帰ってきたら彼女がNTRされてたんだけど、二人の女の子からプロポーズされた件

ケイティBr

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プロローグ 改稿版

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改稿版を連続投稿しました。お気をつけください。3話は20時に投稿されます
改稿箇所はあとがきに記載されています
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『こんな私ですが、今でも好きです。私と結婚してください』
『ボクは変わってしまったけれど、君が好きなんだ。結婚してほしい』

ある日、俺が日本に帰ると唐突にそんな事を二人の女性から言われた。

1人の女性は、幼馴染だ。小学校からの付き合いで、お互いに悪さをして色々やんちゃな事もやった所謂ヤンキーってやつだ。お互いに気の置けない関係で、戦友の様に感じていたが高校生になった頃に恋仲になった。

もう1人の女性は、見たことのない女性だ。
アルビノ体質で、肌と髪の毛が真っ白で目が赤い。身長も女性にしては高く、まるで親友のアイツを思い出させるような外見をしている。親友の兄妹か親戚でこんな娘いたっけか?

「えっと。まず桐花(キリカ)に聞きたいんだけど・・・」

「うん。なんでも聞いて!」

キリカは幼馴染で、昔からお互いになんでも知っている。趣味や好きな物、嫌いな物、性癖、好きな体位もだ。でも今は、俺が知らない事がある。

「なんで、子供を抱えてるんだ? 見た感じ1歳いかないくらいか? キリカとしたのは3年前だから俺の子じゃないよな?」

「えっとね。この子は鷹乃(タカノ)君との子供なの」

なんだって!・・・タカノは俺の親友だ。大学卒業と共に一緒に会社を立ち上げて先日、会社が上場企業になった。地位も名誉もあるアイツならキリカを幸せにしてくれるだろう。あまりにも衝撃的だったが、キリカとは婚約はしていなかった。ここ3年の間に何があったかは知らないが、そういう事もあるか。

「そうか・・・そうするとタカノと結婚するべきなんじゃないか? その子の父親なんだろう? なぜ結婚してないんだ?」

「タカノ君は、子供の養育については、全面的に協力してくれる話しになったんだけど、結婚は出来ないの・・・・」

・・・・なんて返したらいいか分からない・・・・

「ごめんね。龍根(タツネ)くん。他の男の子供を作っちゃって、でも私はタツネ君と結婚したいの!」

「・・・・・まだ心の整理が出来ないけれど、今も好きで居てくれるのは嬉しいよ。でもその場合、子供はどうするんだ? 俺はその目の前の子に対してどう接していいか分からないし。タカノにも何を言ったらいいかわからない」

「それはボクから説明させてももらっていいかい?」

アルビノの女性からそう言われた。仕草が凛として華がある。

「キリカが抱えている子供はね。ボクとの子供なんだ」

!?!?!?!?!?!

「え? ・・・・でもあんた女だろ? なんの冗談だ?」

「それはボクがタカノだって事だよ。タツ君」

そうアルビノの女性は晴れやかな顔をして語った。
美しい。まるで絵画の世界の様だ・・・・神聖さを感じる・・・・
・・・・・・・・・いやそうじゃない!

「まさかTS(性転換)したっていうのか? タカノが? なんでキリカを孕ませたあとにそんな事になってるんだ!!」

「それがボクにもよくわからないんだ。あの時深酒をした時に記憶がなくてね。気づいたらキリカと繋がっていた。そして翌朝TSしてしまったんだ」

なんだってんだ・・・・確かに最近ニュースで突然TSしてしまったと言う物は見た。でも、キリカを孕ませたあとTSする事はないだろうよ!!!

