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第四章
24.
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次の日の朝、学校に行くとあたしは真っ先に流に会いに行った。釘で引っ掻かれた場所には絆創膏をしてるけど、顔は思ったほど腫れていなかった。
流はしばらくの間まじまじとあたしの顔をみつめると、「負けたの?」と聞いてきた。
「……うん。でも、向こうには二回当てた」
「へぇ、やるじゃん」
「だけどグーで何度も顔を殴られた」
「だから尻尾巻いて逃げてきたんだ?」
仰る通りでございます。あたしは無言を貫いた。
「ま、今回は相手が悪いよね。果歩相手にそこまでできたなら上等だよ。凄いね愛莉」
流がにこりと笑ってくれた。よかった、がっかりされなくて。
だけどこれで小長井さんが大人しくなるとは思えない。小長井さんなら、絶対になにか仕掛けてくるはず……例えばそう、こんなふうに。
「おはよ」
聞き覚えのある声が背後から聞こえてはっとする。あんなに傷つけてやったのに、いったいどんな顔して学校にきたというのだろう。
怖くて振り向けずにいると、クラスの女子達がわらわらと小長井さんに近づいていく。
「小長井さん、その絆創膏どうしたの?」
「ああ、これ? ちょっと猫に引っ掻かれてさ。ね、愛莉」
知っててわざわざあたしに話を振ってくるところが本当に腹ただしいよ。
「……うん」
「あれ、橋本さんも絆創膏してる。橋本さんも猫に引っ掻かれたの?」
余計なこと言うなよモブが。肯定するあたしの笑顔は引きつっている。
本当はあんたがやったんでしょうが! と言ってやりたかったけど、向こうがなにも言わないのであればわざわざこちらから情報を開示する必要もないだろう。
此処は穏便に済ませようとした、その時。
突如、槍が降ってきた。
「……酷いよ愛莉……」
「え?」
「あたしは愛莉のことを思って黙ってたのに、愛莉は全部なかったことにするんだぁ?」
「ちょ、ちょっと。全然話がみえないんだけど」
「あたしの顔を傷つけといて偽善者ぶるなんて酷い!」
ざわつく教室。よくよくみれば、小長井さんの目には涙が溜まっていた。
しまった、あれは目薬だ。
「な……っ、小長井さんだってあたしの顔に傷つけたじゃん!」
「あんなの正当防衛だよ! 愛莉は二回もあたしを傷つけて、すっごく痛いし怖かった!」
「は? 過剰な正当防衛の間違いじゃないの? あたしの顔をグーで何度も殴ってきたんだから、どちらかといえばこっちが被害者じゃん!」
「はぁ? いきなり家にまで押しかけてきて凶器を振り回したのはそっちでしょ? 被害者なのはあたしだよ!」
クラスの皆の視線があたしを避けるように右へ向く。いまの話の流れからしてどちらが被害者かなんて、間違えたりしないよね?
悪いのは小長井さんだよね。小長井さんが鹿児島さんに酷いことをするからいけないんだよ。
あたしがいきなり小長井さんの家に行って、凶器という名の釘を振り回して小長井さんの顔を二回も傷つけて、小長井さんはあたしに一回だけやり返して、あたしの上に乗って何度も顔をグーで殴っていて。おかしいな……あたしは小長井さんに殴られて当然ってこと?
「相手が凶器を持ちながら悪意を持って攻撃してきたら、なんとかしなきゃと思うのは普通の感覚でしょう? それともあんな状況になっても抵抗するなっていうの? そんなの酷いよ……っ」
なにこの茶番。これじゃまるであたしが加害者みたいじゃない。全部小長井さんが悪いのに。小長井さんの所為で鹿児島さんが傷ついたのに。
悪に悪と言ってなにが悪いの?
