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二頭の竜の姫奴隷
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「さて、と。
じゃあ、リオ。
おいで」
室内にはエリスも含めた所有する奴隷がすべて集まっている。
レンタルした四頭以外は。
「今から、リオはあたしの娘だからね。
わかった?」
「御主人様!?」
これにはリオ自身が声を上げた。
「まあ、いまはそれでもいいけど。
そのうち、お母様くらいには呼んでよね?」
「はい……お母様」
うん、いい子いい子。
そう頭を撫でてやる。
その奴隷の中にはスターリムのせいらも含まれていた。
「お待ちを、ゆき様。
いえ、わたしはスターリム。先生、と呼ばせてーー」
「却下」
「なんですって、無礼な」
先日までは、このオークション会場のトップに君臨していた少女はまだそこかしこに傷跡のある身で声を荒げる。
「あんたもスターリムだった、よ。
もう戻らせない。あのね、処分しようとしてたのを白石から買い上げたの誰だと思ってるの?」
「え……しょ、ぶんーー????」
スターリムを?
あり得ない。そんなこと。
そう言いたそうだった。
「あんたもう死んでたのよ?
あのまま数時間放置してたら。そんな不良品誰がスターリムなんかに置いとくと思ってるの?
ほら」
書類を投げつけてやる。
せいらの後見人として名を連ねていた人物たちの署名入りの‥‥‥
「譲渡証明書、そんな。
だって、わたしはーーまだ生きているのに、価値があるのに」
「捨てられたのよ。
だって、自分の生涯権利まで売った女奴隷。
誰が利用できると思うの?
売る相手がロードの一人とかならともかく。
つまらない組織の男なんかに」
「ロードって、なぜ、その名を‥‥‥」
「目の前に一人いるからよ。
もう籍をほったはずなのに。あのバカ勇者がまだ残してたわ」
「そんな御方がこんな場所にいるはずが」
「あーめんどくさい。
後は自分で調べたら?
とにかく、あんたはうちのこの子の、犬よ、犬。
犬小屋与えるから、自宅の庭で飼ってやるわ。裸でね。
冬場に凍死しない程度には、なんか与えてやるから。そのスターリムってプライド捨てるまで」
連れてって、そう控えていた黒服に命じる。
「そんな、犬なんて、そんなーー」
「あーみじめねーー。
ああはならないようにね、リオ。
ところで、その双子。なんか角だの羽だの生えてるけど。
どこの種族?」
「あ、はいご・・・お母様。
竜族とのことです」
「竜族ーー??
またとんでも商品買ってきたわねーー。
あれ従えるの大変よ? ああして服従しているように見えて、本能はまだ服従してないから。
ちゃんと躾けなさいよ? 年齢は?」
「はい、リオより二歳年下ーーでも、人間だと‥‥‥?」
「竜族で十二歳なら人間のそうねえ、四百歳かな?
挨拶なさい、あんたたち」
ただ、その場に伏していた二頭が頭を上げる。
「発音が人間の耳には聞こえないのですがーー」
そう片方が声をあげる。
「なぜ、竜族にお詳しいのですか?」
「ほらね?
