65 / 142
お店
しおりを挟む
「なんかどこもかしこも混んでるね、どうしようか」
カシウス
「貴族用の店なら空いていそうですが……」
マルス
「え!!!冒険者なのに貴族用とか絶対嫌だ」
カシウス
「ですよね……」苦笑
マルス
二人で街中をぶらぶらしていると
ほのかにカシウスの幸運の腕輪が
光った。
あれ?あっちの路地にもお店がある。
「マルス、見て!あそこにお店があるよ」
カシウス
「本当ですね、行ってみましょうか」
マルス
そこは路地裏にポツンとある食堂だった。少しさびれた感じの古い店だ
「あの~やってます?」
カシウス
「あら、珍しい!!いらっしゃい。もちろんやってるわよ!!」
女将さん
恰幅のいい茶色の髪の女将さんが出てきてくれた。
お客さんは誰もいないけど、とてもいい香りがする。
店の中はとても掃除が行き届いており清潔感がある。
どうしてお客さんがいないんだろう………
二人は全ての席が空いているのでとりあえず1番運びやすい厨房寄りの席についた。
「何を頼むかい?」
女将さん
ん~~~こういう初めてのお店の時は!!
「オススメありますか?」
カシウス
店の人にオススメの聞くのが1番!!
「そうだね、コッコーの煮込みとかキリッシュとかかなー」
女将さん
キリッシュ??なにそれ??
「では、僕はとりあえずはその2つでお願いします」
カシウス
「俺も同じで」
マルス
「はいよー」
女将さん
数分もしないうちにほかほかのとてもいい香りを漂わせながら料理が届いた。
コッコーの煮込みはビーフシチューみたいなやつだった。鳥だけど!
「!?めちゃくちゃ美味しい!!!なにこれ!!」
カシウス
お肉はほろほろ、煮込んだビーフシチューのソースはコクがありとても美味しい。
「本当ですね!!!とても美味しい」
マルス
キリッシュはキッシュだった。
ベーコンとほうれん草がのっていて
これまた格別だ。
二人はあまりの美味しさにがっついて食べた。
「ふふ、そんなにガツッかなくても料理は逃げないよ!!」
女将さん
「女将さん!!こんなに美味しいのにどうしてお客さんがいないの?」
カシウス
カシウスのあまりのストレートな物言いに目を見開き笑い出す女将さん
「あはははは、こりゃまいったねー、実は新しくできた店に客をとられちまってね。虫を料理に入れられたり嫌がらせされちまったのさ」
女将さん
えええええ!!!なにそれ!!陰湿!!!!
こんなに美味しいのに………
カシウスは料理を見つめる。
「それに、あと数日で店をしめるつもりなんさ」
女将さん
「!?」
カシウス
こんなに美味しいのに……もう食べられないのは嫌だな。
「女将さん!!!!僕が新たな店を作るからそこで働きませんか!!」
カシウス
「坊やが新しい店を?」
女将さん
キョトンとした顔で聞き返す女将さん
「はい!!僕もレシピ登録したりしていて副業で飲食店も考えていたんです!!どうでしょう?」
カシウス
「カシウス様は、ガニガラー焼きなどのレシピの発案者です」
マルス
「え!!!!あの美味しいやつのかい!?私も食べたよ!!!」
女将さん
「ふふっ、美味しいと言ってもらえて嬉しいです。」
カシウス
「そうかい………厨房の主人と相談もしないとだし後日でもいいかい?」
女将さん
「はい!!いいお返事をお待ちしています。あっ、何かありましたらこれを持ってウロコニア公爵家に来てください」
カシウス
カシウスは自身の手書きで書いておいた名刺がわりに作った物を女将さんに渡した。
「え!!!!ウロコニア公爵家って!!」
女将さん
「ふふっ、ではごちそうさまでした!とても美味しかったです。これお代です、おつりは美味しかったお礼でとっておいて下さい」
カシウス
「ごちそうさまです」
マルス
「え!!!ちょっ、こんなにもらえ………」
女将さん
金貨に気がついて止めようとするが
もう2人の姿はなかった。
厨房から料理人の旦那も出てきて
女将と遅くまで話し合うのだった。
「めちゃくちゃ美味しかったねー」
カシウス
「はい、あの味がなくなるのはかなりの損失かと」
マルス
「だよねー、いい返事貰えるといいなー」
カシウス
二人は美味しかった味を思い出しながら甘味屋さんを目指す。
デザートは別腹でしょ?
カシウス
「貴族用の店なら空いていそうですが……」
マルス
「え!!!冒険者なのに貴族用とか絶対嫌だ」
カシウス
「ですよね……」苦笑
マルス
二人で街中をぶらぶらしていると
ほのかにカシウスの幸運の腕輪が
光った。
あれ?あっちの路地にもお店がある。
「マルス、見て!あそこにお店があるよ」
カシウス
「本当ですね、行ってみましょうか」
マルス
そこは路地裏にポツンとある食堂だった。少しさびれた感じの古い店だ
「あの~やってます?」
カシウス
「あら、珍しい!!いらっしゃい。もちろんやってるわよ!!」
女将さん
恰幅のいい茶色の髪の女将さんが出てきてくれた。
お客さんは誰もいないけど、とてもいい香りがする。
店の中はとても掃除が行き届いており清潔感がある。
どうしてお客さんがいないんだろう………
二人は全ての席が空いているのでとりあえず1番運びやすい厨房寄りの席についた。
「何を頼むかい?」
女将さん
ん~~~こういう初めてのお店の時は!!
「オススメありますか?」
カシウス
店の人にオススメの聞くのが1番!!
「そうだね、コッコーの煮込みとかキリッシュとかかなー」
女将さん
キリッシュ??なにそれ??
「では、僕はとりあえずはその2つでお願いします」
カシウス
「俺も同じで」
マルス
「はいよー」
女将さん
数分もしないうちにほかほかのとてもいい香りを漂わせながら料理が届いた。
コッコーの煮込みはビーフシチューみたいなやつだった。鳥だけど!
「!?めちゃくちゃ美味しい!!!なにこれ!!」
カシウス
お肉はほろほろ、煮込んだビーフシチューのソースはコクがありとても美味しい。
「本当ですね!!!とても美味しい」
マルス
キリッシュはキッシュだった。
ベーコンとほうれん草がのっていて
これまた格別だ。
二人はあまりの美味しさにがっついて食べた。
「ふふ、そんなにガツッかなくても料理は逃げないよ!!」
女将さん
「女将さん!!こんなに美味しいのにどうしてお客さんがいないの?」
カシウス
カシウスのあまりのストレートな物言いに目を見開き笑い出す女将さん
「あはははは、こりゃまいったねー、実は新しくできた店に客をとられちまってね。虫を料理に入れられたり嫌がらせされちまったのさ」
女将さん
えええええ!!!なにそれ!!陰湿!!!!
こんなに美味しいのに………
カシウスは料理を見つめる。
「それに、あと数日で店をしめるつもりなんさ」
女将さん
「!?」
カシウス
こんなに美味しいのに……もう食べられないのは嫌だな。
「女将さん!!!!僕が新たな店を作るからそこで働きませんか!!」
カシウス
「坊やが新しい店を?」
女将さん
キョトンとした顔で聞き返す女将さん
「はい!!僕もレシピ登録したりしていて副業で飲食店も考えていたんです!!どうでしょう?」
カシウス
「カシウス様は、ガニガラー焼きなどのレシピの発案者です」
マルス
「え!!!!あの美味しいやつのかい!?私も食べたよ!!!」
女将さん
「ふふっ、美味しいと言ってもらえて嬉しいです。」
カシウス
「そうかい………厨房の主人と相談もしないとだし後日でもいいかい?」
女将さん
「はい!!いいお返事をお待ちしています。あっ、何かありましたらこれを持ってウロコニア公爵家に来てください」
カシウス
カシウスは自身の手書きで書いておいた名刺がわりに作った物を女将さんに渡した。
「え!!!!ウロコニア公爵家って!!」
女将さん
「ふふっ、ではごちそうさまでした!とても美味しかったです。これお代です、おつりは美味しかったお礼でとっておいて下さい」
カシウス
「ごちそうさまです」
マルス
「え!!!ちょっ、こんなにもらえ………」
女将さん
金貨に気がついて止めようとするが
もう2人の姿はなかった。
厨房から料理人の旦那も出てきて
女将と遅くまで話し合うのだった。
「めちゃくちゃ美味しかったねー」
カシウス
「はい、あの味がなくなるのはかなりの損失かと」
マルス
「だよねー、いい返事貰えるといいなー」
カシウス
二人は美味しかった味を思い出しながら甘味屋さんを目指す。
デザートは別腹でしょ?
478
あなたにおすすめの小説
婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる