88 / 176
第二部【三神院幻想 ―Dawn comes to the girl―】
三十七話 愛しき妹へ(記憶世界)
しおりを挟む
深い闇が広がっていた。
或いは小宇宙のような。限りなく遠い場所にある無数の記憶たちが、暗黒の世界をほんの僅か照らす星々だった。
私とヨウノお姉ちゃんは、アキノの記憶という宇宙の中へ飛び込み、そして漂う。
きっとどこかで泣いているアキノ——愛しい妹を助け出すために。
――ヨウノお姉ちゃんにいつも優しくしてもらえるツキノお姉ちゃんが、羨ましかった。
彼方から響くのは、彼女が心の奥底に秘めてきた思い。
三姉妹の末っ子として、抱き続けてきた思い。
――お姉ちゃんのものが欲しくて、いつだってワガママを言って困らせた。
私たちは、声のする方向を突き止めようと、耳を澄ませる。
果てない深淵で、それは無謀にも近いことではあったけれど。
――三人で幸せになるだなんて、所詮は夢物語なんだって思った。
その最奥で苦しみ続けるアキノのことを思えば、何だってできるような気がした。
――ヨウノお姉ちゃんが黒木にやり返さなければ、私は突き落とされたりしなかっただろう。
声のする方。私もヨウノお姉ちゃんも、同じ方角に進み始める。
大丈夫。私たちは繋がっている。
――眠りの中、私はただずっと、考えていたんだ。私が幸せになれないのなら……誰も幸せになるなと。
だから、アキノ。
苦しまないで。
その苦しみに溺れて、消えていかないで。
――そしてマスミさんが私のそばに来てくれたとき……私はあれだけ呪っておきながら、その幸せを掴もうとした。
私たちは、導かれるように――アキノの元へと辿り着く。
「――そうだよ。私は最低な人間なんだ」
「……アキノ」
深い深い闇の底。
アキノはそこで、膝を抱えて座り込んでいた。
彼女の周囲には黒い霧が垂れ込めていて。
今にも彼女を呑み込んで、その命の灯を奪い去ってしまいそうに思えた。
「昔から、ヨウノお姉ちゃんとはケンカばかり。仲裁に入ってくれるツキノお姉ちゃんは、後で褒めてもらえるから羨ましくて。自分がワガママな子だって思うたび、イライラがたまっていく一方で……それでもお姉ちゃんたちが好きなものを、私も好きになってしまうっていうのは、どうしようもなかった」
霧は濃さを増していく。
それはアキノの魂が弱まっていることの現れなのか。
「ヨウノお姉ちゃんは、決して私を嫌いにはならなかった。妹だからしょうがない。そう思ってたのか、いざというときには優しくしてくれた。だけど、それがありがた迷惑だって感じるときも、私はしょっちゅうあったんだ」
長い時を眠り続け、膨れ上がっていった思い。
幸せを求めた彼女の……耐え難い嫉妬心。
「私がいじめられたときもそう。ヨウノお姉ちゃんは姉として、私を守ってくれたんだよね。その結果、あの場は嬉しかったけれど、私は黒木に目をつけられることになっちゃったんだ。だから、私は後から思うようになった。あのときヨウノお姉ちゃんが何もしなければ良かったのにって」
霧が、人の姿を形作り始めた。
それは私が何度も目にした恐怖の具現化——黒木圭の影だった。
「……私って、自分勝手すぎるよね? 何もできないくせに文句ばかり言う自分は棚に上げて」
影がアキノを取り囲むようにして、増え続ける。
「いつでも誰かの持つものを羨んで、欲しがって。叶わないと恨むんだ。心の底から」
五体、十体……アキノが連れ去られたあのときと同じような光景が繰り返され。
「私は恨んだ。どうして私だけがこんな酷い目に遭わなきゃいけなかったのって。そして私は馬鹿なことをしたんだ。二人とも不幸になっちゃえと、心から呪ったんだ」
そいつらはゆっくりと、アキノを覆い尽くそうと近づいていく。
「そうしたら……お姉ちゃんたちは、本当に……殺されちゃって……悲しみながらも私、心の奥底では喜んでた……。マスミさんをやっと手に入れられるんだって……私だけが、諦めかけた幸せを掴めるんだって……」
アキノは自らを罰するように。
その影に身を任せて。
呑み込まれていく。
見えなくなっていく。
「私は、お姉ちゃんたちを殺して……喜んだんだよ……」
そんなことは。
そんなことは、絶対に――。
「私は血も涙もない、悪魔になっちゃったんだよ……!」
「アキノッ!」
私たちは、名前を叫ぶ。
そして、手を伸ばす。
無数の影たちを薙ぎ払い、その中心で蹲る大切な人へ。
手が届くと、私たちは力いっぱい、その体を掻き抱いた。
「お姉……ちゃん……」
影は霧散し、宇宙には私たち姉妹だけが残った。
沈み込んでいたアキノの心を、引き戻すことができたのか。
「……大丈夫だよ、アキノ。あなたは悪魔なんかじゃない。自分を責めなくてもいい、苦しまなくてもいいんだよ……」
「でも——」
涙でぐしゃぐしゃの顔をこちらへ向け、私なんか、と悲しげな目で訴えるアキノ。
その涙を優しく拭いあがら、ヨウノお姉ちゃんは告げる。
「人は、アキノが思ってるような完璧なものじゃないわ。恨みや妬みなんて、誰だって持ってるものでしょう? 当然よ。誰もが何でも手にすることができるわけじゃない。そんな世界なんだから、むしろそういう気持ちが芽生えないはずがないのよ」
「私、酷い子だよ。お姉ちゃんたちの不幸を喜んで、自分だけ幸せになろうとした、酷い子なんだよ」
「私だって、そうだったわ。アキノがあんなことにならなかったら……マスミさんが私を選んでたかどうか、分からなかったんだもの。もしアキノが幸せになって、私が不幸になったとしたら、そのときは私だって妬みの感情くらい抱いたと思うわ」
それが当然なんだと、お姉ちゃんは答える。
人は感情的な生き物なんだと。
だから、私も自分の思いを添えた。
「人は、そうした思い無しにはいられないんだよね。そんな思いが人を成長させていくんだろうし。マイナスな思いが全くない関係って、実は歪な関係なんじゃないかって私は思う。人と人との繋がりは、もっと複雑で、善悪が入り混じってるからこそ、正しくあり続けるんだと思うよ……」
私たちの言葉に、アキノは問いかけてくる。
「私は……悪魔じゃないの? 私は……私の心は、おかしくないの?」
「そうよ。アキノが悪魔になんて、なれるわけないじゃない。私たちには分かってるわ。……ねえ、ツキノ?」
「うん、もちろん」
私たちの大切なアキノが、酷い子になんてなるわけがない。
アキノは普通の——まだまだ多感な子どもなのだ。
「アキノは、まだ子どもだっただけだよ。人の心がどんなものか上手く掴めてない、子どもだっただけ。もちろん、私たちだって心の全てが分かるわけじゃないし、正解なんてないものなんだろうけど……そうだね。正解がないことを、アキノはまだ分かってなかったのかもね」
「……分かんないよ、ツキノお姉ちゃん……」
「……いいのよ、まだ分からなくても。だって……あなたはまだ、十四歳の女の子なんだもの。あの日から時を止めて、ずっとあなたは十四歳の心のままでいた。だからね、アキノ。……目覚めてからでいいのよ。あなたを大切に思ってくれる人たちのそばで目覚めてから、少しずつ分かっていけばいいのよ……」
「……お姉ちゃん……」
三年前の事故から、ずっと彼女の時は止まり。
生と死の境——あの世界が萌芽してからは、その中で苦しみ続けることになったのだろう。
もう、アキノは解き放たれるべきなのだ。
そしてまた動き出す時の中で、新しいことを沢山知っていくべきなのだ。
私たちは、それを願う。
心から、アキノの成長を願っている。
「……ごめんね……私一人だけ……生きてるなんて……」
「馬鹿、また泣いちゃって。これからアキノは帰れるのよ、ずっと帰りたかった場所に」
「お姉ちゃんたちと一緒が良かった……! 私、何にも分かってなかったの……!」
その言葉は——胸に刺さった。
とても嬉しいけれど……その願いだけは叶えてあげられないこと。
送り出すことしか、できないこと。
それはもう、ただ謝ることしかできないのだ。
だから、代わりに。
「……アキノ。ありがとうね」
「お礼なんて、変だよ……!」
「ううん。ありがとう、だよ。私たちのために泣いてくれて、ありがとう。大丈夫……私たち、嬉しいんだから。アキノを笑顔で送り出すことができて、嬉しいんだから……」
この胸の痛みは、悲しくて寂しいけれど、とても嬉しいから。
私たちはこうして、ちゃんと笑顔を浮かべられる。
「……色んな思いが、その笑顔に詰まってるの?」
「……ふふ、そういうことね。色んな思いが集まって、最後に残ったのがこの笑顔……そういうことなんだわ」
「……うん」
アキノが、こくりと頷く。