かっこだけよ、わかった、リオ?」
「はい……」
「まあ、いいわ。
左側レネ、左側ラナ。
竜族の双子の女神の人間風の呼び名をあげる。あとこれもねーー」
ゆきが指先で輪を二つ描くと、レネとラナの首輪に何かが宿った。
「あ、そんな」
「ひどいです、御主人様」
「ひどくなんかないわよ、力を封じたからこれで本当の十二歳ね。
全部、人間並み。このリオは怒ったら笑顔で頭蓋骨半分切り取ったり、内臓切り裂いて遊ぶから。
ね、さおりにりさ?」
呼ばれた二頭はまだ返事が出来ずただ震えている。
それを見て真実だと悟った二頭の竜もまたーー
「逆らうとどうなるか、理解した?」
「はい、御主人様‥‥‥」
「良かったわね、リオ。
素直な奴隷が四匹も出来たわよ。可愛がってあげなさい。
適度、にね?」
「はい、お母様」
リオは素晴らしい笑顔で答えた。
じゃあ、リオ。
おいで」
室内にはエリスも含めた所有する奴隷がすべて集まっている。
レンタルした四頭以外は。
「今から、リオはあたしの娘だからね。
わかった?」
「御主人様!?」
これにはリオ自身が声を上げた。
「まあ、いまはそれでもいいけど。
そのうち、お母様くらいには呼んでよね?」
「はい……お母様」
うん、いい子いい子。
そう頭を撫でてやる。
その奴隷の中にはスターリムのせいらも含まれていた。
「お待ちを、ゆき様。
いえ、わたしはスターリム。先生、と呼ばせてーー」
「却下」
「なんですって、無礼な」
先日までは、このオークション会場のトップに君臨していた少女はまだそこかしこに傷跡のある身で声を荒げる。
「あんたもスターリムだった、よ。
もう戻らせない。あのね、処分しようとしてたのを白石から買い上げたの誰だと思ってるの?」
「え……しょ、ぶんーー????」
スターリムを?
あり得ない。そんなこと。
そう言いたそうだった。
「あんたもう死んでたのよ?
あのまま数時間放置してたら。そんな不良品誰がスターリムなんかに置いとくと思ってるの?
ほら」
書類を投げつけてやる。
せいらの後見人として名を連ねていた人物たちの署名入りの‥‥‥
「譲渡証明書、そんな。
だって、わたしはーーまだ生きているのに、価値があるのに」
「捨てられたのよ。
だって、自分の生涯権利まで売った女奴隷。
誰が利用できると思うの?
売る相手がロードの一人とかならともかく。
つまらない組織の男なんかに」
「ロードって、なぜ、その名を‥‥‥」
「目の前に一人いるからよ。
もう籍をほったはずなのに。あのバカ勇者がまだ残してたわ」
「そんな御方がこんな場所にいるはずが」
「あーめんどくさい。
後は自分で調べたら?
とにかく、あんたはうちのこの子の、犬よ、犬。
犬小屋与えるから、自宅の庭で飼ってやるわ。裸でね。
冬場に凍死しない程度には、なんか与えてやるから。そのスターリムってプライド捨てるまで」
連れてって、そう控えていた黒服に命じる。
「そんな、犬なんて、そんなーー」
「あーみじめねーー。
ああはならないようにね、リオ。
ところで、その双子。なんか角だの羽だの生えてるけど。
どこの種族?」
「あ、はいご・・・お母様。
竜族とのことです」
「竜族ーー??
またとんでも商品買ってきたわねーー。
あれ従えるの大変よ? ああして服従しているように見えて、本能はまだ服従してないから。
ちゃんと躾けなさいよ? 年齢は?」
「はい、リオより二歳年下ーーでも、人間だと‥‥‥?」
「竜族で十二歳なら人間のそうねえ、四百歳かな?
挨拶なさい、あんたたち」
ただ、その場に伏していた二頭が頭を上げる。
「発音が人間の耳には聞こえないのですがーー」
そう片方が声をあげる。
「なぜ、竜族にお詳しいのですか?」
「ほらね?
かっこだけよ、わかった、リオ?」
「はい……」
「まあ、いいわ。
左側レネ、左側ラナ。
竜族の双子の女神の人間風の呼び名をあげる。あとこれもねーー」
ゆきが指先で輪を二つ描くと、レネとラナの首輪に何かが宿った。
「あ、そんな」
「ひどいです、御主人様」
「ひどくなんかないわよ、力を封じたからこれで本当の十二歳ね。
全部、人間並み。このリオは怒ったら笑顔で頭蓋骨半分切り取ったり、内臓切り裂いて遊ぶから。
ね、さおりにりさ?」
呼ばれた二頭はまだ返事が出来ずただ震えている。
それを見て真実だと悟った二頭の竜もまたーー
「逆らうとどうなるか、理解した?」
「はい、御主人様‥‥‥」
「良かったわね、リオ。
素直な奴隷が四匹も出来たわよ。可愛がってあげなさい。
適度、にね?」
「はい、お母様」
リオは素晴らしい笑顔で答えた。
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