NTRれ請け負います。なぜか標的が彼女になった件。

星ふくろう

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第一章

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 ハヤテ? 名前使うわけないしな。
「動画と画像だけ、どうすっかな。
 スマホに入れとくのが一番やばい。
 ネット接続オフにしてからの、室内wifiでデータパソコンに飛ばすか‥‥‥」
 USDメモリに全部移動してから、ノートパソコンで仕事に使っているグラフィック系のツールを立ち上げる。
 動画編集などの作業もあるから、こういったことには慣れていた。
「まず、動画類だなーえっと、イヤホン‥‥‥。
 音が漏れないようにして、と」
 昨日、送信されてきた十数本の動画、数分単位だがそれを確認していく。
「どれも最近の録画、だな。ここ半年前後か。
 聞き覚えのあるテレビドラマとかも音声入ってるし、しかし、どれもこれも赤ん坊から始まるのかよ。
 ひでーなあ‥‥‥」
 奴隷だのメス豚だの、差別用語がガンガン出てきて知らずに見るには背徳感を味わえる。
 しかし、いまはそんな気にもなれないーー
「どっかに名前とか‥‥‥、せいら?
 なんだ、子供の名前か?
 お、叫んでんな、なんだろ?」

(ふざけんな、このメス豚!
 あれだけ飯食わせてやってんのにこんなガキまで産みやがって。
 この社宅危うく追い出されるとこだったぞ!?)

(ごめんなさい、許して、全部、せいらが悪いから。
 お願いだからアイカには手を出さないで、お願い、ハヤテくんーー)

「ハヤテ君?
 せいら? アイカ?」
 個人情報もろばれじゃねーか。あほかアイツ‥‥‥
「なんだ?
 旦那がハヤテで、嫁がせいら、か。
 子供がアイカ。娘っぽいな」
 さらにいろいろと別の動画を見ていくと、旦那のハヤテの顔が夜の観覧車の窓に映りこんだり。
 車の車内と車外での露出の映像から、この車だろうなあ、と辺りをつけて見ていく。
 マンション?
 社宅とか言ってたな。その駐車場に何台かの車が数晩に渡って止めてある動画もあったからまあ、そのうちのどれかだろう。ナンバーとか分からないかな。
 そう思い拡大して行くと、車から降ろした後に自宅まで裸で歩かせていた。
「深夜、季節は冬だろーなあ。寒そうにしてるわ。子供はどこにいるんだ?
 あれ?」
 どうやら三階に彼らの社宅兼自宅があるらしい。
 部屋番号以外には何も書かれていなかった。
「でも、集合住宅なら郵便受けも?
 確か315だったよな?
 階段横になかったか? 
 巻き戻し‥‥‥おいおい。アホだろ、神林さんよ」
 そこには、神林疾風。
 そんな、名前が書かれていた。
「なんで気づかないかな?
 他にはなんかないのか?
 あ、駐車場にーー」
 ずっと何かの社名を書かれたバンがあった。
 派遣社員で社宅なら工場とかじゃねーか?
 送迎用のバンとか?
 採光を最大に補整を入れて拡大してみる。
「株式会社、不和スタッフ、東大阪支店‥‥‥。
 もうダウトだろ、これ‥‥‥。
 あとはなんだ? 
 車は赤のセダンだよな? どっかにないかな?」
 画像は数十枚。
 投稿前のやつが多いからそれを拡大し、詳細に調べ‥‥‥
「もう1時!?
 明日も早いのに。
 あ、そういやどっかの郊外ショッピングモールのトイレで全裸にさせてたやつ、動画あったよな。
 あれに乗り降りの無かったか?
 夜だし映り込みとか‥‥‥???」
 あったわ、そうヒロキは声を上げた。
 裸に車の後ろ。それも車外で脱がせてる動画が。
 その後ろは地方銀行のガラス張りになった支店がある。
「見事に映り込んでんな。しかも、支店名まで。
 アホだろ、ハヤテ君‥‥‥」
 なんだか探偵になった気分になった。グーグルマップで位置特定して住所がわかるまでたった数時間。
 本名まで分かるなんてな。
 ナンバーから割り出しなんて、いくらでもできるの知らないだろ?
 違法だけどな‥‥‥
「で、せいらちゃんは、と。
 この生徒手帳のは昨年度のだな。
 本人の画像かどうかは怪しいけど、名前は分かったわ。
 葛城せいら。本当に16歳か?」
 この辺りを明日は探るかな。
 データを全てUSBに入れて、本体から消去するとヒロキは床についた。


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