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地上
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翌朝、専属侍女に起こされ…渋々支度をして荷物を護衛騎士であるシナモンが持ち……お父様、お母様が待っている天上から地上に行けるゲートと呼ばれている場所に向かった。
「お、逃げずに来たな」
「偉いわね~コットンちゃん」
「逃げても…同じなので。最短で伴侶を見つけて…必ず最短で戻ってまいります…」
「クスクス、絶対行ったら気が変わると思うよ」
「ええ、楽しんでね」ニコッ
「はい……」
ん??向こうから人影がふたつ…
お兄様達かしら…何か叫んでいるわね…。
「しまった…あいつらが気が付いたぞ!!早く地上に送らないと!!」
「ええ!!そうね!」
「いいか、コットン!!地上でも同じ魔法は使えるから心配するなよ!!色々加護はつけておいたから!!さっ!送るぞ!」
「貴方!早く!!」
「ありがとうございますお父様、お母様……」
パッ
「ここは…地上のどこ??」
キョロキョロ
「ここは、レインボー王国のお城の前ですね、アシュベル陛下にご挨拶に伺いましょう」
「ええ、そうね」
コットンキャンディーとシナモンは
城の門番に挨拶をして、天上から来た姪のコットンキャンディー.ペガーノだと告げると門番はほんのり顔を赤らめながら、何か魔法を使った…
ポカーンと見ていると次の瞬間目の前にいかにも王子様といった顔と
雰囲気と服を着たコットンキャンディーよりも少し年が上そうな男が現れた。
「ペガーノの姫君ようこそお越しになりました。私は貴女の従兄弟のこの国の第二王子シュガー.レインボーと申します」
王族の礼をしている。
「丁寧なご挨拶ありがとうございます。わたくしは、天馬の国ペガーノから参りました、コットンキャンディー.ペガーノと申します。しばらくお世話になります」
コットンも優雅な母仕込みのカーテシーをする。
「さすが…叔母上の娘だな……」
「お母様は…その…見た目はあの容姿ですが…とても内面は厳しいので」
「ああ……存じている」
クスクス
二人で微笑む
「父上が首を長くして待っている、行こうか」
「ええ、宜しくお願い致しますわ」
ニコッ
微笑むだけでシュガーの顔は真っ赤になる。
「こんな…可愛い子…初めてみたな…」ポソッ
「何か話しました??」
「ん?何も」ニコッ
「姫様………誰にでも笑顔をばら撒くのはおやめください…危険です」
「何シナモン?私の笑顔はそんなに不気味ということ?」
「は??どうやったらそう言う解釈になるんだ!?その逆だろ!!」
その逆………つまり可愛いっていうこと??
「つまりその……一般的に見たら姫様は最上級の美しさと愛らしさを兼ね備えておりますので……」
「一般的ね………」
なんだ、シナモンにそう思われている訳ではないのね。
「コットンとお呼びしても宜しいですか?」
「ええ、もちろん!シュガーと呼んでも?」
「もちろんです!!」
「じゃ、従兄妹だし敬語もお互いなしでね」
「了解~!」
すっかりシュガーと打ち解けてきた
コットン。
トントン
「シュガーです。コットンキャンディー姫をお連れしました」
「入れ」
ぎぃぃぃと重たそうな扉が開いた。
「よく来たね、俺の姪子ちゃん」ニコッ
わぁ……お母様にそっくりだわ……
「ペガーノ王国から参りました、コットンキャンディー.ペガーノと申します。伴侶が見つかるまでお世話になります」
カーテシーする。
「そんな堅苦しくなくていい、今はプライベートだ!コットンおおきくなったね、君はここで生まれたんだよ」ニコッ
「!?地上でですか!?」
「ああ、ちょうど里帰り中に産気づいてね。コットンの顔立ちはこの国の王族の顔立ちだね」ニコッ
「はい、お母様に似ていると言われます」
「瞳はペガーノの王族の瞳だね、美しいな」
「ありがとうございます」
「髪の毛がピンクということは羽もピンクなのかい?見せて貰ってもいいかい?」
言われた通りしまっていた羽を出すと、シュガーも陛下もうっとりとした顔でコットンを見つめる。
「美しいな……ピンクの羽は初めて見た…」
「ええ……とても美しいです」
「ふふ、照れますわ…ピンクの羽は天上でも珍しいそうですの」
「これは…学園に行ったらもてまくるな…危険だ」
「父上、俺が守ります!!」
「でも…その…お父様との約束で…
伴侶を5人は選ばないといけないのです……」
「「5人!!!」」
「はい………」
「なら…その枠に是非俺も…お願いしたい」
「シュガーも??」
枠って…婚約者の???
「シュガー気が早いぞ!!ゆっくり時間をかけて…だ!」
「はい…父上」
5人と聞いて、シナモンも内心とても驚いていた。
5人もの男が……コットンの夫に??
おれは……護衛のまま耐えられるのか??
陛下……いや叔父上。いったいどういうつもりですか。あのたぬきめ。。。そもそもせっかくコットンが告白してくれたのに……今は断れと命令をしたのは陛下だ。
なのに……なぜ俺を護衛にしたのだ。
さっぱり理解出来ない……。
たぬきの考えている事はたぬきにしか分からんか………。
母上なら分かるかもな……類はなんちゃらだからな…あの二人は。
あ~どうなるんだ………。
あの愛らしさは……危険すぎるだろ!!!