どうして誰も小長井さんを責めないのよ。
「ち、ちが」
ひそひそという声がする。
橋本が小長井を、橋本が凶器で傷つけた、顔を、殴られて当然のくせに、被害者ぶって、小長井さん可哀想、橋本が、橋本、なんなのあいつ。
皆、あたしが加害者だと思ってる。本当は違うのに。
そうか、だから一回なんだ。二回三回、倍にしてやり返したりしたら、自分が被害者だなんて言い訳通用しないもんね。
最初からそのつもりだったんだ。だから一回なんだ。小長井さんの思惑通り、あたしはクラスで孤立した。
孤立といっても流は中立の立場のようで、まんまと罠にかかったあたしをけらけらと笑いながら、「運が悪かったね」と言っていた。
それからはクラスの人達から黒板消しを背中に投げられたり、わざとぶつかってこられたりと色々された。
流はいつもあたしの隣にいて笑いながら床に落ちた教科書とかを拾ってくれるけど、そういう陰湿な奴等にはなにも言ってくれなかった。
本当にどちらの味方でもないんだな。
隣にいてくれるし話もしてくれるし、なんなら陰湿な奴等がしたことへのフォローもしてくれるけど、ただそれだけ。必要以上に口をだしてこない。自分が被害者にならないように、うまく立ち回っている。
そうだよね。下手にあいつらになにか言えば、今度は流が虐められるもんね。
頭いいなぁ。
好き勝手にやっていいし、あんた達にはなにも言わないからこっちに槍を投げてくるなよって、流なりにあいつらを牽制してるんだ。
「流もこっちにくればいいのにぃ」
小長井さんに誘われると、一瞬考える素振りをする流。流だって元々は小長井さんのことが好きだったはず。本当ならいまだって、小長井さんの隣にいるはずだったんだ。それなのにどうして。
「うーん……とっても魅力的なお誘いだけど、あたしは遠慮しとくわ」
「なんでぇ?」
「だっていまの果歩、必死すぎて格好悪いし」
「は?」
「自分が独りにならないように、必死に周りから固めていこうとしてる感じ? みててきしょいんだよ」
どうして流は、あたしの味方でいてくれるの?
なんて思うのは自惚れなのだろうか。
だって、小長井さんに逆らえば自分だってなにされるかわかんないんだよ?
流は自分が被害を被らないようにするために中立でいるんじゃなかったの?
これじゃまるであたしを庇ってるみたいじゃん。だめだよ流。そんなんじゃ流が虐められちゃう。
「調子に乗んなよ、ブスが」
小長井さんが誰かの鞄を流に向かってぶん投げた。それを避けもせずに受け入れると満面の笑みで答える流。
「もしかして図星だった? ごめんね♡」
格好良いと思ってしまった。きっと流は自分がそういう立場になっても動じないんだろうな。本当に強くて格好良い女の子。
でもだからいいやなんて思わない。思わないから、助けなきゃ。
「流」
「なに?」
「もういいよ。いこ」
あたしは流と教室をでた。あそこは空気が悪すぎる。
「ジュース奢るよ」
「え、なに急に」
「さっきの流、格好良かったから」
「意味わかんない」
そうだ、鹿児島さんに謝らないと。結局、鹿児島さんはずっと病院にいたんだもんね。
「……あたし、鹿児島さんに謝らなきゃ」
「鹿児島に?」
「うん」
「なんか愛莉も面倒臭いね」
「え?」
「気にしなくていいことばっか気にしてて、生きてるだけで疲れそう」
確かにそうかもしれない。多分、前のあたしなら気にならなかったことが気になってしょうがないって感じ。
「そうかな? 皆こんなもんなんじゃない? 前のあたしが気にしなさすぎなんだよきっと」
「あは、確かにそうかも」
ベンチに座りながら流と缶ジュースを飲んでるだけなのに、どうしてこんなに落ち着くんだろう。どうしてこんなに泣きなくなるんだろう。
「愛莉? 泣いてんの?」
「ち、ちが」
「泣いてんじゃん」
「や、やだみないで」
缶ジュースで顔を隠しても、流が下から覗き込んでくるから意味がなくなってしまった。
