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第六章
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「さて‥‥‥。
竜神の聖女様を殺した女主人、か。
上手く逢瀬を楽しんでくれればいいが。
あの魔族の大軍をどう破るべきかな」
彼は燃え盛る教会を背に、小高い丘に陣取り迫りくる敵の影を数えていた。
自分の放った火は猛火となり、教会はすでに焼けおちそうになっている。
本物のシンシアの魂が救われることを祈り、彼はそれまでの彼ではない。
本来の、アルベルト・シュバイエとしての顔を見せ始めていた。
「いやあ、まずいね。
数万は下らない。
この地に来るために左半身の自由を失ったが‥‥‥。
剣よ、あれだけの魔族の血を吸えばもしかすればお前も聖剣になれるかもしれんな?」
神であれ、人であれ、魔であれその血に関係なく。
数万の血を吸い、長く使われた剣には魂が宿るという。
それは聖剣や魔剣、神剣などと呼ばれるが大差はない。
ただ、自らの意思を持ち、中には人に姿を変えて社会に溶け込んで生きているそんな剣もいると聞く。
「もし、お前がそうなれたら俺の名をやろう。
聖剣シュバイエ、か。
いい名前だ。
さて‥‥‥あの世界を捨てて、この異界に来るために力を使い過ぎたなあ。
やはり、異世界転移は壁を越えるのに代償が伴うのは嫌なもんだ」
どうしたものかなあ、そう若き騎士はぼやいていた。
彼はこの世界の生まれではなく、はるかな異世界に生まれた存在だ。
異世界の最高神が伝えたとされるある能力。
それを教える学び舎で幼い頃から異世界に憧れて育ち、能力を習得した。
そして、いざ異世界に渡ろうとしたがその方法は不完全だったらしい。
世界と世界の壁を乗り越える力が足らず、こうして片足の自由を失い、今に至る。
さて。
故郷の異世界で学んだあの力。
全異世界の神々の中でも最強と謳われた、万騎の王の子孫から習ったあの力。
この世界でも、通用するだろうか?
また、こちらの神々にもお叱りを受けないだろうか?
異世界の力を勝手に使ったと。
悩みは色々と思いつくが、いまは忘れることにした。
「まあ、いいや。
シンシアお嬢様が戻られるころには、竜王様の軍勢が王都を越えてこちらに向かっているはず。
中間地点で会った時に、あらかじめ決めていたことを言ってくれればそれでいい。
魔族は、シンシアお嬢様が討ち果たしました、と。
そうすれば、竜神の聖女の名目は保たれる‥‥‥さて、いくかな」
彼はそう言うと、不自由なはずの左足を動かし始めた。
不自由な片足?
そんなもの、あの力を用いればどのようにでもカバーできる。
その左手に剣を持って神速と呼べる速さで群がる魔王軍の先鋒へと荒野を駆け抜けていった。
そうして、翌朝。
アルバートが乗る馬車は国王軍と竜王軍の連合軍と合流し、仔細を聞いた両軍はすさまじい緊迫感に襲われていた。
竜神の聖女が唯一の救いだったのに、それを実の姉が殺し、その姉を妹の婚約者が討ち取るなんて。
こんな最悪の事態、誰も予想していなかったからだ。
最低だと誰かが叫び、味方の士気はだだ下がりの中‥‥‥進軍を続けた彼等は、その翌日。
信じがたい光景を目の当たりにすることになる。
アルバートが案内したあの教会は燃え尽きてしまい、焼け跡にはもはや人なのか何なのか分からない遺体が数体あった。
斥候に出た兵士たちは、はるか遠方から聞こえてくる剣戟の音に耳を澄ませ、大地を覆いつくす魔王軍の兵士の遺体を発見し、それを報告する。
まだ誰かが戦っている。
それも、数万の魔王軍を壊滅に追いやるような誰かが、いや。
途方もない数の味方が、援軍がいるはずだ。
彼等はそう信じて戦地を駆け抜けた。
あまりにも多すぎる魔族の死体から流れ出した青い血が、大地を青く染めて中、魔王と対峙する一人の若き騎士を見た時。
従軍していた、シンシアとジルベールの実の父親であるレントオール侯爵は息を呑んだ。
そこにいたのは戦鬼と見まごうべき恐ろしい剣気を放ち、魔王と互角かそれ以上に強い力で戦いを挑む家臣の姿があったからだ。
そして、ようやくやって来たかと味方の軍勢の中にレントオール侯爵を見かけ、その隣に立ち聖剣を構えるアルバートを見た時。
シュバイエは悟ってしまう。
「シンシア‥‥‥。
なにがあった?!