「それが……人なんだね。それが……心なんだね」
そして、やっぱり涙は止まらなかったけれど——精一杯の、笑顔を浮かべてくれた。
或いは小宇宙のような。限りなく遠い場所にある無数の記憶たちが、暗黒の世界をほんの僅か照らす星々だった。
私とヨウノお姉ちゃんは、アキノの記憶という宇宙の中へ飛び込み、そして漂う。
きっとどこかで泣いているアキノ——愛しい妹を助け出すために。
――ヨウノお姉ちゃんにいつも優しくしてもらえるツキノお姉ちゃんが、羨ましかった。
彼方から響くのは、彼女が心の奥底に秘めてきた思い。
三姉妹の末っ子として、抱き続けてきた思い。
――お姉ちゃんのものが欲しくて、いつだってワガママを言って困らせた。
私たちは、声のする方向を突き止めようと、耳を澄ませる。
果てない深淵で、それは無謀にも近いことではあったけれど。
――三人で幸せになるだなんて、所詮は夢物語なんだって思った。
その最奥で苦しみ続けるアキノのことを思えば、何だってできるような気がした。
――ヨウノお姉ちゃんが黒木にやり返さなければ、私は突き落とされたりしなかっただろう。
声のする方。私もヨウノお姉ちゃんも、同じ方角に進み始める。
大丈夫。私たちは繋がっている。
――眠りの中、私はただずっと、考えていたんだ。私が幸せになれないのなら……誰も幸せになるなと。
だから、アキノ。
苦しまないで。
その苦しみに溺れて、消えていかないで。
――そしてマスミさんが私のそばに来てくれたとき……私はあれだけ呪っておきながら、その幸せを掴もうとした。
私たちは、導かれるように――アキノの元へと辿り着く。
「――そうだよ。私は最低な人間なんだ」
「……アキノ」
深い深い闇の底。
アキノはそこで、膝を抱えて座り込んでいた。
彼女の周囲には黒い霧が垂れ込めていて。
今にも彼女を呑み込んで、その命の灯を奪い去ってしまいそうに思えた。
「昔から、ヨウノお姉ちゃんとはケンカばかり。仲裁に入ってくれるツキノお姉ちゃんは、後で褒めてもらえるから羨ましくて。自分がワガママな子だって思うたび、イライラがたまっていく一方で……それでもお姉ちゃんたちが好きなものを、私も好きになってしまうっていうのは、どうしようもなかった」
霧は濃さを増していく。
それはアキノの魂が弱まっていることの現れなのか。
「ヨウノお姉ちゃんは、決して私を嫌いにはならなかった。妹だからしょうがない。そう思ってたのか、いざというときには優しくしてくれた。だけど、それがありがた迷惑だって感じるときも、私はしょっちゅうあったんだ」
長い時を眠り続け、膨れ上がっていった思い。
幸せを求めた彼女の……耐え難い嫉妬心。
「私がいじめられたときもそう。ヨウノお姉ちゃんは姉として、私を守ってくれたんだよね。その結果、あの場は嬉しかったけれど、私は黒木に目をつけられることになっちゃったんだ。だから、私は後から思うようになった。あのときヨウノお姉ちゃんが何もしなければ良かったのにって」
霧が、人の姿を形作り始めた。
それは私が何度も目にした恐怖の具現化——黒木圭の影だった。
「……私って、自分勝手すぎるよね? 何もできないくせに文句ばかり言う自分は棚に上げて」
影がアキノを取り囲むようにして、増え続ける。
「いつでも誰かの持つものを羨んで、欲しがって。叶わないと恨むんだ。心の底から」
五体、十体……アキノが連れ去られたあのときと同じような光景が繰り返され。
「私は恨んだ。どうして私だけがこんな酷い目に遭わなきゃいけなかったのって。そして私は馬鹿なことをしたんだ。二人とも不幸になっちゃえと、心から呪ったんだ」
そいつらはゆっくりと、アキノを覆い尽くそうと近づいていく。
「そうしたら……お姉ちゃんたちは、本当に……殺されちゃって……悲しみながらも私、心の奥底では喜んでた……。マスミさんをやっと手に入れられるんだって……私だけが、諦めかけた幸せを掴めるんだって……」
アキノは自らを罰するように。
その影に身を任せて。
呑み込まれていく。
見えなくなっていく。
「私は、お姉ちゃんたちを殺して……喜んだんだよ……」
そんなことは。
そんなことは、絶対に――。
「私は血も涙もない、悪魔になっちゃったんだよ……!」
「アキノッ!」
私たちは、名前を叫ぶ。
そして、手を伸ばす。
無数の影たちを薙ぎ払い、その中心で蹲る大切な人へ。
