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エピローグ
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さて、どうしたものかな?
聖剣シュバイエは考えてしまう。
彼を呼び寄せたのは古き神であり、その所在はここ、南方の果てだ。
ところが助けてやって欲しい、そう言われた聖女の敵は、西の大陸の覇者、エルムド帝国だというじゃないか。
「だめだ、だめだめ。
相手がデカすぎる。
エルムド帝国なんて世界有数の大国だ。
それを守護する神だって一級神がどれだけいることか。
何よりその聖女は帝国と敵対する一地方の存在だろ?
神々が聖女を巻き戻し転生させて、魔族と戦わせその勝敗を競うなんてのはもうあれだ。
一万年前に禁じられたはずのことを、また平気に再開するような連中だぞ?
関わってこの魂まで削られたんじゃ‥‥‥」
そこで、彼。
聖剣とは名乗らず、元の主の名を使う事を好む、シュバイエ卿の文句は一段落した。
守るべき者の前世の名を知りたいか?
ディルムッドと呼ばれた神は思念でシュバイエ卿に語り掛ける。
あの聖女、エレーナの前世はお前が愛して殺した女。
竜神の聖女、シンシアだとしたら?、と。
「そんな馬鹿な。
シンシアの魂は霧散した。
もう消滅したことすら、俺の主は確認していたんだ。
あの罪をお前が知るのも大したもんだがな。
俺が手を下した訳じゃない。そこは間違いだ」
いやいやそちらではない。
そう、ディルムッドは再度、分かりやすく語り掛ける。
シンシアになったジルベールだと言えば、分かるか?、と。
「お前は預言の神らしいが‥‥‥俺からすれば最低の神様だ。
この場で打ち滅ぼしてやりたいくらいだ、だが‥‥‥」
いつの間にか、神殿の入り口から注がれている視線が一つ。
まだ若い、亜人のものだ。
信徒がいるのにその前でどうこうは‥‥‥できないな。
まったく、なぜ今更になってその名を出すんだ!?
あれからもう六百年は経過しているのに。
ディルムッドに心で文句を言うシュバイエ卿に、預言の神はにたりと笑ったような思念で答えた。
たまには良きこともしようかと思ってな。
そのエレーナは、同じく竜神の聖女として幾度か巻き戻し転生のゲームに使われている。
たまたま、だ。
彼女の心理に触れた時、お前の名前を聞いた。
さあ、どうする、かつての雇い主の娘を殺すことに共謀した男はどう動く?
そう、ディルムッドは面白そうに問いかけていた。
「だから、それは俺じゃない。
俺の主様のされたことだ。
しかも、主様‥‥‥ややこしいな。
異世界に戻られたシュバイエ卿は実際には、シンシア殺しには関わっていないんんだ。
‥‥‥隠ぺいには関わったがな。
だがまあ、主の不始末は俺の不始末、か、本当に嫌な奴だよ、ディルムッド。
あんな過去の思い出を蒸し返すなんてな、はあ‥‥‥。
で、どこなんだ? その聖女がいるという帝国と対立している国は?」
エルグランデという古い森の中の王国だと、ディルムッドは伝えた。
またとんでもない遠隔地だ。
ここまで来るのに数か月かかっているのに、また半年はかかる。
そうぼやくシュバイエ卿にディルムッドはそっとささやいた。
わしの先読みをする神の力をやろう。もう、持っていても仕方がない。
それと急いだ方がいいぞ、シュバイエ卿。
神による処刑という名の遊戯が行われるのは‥‥‥翌週だ、と。
「まじかよ!?
あーあ、こんなトンデモない能力の代わりがこれかよ!!
空、駆けていくしかないか。
それとも、虚空から行くか?
どちらにせよ、また神や魔にばれるなあ。
あのシュバイエが、再臨したぞ。
神殺しの再臨だ、ってさ」
黒髪の剣士はそうぼやくと、まぼろしがそこにあるかのように姿をかすませてゆき‥‥‥やがてその場には誰もいなくなった。
神殿の奥から珍しく声がすると思い覗いていた亜人の少女はそれを目のあたりにして恐ろしくなり、そのまま家に一目散にかえってしまった。
* * * * *
前回は目の前で両親が婚約者である王子に殺されて、自分はそこで魔女になった。
彼女、竜神の聖女エレーナはその記憶を持ったまま、新たな人生を歩んでいた。
今度は王子から婚約されないように、あらかじめ冒険者になることにした。
これまでは何度も何度も、魔女になった自分を殺しに来た勇者一行。
彼等の仲間になり、冒険に同行した。
そして、エレーナは竜神の聖女の称号を冒険中に授かった。
これで仲間がいれば、あの恐ろしい断頭台にはいかずに済む。
そう思い、数年。
いままさに決戦の時だった。
勇者テダーを魔王の玉座の間へと行かせるために、多くの神官や聖騎士が戻らぬ人になり、ナフィーサはその能力にかけて魔王レガイアと死闘を演じるテダーを支援していた。
イオリとレビン、エレノアは魔王軍の幹部数人を相手にしてこの場にはいない。
竜騎士はどこに行ったの?
彼の能力ならば、まだ勇者を助けに行けるはず!!
しかし、彼は忽然と姿を消していた。
リザと、ハーミアはすでに力の蓄積を使い果たしていたし、こうなると頼れるのは自分だけ。
「竜神アルバス様、どうか御加護を‥‥‥」
おかしい。
なにも発動しない。
防御結界も、聖なる光も、竜の英霊を召喚するための魔導も‥‥‥何もかもが無力化されている。
「どういうこと?
これは魔族の力なの!?」
でも、魔族にこんな力があるなんて聞いていない。
傍らにいる、リザに確認をするが、彼女は首を横に振った。
これは魔族の力じゃない。
もう、魔王レガイアすらも――あと少しで死ぬ、と。
魔族である彼女は主の死を感じてエレーナにそう伝えていた。
「ならなんで!?
それよりもー‥‥‥魔王が死んだのになぜ魔族の統率が失われないの?」
魔女は答える。
人間と魔族に大差はないのだ、と。
「それは仕方ないわ。
魔王はあくまで力の象徴。
生き延びた彼等が、人間に復讐を誓いうのはー‥‥‥当然だもの」
「なら、テダーとレビンは?
ヨアヒムと魔獣は!? イオリは?」
リザよりも先に、ハーミアが悲し気に予見した。
いや、能力を使い先読みをして見たことをそっと話した。
「竜神アルバス様はわたしたちを見限ったわ。
ヨアヒムはすでにこの魔王城にいない。でも、それはレビンとエレノアもそうよ。
イオリは見えない。どこにいるかわからない。
神封じの結界が張られてる‥‥‥テダーとナフィーサは‥‥‥」
言いたくない。
そう首を振りながら、ハーミアは告げた。
二人は竜神の手により、光の牢獄へと永遠に幽閉されました、と。
聖剣シュバイエは考えてしまう。
彼を呼び寄せたのは古き神であり、その所在はここ、南方の果てだ。
ところが助けてやって欲しい、そう言われた聖女の敵は、西の大陸の覇者、エルムド帝国だというじゃないか。
「だめだ、だめだめ。
相手がデカすぎる。
エルムド帝国なんて世界有数の大国だ。
それを守護する神だって一級神がどれだけいることか。
何よりその聖女は帝国と敵対する一地方の存在だろ?
神々が聖女を巻き戻し転生させて、魔族と戦わせその勝敗を競うなんてのはもうあれだ。
一万年前に禁じられたはずのことを、また平気に再開するような連中だぞ?
関わってこの魂まで削られたんじゃ‥‥‥」
そこで、彼。
聖剣とは名乗らず、元の主の名を使う事を好む、シュバイエ卿の文句は一段落した。
守るべき者の前世の名を知りたいか?
ディルムッドと呼ばれた神は思念でシュバイエ卿に語り掛ける。
あの聖女、エレーナの前世はお前が愛して殺した女。
竜神の聖女、シンシアだとしたら?、と。
「そんな馬鹿な。
シンシアの魂は霧散した。
もう消滅したことすら、俺の主は確認していたんだ。
あの罪をお前が知るのも大したもんだがな。
俺が手を下した訳じゃない。そこは間違いだ」
いやいやそちらではない。
そう、ディルムッドは再度、分かりやすく語り掛ける。
シンシアになったジルベールだと言えば、分かるか?、と。
「お前は預言の神らしいが‥‥‥俺からすれば最低の神様だ。
この場で打ち滅ぼしてやりたいくらいだ、だが‥‥‥」
いつの間にか、神殿の入り口から注がれている視線が一つ。
まだ若い、亜人のものだ。
信徒がいるのにその前でどうこうは‥‥‥できないな。
まったく、なぜ今更になってその名を出すんだ!?
あれからもう六百年は経過しているのに。
ディルムッドに心で文句を言うシュバイエ卿に、預言の神はにたりと笑ったような思念で答えた。
たまには良きこともしようかと思ってな。
そのエレーナは、同じく竜神の聖女として幾度か巻き戻し転生のゲームに使われている。
たまたま、だ。
彼女の心理に触れた時、お前の名前を聞いた。
さあ、どうする、かつての雇い主の娘を殺すことに共謀した男はどう動く?