アルバートめ、寝返ったか‥‥‥!!」
軍勢の最中にアルバートを見つけると、シュバイエはシンシアになったジルベールに授けた策が徒労に終わったことを知る。
シンシアは死んだのだろう。
生きていれば、あの中で一番先頭に立っているはずだ。
それだけは、なぜか確信できた。
こうも虚しい奉公があるとはな‥‥‥
もう、戦う意義すら、見えなくなってきたとシュバイエは思い始めた。
さっさと終わらせてしまおう。
やがて、彼は魔王を一撃のもとに討ち取ると、その首を連合軍に向かい放り投げ、どこかへと姿を消してしまう。
そして、アルバートの心には忘れ得ない恐怖だけが残った。
*
「大した婚約者様ね‥‥‥」
ことの一部始終を眺めていたイオリはそんな不満を口にしていた。
「まったくね。
わたしの夫はああはなって欲しくないものだわ‥‥‥」
同様に、ナフィーサも呆れてものが言えない風だった。
と、同時に全盛期のシュバイエ卿。
彼、つまり聖剣の主の能力がいかに恐ろしいものかを目の当たりにして、二人は心にうすら寒さを感じていた。
バレないように見ていたとはいえ‥‥‥聖女シンシアを見殺しにしたのは自分たちなのだから。
「まあ、心配要りませんよ。
主はあの後、数十年後に自らの世界に戻りますからな」
そう、隣で答えたのは宰相のシュバイエだった。
ここは魔都グレインスケーフの王城の中。
かつて魔王フェイブスタークと影の六王や十二英雄、英雄王といった英傑たちが肩を並べて論議した玉座の間でもあった。
「あ、そうなんですか?」
「ええ、そうです。
ナフィーサ様のいらした世界とはまた別の、異界。
だいぶ、世界の壁が厚いところから主は来ましたからな。
片手片足の自由を失ったのですが‥‥‥さて、今はどうしていることやら。
まあ、過去の一幕はこれで閉じました。
さて、次はハーミア様が魔王の元へと行かれるまで、しばし‥‥‥時間がありますな」
「はあ‥‥‥で、どうしろ、と?」
宰相は少し考えて、ニヤリと笑って見せる。
「御二方。
どうです?
この魔王シェイブがおさめる魔都グレインスケーフの代理人として魔王の結婚に出てみませんか?」
『はあ――ッ!!???』
そのあまりにも奇妙な申し出に、ハーミアとイオリは揃って声を上げたのだった。
竜神の聖女様を殺した女主人、か。
上手く逢瀬を楽しんでくれればいいが。
あの魔族の大軍をどう破るべきかな」
彼は燃え盛る教会を背に、小高い丘に陣取り迫りくる敵の影を数えていた。
自分の放った火は猛火となり、教会はすでに焼けおちそうになっている。
本物のシンシアの魂が救われることを祈り、彼はそれまでの彼ではない。
本来の、アルベルト・シュバイエとしての顔を見せ始めていた。
「いやあ、まずいね。
数万は下らない。
この地に来るために左半身の自由を失ったが‥‥‥。
剣よ、あれだけの魔族の血を吸えばもしかすればお前も聖剣になれるかもしれんな?」
神であれ、人であれ、魔であれその血に関係なく。
数万の血を吸い、長く使われた剣には魂が宿るという。
それは聖剣や魔剣、神剣などと呼ばれるが大差はない。
ただ、自らの意思を持ち、中には人に姿を変えて社会に溶け込んで生きているそんな剣もいると聞く。
「もし、お前がそうなれたら俺の名をやろう。
聖剣シュバイエ、か。
いい名前だ。
さて‥‥‥あの世界を捨てて、この異界に来るために力を使い過ぎたなあ。
やはり、異世界転移は壁を越えるのに代償が伴うのは嫌なもんだ」
どうしたものかなあ、そう若き騎士はぼやいていた。
彼はこの世界の生まれではなく、はるかな異世界に生まれた存在だ。
異世界の最高神が伝えたとされるある能力。
それを教える学び舎で幼い頃から異世界に憧れて育ち、能力を習得した。
そして、いざ異世界に渡ろうとしたがその方法は不完全だったらしい。
世界と世界の壁を乗り越える力が足らず、こうして片足の自由を失い、今に至る。
さて。
故郷の異世界で学んだあの力。
全異世界の神々の中でも最強と謳われた、万騎の王の子孫から習ったあの力。
この世界でも、通用するだろうか?
また、こちらの神々にもお叱りを受けないだろうか?
異世界の力を勝手に使ったと。
悩みは色々と思いつくが、いまは忘れることにした。
「まあ、いいや。
シンシアお嬢様が戻られるころには、竜王様の軍勢が王都を越えてこちらに向かっているはず。
中間地点で会った時に、あらかじめ決めていたことを言ってくれればそれでいい。
魔族は、シンシアお嬢様が討ち果たしました、と。
そうすれば、竜神の聖女の名目は保たれる‥‥‥さて、いくかな」
彼はそう言うと、不自由なはずの左足を動かし始めた。
不自由な片足?
そんなもの、あの力を用いればどのようにでもカバーできる。
その左手に剣を持って神速と呼べる速さで群がる魔王軍の先鋒へと荒野を駆け抜けていった。
そうして、翌朝。
アルバートが乗る馬車は国王軍と竜王軍の連合軍と合流し、仔細を聞いた両軍はすさまじい緊迫感に襲われていた。
竜神の聖女が唯一の救いだったのに、それを実の姉が殺し、その姉を妹の婚約者が討ち取るなんて。
こんな最悪の事態、誰も予想していなかったからだ。
最低だと誰かが叫び、味方の士気はだだ下がりの中‥‥‥進軍を続けた彼等は、その翌日。
信じがたい光景を目の当たりにすることになる。
アルバートが案内したあの教会は燃え尽きてしまい、焼け跡にはもはや人なのか何なのか分からない遺体が数体あった。
斥候に出た兵士たちは、はるか遠方から聞こえてくる剣戟の音に耳を澄ませ、大地を覆いつくす魔王軍の兵士の遺体を発見し、それを報告する。
まだ誰かが戦っている。
それも、数万の魔王軍を壊滅に追いやるような誰かが、いや。
途方もない数の味方が、援軍がいるはずだ。
彼等はそう信じて戦地を駆け抜けた。
あまりにも多すぎる魔族の死体から流れ出した青い血が、大地を青く染めて中、魔王と対峙する一人の若き騎士を見た時。
従軍していた、シンシアとジルベールの実の父親であるレントオール侯爵は息を呑んだ。
そこにいたのは戦鬼と見まごうべき恐ろしい剣気を放ち、魔王と互角かそれ以上に強い力で戦いを挑む家臣の姿があったからだ。
そして、ようやくやって来たかと味方の軍勢の中にレントオール侯爵を見かけ、その隣に立ち聖剣を構えるアルバートを見た時。
シュバイエは悟ってしまう。
「シンシア‥‥‥。
なにがあった?!
アルバートめ、寝返ったか‥‥‥!!」
軍勢の最中にアルバートを見つけると、シュバイエはシンシアになったジルベールに授けた策が徒労に終わったことを知る。
シンシアは死んだのだろう。
生きていれば、あの中で一番先頭に立っているはずだ。
それだけは、なぜか確信できた。
こうも虚しい奉公があるとはな‥‥‥
もう、戦う意義すら、見えなくなってきたとシュバイエは思い始めた。
さっさと終わらせてしまおう。
やがて、彼は魔王を一撃のもとに討ち取ると、その首を連合軍に向かい放り投げ、どこかへと姿を消してしまう。
そして、アルバートの心には忘れ得ない恐怖だけが残った。
*
「大した婚約者様ね‥‥‥」
ことの一部始終を眺めていたイオリはそんな不満を口にしていた。
「まったくね。
わたしの夫はああはなって欲しくないものだわ‥‥‥」
同様に、ナフィーサも呆れてものが言えない風だった。
と、同時に全盛期のシュバイエ卿。
彼、つまり聖剣の主の能力がいかに恐ろしいものかを目の当たりにして、二人は心にうすら寒さを感じていた。
バレないように見ていたとはいえ‥‥‥聖女シンシアを見殺しにしたのは自分たちなのだから。
「まあ、心配要りませんよ。
主はあの後、数十年後に自らの世界に戻りますからな」
そう、隣で答えたのは宰相のシュバイエだった。
ここは魔都グレインスケーフの王城の中。
かつて魔王フェイブスタークと影の六王や十二英雄、英雄王といった英傑たちが肩を並べて論議した玉座の間でもあった。
「あ、そうなんですか?」
「ええ、そうです。
ナフィーサ様のいらした世界とはまた別の、異界。
だいぶ、世界の壁が厚いところから主は来ましたからな。
片手片足の自由を失ったのですが‥‥‥さて、今はどうしていることやら。
まあ、過去の一幕はこれで閉じました。
さて、次はハーミア様が魔王の元へと行かれるまで、しばし‥‥‥時間がありますな」
「はあ‥‥‥で、どうしろ、と?」
宰相は少し考えて、ニヤリと笑って見せる。
「御二方。
どうです?
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