手が届くと、私たちは力いっぱい、その体を掻き抱いた。
「お姉……ちゃん……」
影は霧散し、宇宙には私たち姉妹だけが残った。
沈み込んでいたアキノの心を、引き戻すことができたのか。
「……大丈夫だよ、アキノ。あなたは悪魔なんかじゃない。自分を責めなくてもいい、苦しまなくてもいいんだよ……」
「でも——」
涙でぐしゃぐしゃの顔をこちらへ向け、私なんか、と悲しげな目で訴えるアキノ。
その涙を優しく拭いあがら、ヨウノお姉ちゃんは告げる。
「人は、アキノが思ってるような完璧なものじゃないわ。恨みや妬みなんて、誰だって持ってるものでしょう? 当然よ。誰もが何でも手にすることができるわけじゃない。そんな世界なんだから、むしろそういう気持ちが芽生えないはずがないのよ」
「私、酷い子だよ。お姉ちゃんたちの不幸を喜んで、自分だけ幸せになろうとした、酷い子なんだよ」
「私だって、そうだったわ。アキノがあんなことにならなかったら……マスミさんが私を選んでたかどうか、分からなかったんだもの。もしアキノが幸せになって、私が不幸になったとしたら、そのときは私だって妬みの感情くらい抱いたと思うわ」
それが当然なんだと、お姉ちゃんは答える。
人は感情的な生き物なんだと。
だから、私も自分の思いを添えた。
「人は、そうした思い無しにはいられないんだよね。そんな思いが人を成長させていくんだろうし。マイナスな思いが全くない関係って、実は歪な関係なんじゃないかって私は思う。人と人との繋がりは、もっと複雑で、善悪が入り混じってるからこそ、正しくあり続けるんだと思うよ……」
私たちの言葉に、アキノは問いかけてくる。
「私は……悪魔じゃないの? 私は……私の心は、おかしくないの?」
「そうよ。アキノが悪魔になんて、なれるわけないじゃない。私たちには分かってるわ。……ねえ、ツキノ?」
「うん、もちろん」
私たちの大切なアキノが、酷い子になんてなるわけがない。
アキノは普通の——まだまだ多感な子どもなのだ。
「アキノは、まだ子どもだっただけだよ。人の心がどんなものか上手く掴めてない、子どもだっただけ。もちろん、私たちだって心の全てが分かるわけじゃないし、正解なんてないものなんだろうけど……そうだね。正解がないことを、アキノはまだ分かってなかったのかもね」
「……分かんないよ、ツキノお姉ちゃん……」
「……いいのよ、まだ分からなくても。だって……あなたはまだ、十四歳の女の子なんだもの。あの日から時を止めて、ずっとあなたは十四歳の心のままでいた。だからね、アキノ。……目覚めてからでいいのよ。あなたを大切に思ってくれる人たちのそばで目覚めてから、少しずつ分かっていけばいいのよ……」
「……お姉ちゃん……」
三年前の事故から、ずっと彼女の時は止まり。
生と死の境——あの世界が萌芽してからは、その中で苦しみ続けることになったのだろう。
もう、アキノは解き放たれるべきなのだ。
そしてまた動き出す時の中で、新しいことを沢山知っていくべきなのだ。
私たちは、それを願う。
心から、アキノの成長を願っている。
「……ごめんね……私一人だけ……生きてるなんて……」
「馬鹿、また泣いちゃって。これからアキノは帰れるのよ、ずっと帰りたかった場所に」
「お姉ちゃんたちと一緒が良かった……! 私、何にも分かってなかったの……!」
その言葉は——胸に刺さった。
とても嬉しいけれど……その願いだけは叶えてあげられないこと。
送り出すことしか、できないこと。
それはもう、ただ謝ることしかできないのだ。
だから、代わりに。
「……アキノ。ありがとうね」
「お礼なんて、変だよ……!」
「ううん。ありがとう、だよ。私たちのために泣いてくれて、ありがとう。大丈夫……私たち、嬉しいんだから。アキノを笑顔で送り出すことができて、嬉しいんだから……」
この胸の痛みは、悲しくて寂しいけれど、とても嬉しいから。
私たちはこうして、ちゃんと笑顔を浮かべられる。
「……色んな思いが、その笑顔に詰まってるの?」
「……ふふ、そういうことね。色んな思いが集まって、最後に残ったのがこの笑顔……そういうことなんだわ」
「……うん」
アキノが、こくりと頷く。
「それが……人なんだね。それが……心なんだね」
