転生幼児は夢いっぱい

meimei

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外食

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パッ

3人は街の飲食街に転移してきた。

飲食街というくくりはないが
街の中でも飲食店が多い地区だ


「どこで食べる?」
カシウス


「カシウスに任せるよ!!」
クルト


シバルもコクコク頷く


え??僕にお任せでいいの?
でもここ隣国だし僕そんなに詳しくないんだけど。


キョロキョロと辺りの飲食店を
見渡すカシウス


飲食街の奥まった所にポツンとある店を見付けた。

なぜかその店だけお客さんが
外で待っていない。

他の店は外まで客が待っている状態だ。


「ね、あそこの奥の店が気になるんだけど行ってもいい?」
カシウス


「本当だ!あんな所に店があるね!!しかも客が並んでない」
クルト


「それって……美味しくないんじゃないのか?」
シバル

シバルは微妙な表情を浮かべた。


「いいじゃん!!いってみよーぜ!」
クルト

クルトはグングン進んでいく

こういう時の行動力は本当に尊敬する。


「クルト待ってよ!!もう、シバル行こう」
カシウス


「………あぁ」
シバル

シバルは1つため息をはいてからカシウスとクルトを追いかけた。


「おや、いらっしゃい」
店のおばちゃん

店内にはお客さんが一人もいない。


「うわーーーっ!!!できねぇーーーー!!!!」

ガタガタン……



「あらまぁ………。ごめんね?せっかく来てくれたのにうちの人が腰をやっちまってねぇ…。今息子が作ろうとしているんだけどあのとおりなのさ……」
店のおばちゃん



ありゃりゃー。じゃ本来はここの旦那さんが料理人なのかー。

店の奥からは焦げ臭い匂いが漂ってきた。


「カシウス、他の店に行こうよ」
クルト


「だな」
シバル


カシウスはなんとかしてあげたいなぁ……と後ろ髪をひかれながら二人に手を引っ張られて別の店に入り食事を済ませた。


「ねーー!カシウスなんとかしてあげたいって思っているでしょ!!」
クルト


「ウン、だって大変そうだし」
カシウス


クルトとシバルは顔を見合わせてため息。


「ダメだよ。カシウスが何かするとチートで目立つし。これがきっかけであそこの店の息子が成長するかもしれないし」
クルト



「だな、試練は人を成長させる。それに腰なら多分息子に助言くらいできるはずだ」
シバル


なるほど………確かに二人の言うことには一理ある。

カシウスはここは素直に二人の言うことを聞いてみることにした。


「お腹いっぱいで眠いね」
カシウス


「帰ってお風呂入って寝よう」
クルト



「だな」
シバル


「じゃ、帰るよ」
カシウス


パッ


「にゃーー」
サフィー


「サフィーただいま」
カシウス

猫用のベッドからのそりのそりとおりきてカシウスの足にスリスリするサフィー。


ルビーとエメもクルトとシバルのもとに行き抱っこされている。

この世界の猫って懐くの早くない???

「サフィーベッドはどう?」
カシウス


「にゃんにゃん」
サフィー


なんか嬉しそうに鳴いている


「ふふっ、気に入ってくれたならなによりだよ」
カシウス


カシウスはサフィーを再びベッドに置くとサフィーはまたスヤスヤと寝始めた。


「カシウス、サフィーおやすみ」
クルト 


「おやすみ二人とも」
シバル



「おやすみー!」
カシウス


パタン


さて、僕もお風呂を済ませて寝ようかな。



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