転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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お出掛け

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ビアンカに手早く身支度をされて、いつの間にかティアはイオと馬に乗っていた。
その後ろをラサムが馬に乗って追ってくる。

うわぁ~馬に乗るって初めてかも。

結構乗ると高いんだなぁ~、ちょっと怖いかも。
イオの前にティアナを座らせ後ろからイオが抱き込む形で馬に乗っている。

「ねぇ、イオどこに向かっているの?」

「ん?ああ、もうじき着くよ」

うわぁ…景色がだいぶ変った。

色んな花に、木が沢山、後で色々採取したいわ。

「ほら着いた」

「うわぁ~綺麗!!!水がキラキラしてる!!」

着いた所は森の奥で、とても綺麗な湖の
水面はキラキラと輝いていて、底まで透き通っていた。

「なっ、綺麗だろ?ここは俺のとっておきで少し考えたいことがあると来る場所なんだ」

「へぇ…素敵な所に連れてきてくれてありがとう」


「ふぅーやっと追い付いたよイオめちゃくちゃ早いな」

「ああ、ラサム悪い、ついスピードをだしちちまったな」苦笑

「ここに来るのは久しぶりだな、昔は良く来たっけ」

「イオもラサムも来たことあるのね。私は初めてだわ」

すごく綺麗な水ね

「ああ、この辺の男は馬の練習にここを目指してくるんだよ」

「ああ、なるほどな。俺は偶然ここに来てさ。それからだな」

「へぇ~」パシャ パシャ 

手で水面を触ると手に吸い付いてくるような水でとても気持ちがいい。
なんか癒やされるなぁ…

「ティアちょっと俺…トイレに…携帯用トイレあるから行ってくるな」

「あ!俺も!!」

「はぁ~いいってらっしゃーい」

「「ここから動くなよ!!!」」

なによ、二人して…

「分かってる!!」

ジト目で見ながら二人は行ってしまった。

パシャ パシャ

この水とてもかわってる手触りなのよね…

瓶に入れて鑑定をかけてみると。

水の精霊王の水

通常の水よりも純度が高く、これでポーションや化粧水を作ると回復大、お肌はすべすべに。


な、な、な、なにこれ!!!!!

お肌はすべすべ!!!!
回復大!!!!
ていうか、水の精霊王?!

これは…持ち帰って色々作りたい……。


「水の精霊王様、初めまして、ティアナと申します。湖のお水を少し分けて頂きますね」

誰もいない湖にティアナは礼をし、言葉を掛けてから、水を空の水筒のような物2本に水を入れた。それを空間にしまう。

「精霊王様ありがとうございました」
また誰もいない湖にお礼をいい頭を下げる。


「君は変わった子だね」

!!!!!!!!!
突然真隣に、髪の毛は水色でキラキラ輝いていて瞳は金色に輝いている人がいた。
人????この人ひとなの???

「今まで、水を勝手に持っていく人はいたけど、許可をとったのも、お礼を言われたのも初めてだ」

「あ、あの…」

「ああ、ティアナ私は水の精霊王、アクアーリル。この湖は私のお風呂みたいなものでね」クスクス
「せ、せ、精霊王様!!!!!」
ティアナは目を見開く

「ああ、そう水の精霊王さ、君の側にも石の精霊がいるだろ?あれも確か今は土の精霊王候補のはずだが聞いてないか?」

「聞いてません…」
トパーズったら!!!!

「トパーズ!!」
ポン

「うわ!?え、水の精霊王様にゃん…」

「私、あなたが土の精霊王候補だなんて聞いてないんだけど」

「え!?そうにゃんか??知らないにゃんよ!!」
え、自分の事なのに、トパーズも知らないの?

アクアーリル様は額を手でおさえている。

「ああ…あいつはまた…。ごめんね、土の精霊王は物ぐさなやつでね…。多分伝え忘れているんだな…。今度釘をさしておくよ」

「は、はぁ…」

「宜しくお願いしますにゃん」

そや、トパーズは自分の事だもの、知りたいわよね…。

「ところでティアナ、君は創世神様の愛し子と大天使ラファエロ様の加護もちなんだね……すごい存在だな。だからそんなに魂が澄んでいるのだね。そんな君に私の愛し子の加護を与えるよ。」

「ふぇ!?」びっくりして口から変な声がでた。

「この加護があれば、念じればいつでもここに来れるよ」ニコッ

「それは…非常に便利な…」

「あははは、やっぱり君は変わってるね。面白い子をみつけたなー」

アクアーリルはティアナの額に口づけをする。
チュッ
するとティアナがパァァァと水色に光った。

「よし、これで君は僕の愛し子でもあるよ、ああそうだ、水魔法も使えるものが増えるし、水の質もより良くなっているはずだよ」

「ほおぉぉぉ、それはありがたいです!!」

「はは、じゃたまには、念じて来てねまたね」
パッ

アクアーリルはどこかに消えた。

「ふぉぉぉ、びっくりしたねトパーズ」

「びっくりしたにゃんね…じゃ、ちょっとまたシトリンの所に戻るニャンまたにゃー」
パッ

トパーズとシトリンは本当に仲良しね~

「ただいまーって、もしかしてなんかあった?」

「ただいま…なんかティアの手の甲が光っていますね…」

おでこにキスしたのに、なんで手の甲??
見てみると手の甲になんかの紋章みたいなマークがついていた。
「なんだその、紋章」


⟨⟨あ、忘れてた、その手の甲の紋章は水の紋章で私と愛し子の証だから⟩⟩

ティアナの頭の中で声がした…。

「水の精霊王様が、愛し子の加護を先程くださいまして、その証だそうなの」

「「……………………。」」

「なに、その目は!!」

「いや、もう何も驚くまいと思っていたけど…驚いてる自分に驚いてる」苦笑


「ええ、俺も同じく……」苦笑


「私自身も驚いているのよ、でもこの加護とても便利そうなの」
活躍させないとね~

「精霊王様の加護を便利なんていうのはティアくらいだなきっと」

「そうだろうね」

「そうかな?さて、お弁当食べない?」

「「食べる!!」」

三人は敷物を敷いてお昼をとることにした。

ポカポカ天気でピクニック日和ね~




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