「それで、TSしたからキリカと子供の事を責任取らないっていうのか!? いい加減にしろ!!」

「ごめん! タツネ君! 子供を堕ろしたくないって言ったのは私なの! タカノ君、血のつながった家族が居なくて、TSした後に子供を作れるかも分からないし。可愛そうで・・・・」

「それならタカノと結婚すればいいだろうが! 今の法律ではTSしても出来たはずだ! 俺に関わるな!」

キリカの言う事も訳わからない。もう嫌だ。

「ボクから言う事じゃないかもしれないけれど。良いかい?」

「あぁ、なんだよ」

混乱した上にイライラするが、目の前に小さな赤子が居るんだ。元親友として話しくらいは聞いてやる。

「それでね。ボクは、TSしてから気づいたんだ。ボクが愛していたのは親友であったタツ君だって」

「だからなんでそうなるんだよ」

「実は男性だった時から、男性恐怖症でね。ほら、ボクの見た目って、元々女の子っぽかったじゃないか? だから良く、性的に見られる事があったんだ。それこそ養父にもね。でも、タツ君は、そんな事がなかったから魅力を感じていたんだ。そして、いつもボクを助けてくれたからね。それが女性になった事で確信した。ボクが欲しいのは君との子供なんだって!」

たしかにタカノは、いつも手袋をしていたし直接他人に肌で触れるのを嫌がっていた気がする。潔癖症かと思ってたんだが、そうか男性恐怖症だったのか・・・・なぜ俺は大丈夫なのかはわからんが。

ひとまずそれで、最初のプロポーズに戻るわけか・・・。そうだとしてもキリカとの子供をそのままにするのが訳がわからない。

「それでキリカと結婚出来ないって事なのか? 無責任じゃないか?」

「こうやってタツ君と直接話せるようになるまで結婚しないと決めたんだ。キリカの両親にも謝罪に行ったんだよ。でもボクってもう女性じゃないか。ご両親もタツ君とキリカが付き合ってたのは当然知ってるし。『この状態で、責任取ると言う事が本当にボクとキリカが結婚する事なのか?』と言う話しをキリカの親父さんにされてね。幸い今のボクにはお金があるしね。もし子供の面倒をボクだけで見るとなっても問題ない」

「ほんとごめん。タツネ君。私の事、嫌いになったよね?」

キリカが顔をぐちゃぐちゃにしながらそんな事を言う。それにしてもキリカの親父さんロックだな・・・・もし俺の娘がそんな状態で来られたら何するかわからん。間男を殴り殺してしまいそうだ。でも今のタカノは女性だ・・・・女性に手を出さないのは俺がヤンキーやってた頃からの主義だ。

「いや・・・あまりの事にびっくりしただけだから。タカノとの子供がいるのは納得はしてないが。完全に意外でもない。タカノは正直優良物件だからな。俺が日本を離れている間にそういう事もあるかもしれない。とは思ってた。俺こそ連れて行ってやれなくてゴメンな」

「ううん。夢の為の修行だもん。私が今のうちに行った方が良いって言ったんだよ。タツネ君は悪くない。悪いのは私達だよ・・・・」

話しを戻すが・・・・・・・

「それで、その上で二人共、俺と結婚したい。って言うんだな?」

「うん。勿論「だよ」」

正直どうしたらいいのかわからん。
そんな形で、親友同士だった俺たちは、
結婚を前提とした三角関係に変わってしまった。

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あとがき 改稿箇所について

短編としてアップした。プロローグ初稿の時点では、その後の展開を考えていなかったので、子供がまだ産まれてない設定にしていましたが、連載となると、流石にハードルが高すぎました。

・・・・元ネタにしている作品の展開に依存しすぎましたね。
ご指摘ありがとうございます!

なので、初稿を読まれていた読者様にはご迷惑おかけいたしますが

子供はすでに産まれている物として変更、
更にタカノはキリカの両親に謝罪済み。結婚しない理由、家庭環境による男性恐怖症だった設定を初手で説明。主人公が目の前の女性に暴力を振るわない理由を追加。
さらにタツネの修行期間を2→3年とします。

結構変わりましたが、今後の展開を考えると流れが大分よくなった気がします。
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それでは今後ともよろしければ、お気に入り登録をよろしくお願い致します。
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