NTRれ請け負います。なぜか標的が彼女になった件。

星ふくろう

文字の大きさ
6 / 23
第一章

2

 ハヤテ? 名前使うわけないしな。
「動画と画像だけ、どうすっかな。
 スマホに入れとくのが一番やばい。
 ネット接続オフにしてからの、室内wifiでデータパソコンに飛ばすか‥‥‥」
 USDメモリに全部移動してから、ノートパソコンで仕事に使っているグラフィック系のツールを立ち上げる。
 動画編集などの作業もあるから、こういったことには慣れていた。
「まず、動画類だなーえっと、イヤホン‥‥‥。
 音が漏れないようにして、と」
 昨日、送信されてきた十数本の動画、数分単位だがそれを確認していく。
「どれも最近の録画、だな。ここ半年前後か。
 聞き覚えのあるテレビドラマとかも音声入ってるし、しかし、どれもこれも赤ん坊から始まるのかよ。
 ひでーなあ‥‥‥」
 奴隷だのメス豚だの、差別用語がガンガン出てきて知らずに見るには背徳感を味わえる。
 しかし、いまはそんな気にもなれないーー
「どっかに名前とか‥‥‥、せいら?
 なんだ、子供の名前か?
 お、叫んでんな、なんだろ?」

(ふざけんな、このメス豚!
 あれだけ飯食わせてやってんのにこんなガキまで産みやがって。
 この社宅危うく追い出されるとこだったぞ!?)

(ごめんなさい、許して、全部、せいらが悪いから。
 お願いだからアイカには手を出さないで、お願い、ハヤテくんーー)

「ハヤテ君?
 せいら? アイカ?」
 個人情報もろばれじゃねーか。あほかアイツ‥‥‥
「なんだ?
 旦那がハヤテで、嫁がせいら、か。
 子供がアイカ。娘っぽいな」
 さらにいろいろと別の動画を見ていくと、旦那のハヤテの顔が夜の観覧車の窓に映りこんだり。
 車の車内と車外での露出の映像から、この車だろうなあ、と辺りをつけて見ていく。
 マンション?
 社宅とか言ってたな。その駐車場に何台かの車が数晩に渡って止めてある動画もあったからまあ、そのうちのどれかだろう。ナンバーとか分からないかな。
 そう思い拡大して行くと、車から降ろした後に自宅まで裸で歩かせていた。
「深夜、季節は冬だろーなあ。寒そうにしてるわ。子供はどこにいるんだ?
 あれ?」
 どうやら三階に彼らの社宅兼自宅があるらしい。
 部屋番号以外には何も書かれていなかった。
「でも、集合住宅なら郵便受けも?
 確か315だったよな?
 階段横になかったか? 
 巻き戻し‥‥‥おいおい。アホだろ、神林さんよ」
 そこには、神林疾風。
 そんな、名前が書かれていた。
「なんで気づかないかな?
 他にはなんかないのか?
 あ、駐車場にーー」
 ずっと何かの社名を書かれたバンがあった。
 派遣社員で社宅なら工場とかじゃねーか?
 送迎用のバンとか?
 採光を最大に補整を入れて拡大してみる。
「株式会社、不和スタッフ、東大阪支店‥‥‥。
 もうダウトだろ、これ‥‥‥。
 あとはなんだ? 
 車は赤のセダンだよな? どっかにないかな?」
 画像は数十枚。
 投稿前のやつが多いからそれを拡大し、詳細に調べ‥‥‥
「もう1時!?
 明日も早いのに。
 あ、そういやどっかの郊外ショッピングモールのトイレで全裸にさせてたやつ、動画あったよな。
 あれに乗り降りの無かったか?
 夜だし映り込みとか‥‥‥???」
 あったわ、そうヒロキは声を上げた。
 裸に車の後ろ。それも車外で脱がせてる動画が。
 その後ろは地方銀行のガラス張りになった支店がある。
「見事に映り込んでんな。しかも、支店名まで。
 アホだろ、ハヤテ君‥‥‥」
 なんだか探偵になった気分になった。グーグルマップで位置特定して住所がわかるまでたった数時間。
 本名まで分かるなんてな。
 ナンバーから割り出しなんて、いくらでもできるの知らないだろ?
 違法だけどな‥‥‥
「で、せいらちゃんは、と。
 この生徒手帳のは昨年度のだな。
 本人の画像かどうかは怪しいけど、名前は分かったわ。
 葛城せいら。本当に16歳か?」
 この辺りを明日は探るかな。
 データを全てUSBに入れて、本体から消去するとヒロキは床についた。


感想 0

あなたにおすすめの小説

**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

まさき
恋愛
 俺は今、東大院生の実験対象になっている。  ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。  「家庭教師です。住まわせてください」  突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。  桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。  偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。  咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。  距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。  「データじゃなくて、私がそう思っています」  嘘をついているような顔じゃなかった。  偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。  不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

女子小学五年生に告白された高校一年生の俺

think
恋愛
主人公とヒロイン、二人の視点から書いています。 幼稚園から大学まである私立一貫校に通う高校一年の犬飼優人。 司優里という小学五年生の女の子に出会う。 彼女は体調不良だった。 同じ学園の学生と分かったので背負い学園の保健室まで連れていく。 そうしたことで彼女に好かれてしまい 告白をうけてしまう。 友達からということで二人の両親にも認めてもらう。 最初は妹の様に想っていた。 しかし彼女のまっすぐな好意をうけ段々と気持ちが変わっていく自分に気づいていく。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)

便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC” 謎多き噂の飛び交う外資系一流企業 日本内外のイケメンエリートが 集まる男のみの会社 そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在 唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話 中山加恋(20歳) 二十歳でトオルの妻になる 何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛 中山トオル(32歳) 17歳の加恋に一目ぼれ 加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する 加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる 会社では群を抜くほどの超エリートが、 愛してやまない加恋ちゃんに 振り回されたり落ち込まされたり… そんなイケメンエリートの ちょっと切なくて笑えるお話

うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。 朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。 「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。 この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか? 甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!

クラスの三大美少女ではなく、地味子を選んだら、ヒロインになったんだが。

イコ
青春
 誰もが名前を挙げる三大ヒロインを前にして。  僕・無形空《ムケイソラ》が口にしたのは教室の隅でひっそり本を読む「地味子」だった。 「うーん、庵野紘子さんで」 冗談でも罰ゲームでもない。 ただ、物静かで騒がしくないから。 でも、その一言は彼女の世界を大きく変える。 「……変わりたい」 地味で冴えないと思っていた少女が変わっていく。 青春ラブコメ。「美少女より、僕は庵野さんがいい」から始まる。不器用な二人の物語。