帰ってきたら彼女がNTRされてたんだけど、二人の女の子からプロポーズされた件

ケイティBr

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「んんぅ・・・・ぐっ・・・・・はっ!!!」

何か悪い夢を見ていた気がする。
そう俺が本当に久々に日本に帰ってきてたら
とんでもない事になってる夢だ。

「「どうしたの?(どうしたんだい?)」」

そう言って後部座席に居る俺に声を掛けられる。
その悪い夢は現実だった。なぜなら隣にはキリカが居て
手前にはその子供が居る。そしてそれは俺の子供ではない。

「たぁた?」

ん? なんだ? 俺の事か??

「まだこの子、ちゃんとしゃべれないから。ツ・ネが難しすぎるんだと思う」

「な、、、なるほど、でもなんで俺の名前を教えてるんだ?」

それこそ最初に教えるのはパパとかじゃないのか?
いや、俺の事を呼ばれても困るというか、気持ち悪いって感じるだろうけど。

「最初ね。タカノ君がパパだよー。って教えたんだけど。なんかママってしか言ってくれないの」

コメントに困る・・・・・

「で、タツネ君との写真、家に飾ってるからそれみてね・・・・」

「あぁ、言わなくていい。想像してしまった・・・・・」

起きたばかりで、こんなのってないぜ。

運動するなりなんなりして発散したい。
怒鳴りつけたって何かがよくなるわけじゃないんだ。
中学の時だって暴れて状況がよくなった事なんてなかった。
大人になったらなおさらだ。

そんな事を考えてるとトウル君が俺の手を触ってきた。
かなり心に抵抗感がある・・・・が、我慢。我慢だ。俺。
この子に罪はないんだ・・・・。

そんな事を考えてると

「着いたよ。みんな降りてー」

正直助かった。
タカノに助けられたと言うのもなんか変だが、とにかく助かった。

・・・・いや、アイツが原因なんだが! 
クソ。一発ぶん殴りてぇ。

一度寝たら頭がスッキリしたからか、そんな事を感じる。
日本に着いたばかりの時は疲れてた上に衝撃的な事が多すぎて
正直ボーとしてた。これ夢だったらいいな。ってな。

でも現実だった。そう分かると、やっぱ一発ぶん殴りてぇ。
男だった時に一緒にジムでスパーリングやったんだ。スパーリングに誘うか。
今は女性になってるからやってくれるかわからんが。

「なんか凄い駐車場だな。高級車が並んでるなんて」

「あぁ、ここは結構良いタワマンだからね」

----------------------------------------------------

エレベーターに乗って最上階に向かう。
カードキー使わないと。上がれないようだ。タワマンってすげえな。
俺とキリカが住んでたのは普通のアパートだった。

「それで、厨房があるってのはどの部屋なんだ? あとトレーニング機材もあるんだったか?」

「えっと。あっちが厨房がある部屋。こっちがトレーニング機材とサウナがある部屋。こっちがボクの部屋。それでタツ君とキリカに住んでもらおうと思ってた部屋だ」

「・・・・つまり全部なのか・・・・?」

「うん。そうだよ。厨房がある部屋は、業務として使うんだから会社持ちだし、トレーニング機材ある部屋は、会社の福利厚生か保養所? に出来ないか税理士と相談中。まぁあんまり知らない社員が来られてもセキュリティに問題あるから厨房使う人だけに限るけど」

「・・・・それで俺たちが入らなかったらどうするんだ?」

「その時は貸し出すよ。場合よっては売るかな? このタワマンは結構人気だからね。だれか来ると思う。でもここに住んでもらえたら嬉しいな」

・・・・・・・・なるほど。別に無理してるわけじゃないんだな。
なんか用意周到過ぎて怖いな。

----------------------------------------------------

俺たちは、厨房がある部屋に案内された。

最初に言ってた様にビザ窯がある。あと、他にも色々機材があるな。
なんだこれ? スマホと一緒に置かれたれてる、IHフライパン?

「あ、それ、最近出たスマート調理出来るフライパンだよ。肉料理とかリゾットとかが自動で出来るんだ。便利だよ」

「へぇ。。。。こういうのがあれば、人数すくなくても回せそうだな」

「そうそう。今までは各企業が専用の調理機材作ってたけど。これは汎用性が高いから。将来性を感じるよ。早速、アメリカの方の株買った上で、何か一緒にやれませんか。って連絡した所で、日本で展開する上でこういった機材を積極的に使ってくれる料理人探してるってさ」

「いや・・・・早いな。っていうかそれを俺にやってほしいとか? まだ無名だぞ?」

「無名でも大丈夫。だってまだ他にやってくれる人が居ないんだ。ちゃんとこれから出店するっていう前提で話してそれで、味が良ければなんとかなるよ。多分ね」

そこは多分なのか。・・・まぁそうだな。そこからは俺の問題だ。

「ただいきなり使うってのは出来ないぞ。全く使い方しらないし。そっちは今後だな」

「そうだね。でもやるなら早めにね。時間は待っていてはくれないんだ」

他にも気になる機材がある。業務用の低温調理器とかだ
イタリアに行ってた時に、せっかくだからフランスもって、そちらの店を紹介されて行った時にも見たけれど。ちょっと使い方が分からない奴だ。とりあえず肉が柔らかく調理出来るのは分かるが、、、、使わせてはくれなかった。
あと、急速冷凍庫もある。こっちは全くみた事がない。

「ねぇ 男?二人してガジェットで盛り上がってる所、悪いんだけど・・・・お腹減っちゃった。トウル君にも食べさせないとだし。どうするの? まだかかるなら先に食べたいんだけど」

そうキリカに呆れられながら言われた・・・・確かに腹が減ってきた。
いかん。男ってのはこういうオモチャが一杯あるとワクワクしてしまう物なんだ。
それは、元男のタカノも一緒のようだ。

それじゃ、なにか作るよ。
トオル君も食べられる物を。

つづく
----------------------------------------------------
あとがき

思ったより早く書けました。
1話2000字目標で書いてるのですが
とても、料理まで行けなかったからです。。。

引き続きよろしくお願い致します。
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