229 / 310
225.ブレスト
しおりを挟む
アンバーはやっぱり悪い大人だな。
ザッカがナナフルに言ったのは、こうだった。
コリンたちはやっぱりまだ子供だねえ、(悪い大人に)言い含められちゃって‥まあ! 。っていう‥「良い大人」が子供たちを見守る生暖かい‥優しい眼差しと、言葉通りアンバーを揶揄ってる‥位の意味で、ザッカにアンバーを非難する意図はない。
だから、あの穏やかな表情だったんだろう。(そして、それについてはナナフルも意義はない)
それに‥確かにあの三人のbestな関係は「お互いに切磋琢磨できる関係」だよね。シークだけだったら、コリンを甘やかしちゃって、コリンが「不満だ! 」ってなるのは‥目に見えてる。
あの三人には、まだ「恋愛の三角関係」ってのは当てはまらないのかもしれない。
アンバーはまだしも、あとの二人が今まで恋愛に無縁過ぎたからね!
「で、結局コリンは何が言いたいの? 」
アンバーがコリンの答えを促した。
揶揄ってるような‥でも、「根っこが優しい」って感じの凄く魅力的な‥いつもの微笑だ。
なんだろ、愛あるシニカルって感じ? (なんだそりゃ)
「‥あの‥。‥急に出て行ったりして‥僕たちのことで迷惑かけてすみません。
そのことで、‥皆が僕たちのことあれこれ詮索してるんだろうな~って僕思っちゃって‥。
そういう空気が‥苦手で咄嗟に、他人行儀な態度取っちゃって‥ごめんなさい」
僕が真っすぐ前を向いて必死になって言うのを皆が‥さっきのアンバーみたいに優しい表情で‥見守ってくれた。
深く頭を下げる僕に、
「そうだな。
まず、急に出て行ったことについて謝るべきだったな」
最初に声を掛けてくれたのがロナウだった。
ロナウもアンバーのマネをしてか、悪ぶった口調で言ってるんだけど‥こちらは全然似合ってない。顔が‥って話じゃなくて、多分照れがあるからだろう。
ロナウはこういうことに、慣れてない。普段人を揶揄ったり‥とかしない彼がわざと悪ぶって、揶揄う様に聞いてくれてる‥そのことに、友情みたいなものを感じて、ジン‥とくる。
‥ちょっと「アンバーのマネをして、背伸びして悪ぶってる子供」みたいだけど‥。
「あと‥ナナフルさんに、他人行儀な事務対応したのも良くなかった。言い訳やら誤魔化しは‥その場が例え何とかなっても‥それを通すためにこの先ずっと嘘ついたりしなきゃならなくなるだろ。
それに、ずっと後ろめたいだろ? だから‥そういうの良くない。
コリンは僕と違って、気にしてくれる仲間がいるんだから‥大事にして欲しい」
そう付け加えたロナウに‥コリンはドキッとした。
学生時代ロナウの周りにはいつも友人がいたけど‥その人たちはロナウの事気にしてくれてなかったの?
って思った。
でも‥そんなもんなのかも。魔術士って基本自分本位だもん。
適当に同じことやって適当に一緒に話したり遊んだりしたら友達でしょ? それでいいでしょ? 僕らって社交性あるよね~(コリンと違って! )ってことだろう。
所詮、見せかけだけの友達ごっこだったってわけだ。
ホント、僕ら今まで周りの人たちに恵まれてこなかった。
ってしみじみ思ったり。
「勿論、僕もその中の一人だし、フタバちゃんもそうだ。皆君のことを心配してるんだから、君は、もっと素直になった方がいい
揶揄われるのが恥ずかしい‥とか、君って案外子供だよね」
‥にしても、ロナウ。‥さっきはちょっと感謝したし、ちょっと感激もしたけど‥随分調子に乗ってないか? やたら上から目線で説教してませんかね??
