回なのだ。
 ヴィルの肉欲は天上知らず、それはセレアも同様。

「覚悟してね♡ 気絶するまで、いっぱい搾り取ってあげるから……ちゅっ♡」

 柔らかく穏やかなキスを交わしたセレアは、再び"快楽の渦"に呑まれて行った――。
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