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第五章 アリアと闇の妖精たち
白馬、活躍する。
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「どちらにしても付いて来なさい。それがあなたたちの未来にもつながります」
「未来……どういう意味ですか、陛下」
「ここで滞在されても勝手ですが、故郷に戻れる機会に恵まれるとは限らない。そういうことです。幽閉するなどの意味ではなく、いまこの城内の時間は限りなく現世に近い状態に保たれているの。我が夫、風の精霊王陛下はわたしのためにそうしてくれています。それがどうこう言いたいのではなく、あなたたちの知り合いが苦境に立たされる時間は比較にならないほど伸びていきますよ?」
それでもいいの、友は大事じゃないの? と暗に問いかけてみる。
これで折れずにまだ威厳だの格式だのにこだわるのなら、彼女たちの救ってほしいという願いなんてその程度のものだということだろうと理解したい。
ほんとうに大事なものはそんな体面だの、格式だのにはないことをわたしは理解して欲しかった。
「わ、私は……」
「姫様!」
と、ルイがまた声を荒げて口を挟んでくる。
彼はまだ衛士に囲まれたままだというのに、元気なことだ。
元気というよりも、自分達の故郷に近づけたくない。そんな雰囲気すら感じ取ることができた。
まるで妖精王の国が侵略されることを望んでいるような……考えすぎかもしれないけれど。
「あなたはどうしますか? ここにいてあの老爺に口出しはさせませんよ。このライラの名において、あなたの意志を最優先にすると誓います」
「それは……でも、ルイがいないと」
「彼がいないと、何ですか?」
「彼がいないと父上の住まわれる神殿への扉が開きません……」
「神殿? それはこの城のようなものだと?」
「似たような世界です。でももっと広い……大森林そのものを真逆にしたような、そんな常春の世界です」
なるほど。
あの老爺。
ルイの認める者のみがその扉を通ることを許可される、そういう話ね。
だから彼はあれほど強気でいられたんだ。
いざとなれば、自分の主と仰ぐ姫君を弑逆してでも、ね。
いやいや、そこまでするつもりはなかったみたい。
でもまあ、それなりに物騒なものは懐の中に持ち運んでいたようで。
衛士の一人が彼の懐から探りだし、わたしの目の前に差し出したそれを見て、見覚えがないものに首を傾げてしまう。
ラスアはわからないみたい。
ニーエさんは理解している様子で、リクウスに至っては、ああ……と小さく悲し気な声を上げていた。
「何かしら」
「女王陛下。それは兆しの杖と言いましてな」
「きざしの、つえ? 杖というよりは短い筒のようにしか見えないけど」
そう言ってリクウスが「兆しの杖」と呼ぶそれを触ろうとしたら、さっと出てきたのは臣下の水の精霊の一人の手で。
それは幾筋もの水の水流となって、わたしと杖のまえに大きな壁を作っていた。
「どういうこと?」
「その杖の主は、触れたものに対してある種の制限を命じることができるのですよ、陛下」
「制限って、どういうこと?」
「制限というよりは、ルールですな。これだけと決めた一つのものに対して、必ず従うようにと命じることができる。そんなものです」
「つまり何か一つだけ自分の思い通りにできるって、そういうこと? どんな無茶苦茶な命令であっても?」
「どんな命令であってもそうなりますな。ただし一つ制限があります」
また制限だ。
使うほうにも守らなければならないルールがあるってことね。
「使う際には、必ず相手に触れなければならない。そうしなければ間接的には命じることができないということです」
「一度だけ触れたらそれはどれくらいの効力を発揮するのかしら?」
「これもまたルールがありましてな。一歩です。命令する側が右足から左足まで、一番広く伸ばしたその距離を保つことができなければ、命令は即座に消えてしまう」
「なんだか使用方法が複雑にあるのね」
「これもその昔、言うことを聞かない家人や、臣下。もしくは罪人などに使われたのですよ。距離と制限さえ守れば相手に自殺を強いることもできるのですから」
「……だから、死を意味する、という意味で、『兆し』なんだ」
「そういうことになりますな。彼は、あのルイというダークエルフ殿は自分しか門を開けないという事実を逆手にとり、ライシャ様をいい様に操ってきたのか。それともこれもまた、妖精王様のお考えなのかはこちらとしては分かりかねますな」
「確かにそれはそうね。でも父親が娘を殺すことを許すかしら」
さあ、それはどうでしょうとリクウスは頭を捻っていた。
こんな古代の遺物まで使うなど、卑劣な輩めなんて怒って、ルイを地下の牢屋に収容するかどうか迷っていたようだけど。
意外なことに、古いということは便利な利点を残しくれるもので。
「ねえ、リクウス。あなたはそうやって彼を投獄すべきだと言いますけど。そうしてしまったら森の妖精王様の世界には行くことができなくなるのでは?」
「……女王陛下。このワシを誰だと思われておりますか」
「さあ? 最近ちょっとだけ物忘れが激しくて、小言の大好きなわたしの大事な大事な宰相閣下、かな?」
「いくつか先につく言葉が多いですが、これでもルクナツァグとも呼ばれておりましてな。分かりやすく言えば、湖の国の国外における王権代理人をかねたこともあるのですよ」
「へえ、それは初耳だわ」
「我が国は妖精たちの国の中で最も最初に生まれた七つの国の一つ。その最古の国の王権を委任されている存在が訪れたとすれば、迎えざるを得ないでしょう」
「もしかして鏡の国スィールズの起源は……森の妖精王様の建国よりもはるかに古いということ?」
「もちろん当たり前のこと。三千年はゆうに、我が湖の国が古く国を開いております」
それは何とも頼もしいことで。
頼もしいと言うか、そういう大事なことを後から後から出してくるから老人は嫌いなの。
リクウスが行くだけで妖精王様の世界の扉が開くのだというのなら。最初からリクウスだけを派遣して、状況と問題の把握と対策に至るところまできちんと調べて、そのわたしに私が行くという形をとってくれたら、こんなに楽なことはないのに。
「あなた、行きたくなかったのね?」
「は? 何のことですかな?」
リクウス。
都合の悪いことが起こると、あなたの尻尾は不安いゆるゆると左右に縁を描くって知っていた?