コリンが無言でちょっと「怒ってますオーラ」を出したのに気付いたらしいロナウが、
「さ、この話はもう終わり。話を元に戻そう」
って苦笑いで肩をすくめた。(胡麻化したな? )
「まず、全部の情報は、つながっていて、扱い方を間違えると、トカゲのしっぽ切り式に末端のほんの小さな雑魚しか捕まえられないかもしれない。
情報の全貌を確認する必要がある。
目指せ、『芋づる式』だ。芋づる式にズルズルと全部を引っこ抜かないといけない。
その為にはまずは、その全貌がどのような状態なのかを調べる必要がある。
例えば、肥料過多で地上に見えてる葉だけ立派な蔓ボケ状態なのか‥根(地上からは見えていない部分)も充実した立派な芋なのか。
それを見極めて、収穫の仕方を変える必要がある。
「芋づる式に」引っ張れば全てが収穫できるか、‥周りを掘っていって芋を探さないといけないか‥だ。
まずは‥
今まで集めてきた情報を整理して、それぞれの情報の性質の分析と、全体の規模を把握することからはじめよう」
そうまとめたのはコリンだった。
その間、フタバはまた‥何とも言えないような苦笑いで話を聞いていた。
きっと「(自分の話には)そこまでの意味はなかったんだけどね‥」って思ってるんだろう。だけど、ちょうどいいから‥サツマイモを引き合いに出しておこう。
「葉と茎、芋とはそれぞれ何だろう? 」
ロナウが問題を提起して、
「まず‥葉は、協会の資金源だよね。売り子による稼ぎ? 」
「協会費もそうだよね‥。今思えば。協会加入者は協会に年会費を支払う義務があるから。‥この二つは、「目に見えている」協会の資金源だ」
続いて思いつくことをそのまま口にして暫く例を挙げていると、コリンが首を傾げて
「いや、それら資金はそもそも協会という芋全体を維持して‥成長させていくうえでの養分だ」
口を挟んだ。
「植物って例えだから、本体を維持するものは水と空気、そして、養分だね。
養分は光合成をして自分で生成するものと、土から吸収する肥料がある」
コリンが続けてそういうと、ロナウが首をひねりながら
「本体が協会‥魔法省で、葉は協会加入者。根は売り子や魔術師ジュニア(←魔術士の親を殺されて誘拐された子供)? 」
と葉があって茎があって芋がある‥という下手な絵を紙に書き出す。(※ ただし、ロナウは芋の生態を知らなかったから、その絵は、まるで子供の落書きの様な絵で、しかも芋として書いたものは、根の先についた丸だった)それを覗き込みながらコリンが頷く。(※ コリンも芋がどのように成長しているかはしらない)
それを見ている周りは「いったい何の話をしてるんだ?? 」って表情だが、二人にとってはそれはどうでもいい様だ。二人は、‥変なところで変なこだわりが強い者同士なんだ。(意外なところに共通点)
「じゃあ、芋は? 魔薬? 」
「かなあ‥? 」
二人は、さっきの「本体が協会‥魔法省で、葉は協会加入者。根は売り子」の設定で自由に発言を始めた。
「幹部が売り子や街のチンピラのまとめ役である魔術師ジュニアに養分(売り子教育やら魔術の教育)を与えて育てる。そして、売り子は魔薬を売って本体の成長を促進し、生命を維持する糧を得ている‥」
「魔薬工場ってのも、根の一つだよな。魔術師ジュニア‥誘拐してきた子供のうち、魔法の才能がない者は、魔薬生成の為の薬草の栽培工場で働かせてる」
その間、ナナフルは黙って二人の話をメモに起こし、ザッカは話の内容を検証するかのようにただ聞いている。フタバは後でまとめて聞けるように疑問点や不明な点をメモして
「協会が悪の組織だって今までバレなかったのは‥いいこともしてきてるからだよね? 」
時々‥今聞かなくちゃ‥ってタイミングで、「思いついたこと」を聞く。
そして、それが「今言っちゃダメ」的な‥決めつけだったり、発言に対する批判だったりする場合は、さりげな~く却下するのはザッカだ。
「まあ‥そりゃあねえ。
‥例えば? 」
フタバの問題提起にロナウが頷き、「協会の利点」について話題が移行する。
コリンは首を傾げながら
「加入者自身の魔法の技術向上の為に、ネットワークを充実させ、情報のやり取りが容易にできる。
体験談を寄稿するなど加入者が年に数個の「ノルマ」を果たすのは、教科書を充実させて、後継者を育成するためである」
指折り「メリット」を上げていき、
「これに対しては、対価も支払われてるな。それに‥フリーランスで働く所謂「会社勤めじゃない魔術士」なんかに単発の仕事も斡旋してる。実際にそういう魔術士は結構いるよね」
それにロナウが追加で付け加える。
ここで、暫くこの話題で自由に発言が続く。
「だけど、これも協会が表に向けてアピールしてるってだけじゃないよね。フリーランスの中でも、常連で「こいつは使える」って奴を安価でいい様に利用したりしてるよね。
‥あとこれは今思ったんだけど‥売り子の教育係もこういう子たちかもよ? 教会やアカデミーで勉強してて教養がある。色んな身分のフリーランスの子がいるから、データも集めやすいし‥、フリーランスの子自体も色んなバイトをしてて、バイタリティーに富んでいるとかそういう意味で‥」
「時間にも余裕があるよね。あと‥金に困ってる」
「煽てられて‥ってのもいるかも。協会の幹部になれるよ~ってそそのかされたら、断らないよね」
「断らないかもねえ」
「そんな調子で‥上手く煽って‥闇属性を取得させるってこともあるかも」
で
「うわ~考えれば考えるほど協会ワルだな~」
‥って最後は協会の悪口になるんだ。
ザッカがナナフルに言ったのは、こうだった。
コリンたちはやっぱりまだ子供だねえ、(悪い大人に)言い含められちゃって‥まあ! 。っていう‥「良い大人」が子供たちを見守る生暖かい‥優しい眼差しと、言葉通りアンバーを揶揄ってる‥位の意味で、ザッカにアンバーを非難する意図はない。
だから、あの穏やかな表情だったんだろう。(そして、それについてはナナフルも意義はない)
それに‥確かにあの三人のbestな関係は「お互いに切磋琢磨できる関係」だよね。シークだけだったら、コリンを甘やかしちゃって、コリンが「不満だ! 」ってなるのは‥目に見えてる。
あの三人には、まだ「恋愛の三角関係」ってのは当てはまらないのかもしれない。
アンバーはまだしも、あとの二人が今まで恋愛に無縁過ぎたからね!