「お、逃げずに来たな」
「偉いわね~コットンちゃん」
「逃げても…同じなので。最短で伴侶を見つけて…必ず最短で戻ってまいります…」
「クスクス、絶対行ったら気が変わると思うよ」
「ええ、楽しんでね」ニコッ
「はい……」
ん??向こうから人影がふたつ…
お兄様達かしら…何か叫んでいるわね…。
「しまった…あいつらが気が付いたぞ!!早く地上に送らないと!!」
「ええ!!そうね!」
「いいか、コットン!!地上でも同じ魔法は使えるから心配するなよ!!色々加護はつけておいたから!!さっ!送るぞ!」
「貴方!早く!!」
「ありがとうございますお父様、お母様……」
パッ
「ここは…地上のどこ??」
キョロキョロ
「ここは、レインボー王国のお城の前ですね、アシュベル陛下にご挨拶に伺いましょう」
「ええ、そうね」
コットンキャンディーとシナモンは
城の門番に挨拶をして、天上から来た姪のコットンキャンディー.ペガーノだと告げると門番はほんのり顔を赤らめながら、何か魔法を使った…
ポカーンと見ていると次の瞬間目の前にいかにも王子様といった顔と
雰囲気と服を着たコットンキャンディーよりも少し年が上そうな男が現れた。
「ペガーノの姫君ようこそお越しになりました。私は貴女の従兄弟のこの国の第二王子シュガー.レインボーと申します」
王族の礼をしている。
「丁寧なご挨拶ありがとうございます。わたくしは、天馬の国ペガーノから参りました、コットンキャンディー.ペガーノと申します。しばらくお世話になります」
コットンも優雅な母仕込みのカーテシーをする。
「さすが…叔母上の娘だな……」
「お母様は…その…見た目はあの容姿ですが…とても内面は厳しいので」
「ああ……存じている」
クスクス
二人で微笑む
「父上が首を長くして待っている、行こうか」
「ええ、宜しくお願い致しますわ」
ニコッ
微笑むだけでシュガーの顔は真っ赤になる。
「こんな…可愛い子…初めてみたな…」ポソッ
「何か話しました??」
「ん?何も」ニコッ
「姫様………誰にでも笑顔をばら撒くのはおやめください…危険です」
「何シナモン?私の笑顔はそんなに不気味ということ?」
「は??どうやったらそう言う解釈になるんだ!?その逆だろ!!」
その逆………つまり可愛いっていうこと??
「つまりその……一般的に見たら姫様は最上級の美しさと愛らしさを兼ね備えておりますので……」
「一般的ね………」
なんだ、シナモンにそう思われている訳ではないのね。
「コットンとお呼びしても宜しいですか?」
「ええ、もちろん!シュガーと呼んでも?」
「もちろんです!!」
「じゃ、従兄妹だし敬語もお互いなしでね」
「了解~!」
すっかりシュガーと打ち解けてきた
コットン。
トントン
「シュガーです。コットンキャンディー姫をお連れしました」
「入れ」
ぎぃぃぃと重たそうな扉が開いた。
「よく来たね、俺の姪子ちゃん」ニコッ
わぁ……お母様にそっくりだわ……
「ペガーノ王国から参りました、コットンキャンディー.ペガーノと申します。伴侶が見つかるまでお世話になります」
カーテシーする。
「そんな堅苦しくなくていい、今はプライベートだ!コットンおおきくなったね、君はここで生まれたんだよ」ニコッ
「!?地上でですか!?」
「ああ、ちょうど里帰り中に産気づいてね。コットンの顔立ちはこの国の王族の顔立ちだね」ニコッ
「はい、お母様に似ていると言われます」
「瞳はペガーノの王族の瞳だね、美しいな」
「ありがとうございます」
「髪の毛がピンクということは羽もピンクなのかい?見せて貰ってもいいかい?」
言われた通りしまっていた羽を出すと、シュガーも陛下もうっとりとした顔でコットンを見つめる。
「美しいな……ピンクの羽は初めて見た…」
「ええ……とても美しいです」
「ふふ、照れますわ…ピンクの羽は天上でも珍しいそうですの」
「これは…学園に行ったらもてまくるな…危険だ」
「父上、俺が守ります!!」
「でも…その…お父様との約束で…
伴侶を5人は選ばないといけないのです……」
「「5人!!!」」
「はい………」
「なら…その枠に是非俺も…お願いしたい」
「シュガーも??」
枠って…婚約者の???
「シュガー気が早いぞ!!ゆっくり時間をかけて…だ!」
「はい…父上」
5人と聞いて、シナモンも内心とても驚いていた。
5人もの男が……コットンの夫に??
おれは……護衛のまま耐えられるのか??
陛下……いや叔父上。いったいどういうつもりですか。あのたぬきめ。。。そもそもせっかくコットンが告白してくれたのに……今は断れと命令をしたのは陛下だ。
なのに……なぜ俺を護衛にしたのだ。
さっぱり理解出来ない……。
たぬきの考えている事はたぬきにしか分からんか………。
母上なら分かるかもな……類はなんちゃらだからな…あの二人は。
あ~どうなるんだ………。
あの愛らしさは……危険すぎるだろ!!!
応援ありがとうございます!
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