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第七章
49.
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【愛莉side】
(背後注意)
いま、なにか聞こえたような。こんな時間だしテレビの音かな。
あたしは半分寝ていた頭でぼんやりと考えていた。
トイレ行きたい。
上体を起こして部屋をでると、やっぱりなにか聞こえるような気がして耳を澄ます。
女の人の声?
まるでさっきのあたしみたいな。
そこまできてはっとする。
そうだ、加賀さんがいま、シテるかもしれないんだ。だからこれは多分そういう動画で、加賀さんはそれをみながらあれをあれして。
やっと落ち着いたはずの身体が反応する。てっきりトイレでしてるのかと思ったのに、トイレの電気は消えていた。
声が近い。さっきよりも女の人の声がはっきりと聞こえてくる。
『(自主規制)』
凄い、こんな大音量で。
多分あそこの部屋だよね?
ドアが開いてる。加賀さん、あたしが寝たと思ってるのかな。じゃなきゃドアくらい閉めるよね。
みたい。一瞬だけでいいから加賀さんの吐息とか、表情とか、手の動きとか、そういうのをみたい。みたら興奮して触りたくなっちゃうかもしれないけど、そしたらあたしもこっそりみながら触っちゃえばいいよ。
あたしの心臓は勝手に期待してドキドキしていた。トイレに行きたかったはずなのに、またじんわりと濡れていくのを感じる。
『(自主規制)』
音がしなくなったら、急いでトイレに逃げないと。
そう思いながら、あたしの手は下着の上からしっかりと触れていた。
声、我慢しなきゃ。こんなところを加賀さんにみつかったりしたら困るのはあたしの方だ。
『(自主規制)』
あれ、もしかしてこれからするのかな。
頭の中で冷静に動画の場面を想像する。
それにしても、ベットの軋む音とか凄いリアル。まるで本当にしてるみたい。そんなはずないのにね。
だけどどうしよう、やっぱりみたい。
あたしは部屋のすぐ傍まで行くと、その場で壁に背中をくっつけてぺたんと女の子座りをした。
自分の口を押さえたまま、下着をずらして奥へと指を滑らせる。こんなのただの変態だ。だけど、此処ならちらっと後ろをみるだけで部屋の中がみれるんだ。
あたしはどんどんと弾む息を抑えながら、勇気を振り絞って後ろに振り返ってみた。
『加賀さぁん、だめぇぇ♡』
するとどうだろう。動画であればありえないことが起きてしまったではないか。
動画であれば、加賀さんの名前は呼ばれないはず。それなのに加賀さんを呼ぶ声が聞こえたということは、加賀さんは動画をみていないということになる。
とどのつまりどういうことなのかと言えば、加賀さん以外の人がそこにいるというわけで。
じゃあいったい誰がこの部屋の中にいるのか。その答えにあたしは絶句した。
「……え?」
つい数秒前まで興奮でいっぱいだったあたしの頭の中が、それをみただけで一瞬で冷めていく。
加賀さんは動画ではなく、生身の女を抱いていた。しかも相手はあたしの妹。
「柚留……ちゃん……?」
どうして二人がそこにいるの?
二人は知り合いだったの?
いつから?
ていうかなんて格好してんの?
『加賀さん、加賀さぁん、ぁ、柚留の(自主規制)、加賀さんの(自主規制)きもちいって喜んでるうぁ』
柚留ちゃん?
なにを言ってるの?
加賀さんもやめてよ。柚留ちゃんの上に跨っていったいなにをしているの?
気持ち悪い。
「か、加賀さん!」
あたしの声は震えていた。
当たり前でしょ。あたしだって、浮気現場を目撃した女のきもちがわかる日がくるなんて思ってもみなかったんだから。
『加賀さん? 止まっちゃやぁだ』
動きを止めてこちらをみる加賀さんに、甘えるようにくっつく柚留ちゃん。
ふとこちらに気がつくと満面の笑みで、『いいでちょ? 加賀さん。あげないよ?』と言う柚留ちゃん。
「は?」
『あのねぇ加賀さんねぇ、わざとドアを開けてたんだよぉ? 変態さんだよねぇ!』
「はぁ」
得意気にこちらが聞いてもいないことをぺらぺらと喋り続ける柚留ちゃんは、いままでで一番キラキラと輝いていた。
『加賀さんってすっごく意地悪で変態さんなの! みられると興奮するから窓開けたまましたり、夜の公園でしたり! ほら、近くに公園あるの知らない? あそこのベンチでするの、最高だったなぁ♡』
公園ってまさか、あたしが行ったあの公園?
『加賀さんってね、柚留のこと、柚留って呼ぶんだよ。柚留以外にも沢山の女の子としててね、柚留にもみせたり聞かせたりして、綺麗なお姉さんとだってよくするよ!』
やめて。これ以上、加賀さんのイメージを壊さないで。
だいたいなんでさっきから加賀さんは黙ってるの?
あんなに優しかったのに、なんでそんな冷めた瞳であたしを見下ろすの?
気持ち悪い。
気持ち悪い。
意気揚々と加賀さん自慢をする柚留ちゃんも、不特定多数の人と関係を持つ加賀さんも、二人とも本当に気持ち悪い。
「……ゃ……めて……」
『はぁ?』
「これ以上、なにも聞きたくない」
『それはむり。だって加賀さんが言ったんだよ? あんたに聞かせてやれって』
加賀さんが?
嘘。
「……加賀さん……どうして柚留ちゃんと、こんな……」
柚留ちゃんがあたしの妹だなんて知らなかったんだとか、実は僕の彼女なんだとか、そういう理由ならまだなんとか納得できるから。
だからお願い、聞かせて。本当に加賀さんのことが嫌いになる前に。これはいったいどういうことなの?
「きみに聞かせたかったんだ」
「へ?」
苦しい。あまりのショックで唇が震えてしまう。涙だって、瞬きすれば落ちそうで。
しかも加賀さん、あたしのこときみって呼んだ。他人行儀。なんだか壁を作られたみたいで悲しいよ。
あたしのきもちを他所に、加賀さんが言葉を紡いでいく。
「きみ、記憶ないって言うし、橋本は死んじゃうし、面白いから僕も遊んでやろうと思って」
嫌だ、こんなのは悪い夢だ。加賀さんはこんなこと言わない。絶対に。
きっとお兄ちゃんが死んで頭がおかしくなっちゃったんだ。そうでなければこんなこと言わない。加賀さんは言わない。絶対に。
「柚留はペットでいいんだって。僕が女を抱かないと落ち着かない身体になっちゃったのも受け入れてくれたし、どんなシチュでも場所でも何回でも付き合ってくれるし、僕のためにピルだって飲んでる。それに柚留は女をきもちよくさせるのも上手なんだ。最初は恥ずかしがって言うことを聞かない女でも、柚留はすぐに魔法をかけてくれる。本当にいい女だよ柚留は」
苦しいのに、逃げたいのに、あたしの足は動かない。
『加賀さぁん、柚留、早く続きがしたいよぉ』
「ごめんね柚留。続きしよっか」
『うん♡』
「きみもそこでみてるといいよ。一緒にしようなんて言わないからさ」
『加賀さんはやくう』
そこでみてるなんてむりだ。あたしは黙って加賀さんの家をでることにした。
外はとても静かで、あたしの心だけがズキズキと悲鳴を上げながら叫んでいる。これは夢だと思いたいけど、多分夢じゃないんだと思う。
だって、まだこんなにも二人の声が頭の中で響いている。
『きみ、記憶ないって言うし、橋本は死んじゃうし、面白いから僕も遊んでやろうと思って』
あれは本当に加賀さんが言った言葉なのだろうか。
あ、荷物おいてきちゃった。またあとで取りに戻ろうかな。いまはあの家に戻りたくない。
公園を通ると吐き気がした。此処で柚留ちゃんと加賀さんが。そうとは知らずにあたしはずっとあのベンチに座っていたんだね。
こういう時、愛莉ならどうするの?
いい加減、教えてよ。
こんな思いするくらいならもう、あんたに身体返すからさ。だからあたしを救ってよ。あんたならそのくらい容易くできるでしょ。逃げんななんて言わないよね?
言わないでしょ?
言わないでよ。
「……愛莉……ねぇ、みてるんでしょ? あたしの声、聞こえてるんでしょ? だったらあたしを助けてよ」
真っ暗な道のど真ん中であたしは一人、蹲る。もう誰も助けてくれないなら、自分でどうにかするしかないんだ。だけど、どうすれば。
また薬に頼る?
鹿児島さんに会いに行く?
会いに行ってどうするの?
加賀さんといい感じになったけど、柚留ちゃんとシテましたって言うの?
そんなの鹿児島さんに言えるわけないじゃん。馬鹿だねって言われるに決まってる。
だったらいっそ、死んでしまおうか。あたしが死ねば愛莉も死ぬし、誰も悲しんだりしないでしょ。
だってもう疲れちゃった。薬を飲んでハイになったって、そんなの一時的なものだし。もういいじゃん。充分だよ。あたしはとても頑張った。
あたしはゆっくりと立ち上がると、死に場所を求めて歩き始めた。信号はみてなかったと思う。気がつくといつの間にか誰かに腕を引っ張られていた。
「危ない!」
ふと前をみると、信号は赤だった。あたしはもう少しで車に轢かれるところだったんだ。それなのに。
「え、愛莉ちゃん?」
どうしてあんたがあたしを助けるんだよ。
「……瑞穂さん」
(背後注意)
いま、なにか聞こえたような。こんな時間だしテレビの音かな。
あたしは半分寝ていた頭でぼんやりと考えていた。
トイレ行きたい。
上体を起こして部屋をでると、やっぱりなにか聞こえるような気がして耳を澄ます。
女の人の声?