「あのねぇ、ほんとに気にしない方がいいこと、沢山あるんだから。いちいち気にしてたら愛莉が鹿児島みたくなっちゃうよ?」
「……うん」
流は優しい。口は悪いけど、あたしが急に泣いててもきしょいとか言わないし、理由も聞いてこないから。
だから好き。だから壊されたくない。あたしは流を守りたい。流はあたしの大切な友達だから。
「愛莉が壊れたらもう助けてあげないからね」
「……うん」
大丈夫。まだ、壊れない。
あたしは缶ジュースを飲み干すと、満面の笑みでこう言った。
「流、好きだよ」
「……きしょ」
流はしばらくの間まじまじとあたしの顔をみつめると、「負けたの?」と聞いてきた。
「……うん。でも、向こうには二回当てた」
「へぇ、やるじゃん」
「だけどグーで何度も顔を殴られた」
「だから尻尾巻いて逃げてきたんだ?」
仰る通りでございます。あたしは無言を貫いた。
「ま、今回は相手が悪いよね。果歩相手にそこまでできたなら上等だよ。凄いね愛莉」
流がにこりと笑ってくれた。よかった、がっかりされなくて。
だけどこれで小長井さんが大人しくなるとは思えない。小長井さんなら、絶対になにか仕掛けてくるはず……例えばそう、こんなふうに。
「おはよ」
聞き覚えのある声が背後から聞こえてはっとする。あんなに傷つけてやったのに、いったいどんな顔して学校にきたというのだろう。
怖くて振り向けずにいると、クラスの女子達がわらわらと小長井さんに近づいていく。
「小長井さん、その絆創膏どうしたの?」
「ああ、これ? ちょっと猫に引っ掻かれてさ。ね、愛莉」
知っててわざわざあたしに話を振ってくるところが本当に腹ただしいよ。
「……うん」
「あれ、橋本さんも絆創膏してる。橋本さんも猫に引っ掻かれたの?」
余計なこと言うなよモブが。肯定するあたしの笑顔は引きつっている。
本当はあんたがやったんでしょうが! と言ってやりたかったけど、向こうがなにも言わないのであればわざわざこちらから情報を開示する必要もないだろう。
此処は穏便に済ませようとした、その時。
突如、槍が降ってきた。
「……酷いよ愛莉……」
「え?」
「あたしは愛莉のことを思って黙ってたのに、愛莉は全部なかったことにするんだぁ?」
「ちょ、ちょっと。全然話がみえないんだけど」
「あたしの顔を傷つけといて偽善者ぶるなんて酷い!」
ざわつく教室。よくよくみれば、小長井さんの目には涙が溜まっていた。
しまった、あれは目薬だ。
「な……っ、小長井さんだってあたしの顔に傷つけたじゃん!」
「あんなの正当防衛だよ! 愛莉は二回もあたしを傷つけて、すっごく痛いし怖かった!」
「は? 過剰な正当防衛の間違いじゃないの? あたしの顔をグーで何度も殴ってきたんだから、どちらかといえばこっちが被害者じゃん!」
「はぁ? いきなり家にまで押しかけてきて凶器を振り回したのはそっちでしょ? 被害者なのはあたしだよ!」
クラスの皆の視線があたしを避けるように右へ向く。いまの話の流れからしてどちらが被害者かなんて、間違えたりしないよね?
悪いのは小長井さんだよね。小長井さんが鹿児島さんに酷いことをするからいけないんだよ。
あたしがいきなり小長井さんの家に行って、凶器という名の釘を振り回して小長井さんの顔を二回も傷つけて、小長井さんはあたしに一回だけやり返して、あたしの上に乗って何度も顔をグーで殴っていて。おかしいな……あたしは小長井さんに殴られて当然ってこと?
「相手が凶器を持ちながら悪意を持って攻撃してきたら、なんとかしなきゃと思うのは普通の感覚でしょう? それともあんな状況になっても抵抗するなっていうの? そんなの酷いよ……っ」
なにこの茶番。これじゃまるであたしが加害者みたいじゃない。全部小長井さんが悪いのに。小長井さんの所為で鹿児島さんが傷ついたのに。
悪に悪と言ってなにが悪いの?