そう、ディルムッドは面白そうに問いかけていた。
「だから、それは俺じゃない。
俺の主様のされたことだ。
しかも、主様‥‥‥ややこしいな。
異世界に戻られたシュバイエ卿は実際には、シンシア殺しには関わっていないんんだ。
‥‥‥隠ぺいには関わったがな。
だがまあ、主の不始末は俺の不始末、か、本当に嫌な奴だよ、ディルムッド。
あんな過去の思い出を蒸し返すなんてな、はあ‥‥‥。
で、どこなんだ? その聖女がいるという帝国と対立している国は?」
エルグランデという古い森の中の王国だと、ディルムッドは伝えた。
またとんでもない遠隔地だ。
ここまで来るのに数か月かかっているのに、また半年はかかる。
そうぼやくシュバイエ卿にディルムッドはそっとささやいた。
わしの先読みをする神の力をやろう。もう、持っていても仕方がない。
それと急いだ方がいいぞ、シュバイエ卿。
神による処刑という名の遊戯が行われるのは‥‥‥翌週だ、と。
「まじかよ!?
あーあ、こんなトンデモない能力の代わりがこれかよ!!
空、駆けていくしかないか。
それとも、虚空から行くか?
どちらにせよ、また神や魔にばれるなあ。
あのシュバイエが、再臨したぞ。
神殺しの再臨だ、ってさ」
黒髪の剣士はそうぼやくと、まぼろしがそこにあるかのように姿をかすませてゆき‥‥‥やがてその場には誰もいなくなった。
神殿の奥から珍しく声がすると思い覗いていた亜人の少女はそれを目のあたりにして恐ろしくなり、そのまま家に一目散にかえってしまった。
* * * * *
前回は目の前で両親が婚約者である王子に殺されて、自分はそこで魔女になった。
彼女、竜神の聖女エレーナはその記憶を持ったまま、新たな人生を歩んでいた。
今度は王子から婚約されないように、あらかじめ冒険者になることにした。
これまでは何度も何度も、魔女になった自分を殺しに来た勇者一行。
彼等の仲間になり、冒険に同行した。
そして、エレーナは竜神の聖女の称号を冒険中に授かった。
これで仲間がいれば、あの恐ろしい断頭台にはいかずに済む。
そう思い、数年。
いままさに決戦の時だった。
勇者テダーを魔王の玉座の間へと行かせるために、多くの神官や聖騎士が戻らぬ人になり、ナフィーサはその能力にかけて魔王レガイアと死闘を演じるテダーを支援していた。
イオリとレビン、エレノアは魔王軍の幹部数人を相手にしてこの場にはいない。
竜騎士はどこに行ったの?
彼の能力ならば、まだ勇者を助けに行けるはず!!
しかし、彼は忽然と姿を消していた。
リザと、ハーミアはすでに力の蓄積を使い果たしていたし、こうなると頼れるのは自分だけ。
「竜神アルバス様、どうか御加護を‥‥‥」
おかしい。
なにも発動しない。
防御結界も、聖なる光も、竜の英霊を召喚するための魔導も‥‥‥何もかもが無力化されている。
「どういうこと?
これは魔族の力なの!?」
でも、魔族にこんな力があるなんて聞いていない。
傍らにいる、リザに確認をするが、彼女は首を横に振った。
これは魔族の力じゃない。
もう、魔王レガイアすらも――あと少しで死ぬ、と。
魔族である彼女は主の死を感じてエレーナにそう伝えていた。
「ならなんで!?
それよりもー‥‥‥魔王が死んだのになぜ魔族の統率が失われないの?」
魔女は答える。
人間と魔族に大差はないのだ、と。
「それは仕方ないわ。
魔王はあくまで力の象徴。
生き延びた彼等が、人間に復讐を誓いうのはー‥‥‥当然だもの」
「なら、テダーとレビンは?
ヨアヒムと魔獣は!? イオリは?」
リザよりも先に、ハーミアが悲し気に予見した。
いや、能力を使い先読みをして見たことをそっと話した。
「竜神アルバス様はわたしたちを見限ったわ。
ヨアヒムはすでにこの魔王城にいない。でも、それはレビンとエレノアもそうよ。
イオリは見えない。どこにいるかわからない。
神封じの結界が張られてる‥‥‥テダーとナフィーサは‥‥‥」
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