まるでさっきのあたしみたいな。
そこまできてはっとする。
そうだ、加賀さんがいま、シテるかもしれないんだ。だからこれは多分そういう動画で、加賀さんはそれをみながらあれをあれして。
やっと落ち着いたはずの身体が反応する。てっきりトイレでしてるのかと思ったのに、トイレの電気は消えていた。
声が近い。さっきよりも女の人の声がはっきりと聞こえてくる。
『(自主規制)』
凄い、こんな大音量で。
多分あそこの部屋だよね?
ドアが開いてる。加賀さん、あたしが寝たと思ってるのかな。じゃなきゃドアくらい閉めるよね。
みたい。一瞬だけでいいから加賀さんの吐息とか、表情とか、手の動きとか、そういうのをみたい。みたら興奮して触りたくなっちゃうかもしれないけど、そしたらあたしもこっそりみながら触っちゃえばいいよ。
あたしの心臓は勝手に期待してドキドキしていた。トイレに行きたかったはずなのに、またじんわりと濡れていくのを感じる。
『(自主規制)』
音がしなくなったら、急いでトイレに逃げないと。
そう思いながら、あたしの手は下着の上からしっかりと触れていた。
声、我慢しなきゃ。こんなところを加賀さんにみつかったりしたら困るのはあたしの方だ。
『(自主規制)』
あれ、もしかしてこれからするのかな。
頭の中で冷静に動画の場面を想像する。
それにしても、ベットの軋む音とか凄いリアル。まるで本当にしてるみたい。そんなはずないのにね。
だけどどうしよう、やっぱりみたい。
あたしは部屋のすぐ傍まで行くと、その場で壁に背中をくっつけてぺたんと女の子座りをした。
自分の口を押さえたまま、下着をずらして奥へと指を滑らせる。こんなのただの変態だ。だけど、此処ならちらっと後ろをみるだけで部屋の中がみれるんだ。
あたしはどんどんと弾む息を抑えながら、勇気を振り絞って後ろに振り返ってみた。
『加賀さぁん、だめぇぇ♡』
するとどうだろう。動画であればありえないことが起きてしまったではないか。
動画であれば、加賀さんの名前は呼ばれないはず。それなのに加賀さんを呼ぶ声が聞こえたということは、加賀さんは動画をみていないということになる。
とどのつまりどういうことなのかと言えば、加賀さん以外の人がそこにいるというわけで。
じゃあいったい誰がこの部屋の中にいるのか。その答えにあたしは絶句した。
「……え?」
つい数秒前まで興奮でいっぱいだったあたしの頭の中が、それをみただけで一瞬で冷めていく。
加賀さんは動画ではなく、生身の女を抱いていた。しかも相手はあたしの妹。
「柚留……ちゃん……?」
どうして二人がそこにいるの?
二人は知り合いだったの?
いつから?
ていうかなんて格好してんの?
『加賀さん、加賀さぁん、ぁ、柚留の(自主規制)、加賀さんの(自主規制)きもちいって喜んでるうぁ』
柚留ちゃん?
なにを言ってるの?
加賀さんもやめてよ。柚留ちゃんの上に跨っていったいなにをしているの?
気持ち悪い。
「か、加賀さん!」
あたしの声は震えていた。
当たり前でしょ。あたしだって、浮気現場を目撃した女のきもちがわかる日がくるなんて思ってもみなかったんだから。
『加賀さん? 止まっちゃやぁだ』
動きを止めてこちらをみる加賀さんに、甘えるようにくっつく柚留ちゃん。
ふとこちらに気がつくと満面の笑みで、『いいでちょ? 加賀さん。あげないよ?』と言う柚留ちゃん。
「は?」
『あのねぇ加賀さんねぇ、わざとドアを開けてたんだよぉ? 変態さんだよねぇ!』
「はぁ」
得意気にこちらが聞いてもいないことをぺらぺらと喋り続ける柚留ちゃんは、いままでで一番キラキラと輝いていた。
『加賀さんってすっごく意地悪で変態さんなの! みられると興奮するから窓開けたまましたり、夜の公園でしたり! ほら、近くに公園あるの知らない? あそこのベンチでするの、最高だったなぁ♡』
公園ってまさか、あたしが行ったあの公園?
