上 下
44 / 55

冗談通じない男

しおりを挟む
結果……ハイ…ロアンナのご両親はまともなご両親でした。
手紙を読むと怒り心頭で丁重に婚約破棄したそうです。
だよね、「コレ」はないわ。
それと卒業後の私の専属侍女も
とても感謝された。隣国とはいえマジックリサール家は公爵家で有名だから箔が付くし、箔が付けばまともな求婚者も現れるはず!!


「ううっ……フローラ本当にありがとう」


「どう致しまして、卒業後も宜しくね」


「うん!!!専属侍女頑張る!!」


「所で「コレ」はどうなったのかしらね?」苦笑


「ああ……なんか…家で泣きじゃくって…大変だったらしいわよ」


「はぁ???子供か!?」


「ああ…なったのも親の責任だもの。おじさまとおばさまがなんとかするしかないわよね」


「そうよね……」



「さっ!!気持ちを切り替えて食堂行く?」


「あ!本当ね!!もうお昼じゃない!行こう」


「うん!!」 


「リレイとクレイもいくでしょ?」


「護衛なのでもちろん」苦笑
リレイ

「お腹すいた~」
クレイ


「クスクス じゃ食べに行こう」


「おい…クレイ話し方!!」


「えーいいじゃん…仮にも婚約者なんだし……」


「オンオフの切り替えは大事だ!!!」


「フローラ、リレイが頭かたいーーうざいー」


「クスクス リレイは大昔からそうだからきっと死んでも治らないわよ?諦めて」苦笑


「なっ!?フローラ様まで!!」


「なるほど……大昔からか。なら諦める」


「ええ、その方が無難よ?」苦笑


「ぐぬぬぬ……ララ」
眉間にしわが寄るリレイ

「なぁに?クリス」


「俺ってそんなに頭堅いか?」


「え~自覚ないの??」苦笑


「分かった……もういい」

あらら……落ち込んじゃった。
もう……クリスって冗談通じないのよね。


「リレイさんってさ冗談通じないの?」


「……………」


「ロアンナ、リレイは真面目だから冗談通じないのよ」


「なるほど~~」


「………………」


「でも真面目だからこそ頼れるけどね」ニコッ

少しリレイの肩がぴくっと動いた。


「それにとても強いから守ってもらえて安心だわ」


「……………ララ」


「ん?なぁに?クリス」


「ありがとう……」

真っ赤な顔をして俯くリレイ


うん……可愛い。うさみみ……
照れるリレイ。

さり気なく……尻尾をさわさわと触ると……

「んっ!?」

ピクピクっと……


「ふふ、お腹すいた~早くいこっ」


「うん!!」


パタパタと女子2名で走る背中を真っ赤な顔をしながら追いかける……護衛2名。


「フローラ様って…たまに」
クレイ


「みなまでいうな…見た目は子供でも中身はララ様だからな」


「俺ララ様しらないもーん」


「そ、そうだよな……」


んーーー、あの方が大人になったらララ様のようになるのだろうか……。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

私の婚約者は、いつも誰かの想い人

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:69,219pt お気に入り:3,933

孤独なまま異世界転生したら過保護な兄ができた話

BL / 連載中 24h.ポイント:55,319pt お気に入り:3,452

彼女のわがまま

恋愛 / 完結 24h.ポイント:134pt お気に入り:9

ソシャゲやりすぎて頭イカレたん?

339
BL / 連載中 24h.ポイント:99pt お気に入り:68

あなたにはもう何も奪わせない

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:59,442pt お気に入り:2,944

処理中です...