そして、やっぱり涙は止まらなかったけれど——精一杯の、笑顔を浮かべてくれた。
0
あなたにおすすめの小説
✿ 私は夫のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい
設楽理沙
ライト文芸
累計ポイント110万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀
結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。
結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。
それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて
しなかった。
呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。
それなのに、私と別れたくないなんて信じられない
世迷言を言ってくる夫。
だめだめ、信用できないからね~。
さようなら。
*******.✿..✿.*******
◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才 会社員
◇ 日比野ひまり 32才
◇ 石田唯 29才 滉星の同僚
◇新堂冬也 25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社)
2025.4.11 完結 25649字
『愛が揺れるお嬢さん妻』- かわいいひと -
設楽理沙
ライト文芸
♡~好きになった人はクールビューティーなお医者様~♡
やさしくなくて、そっけなくて。なのに時々やさしくて♡
――――― まただ、胸が締め付けられるような・・
そうか、この気持ちは恋しいってことなんだ ―――――
ヤブ医者で不愛想なアイッは年下のクールビューティー。
絶対仲良くなんてなれないって思っていたのに、
遠く遠く、限りなく遠い人だったのに、
わたしにだけ意地悪で・・なのに、
気がつけば、一番近くにいたYO。
幸せあふれる瞬間・・いつもそばで感じていたい
◇ ◇ ◇ ◇
💛画像はAI生成画像 自作
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
12年目の恋物語
真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。
だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。
すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。
2人が結ばれるまでの物語。
第一部「12年目の恋物語」完結
第二部「13年目のやさしい願い」完結
第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中
※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
西伊豆の廃屋から東京のタワマンへ。美しき食人鬼たちは、人間を喰らって愛を成す
秦江湖
ライト文芸
【美しき兄妹、実は食人鬼】
西伊豆の心中屋敷に踏み込んだ者たちは、二度と帰ってこない。 そこにいたのは、か弱い兄妹ではなく、獲物を待つ「捕食者」だった。
精神病棟から帰還した妹・世璃(より)は、死んだ姉の皮を被った「人食いの怪物」。 足の不自由な兄・静(しずか)は、妹に「肉」を与える冷徹な支配者。
遺産目当ての叔父、善意を押し付ける教師、興味本位の配信者、そして因習に縛られた自警団……。 「弱者」を狩りに来たつもりの愚か者から順番に、今日の献立が決まっていく。
それは食事であり、共犯の儀式であり、二人だけの愛の証明。
西伊豆の廃屋から、東京のタワーマンションへ。 最上階を新たな「城」にした二人の、残酷で美しい捕食記録が幕を開ける。
「お兄様、今日のごはんはなあに?」 「――ああ、今日はとても元気のいい『獲物』が届いたよ」
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる