NTRれ請け負います。なぜか標的が彼女になった件。

星ふくろう

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第一章

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 翌日。
 日曜日の朝遅く、昼前まで寝坊を楽しんでからヒロキはベッドから飛び起きた。
「俺は最高のアホになるところだった!!」
 慌ててベッド横の床の上に座るタイプのテーブルから印刷した書類数枚を取り上げる。
 数年前?
 正確には何年前だ!?
「四年前じゃねーか。
 しかも、相続人は二人。
 せいらは妹だ‥‥‥。
 あの画像は姉の奏多? かなたって呼ぶのか。
 姉が妹の手帳を勝手に使ってたんじゃねーのか?
 それならいま20歳か。
 なんか調べる方法ねーかな‥‥‥あっそうか。
 SNSだ。使わねーから忘れてたわ」
 Twitter、インスタグラム、フェイスブック。
 その他もろもろ。
 ネット検索かけたら多くが出てくる、出てくる。
 かなたの名前だと地方掲示板で、デリヘルだの、ソープだの、 
 お水から風俗、果てはホスト絡みまで。
「とんでもねー女だな‥‥‥でもなんで、せいらって言ってたんだ?
 身バレ防ぐためか?」
 試しにとせいらの名前で検索をかけたら、twitterアカウントが出てきた。
 それにフェイスブックも。
 ハヤテ君はこれもまた山ほど。
「つまり、ハヤテ&かなたコンビに、せいらがうまく使われてる???」
 twitterアカウントでの日々の友人たちとの会話や、リンク先のインスタの投稿画像。
 フェイスブックには家族との写真が数枚。
「三人揃いはないな。でも、赤ん坊をこれせいらの方が背が低いのか。
 せいらが今は黒髪で、かなたがブロンドに染めてる、と。
 ハヤテ君はーーおー‥‥‥イカツイ。
 夏の海で、入れ墨みせたらだめでしょ‥‥‥」
 こりゃーまともな家族じゃないな。
 そんな気がしてきた。
 神林家と葛城家は、裏の稼業の家柄かもしれない。
 三人で騙しにくる可能性もある。ただ、二人の姉妹は少しだけしか背が変わらない。
 不思議なのは、かなたはこの夏のインスタ画像では水着で過ごしている。
 しかし、せいらは上から何かを羽織っていることだ。
 インスタをずっとせいら版を追いかけていくがどれも長袖長ズボン。
 あの春の投稿でタトゥーが最初に見られた頃からってことになる。
「妻というよりは、あの画像の主は全部せいら本人で年齢も16歳。
 ただ、投稿に関しては姉の身分証明書を使ってるってことか?」
 風俗系の掲示板には、いまあるデリヘルの店で、ゆか。
 そんな名前で登録して働いているとあった。
 日曜日、か。
 呼ぶのなら、あちらの街へと行かないといけない。
 何より、来週の日曜日。
 来るのがもし、せいらでなくかなただとしたら?
「まあ、お互いまともな状況では終われないよな。
 ここで会うのは自殺行為だ。
 さて、どうするかね‥‥‥こんなときに頼りになる誰か。
 思い当たるのは、師匠か‥‥‥。
 ぶん殴られないかな、俺?」
 一年前に肝不全で末期だと他の弟子から聞いて依頼、連絡を取っていなかったが。
 四歳だけ年上の師匠は、果たして生きているのか。
 ヒロキはスマホを手に、約二年ぶりの電話番号の発信ボタンを押した。
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