投棄姫~氷の国の令嬢は不遇な我が身を呪い、自由を夢想する~

星ふくろう

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 ◇ この記号は主人公、マイラムの一人称で物語が語られる場合に入ります。
 □ この記号はマイラム以外の、三人称で物語が語られる場合に入ります。
 △ この記号がマイラム以外の、誰かの一人称で語られる場合に入ります。

 
 (用語として)
  投棄=四階層の身分から奴隷と変わらない囚人へと堕ちることを意味するこの国の隠語。
     主に北方の北壁と呼ばれる刑務所に送られた者をそう呼ぶ。

  高家十六氏族=数世紀前に大陸を追われた光臨教の宗徒たちが第七の国ハイフのグレイエルフの民を侵略する
         以前から王家に付き従ってきた貴族の中でも王家に連なる血筋の家柄を指す。高級貴族。

  直紋=馳衆と呼ばれる大陸時代から僧門王家に付き従ってきた騎士の家系の中でも、王に謁見を許された身分の
     貴族ことをいう。

  馳衆=大陸時代から僧門王家に付き従ってきた騎士の家系の貴族のこと。

  燕衆=大陸時代から僧門王家に付き従ってきた文官の家系の貴族のこと。

  公家=ハイフ各地に膨大な土地を所有する四つの大貴族のこと。光臨教の四大司祭の家系でもある。

  司家=六大侯家とも呼ばれる王都より遠方の直轄領を管理する大貴族のこと。軍事を司る家系。
  


 
〇 ハルフゲイン。
 
 八枚の岩の華という意味の異世界。
 央国イシュアを中心に、菱形の花弁が八方に広がる。
 極北の一の国アルバから時計回りに国が続いていく。
 
 一の国 アルバ  極北の国。氷の女王が支配する不凍の大地の国。
          多くの妖精や魔物が住む国。
      
 
 二の国 クルア 闇の国。央国イシュア一の大山ロッセルフの陰となり陽の光が薄い国。
         魔族が多く住む。魔王が支配する。
 
 三の国 レバス  水の国。国内の多くを運河が流れる。水の精シーオーグが住む国。
          ハルフゲイン一の商業国家。

 四の国 オルビオ  春の国。年中温暖な気候の農業大国。
           グレイエルフの妖精王が支配する。
 
 五の国 ハーマイア 火山の国。空を移動する交易路の中心地。
           竜族が多く住み竜帝が支配する。

 六の国 クルンゲル 緑の国。国土の多くを密林が覆う熱帯の国。
           金・銅などの鉱物資源の豊富な大陸一の資源輸出大国。
           ハイエルフが支配する。
 
 七の国 ハイフ  氷の大地と不凍港を持つ南北の交易の要衝国家。王都はナルシア。
          央国イシュアから逃れてきた光臨教(光の神の宗教)信徒が灰色の魔族と呼ばれるグレイ
          エルフの先住民を征服して出来た国。人間族が支配する。

 八の国 シズラム 風と岩の大地の国。
          ドワーフやゴブリンなどが住む。ドワーフ王の支配する国。

 央国イシュア   かつては緑豊かな大地と湖が多数点在する大陸だったが、古代の魔法対戦により国土の
          半分である北西部が砂漠化している。
          魔導大国であり唯一、人間が生きる大陸。
          他の国家群とは多少、大気が変わっている。



  人物設定


 〇 マイラム・シワク 16歳。
   グレイエルフの少女。祖母が異世界から召喚されたという伝説の一族。
   その系譜であるため、グレイエルフ特有の青い髪、苔色の瞳や尖った耳ではなく黒髪にやや丸い耳黒い目を持つ。
   祖母のマキナは人間族。
   マキナが様々な異世界の知識をもたらしたため、土民から貴族へ一族ごと引き上げられた。
   影に住む魔族、黒狼を従えている。家名は祖母のもの。
   彼女自身は多少の魔術と杖術、測量の知識を持つ。
   陽気で明るい性格。温かい人柄のおおらかな少女。
   物事に頓着しないが常に沈着冷静な一面と大胆な決断力を持つ。


 〇 シスア・アーバルチア 16歳。
   僧門王、アーバルチア王家の第四王女。
   光の神の名のもとに下されてきた差別主義を崇拝する教育を受けてきたためか、階層が下の民に対しては物
   としか思わないように育ってしまった。
   氷の女王の第三王女を母親に持ち、氷の魔法を使う銀髪碧眼、赤銅色の肌の美少女。
   多くの取り巻きに囲まれているが孤独な側面に気づくものはいない。
   兄弟たちとの王位継承権を賭けた闘争に勝つ為の人脈を作るためにイルバーニ学園に入学したが、マイラムの
   シワク家が持つ異界の知識を脅威と感じて国政から排除する勢力に手を貸すことになる。
     

 〇 エミスティア・ラグドム 17歳。
   二の国クレアを支配する魔王の第七王女。
   紅毛碧眼と闇色の翼、人に近い黄色の肌を持つ知的な美少女。
   人見知りが激しいが年々やせ細っていく故郷の大地を救う方法を求める探求者。
   魔族に対する迫害が激しいハイフではあまり歓迎されない存在。
   闇の魔獣を従える。いじめがひどいイルバーニ学園でマイラムと友人になることで救われた。
   本来の性格は明るく、天然である。


 〇 アスナ・ハーマイア 15歳。
   五の国の竜帝の一族の第三皇女。
   曲がったことが大嫌いな陽気な性格。男性に惚れっぽく学園内での恋愛の噂も絶えないが一途な少女。
   竜族のクセに蛇が大嫌いである。
   二本の角と金髪朱眼、白い陶器のような肌をもつ。母親が人間族、父親が竜族のハーフでもある。


 〇 アスバル・シズル 16歳。
   僧門階層のシズル侯爵家の三男。
   人間と竜族のハーフ。
   金髪緑眼の少し頼り甲斐のないマイラムの婚約者。
   一年数か月の同棲生活をえて、マイラムを捨てシスア派閥の貴族令嬢エミスティと婚約した。
   

 〇 マキナ・シワク  
   人間族。
   賢識の覇者の異名を取る、異世界からの異邦人。
   三百年前にハルフゲインを訪れて様々な冒険を行い、ハイフに多くの知識をもたらした。

 ○ セッカ
   黒狼族の闇の魔獣。マイラムの契約の夫。
   マイラムの母親、シーラより産まれた。

 ○ アオハ
   黒狼族の闇の魔獣。マイラムの母親の契約の夫。
   マキナより産まれた。


  レベンルグ刑務所(北壁の囚人)


 〇シェスカ 16歳。
  人間族。元直紋の貴族。現在は身分を奪われて投棄された。


 〇アイニ  23歳。
  グレイエルフ。土民。壊滅した宵闇の盗賊団の生き残り。
  宵闇の財宝の在りかを他の盗賊団の団員が吐いたと判断されたため、投棄された。

 〇サティナ 27歳。
  ハイフの第二王子と第三王女の政権闘争に夫が加担し、夫は死罪、彼女は財産・地位・爵位・土地を没収され
  投棄された。

 〇アスラン・ウルスフェーゼン 28歳。
  高家十六氏族の末裔。没落貴族。
  空の王と祖先が契約している。
  王国でも五指に入る剣術の使い手。
  投棄される囚人を王都から北壁に護送する飛空艇の管理者の一人。
  囚人から賄賂をせしめて北壁の看守長、所長に待遇をよくするように口利きする小悪党。

 〇ゲーダム・ウルスフェーゼン 38歳。
  薄い頭髪と太鼓腹を誇る巨漢の刑務所所長。
  アスランの叔父。厄介事が嫌いな金儲けの好きな男。
  中央との太いパイプを持つ。

 〇クロウ・アルドフェーゼン 29歳。
  高家十六氏族の末裔。王家剣術指南役の家柄。
  風の王と祖先が契約している。
  酒飲みで大雑把な性格だが女には優しいヤクザ者
  王国でも五指に入る剣術の使い手。
  実家を出奔し、土民街の顔役に収まる。
  水商売や風俗・仕事紹介などを斡旋する組織、銀闇の主。
  左刃のクロウの異名を持つ。

 〇アッシュ・スナルフェーゼン 28歳。
  高家十六氏族の末裔。
  水の王と祖先が契約している。
  代々、王国の外務官僚として仕えてきた家柄。
     王国でも五指に入る剣術の使い手だが、それを知る人は少ない。
  智謀が好きな、堅物。
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