その癖のおかげで、わたしはあなたに大事とき、いつも助けられたのよ。
口にしない感謝を心の中に思い浮かべて。
今回だけは嫌味にならないように告げることにした。
「リクウス宰相。どうでしょうか。わたしがティトの大森林で歓迎はされないとしても彼らの国をためにやってきたと、大勢の人に理解してもらうためにはどうすればいいと思いますか?」
「……ほう、それはまず先遣隊を派遣するべきでしょうな。それによってもち帰られた情報から事態を大局的にみることで、これからの動き方を決める。それが一番賢いやり方です」
「だけどねリクウス。魔法の扉が開くまで、開いて閉じるまで。あと二時間と少ししか残ってないの。あなたならどうするかしら?」
「陛下、どうしていつもこう余裕のある行動を心がけていただけないのですか!」
「え? まあ……やってみたらこうなったかな、なんて」
「もうそこまで決まっている以上、今更何を変更する必要がありますか」
「つまり、どうしようと?」
「あちらに行き、このでリクウスの持つ委任された王権にて、森の妖精王様の世界へと扉を開かせることにしましょう。はあ……最後の最後に出したくはなかったものが使われてしまう。わしはいつも貧乏になる」
「死んでしまったら貧乏も贅沢も感じられなくなるのよ? 長生きしてね、おじいちゃん」
わたしは頑張って長生きしてほしいと思ってそう伝えたのだけど、どうやら彼にとってはまた新たな手のかかる主人が増えた。
その程度の感覚らしかった。
「未来……どういう意味ですか、陛下」
「ここで滞在されても勝手ですが、故郷に戻れる機会に恵まれるとは限らない。そういうことです。幽閉するなどの意味ではなく、いまこの城内の時間は限りなく現世に近い状態に保たれているの。我が夫、風の精霊王陛下はわたしのためにそうしてくれています。それがどうこう言いたいのではなく、あなたたちの知り合いが苦境に立たされる時間は比較にならないほど伸びていきますよ?」
それでもいいの、友は大事じゃないの? と暗に問いかけてみる。
これで折れずにまだ威厳だの格式だのにこだわるのなら、彼女たちの救ってほしいという願いなんてその程度のものだということだろうと理解したい。
ほんとうに大事なものはそんな体面だの、格式だのにはないことをわたしは理解して欲しかった。
「わ、私は……」
「姫様!」
と、ルイがまた声を荒げて口を挟んでくる。
彼はまだ衛士に囲まれたままだというのに、元気なことだ。
元気というよりも、自分達の故郷に近づけたくない。そんな雰囲気すら感じ取ることができた。
まるで妖精王の国が侵略されることを望んでいるような……考えすぎかもしれないけれど。
「あなたはどうしますか? ここにいてあの老爺に口出しはさせませんよ。このライラの名において、あなたの意志を最優先にすると誓います」
「それは……でも、ルイがいないと」
「彼がいないと、何ですか?」
「彼がいないと父上の住まわれる神殿への扉が開きません……」
「神殿? それはこの城のようなものだと?」
「似たような世界です。でももっと広い……大森林そのものを真逆にしたような、そんな常春の世界です」
なるほど。
あの老爺。
ルイの認める者のみがその扉を通ることを許可される、そういう話ね。
だから彼はあれほど強気でいられたんだ。
いざとなれば、自分の主と仰ぐ姫君を弑逆してでも、ね。
いやいや、そこまでするつもりはなかったみたい。
でもまあ、それなりに物騒なものは懐の中に持ち運んでいたようで。
衛士の一人が彼の懐から探りだし、わたしの目の前に差し出したそれを見て、見覚えがないものに首を傾げてしまう。
ラスアはわからないみたい。
ニーエさんは理解している様子で、リクウスに至っては、ああ……と小さく悲し気な声を上げていた。
「何かしら」
「女王陛下。それは兆しの杖と言いましてな」
「きざしの、つえ? 杖というよりは短い筒のようにしか見えないけど」
そう言ってリクウスが「兆しの杖」と呼ぶそれを触ろうとしたら、さっと出てきたのは臣下の水の精霊の一人の手で。
それは幾筋もの水の水流となって、わたしと杖のまえに大きな壁を作っていた。
「どういうこと?」
「その杖の主は、触れたものに対してある種の制限を命じることができるのですよ、陛下」
「制限って、どういうこと?」
「制限というよりは、ルールですな。これだけと決めた一つのものに対して、必ず従うようにと命じることができる。そんなものです」
「つまり何か一つだけ自分の思い通りにできるって、そういうこと? どんな無茶苦茶な命令であっても?」