「で、結局コリンは何が言いたいの? 」
アンバーがコリンの答えを促した。
揶揄ってるような‥でも、「根っこが優しい」って感じの凄く魅力的な‥いつもの微笑だ。
なんだろ、愛あるシニカルって感じ? (なんだそりゃ)
「‥あの‥。‥急に出て行ったりして‥僕たちのことで迷惑かけてすみません。
そのことで、‥皆が僕たちのことあれこれ詮索してるんだろうな~って僕思っちゃって‥。
そういう空気が‥苦手で咄嗟に、他人行儀な態度取っちゃって‥ごめんなさい」
僕が真っすぐ前を向いて必死になって言うのを皆が‥さっきのアンバーみたいに優しい表情で‥見守ってくれた。
深く頭を下げる僕に、
「そうだな。
まず、急に出て行ったことについて謝るべきだったな」
最初に声を掛けてくれたのがロナウだった。
ロナウもアンバーのマネをしてか、悪ぶった口調で言ってるんだけど‥こちらは全然似合ってない。顔が‥って話じゃなくて、多分照れがあるからだろう。
ロナウはこういうことに、慣れてない。普段人を揶揄ったり‥とかしない彼がわざと悪ぶって、揶揄う様に聞いてくれてる‥そのことに、友情みたいなものを感じて、ジン‥とくる。
‥ちょっと「アンバーのマネをして、背伸びして悪ぶってる子供」みたいだけど‥。
「あと‥ナナフルさんに、他人行儀な事務対応したのも良くなかった。言い訳やら誤魔化しは‥その場が例え何とかなっても‥それを通すためにこの先ずっと嘘ついたりしなきゃならなくなるだろ。
それに、ずっと後ろめたいだろ? だから‥そういうの良くない。
コリンは僕と違って、気にしてくれる仲間がいるんだから‥大事にして欲しい」
そう付け加えたロナウに‥コリンはドキッとした。
学生時代ロナウの周りにはいつも友人がいたけど‥その人たちはロナウの事気にしてくれてなかったの?
って思った。
でも‥そんなもんなのかも。魔術士って基本自分本位だもん。
適当に同じことやって適当に一緒に話したり遊んだりしたら友達でしょ? それでいいでしょ? 僕らって社交性あるよね~(コリンと違って! )ってことだろう。
所詮、見せかけだけの友達ごっこだったってわけだ。
ホント、僕ら今まで周りの人たちに恵まれてこなかった。
ってしみじみ思ったり。
「勿論、僕もその中の一人だし、フタバちゃんもそうだ。皆君のことを心配してるんだから、君は、もっと素直になった方がいい
揶揄われるのが恥ずかしい‥とか、君って案外子供だよね」
‥にしても、ロナウ。‥さっきはちょっと感謝したし、ちょっと感激もしたけど‥随分調子に乗ってないか? やたら上から目線で説教してませんかね??
