愛念

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ぽろぽろと涙を溢すルノワールの頭を撫でるマリアネル。マリアネルの表情は男らしく、前世が男というのも頷ける逞しさだ。

「....マリアネル、なんでルノって呼ぶんだよ。『様』つけてろよ。」
「嫌だよ。かわいいかわいいボクのルノ。エレンなんか第二妃にしてあげないよー。」
「な、!ルノ兄!!俺も、俺も....。」

....今までの言動を考えて、流石におこがましいのでは、と思い、言葉が途切れた。

「...いい、よ。」
「え?」
「いい、よ。るの、てよんで。」
「...ほ、んと?」
「ん。」
「ルノ」
「うん。」
「っルノワール。」
「うん。」

「よかったねぇ。エレン?」
「ああっ。」

嬉しい。嬉しい。ルノ、ルノ。大好きな兄上。愛しいルノワール。かわいい俺のルノワール。

「...では、改めて、ルノ。ボク、マリアネル・フォン・ベルギルトを娶ってくれますか?」
「...は、い。」
「ほら、エレンも。」
「.....ルノワール、俺を、エレオノール・ロナウド・ラグノールを娶ってくれますか?///」
「...は、い。」
「ふふ、これで、ボクらは夫婦だ。勿論エレンも。」
「...はず、い。///」
「もー、エレンもかわいいなぁ。」
「マリアネル、お前、父上たちの前では言動には気を付けろよ。」
「...あら、わたくし、ルノとエレンの3人のとき以外素は出しませんわよ。」

ふふっとお手本のような淑女の笑みを見せて、そう言うマリアネル。なんとも、差が激しい。まあ、これも個性だろう...(?)

―――――しかし、

「マリアネル、前世が男で世継ぎが産めるのか?」
「....まあ、......。」
「.....なんだ、駄目なのか。」
「....その、ボクは、両性でして....。」
「....りょう、せい。」
「....世継ぎは産むから、たまには、いや、世継ぎづくり以外は、....その。」
「なんだ。」
「....挿れたいなぁ。と。」
「...だれに?」
「それは、もちろん、ルノに。」
「....はわ、ぼ、く?」
「どうせ、エレンだって、ルノのナカ、挿れたいでしょ?」
「....それは、まあ。」
「ボクは前世でも、バイセクシュアルでね、めっぽうなタチでね、だめ?」
「...わ、ま、りあが、うわめ、づかい////」
「....ルノ、騙されちゃだめだ。こいつ、ルノのケツにいれたいって(((「エレンだって挿れたいんだから一緒でしょ。なんなら、3Pしたいし」おい、やめろ、ルノが壊れるだろ。執務ができないだろう。」
「...そもそも、ルノは当分体力が戻らないから、執務はできないし、それを補う、っていうかすでに代わりに執務してるんんだから、必要な書類だけルノにやってもらって、あとはボクらが捌けばいいでしょ。」
「...あ、ごめ、ん。やくに、たたな、て。」

落ち込んでしまったルノワール。余計なことを言うなよ。まったく。

「ルノ、俺は迷惑してないし、ルノは役たたずでもない。愛しいルノワール。」
「そうだよ、ルノ。ルノはこれまで頑張ってきたでしょう?完璧な王太子として、執務も剣術も。シナリオ通りの王子様として。自由になるために代償に足は動かせなくなったけど、それはきっと頑張りすぎたルノへの神様からのプレゼントだよ。それで、自由になったんだから、少しは休まないと。」
「...で、も。」
「それに、ボクも、エレンも。ルノに甘えてほしいなぁ。」
「...ん////」
「あーーーーーーー。ねえ、なんでこんなにかわいいの?」
「.......ルノワール、一生大事にするから一生俺に、俺たちに甘えて?」
「.....ん//////」
「「かわいいっっ!!」」


その後、ルノワールは再び眠ってしまい、マリアネルと二人で額に口づけてから国王夫妻に結婚のことを報告した。義母上は、「あらあら、まあまあ、やっとなのね!!」と、とても喜んだ。父上はなんとも言えない顔で、了承してくれた。

医師からは、食事を摂れば、上半身の筋力は戻るだろうと、足は肉がついても歩くことはできないから、無理はすべきではないと。こっそりマリアネルと足を見ている医師にヤッてもいいのかと聞くと、困惑しながら、肉が付いてからにしてくれ。と。肉が付くまでは前戯で済ませてあげてくれと。

俺たちは二人で目を合わせると、にんまりと笑って、「それもそうだ。」「慣らしてから。」と呟きながら、医師に輝かしい笑顔で「ありがとう」と言ったのは、きっと医師にはトラウマだろう。

(ルノワール様、私にはあの二人を止められませんでした。不甲斐ない私をお許しください。そして、できれば傷つくことなく、気持ちよくなってください。by医師)


Φ


結婚式は、盛大に行われた。ついで・・・に、ルノワールの即位も行われた。ルノワールの怪我は、賊に襲われたこととして、国民、貴族に伝えられ、車椅子のルノワールを哀れむ声が聞こえたが、気にしない。この晴々しい日に、そんなもの右から左へだ。マリアネルは、美しい純白の身体のラインが出るようなウェディングドレスを身に纏い、ベールを被っている。俺は同じようなベールを被りながら、純白のタキシードで身を包み、ルノワールの車椅子を押していた。ルノワールも純白のタキシードだが、乳白色の髪と相まって、より一層神々しい。王族貴族の集まる王宮内での結婚の儀式が終わり、民衆への報告のために王宮のバルコニーに出れば、ざわめきは一瞬止まり、誰かが「...天使だ。」「...神々しい。」と言いながら、拍手をしたことにより、民衆が一斉に拍手をしながら、新たなる国王に、歓声を贈ってくれた。

民衆の前で、マリアネルと俺で交互に口づけたのは、一生語り継がれることとなった。



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