『加賀さんってね、柚留のこと、柚留って呼ぶんだよ。柚留以外にも沢山の女の子としててね、柚留にもみせたり聞かせたりして、綺麗なお姉さんとだってよくするよ!』
やめて。これ以上、加賀さんのイメージを壊さないで。
だいたいなんでさっきから加賀さんは黙ってるの?
あんなに優しかったのに、なんでそんな冷めた瞳であたしを見下ろすの?
気持ち悪い。
気持ち悪い。
意気揚々と加賀さん自慢をする柚留ちゃんも、不特定多数の人と関係を持つ加賀さんも、二人とも本当に気持ち悪い。
「……ゃ……めて……」
『はぁ?』
「これ以上、なにも聞きたくない」
『それはむり。だって加賀さんが言ったんだよ? あんたに聞かせてやれって』
加賀さんが?
嘘。
「……加賀さん……どうして柚留ちゃんと、こんな……」
柚留ちゃんがあたしの妹だなんて知らなかったんだとか、実は僕の彼女なんだとか、そういう理由ならまだなんとか納得できるから。
だからお願い、聞かせて。本当に加賀さんのことが嫌いになる前に。これはいったいどういうことなの?
「きみに聞かせたかったんだ」
「へ?」
苦しい。あまりのショックで唇が震えてしまう。涙だって、瞬きすれば落ちそうで。
しかも加賀さん、あたしのこときみって呼んだ。他人行儀。なんだか壁を作られたみたいで悲しいよ。
あたしのきもちを他所に、加賀さんが言葉を紡いでいく。
「きみ、記憶ないって言うし、橋本は死んじゃうし、面白いから僕も遊んでやろうと思って」
嫌だ、こんなのは悪い夢だ。加賀さんはこんなこと言わない。絶対に。
きっとお兄ちゃんが死んで頭がおかしくなっちゃったんだ。そうでなければこんなこと言わない。加賀さんは言わない。絶対に。
「柚留はペットでいいんだって。僕が女を抱かないと落ち着かない身体になっちゃったのも受け入れてくれたし、どんなシチュでも場所でも何回でも付き合ってくれるし、僕のためにピルだって飲んでる。それに柚留は女をきもちよくさせるのも上手なんだ。最初は恥ずかしがって言うことを聞かない女でも、柚留はすぐに魔法をかけてくれる。本当にいい女だよ柚留は」
苦しいのに、逃げたいのに、あたしの足は動かない。
『加賀さぁん、柚留、早く続きがしたいよぉ』
「ごめんね柚留。続きしよっか」
『うん♡』
「きみもそこでみてるといいよ。一緒にしようなんて言わないからさ」
『加賀さんはやくう』
そこでみてるなんてむりだ。あたしは黙って加賀さんの家をでることにした。
外はとても静かで、あたしの心だけがズキズキと悲鳴を上げながら叫んでいる。これは夢だと思いたいけど、多分夢じゃないんだと思う。
だって、まだこんなにも二人の声が頭の中で響いている。
『きみ、記憶ないって言うし、橋本は死んじゃうし、面白いから僕も遊んでやろうと思って』
あれは本当に加賀さんが言った言葉なのだろうか。
あ、荷物おいてきちゃった。またあとで取りに戻ろうかな。いまはあの家に戻りたくない。
公園を通ると吐き気がした。此処で柚留ちゃんと加賀さんが。そうとは知らずにあたしはずっとあのベンチに座っていたんだね。
こういう時、愛莉ならどうするの?
いい加減、教えてよ。
こんな思いするくらいならもう、あんたに身体返すからさ。だからあたしを救ってよ。あんたならそのくらい容易くできるでしょ。逃げんななんて言わないよね?
言わないでしょ?
言わないでよ。
「……愛莉……ねぇ、みてるんでしょ? あたしの声、聞こえてるんでしょ? だったらあたしを助けてよ」
真っ暗な道のど真ん中であたしは一人、蹲る。もう誰も助けてくれないなら、自分でどうにかするしかないんだ。だけど、どうすれば。
また薬に頼る?
鹿児島さんに会いに行く?
会いに行ってどうするの?
加賀さんといい感じになったけど、柚留ちゃんとシテましたって言うの?
そんなの鹿児島さんに言えるわけないじゃん。馬鹿だねって言われるに決まってる。
だったらいっそ、死んでしまおうか。あたしが死ねば愛莉も死ぬし、誰も悲しんだりしないでしょ。
だってもう疲れちゃった。薬を飲んでハイになったって、そんなの一時的なものだし。もういいじゃん。充分だよ。あたしはとても頑張った。
あたしはゆっくりと立ち上がると、死に場所を求めて歩き始めた。信号はみてなかったと思う。気がつくといつの間にか誰かに腕を引っ張られていた。
「危ない!」
ふと前をみると、信号は赤だった。あたしはもう少しで車に轢かれるところだったんだ。それなのに。
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