コリンが無言でちょっと「怒ってますオーラ」を出したのに気付いたらしいロナウが、
「さ、この話はもう終わり。話を元に戻そう」
って苦笑いで肩をすくめた。(胡麻化したな? )
「まず、全部の情報は、つながっていて、扱い方を間違えると、トカゲのしっぽ切り式に末端のほんの小さな雑魚しか捕まえられないかもしれない。
情報の全貌を確認する必要がある。
目指せ、『芋づる式』だ。芋づる式にズルズルと全部を引っこ抜かないといけない。
その為にはまずは、その全貌がどのような状態なのかを調べる必要がある。
例えば、肥料過多で地上に見えてる葉だけ立派な蔓ボケ状態なのか‥根(地上からは見えていない部分)も充実した立派な芋なのか。
それを見極めて、収穫の仕方を変える必要がある。
「芋づる式に」引っ張れば全てが収穫できるか、‥周りを掘っていって芋を探さないといけないか‥だ。
まずは‥
今まで集めてきた情報を整理して、それぞれの情報の性質の分析と、全体の規模を把握することからはじめよう」
そうまとめたのはコリンだった。
その間、フタバはまた‥何とも言えないような苦笑いで話を聞いていた。
きっと「(自分の話には)そこまでの意味はなかったんだけどね‥」って思ってるんだろう。だけど、ちょうどいいから‥サツマイモを引き合いに出しておこう。
「葉と茎、芋とはそれぞれ何だろう? 」
ロナウが問題を提起して、
「まず‥葉は、協会の資金源だよね。売り子による稼ぎ? 」
「協会費もそうだよね‥。今思えば。協会加入者は協会に年会費を支払う義務があるから。‥この二つは、「目に見えている」協会の資金源だ」
続いて思いつくことをそのまま口にして暫く例を挙げていると、コリンが首を傾げて
「いや、それら資金はそもそも協会という芋全体を維持して‥成長させていくうえでの養分だ」
口を挟んだ。
「植物って例えだから、本体を維持するものは水と空気、そして、養分だね。
養分は光合成をして自分で生成するものと、土から吸収する肥料がある」
コリンが続けてそういうと、ロナウが首をひねりながら
「本体が協会‥魔法省で、葉は協会加入者。根は売り子や魔術師ジュニア(←魔術士の親を殺されて誘拐された子供)? 」
と葉があって茎があって芋がある‥という下手な絵を紙に書き出す。(※ ただし、ロナウは芋の生態を知らなかったから、その絵は、まるで子供の落書きの様な絵で、しかも芋として書いたものは、根の先についた丸だった)それを覗き込みながらコリンが頷く。(※ コリンも芋がどのように成長しているかはしらない)
それを見ている周りは「いったい何の話をしてるんだ?? 」って表情だが、二人にとってはそれはどうでもいい様だ。二人は、‥変なところで変なこだわりが強い者同士なんだ。(意外なところに共通点)
「じゃあ、芋は? 魔薬? 」
「かなあ‥? 」
二人は、さっきの「本体が協会‥魔法省で、葉は協会加入者。根は売り子」の設定で自由に発言を始めた。
「幹部が売り子や街のチンピラのまとめ役である魔術師ジュニアに養分(売り子教育やら魔術の教育)を与えて育てる。そして、売り子は魔薬を売って本体の成長を促進し、生命を維持する糧を得ている‥」
「魔薬工場ってのも、根の一つだよな。魔術師ジュニア‥誘拐してきた子供のうち、魔法の才能がない者は、魔薬生成の為の薬草の栽培工場で働かせてる」
その間、ナナフルは黙って二人の話をメモに起こし、ザッカは話の内容を検証するかのようにただ聞いている。フタバは後でまとめて聞けるように疑問点や不明な点をメモして
「協会が悪の組織だって今までバレなかったのは‥いいこともしてきてるからだよね? 」
時々‥今聞かなくちゃ‥ってタイミングで、「思いついたこと」を聞く。
そして、それが「今言っちゃダメ」的な‥決めつけだったり、発言に対する批判だったりする場合は、さりげな~く却下するのはザッカだ。
「まあ‥そりゃあねえ。
‥例えば? 」
フタバの問題提起にロナウが頷き、「協会の利点」について話題が移行する。
コリンは首を傾げながら
「加入者自身の魔法の技術向上の為に、ネットワークを充実させ、情報のやり取りが容易にできる。
体験談を寄稿するなど加入者が年に数個の「ノルマ」を果たすのは、教科書を充実させて、後継者を育成するためである」
指折り「メリット」を上げていき、
「これに対しては、対価も支払われてるな。それに‥フリーランスで働く所謂「会社勤めじゃない魔術士」なんかに単発の仕事も斡旋してる。実際にそういう魔術士は結構いるよね」
それにロナウが追加で付け加える。
ここで、暫くこの話題で自由に発言が続く。
「だけど、これも協会が表に向けてアピールしてるってだけじゃないよね。フリーランスの中でも、常連で「こいつは使える」って奴を安価でいい様に利用したりしてるよね。
‥あとこれは今思ったんだけど‥売り子の教育係もこういう子たちかもよ? 教会やアカデミーで勉強してて教養がある。色んな身分のフリーランスの子がいるから、データも集めやすいし‥、フリーランスの子自体も色んなバイトをしてて、バイタリティーに富んでいるとかそういう意味で‥」
「時間にも余裕があるよね。あと‥金に困ってる」
「煽てられて‥ってのもいるかも。協会の幹部になれるよ~ってそそのかされたら、断らないよね」
「断らないかもねえ」
「そんな調子で‥上手く煽って‥闇属性を取得させるってこともあるかも」
で
「うわ~考えれば考えるほど協会ワルだな~」
‥って最後は協会の悪口になるんだ。
0
あなたにおすすめの小説
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
僕の恋人は、超イケメン!!
刃
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる