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プロローグ
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「さあ、降りるんだ」
北壁と呼ばれる、北風に吹き揚げられた砂塵が周囲の木々に自然に堆積してできた数メートルの壁が視界の果てまで続くその場所に、わたしは他の流刑者と一緒に護送飛空艇から降ろされた。
無駄に語ることを許されないその場所は十数人の刑務兵と彼らが詰める監視所以外に、私たち罪人の寝泊まりする地下の独房が用意されていて、地上には多くの建物はなかった。
周囲は高い壁が私たちを圧迫しているようにそそり立ち、わたしを含めた女性流刑囚は四名ほどだった。
その内の一人はシェスカといい人間族の緑の髪が豊かな少女だった。
彼女とは王都からの流刑囚護送船内で知り合い、年齢も近いから刑務兵にいくぶんかの賄賂をわたして護送の間、飛空艇内では同じ部屋で過ごせるようにしてもらった。
三人目の中年の女性、私と同じ土民のグレイエルフ。
アイニという名の彼女は王都を根城にする盗賊団の一員だという。
数度目の逮捕により、この地へと流されたと言っていた。
四人目の彼女。
グレイエルフではなく、人間族のサティナ。
私とあまり年齢が変わらない二十代。大陸からこの国へと嫁いで来たのだという。
夫が貴族階層という話だから、彼女は裕福な商人か央国イシュアの貴族の血筋なのだろう。
貴族階層と僧門階層との政争に巻き込まれ彼女の夫は死罪になったのだという。
財産と領地、爵位を没収されて彼女はこの地へと流されてきた。
そしてわたし、マイラム・シワク。
わたしはグレイエルフと人間族のハーフエルフ。16歳。
ほんの数日前まで、この北壁の流刑地が存在する七の国ハイフの王都にある貴族の子弟を育成するイルバーニ学園
の生徒だった。
あの場所で過ごした二年間はいま思い出しても懐かしい。
もうあの場所に戻れないのだと思うと涙が込み上げてきそうになるが、それは押し殺さねばいけない感情だった。
私を含めたこの四人は、いまからこの北壁の流刑地で人生を終えるまで過ごすことになる。
「マイラム、あれは渡せたのかい?」
二列になり男性の流刑囚と共に監視所の奥に移動する中で、アイニがそっと私に耳打ちしてきた。
「大丈夫。
ここの所長にはわたっているはずです」
わたしはそっと後ろを振り返らずに返事をかえす。
飛空艇の中でわたしが賄賂を与えた刑務兵は待遇をよくしたいなら、とわたしたちにある話をもちかけてきた。
「どうだ、俺におまえがもつ宝石類を渡さないか?」
他の刑務兵の目を盗んで、夜間のわたしとシェスカが眠る部屋に彼は忍んできた。
「どういう意味?」
シェスカは寝ていた。
「俺はおまえたちがこれから行く流刑地の管理をしている所長にコネがある。
いいか、あそこは極悪な男と女が同じ場所にずっといるんだ。
意味はわかるよな?」
わたしたちが流刑地で特別な計らいを受けれるように便宜を図ってやる。
彼はそう持ち掛けてきたのだ。
「信じれない」
わたしはその提案を一蹴した。
彼がそんな上層部にコネがあるとは思えなかったからだ。
そんな人間がこんなところで刑務兵をしているはずがない。
「おいおい、失礼なやつだな。
俺はこれでもお目見え以上の士分、なんだがなあ……」
士分?
王家直属の武家貴族?
「あなたが直紋だという保証なんてないじゃない」
直紋とは私たち土民のグレイエルフを大陸から来た人間族が支配した当時から王家に仕えている騎士の中でも、直接、王に対して拝謁することを許された身分の騎士の家系のことだ。
そんな上級貴族がこんな場所にいること自体が信じられない。
「あるさ。
この刑務兵であることがその証だ」
彼は暗闇の中で瞳を光らせながら自慢げに言った。
「なんで刑務兵がその証なのよ」
「彼は嘘は言ってないわ」
隣から声が聞こえた。
見ると聞き耳を立てていたのだろう、シェスカがベッドから起き上がってこちらを見ていた。
「なんでわかるの?
あなたも貴族だから?」
シェスカは同じイルバーニ学園の同期生だ。
受けている科目が違うから大した知り合いではなかったけど、とりあえずいることは知っていた。
彼女の父親が、第二王子と第三王女の王位継承権争いに加担したのだという。
その政権争いのことは学園内にも聞こえていて、第二王子が優勢だということもわたしは知っていた。
第四の国オルビオの王家から嫁いで来た彼の母親が、父親の権勢を借りて第三王女派の貴族を一掃したことで第二王子派の勝利となったと聞いていた。そして、第三王女派の貴族たちは七の国ハイフの古参衆だった。
つまり、ハイフ国内から人間族の勢力を削ごうとしたのだ。
なぜならば、オルビオの支配者はグレイエルフの一族であり、ここハイフもまた数百年前まではグレイエルフの国だった。
オルビオの妖精王はハイフの政権闘争を利用して国内のグレイエルフの復権を試みようとしているのだろう。
当時、学園内はそういう噂でもちきりだった。
飛空艇でシェスカと出会った時にその噂はほぼ正解だったことをわたしは知ったのだ。
そしてわたしは彼女を守ることした。
なぜならば、この男が彼女に手をかけようとしたからだ。
「刑務兵は不浄と言われて下層の貴族がなる仕事だけど、直紋しかなれないわ」
「なんでそんなこと知ってるの?」
「私も直紋の貴族だからよ。
いいえ……元だけど」
寂しそうに薄暗い部屋の中で彼女は視線をずらして言う。
「王族や上級貴族がわたしの父親のように流刑になった時に、他の上級貴族がある程度の便宜を図ることがあるの。その為にー」
「そのために、直紋だが発給の俺たちが間を取り持つんだよ。
なぜなら」
「王様に拝謁できるから、ってことね……」
知りたくもない世間の裏側がそこにはあった。
「じゃあ、どうすればいいの?
わたしたちだけそうなったら他のこの船に乗ってる女性流刑囚から反目を食らうわ。
何十年も同じ場所でいるのに、何もされないなんて保証はないじゃない」
それはー……。
つまり、流刑地にいる他の女性流刑囚たちからも良い目では見られないことを意味していた。
甘い誘惑に載っていいのかどうか。
わたしは迷っていた。
「いいと思うぞ、その話」
部屋の隅で二つの影が起き上がった。
アイニとサティナだった。
四人部屋の中で交わされるべき会話ではなかったと、今更ながらに思うがあの時は成り行き上仕方がなかった。
「あたしはもう数回、流刑囚になってるがな。
学んだのは刑務兵は金を渡せば待遇を良くしてくれるってことだ。
生憎、今回はそんなもの用意する時間がなかったがな……」
アイニがそういう。
そしてシェスカとわたし、サティナの三方を見た。
「お前たち、普段の服装で捕まったんだろ?
なら、それなりのものも身につけてるはずだ」
確かにー。
わたしも含めてシェスカの二人は魔道具としての効力を発揮する宝石類を随所にしつらえた作りをしている制服を着たままだし、サティナはそう華美な内容ではなかったが髪飾りや首飾り、指輪などは良いものを身に着けていた。
「おまえたちが着ているもの、身に着けているものは全部、流刑地に行けば没収されて所長か、管理者たちに剥ぎ取られるぞ。俺に渡して便宜を図るのとどっちがいいんだ?」
俺は別に困らないがな、彼は自信ありげにそう言ってみせた。
「でも、どういう便宜を図ってくれるの?
同じ監房にいるなら特別なとこにでもいけるわけじゃないでしょ?」
わたしはそう言って他の三人を見渡す。
彼女たちもそこは不安だと思っているようだ。
「それなら心配しなくていい。
これから行く北壁の流刑地は地下に監房があるんだ。
季節も冬に向かってるしな。
地上は深い雪に覆われてしまう。
階層を分けるように手配してやるよ。
基布にも就けるようにしてやる」
「基布?」
基布、きふ?
なんのことだろう?
「北壁は紙の生産が盛んな地域なんだよ」
「紙って、羊皮紙じゃなくて、あの紙?」
高級貴族や僧門の僧侶しか使うことを許されてない高級品だ。
「そうだ。
その紙を奉納するために布で巻き付ける作業が基布だ。
まあ座り仕事だし。他の労働よりはましだろう?」
わたしは考えた。
最初はシェスカと二人だけのことを考えていた。
でも、いまは他の二人まで話に載って来ている。
唯一、何も賄賂を持たないアイニがもし外されたらどうするだろう。
他の女性流刑囚に言いはしないだろうか。
そうなった場合、わたしたち三人の安全はどうなる?
アイニは何も言わないかもしれない。
だけど、復讐を考えない可能性はあまりにも薄い。
「この飛空艇に乗ってる女子は何人いるの?」
何の話だ、という顔を刑務兵はする。
「おまえたちだけだよ。
他は男だ」
なら、話は早い。
「いいわ、でもー……」
「でも?」
刑務兵と他の三人が何を言い出すのだろう、という顔をする。
「保証を貰うわ」
わたしはそう言うと、刑務兵は何を言ってるんだ? と首を傾げた。
「出て、セッカ」
私は自分の影に向かってそれを命じた。
影から四本の何かが飛び出し、それは彼と彼女たちの適当な部位に噛みついて影に戻った。
「なっ!?」
「きゃあ」
「なんだ、何をした!?」
三方から声が上がる。
唯一、アイニだけがそれに耐えていた。
「おまえ、影に何を飼ってる……?」
「影ー?」
刑務兵は小さな光源をつけて痛みのあった場所を確認していた。
しかし、そこには小さな二つのほくろがあるだけだった。
「誓約をさせて貰ったわ。
もし、さっき言った条件を用意できないとき、この中の誰かが秘密を漏らした時。
あなたたちの心臓を影が食い破る呪いをかけさせてもらったからー……」
「え……」
「マイラムあなたー」
サティナとシェスカが信じられないという顔をする。
アイニだけは真剣にこちらをにらみつけていたが、「わかった」と言って目を逸らした。
「おい、ふざけるなよ。
さっさとこの呪いを解くんだ」
刑務兵が剣を抜き放つとシェスカの首筋にそれを当てる。
「さもないとー」
シェスカの命はない、そう言いたいのだろう。
「マイラム……」
シェスカが絶望的な目で私を見た。
「その剣を引くのと、あなたの心臓を影が握り潰すのと。
どっちが早いか考えた方がいいわ」
わたしはこの優位性を捨てるつもりはなかった。
そして、彼が刃でシェスカの頸動脈を斬るより先に術を発動させる自信もあった。
その場をいいようのない緊張感が支配していた。
最悪、可哀想だがシェスカには犠牲になってもらうしかない。
その場合ー、残る刑務兵を相手にして逃走できるかは……正直、自信がなかった。
「やめときな、旦那」
アイニが立ち上がり、ゆっくりとこちらへと歩いてくる。
「あんたの剣がどれだけ早くても、もうかかってしまった魔法には勝てないよ」
わかってるだろ?
アイニはそういうと、刑務兵の刃に指をかけた。
ゆっくりと刑務兵を見据えながらその刃をシェスカから離していく。
「あんたー、マイラムだったよね?」
シェスカをわたしの傍に寄せてアイニはその場に座り込んだ。
「旦那、剣を引いておくれよ。
いまここにいる中で生き残れるのはこの子、マイラムだけなんだから」
そうだろ? とアイニは刑務兵を見上げる。
「そうよ、マイラム・シワク。それがわたしの名前よ」
「そう……私はアイニだ。
あの子はサティナ。そう言ってた」
そう言ってサティナを指さして言う。
「なあ、旦那。
一蓮托生。だろ?
もし、やり返すんなら、あたしたちを送り届けた後にいくらでも機会はあるはずだよ?
旦那は何度も往復するんだろ、北壁と王都を」
刑務兵はやり切れん、という顔をして剣を鞘に納めた。
「まったく……なんて学生だ」
「じゃあ、話は決まったな」
アイニはそう言うと、刑務兵の足に手を伸ばて抱き着いていった。
「あたしはあたしの保証が欲しい。
いいだろ?」
「ああ、いいさ。
おい、マイラムか。
俺がきちんとすれば、呪いを発動させることはないんだろうな?」
「はい。あなたが約束を守ってくれるならー」
ふんっと鼻を鳴らして刑務兵はアイニを連れ、部屋から出て行った。
今から二人で楽しみ、そういうことなのだろう。
「マイラム、あなたなんてこと……」
シェスカはわたしに近寄ろうとしない。
それだけ、恐怖を感じているのだろう。
そして信頼も消えてしまったはずだ。
「悪いけど。
シェスカ、サティナ。
二人には最後まで付き合ってもらうわー」
わたしはー……、悪役として生き残ることを決めた。
誰かがいつか後ろ指を指して言うだろう。
悪役令嬢と。
それでいい、いまはそれでよかった。
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