「どんな命令であってもそうなりますな。ただし一つ制限があります」
また制限だ。
使うほうにも守らなければならないルールがあるってことね。
「使う際には、必ず相手に触れなければならない。そうしなければ間接的には命じることができないということです」
「一度だけ触れたらそれはどれくらいの効力を発揮するのかしら?」
「これもまたルールがありましてな。一歩です。命令する側が右足から左足まで、一番広く伸ばしたその距離を保つことができなければ、命令は即座に消えてしまう」
「なんだか使用方法が複雑にあるのね」
「これもその昔、言うことを聞かない家人や、臣下。もしくは罪人などに使われたのですよ。距離と制限さえ守れば相手に自殺を強いることもできるのですから」
「……だから、死を意味する、という意味で、『兆し』なんだ」
「そういうことになりますな。彼は、あのルイというダークエルフ殿は自分しか門を開けないという事実を逆手にとり、ライシャ様をいい様に操ってきたのか。それともこれもまた、妖精王様のお考えなのかはこちらとしては分かりかねますな」
「確かにそれはそうね。でも父親が娘を殺すことを許すかしら」
さあ、それはどうでしょうとリクウスは頭を捻っていた。
こんな古代の遺物まで使うなど、卑劣な輩めなんて怒って、ルイを地下の牢屋に収容するかどうか迷っていたようだけど。
意外なことに、古いということは便利な利点を残しくれるもので。
「ねえ、リクウス。あなたはそうやって彼を投獄すべきだと言いますけど。そうしてしまったら森の妖精王様の世界には行くことができなくなるのでは?」
「……女王陛下。このワシを誰だと思われておりますか」
「さあ? 最近ちょっとだけ物忘れが激しくて、小言の大好きなわたしの大事な大事な宰相閣下、かな?」
「いくつか先につく言葉が多いですが、これでもルクナツァグとも呼ばれておりましてな。分かりやすく言えば、湖の国の国外における王権代理人をかねたこともあるのですよ」
「へえ、それは初耳だわ」
「我が国は妖精たちの国の中で最も最初に生まれた七つの国の一つ。その最古の国の王権を委任されている存在が訪れたとすれば、迎えざるを得ないでしょう」
「もしかして鏡の国スィールズの起源は……森の妖精王様の建国よりもはるかに古いということ?」
「もちろん当たり前のこと。三千年はゆうに、我が湖の国が古く国を開いております」
それは何とも頼もしいことで。
頼もしいと言うか、そういう大事なことを後から後から出してくるから老人は嫌いなの。
リクウスが行くだけで妖精王様の世界の扉が開くのだというのなら。最初からリクウスだけを派遣して、状況と問題の把握と対策に至るところまできちんと調べて、そのわたしに私が行くという形をとってくれたら、こんなに楽なことはないのに。
「あなた、行きたくなかったのね?」
「は? 何のことですかな?」
リクウス。
都合の悪いことが起こると、あなたの尻尾は不安いゆるゆると左右に縁を描くって知っていた?
その癖のおかげで、わたしはあなたに大事とき、いつも助けられたのよ。
口にしない感謝を心の中に思い浮かべて。
今回だけは嫌味にならないように告げることにした。
「リクウス宰相。どうでしょうか。わたしがティトの大森林で歓迎はされないとしても彼らの国をためにやってきたと、大勢の人に理解してもらうためにはどうすればいいと思いますか?」
「……ほう、それはまず先遣隊を派遣するべきでしょうな。それによってもち帰られた情報から事態を大局的にみることで、これからの動き方を決める。それが一番賢いやり方です」
「だけどねリクウス。魔法の扉が開くまで、開いて閉じるまで。あと二時間と少ししか残ってないの。あなたならどうするかしら?」
「陛下、どうしていつもこう余裕のある行動を心がけていただけないのですか!」
「え? まあ……やってみたらこうなったかな、なんて」
「もうそこまで決まっている以上、今更何を変更する必要がありますか」
「つまり、どうしようと?」
「あちらに行き、このでリクウスの持つ委任された王権にて、森の妖精王様の世界へと扉を開かせることにしましょう。はあ……最後の最後に出したくはなかったものが使われてしまう。わしはいつも貧乏になる」
「死んでしまったら貧乏も贅沢も感じられなくなるのよ? 長生きしてね、おじいちゃん」
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