どうして誰も小長井さんを責めないのよ。
「ち、ちが」
ひそひそという声がする。
橋本が小長井を、橋本が凶器で傷つけた、顔を、殴られて当然のくせに、被害者ぶって、小長井さん可哀想、橋本が、橋本、なんなのあいつ。
皆、あたしが加害者だと思ってる。本当は違うのに。
そうか、だから一回なんだ。二回三回、倍にしてやり返したりしたら、自分が被害者だなんて言い訳通用しないもんね。
最初からそのつもりだったんだ。だから一回なんだ。小長井さんの思惑通り、あたしはクラスで孤立した。
孤立といっても流は中立の立場のようで、まんまと罠にかかったあたしをけらけらと笑いながら、「運が悪かったね」と言っていた。
それからはクラスの人達から黒板消しを背中に投げられたり、わざとぶつかってこられたりと色々された。
流はいつもあたしの隣にいて笑いながら床に落ちた教科書とかを拾ってくれるけど、そういう陰湿な奴等にはなにも言ってくれなかった。
本当にどちらの味方でもないんだな。
隣にいてくれるし話もしてくれるし、なんなら陰湿な奴等がしたことへのフォローもしてくれるけど、ただそれだけ。必要以上に口をだしてこない。自分が被害者にならないように、うまく立ち回っている。
そうだよね。下手にあいつらになにか言えば、今度は流が虐められるもんね。
頭いいなぁ。
好き勝手にやっていいし、あんた達にはなにも言わないからこっちに槍を投げてくるなよって、流なりにあいつらを牽制してるんだ。
「流もこっちにくればいいのにぃ」
小長井さんに誘われると、一瞬考える素振りをする流。流だって元々は小長井さんのことが好きだったはず。本当ならいまだって、小長井さんの隣にいるはずだったんだ。それなのにどうして。
「うーん……とっても魅力的なお誘いだけど、あたしは遠慮しとくわ」
「なんでぇ?」
「だっていまの果歩、必死すぎて格好悪いし」
「は?」
「自分が独りにならないように、必死に周りから固めていこうとしてる感じ? みててきしょいんだよ」
どうして流は、あたしの味方でいてくれるの?
なんて思うのは自惚れなのだろうか。
だって、小長井さんに逆らえば自分だってなにされるかわかんないんだよ?
流は自分が被害を被らないようにするために中立でいるんじゃなかったの?
これじゃまるであたしを庇ってるみたいじゃん。だめだよ流。そんなんじゃ流が虐められちゃう。
「調子に乗んなよ、ブスが」
小長井さんが誰かの鞄を流に向かってぶん投げた。それを避けもせずに受け入れると満面の笑みで答える流。
「もしかして図星だった? ごめんね♡」
格好良いと思ってしまった。きっと流は自分がそういう立場になっても動じないんだろうな。本当に強くて格好良い女の子。
でもだからいいやなんて思わない。思わないから、助けなきゃ。
「流」
「なに?」
「もういいよ。いこ」
あたしは流と教室をでた。あそこは空気が悪すぎる。
「ジュース奢るよ」
「え、なに急に」
「さっきの流、格好良かったから」
「意味わかんない」
そうだ、鹿児島さんに謝らないと。結局、鹿児島さんはずっと病院にいたんだもんね。
「……あたし、鹿児島さんに謝らなきゃ」
「鹿児島に?」
「うん」
「なんか愛莉も面倒臭いね」
「え?」
「気にしなくていいことばっか気にしてて、生きてるだけで疲れそう」
確かにそうかもしれない。多分、前のあたしなら気にならなかったことが気になってしょうがないって感じ。
「そうかな? 皆こんなもんなんじゃない? 前のあたしが気にしなさすぎなんだよきっと」
「あは、確かにそうかも」
ベンチに座りながら流と缶ジュースを飲んでるだけなのに、どうしてこんなに落ち着くんだろう。どうしてこんなに泣きなくなるんだろう。
「愛莉? 泣いてんの?」
「ち、ちが」
「泣いてんじゃん」
「や、やだみないで」
缶ジュースで顔を隠しても、流が下から覗き込んでくるから意味がなくなってしまった。
「あのねぇ、ほんとに気にしない方がいいこと、沢山あるんだから。いちいち気にしてたら愛莉が鹿児島みたくなっちゃうよ?」
「……うん」
流は優しい。口は悪いけど、あたしが急に泣いててもきしょいとか言わないし、理由も聞いてこないから。
だから好き。だから壊されたくない。あたしは流を守りたい。流はあたしの大切な友達だから。
「愛莉が壊れたらもう助けてあげないからね」
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