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「……これは、一体どういうことですか」
私は目の前に積み上げられた、カラフルな封筒の山を見下ろして溜息をついた。
場所は『常闇の城』の応接室。
いつもなら静寂に包まれているはずのこの部屋は、今、むせ返るような香水の匂いと、男たちの熱気で満たされていた。
「おお、カモミール嬢! 噂通りの美しさだ! その冷ややかな視線、ゾクゾクする!」
「いや、私を選んでくれ! 我が家は羊毛の産地だ! 一生、極上のムートンに埋もれて暮らせるぞ!」
「何を言う! 我が領地の特産は『安眠ハーブ』だ! 君の研究に投資しよう!」
目の前に並んでいるのは、十数人の着飾った貴族の男たち。
彼らは、新聞記事で私の活躍(?)を知り、掌を返したように求婚に訪れたハイエナ……もとい、求婚者たちだった。
(……アレック殿下との婚約破棄が広まり、父から勘当されたことで、私は今『フリー物件』扱いというわけね)
しかも、『魔王公爵を手懐けた手腕』や『スリープ公爵家の元・頭脳』という付加価値がついたことで、私の市場価値は謎の高騰を見せているらしい。
「皆様、お引き取りください。私は現在、就業中です」
私は事務的に告げた。
「就業? ああ、安眠コンサルタントとかいう仕事か? そんな魔王の介護など辞めて、僕の妻になればいい!」
先頭にいた小太りの子爵が、脂ぎった手で私の手を握ろうとした。
「君の能力があれば、僕の領地の赤字もすぐに解消できるだろう? さあ、契約結婚だ!」
「……私の手を離してください。手汗が不快です」
私が手を振り払おうとした時だった。
ドォン!!
応接室の扉が、物理的に吹き飛んだ。
「……ヒッ!?」
求婚者たちが悲鳴を上げて振り返る。
そこに立っていたのは、この世の終わりのような形相をしたシルベスターだった。
彼の背後には、黒いオーラが龍のように渦巻き、城の壁がミシミシと悲鳴を上げている。
「……おい。誰の許可を得て、俺の城に入った?」
地獄の底から響くような声。
室内の気温が一気に十度は下がった。
「ひ、ひぃぃぃ! ナ、ナイトメア公爵!?」
「お、俺たちは正式な手順で面会を……」
「面会? 知らん。俺は今、非常に機嫌が悪い」
シルベスターは、ゆっくりと部屋の中へ歩を進めた。
一歩踏み出すたびに、床の絨毯が黒く変色していく。
「なぜなら、カモミールがいないせいで昼寝ができなかったからだ。……俺の安眠時間を奪った罪、どう償うつもりだ?」
彼の目は完全に座っていた。
睡眠不足による不機嫌ではない。
もっとドロドロとした、粘着質な感情――『独占欲』が、魔力となって溢れ出しているのだ。
「そ、それにだ! 貴様ら、さっきカモミールに何を言った?」
シルベスターは小太りの子爵の目の前で止まった。
「介護? 辞めろ? ……俺のパートナーを引き抜こうとは、随分と良い度胸だな」
「あ、あ、あの……これは正当な求婚で……」
「求婚だと?」
ピキッ。
シルベスターのこめかみに青筋が浮かんだ。
「カモミールは俺のものだ」
彼は私の腰を強引に抱き寄せた。
「きゃっ!?」
「俺の枕であり、俺の精神安定剤であり、俺の人生の一部だ。……誰にも渡さん」
宣言。
それはあまりにも身勝手で、そして強烈な所有宣言だった。
「見ろ、この二の腕の感触。このひんやりとした体温。これは俺の頬にフィットするように設計されている(と思い込んでいる)。貴様らごときの骨格に合うはずがない」
「……閣下、言い方がアレです。物扱いしないでください」
私が小声で抗議するも、彼は無視した。
「それに、こいつの淹れる茶は俺専用だ。こいつの事務処理能力も、こいつの毒舌も、寝顔も、全部俺が独占契約している」
シルベスターは子爵を睨みつけた。
「違約金はいくらだ? 金貨一億枚か? それとも、貴様の領地ごと買い取れば満足か?」
「い、一億……!?」
「金で解決しないなら、力でもいいぞ。……表へ出ろ。更地にしてやる」
シルベスターの手のひらに、黒い魔力の球体が生成される。
本気だ。
この男、恋敵(ですらない有象無象)を、物理的に消去する気だ。
「ひ、ひぃぃぃっ! も、申し訳ありませんでしたぁぁぁ!」
子爵が腰を抜かして逃げ出した。
それを見た他の求婚者たちも、我先にと出口へ殺到する。
「ば、化け物だ! やはり噂通りだ!」
「あんなのと関わったら命がいくつあっても足りん!」
「カモミール嬢は諦めよう! 命あっての物種だ!」
蜘蛛の子を散らすように、男たちは去っていった。
破壊された扉の残骸だけが、虚しく残される。
「……はぁ。またセバスチャンの仕事が増えましたね」
私は溜息をつき、壊れた扉を見た。
「……行ったか」
シルベスターは魔力を霧散させると、ふぅと息を吐き、私に全体重を預けてきた。
「……重いです」
「充電だ。……イライラして魔力を使いすぎた」
彼は私の首筋に顔を埋め、深呼吸を繰り返す。
「……カモミール」
「なんですか」
「お前は、あいつらの話に乗るつもりだったのか?」
くぐもった声。
そこには、ほんの少しの不安が滲んでいた。
「羊毛の産地とか、言っていたな。……俺の城には羊はいないが、最高級の布団ならあるぞ」
「聞いていましたよ」
「安眠ハーブの特産地……。俺の領地でも栽培を始めるか? 予算ならすぐに出す」
彼は必死だった。
条件面で、他の男たちに負けまいとしているのだ。
その不器用さが、なんだかおかしくて、愛おしい。
「……馬鹿ですね、閣下」
私は彼の手を握り返した。
「羊毛もハーブも魅力的ですが、私が一番重視している条件を、彼らは持っていません」
「条件? なんだ?」
シルベスターが顔を上げる。
私は彼の真っ赤な瞳を見つめ、少しだけ悪戯っぽく微笑んだ。
「『私を必要としてくれる、手のかかる魔王様』です」
「……」
「私がいないと眠れないんでしょう? そんな無防備な雇用主を置いて、他に行くわけがないじゃないですか」
「……カモミール」
シルベスターの瞳が揺れた。
次の瞬間、私は強く、強く抱きしめられた。
「……ああ、そうだ。俺にはお前が必要だ」
彼は私の髪に口づけを落とした。
「離さんぞ。たとえお前が嫌がっても、俺は一生お前を離さない」
「……はいはい。分かりましたから、少し力を緩めてください。骨が折れます」
「嫌だ。……このまま寝室へ行く」
「えっ、まだ昼ですよ?」
「邪魔が入ったせいで寝足りない。……それに」
彼はニヤリと笑った。
「お前に、俺の匂いをたっぷりとつけておかないとな。他の虫がつかないように」
「……犬ですか、貴方は」
「魔王だ。マーキングは念入りにする」
彼は私を軽々と抱き上げ、廊下を歩き出した。
使用人たちが「おお……」「熱いですねぇ」と生温かい目で見守る中、私たちは寝室へと消えた。
こうして、公爵の独占欲は満たされ、私の「フリー物件」としての募集期間は、わずか数時間で強制終了したのだった。
だが。
そんな甘い時間の裏で、私の体には異変が起きていた。
ここ数日、シルベスターの強大な魔力に晒され続けたこと、そして激動の日々の疲労が蓄積し、私の許容量を超えようとしていたのだ。
その夜。
ベッドの中で、私は突然の目眩に襲われた。
(……あれ? なんだか、体が熱い……?)
それは風邪の熱ではなかった。
もっと奥底から湧き上がる、力の暴走の前兆。
シルベスターを守るために張り詰めていた糸が、プツンと切れる音がした。
私は目の前に積み上げられた、カラフルな封筒の山を見下ろして溜息をついた。
場所は『常闇の城』の応接室。
いつもなら静寂に包まれているはずのこの部屋は、今、むせ返るような香水の匂いと、男たちの熱気で満たされていた。
「おお、カモミール嬢! 噂通りの美しさだ! その冷ややかな視線、ゾクゾクする!」
「いや、私を選んでくれ! 我が家は羊毛の産地だ! 一生、極上のムートンに埋もれて暮らせるぞ!」
「何を言う! 我が領地の特産は『安眠ハーブ』だ! 君の研究に投資しよう!」
目の前に並んでいるのは、十数人の着飾った貴族の男たち。
彼らは、新聞記事で私の活躍(?)を知り、掌を返したように求婚に訪れたハイエナ……もとい、求婚者たちだった。
(……アレック殿下との婚約破棄が広まり、父から勘当されたことで、私は今『フリー物件』扱いというわけね)
しかも、『魔王公爵を手懐けた手腕』や『スリープ公爵家の元・頭脳』という付加価値がついたことで、私の市場価値は謎の高騰を見せているらしい。
「皆様、お引き取りください。私は現在、就業中です」
私は事務的に告げた。
「就業? ああ、安眠コンサルタントとかいう仕事か? そんな魔王の介護など辞めて、僕の妻になればいい!」
先頭にいた小太りの子爵が、脂ぎった手で私の手を握ろうとした。
「君の能力があれば、僕の領地の赤字もすぐに解消できるだろう? さあ、契約結婚だ!」
「……私の手を離してください。手汗が不快です」
私が手を振り払おうとした時だった。
ドォン!!
応接室の扉が、物理的に吹き飛んだ。
「……ヒッ!?」
求婚者たちが悲鳴を上げて振り返る。
そこに立っていたのは、この世の終わりのような形相をしたシルベスターだった。
彼の背後には、黒いオーラが龍のように渦巻き、城の壁がミシミシと悲鳴を上げている。
「……おい。誰の許可を得て、俺の城に入った?」
地獄の底から響くような声。
室内の気温が一気に十度は下がった。
「ひ、ひぃぃぃ! ナ、ナイトメア公爵!?」
「お、俺たちは正式な手順で面会を……」
「面会? 知らん。俺は今、非常に機嫌が悪い」
シルベスターは、ゆっくりと部屋の中へ歩を進めた。
一歩踏み出すたびに、床の絨毯が黒く変色していく。
「なぜなら、カモミールがいないせいで昼寝ができなかったからだ。……俺の安眠時間を奪った罪、どう償うつもりだ?」
彼の目は完全に座っていた。
睡眠不足による不機嫌ではない。
もっとドロドロとした、粘着質な感情――『独占欲』が、魔力となって溢れ出しているのだ。
「そ、それにだ! 貴様ら、さっきカモミールに何を言った?」
シルベスターは小太りの子爵の目の前で止まった。
「介護? 辞めろ? ……俺のパートナーを引き抜こうとは、随分と良い度胸だな」
「あ、あ、あの……これは正当な求婚で……」
「求婚だと?」
ピキッ。
シルベスターのこめかみに青筋が浮かんだ。
「カモミールは俺のものだ」
彼は私の腰を強引に抱き寄せた。
「きゃっ!?」
「俺の枕であり、俺の精神安定剤であり、俺の人生の一部だ。……誰にも渡さん」
宣言。
それはあまりにも身勝手で、そして強烈な所有宣言だった。
「見ろ、この二の腕の感触。このひんやりとした体温。これは俺の頬にフィットするように設計されている(と思い込んでいる)。貴様らごときの骨格に合うはずがない」
「……閣下、言い方がアレです。物扱いしないでください」
私が小声で抗議するも、彼は無視した。
「それに、こいつの淹れる茶は俺専用だ。こいつの事務処理能力も、こいつの毒舌も、寝顔も、全部俺が独占契約している」
シルベスターは子爵を睨みつけた。
「違約金はいくらだ? 金貨一億枚か? それとも、貴様の領地ごと買い取れば満足か?」
「い、一億……!?」
「金で解決しないなら、力でもいいぞ。……表へ出ろ。更地にしてやる」
シルベスターの手のひらに、黒い魔力の球体が生成される。
本気だ。
この男、恋敵(ですらない有象無象)を、物理的に消去する気だ。
「ひ、ひぃぃぃっ! も、申し訳ありませんでしたぁぁぁ!」
子爵が腰を抜かして逃げ出した。
それを見た他の求婚者たちも、我先にと出口へ殺到する。
「ば、化け物だ! やはり噂通りだ!」
「あんなのと関わったら命がいくつあっても足りん!」
「カモミール嬢は諦めよう! 命あっての物種だ!」
蜘蛛の子を散らすように、男たちは去っていった。
破壊された扉の残骸だけが、虚しく残される。
「……はぁ。またセバスチャンの仕事が増えましたね」
私は溜息をつき、壊れた扉を見た。
「……行ったか」
シルベスターは魔力を霧散させると、ふぅと息を吐き、私に全体重を預けてきた。
「……重いです」
「充電だ。……イライラして魔力を使いすぎた」
彼は私の首筋に顔を埋め、深呼吸を繰り返す。
「……カモミール」
「なんですか」
「お前は、あいつらの話に乗るつもりだったのか?」
くぐもった声。
そこには、ほんの少しの不安が滲んでいた。
「羊毛の産地とか、言っていたな。……俺の城には羊はいないが、最高級の布団ならあるぞ」
「聞いていましたよ」
「安眠ハーブの特産地……。俺の領地でも栽培を始めるか? 予算ならすぐに出す」
彼は必死だった。
条件面で、他の男たちに負けまいとしているのだ。
その不器用さが、なんだかおかしくて、愛おしい。
「……馬鹿ですね、閣下」
私は彼の手を握り返した。
「羊毛もハーブも魅力的ですが、私が一番重視している条件を、彼らは持っていません」
「条件? なんだ?」
シルベスターが顔を上げる。
私は彼の真っ赤な瞳を見つめ、少しだけ悪戯っぽく微笑んだ。
「『私を必要としてくれる、手のかかる魔王様』です」
「……」
「私がいないと眠れないんでしょう? そんな無防備な雇用主を置いて、他に行くわけがないじゃないですか」
「……カモミール」
シルベスターの瞳が揺れた。
次の瞬間、私は強く、強く抱きしめられた。
「……ああ、そうだ。俺にはお前が必要だ」
彼は私の髪に口づけを落とした。
「離さんぞ。たとえお前が嫌がっても、俺は一生お前を離さない」
「……はいはい。分かりましたから、少し力を緩めてください。骨が折れます」
「嫌だ。……このまま寝室へ行く」
「えっ、まだ昼ですよ?」
「邪魔が入ったせいで寝足りない。……それに」
彼はニヤリと笑った。
「お前に、俺の匂いをたっぷりとつけておかないとな。他の虫がつかないように」
「……犬ですか、貴方は」
「魔王だ。マーキングは念入りにする」
彼は私を軽々と抱き上げ、廊下を歩き出した。
使用人たちが「おお……」「熱いですねぇ」と生温かい目で見守る中、私たちは寝室へと消えた。
こうして、公爵の独占欲は満たされ、私の「フリー物件」としての募集期間は、わずか数時間で強制終了したのだった。
だが。
そんな甘い時間の裏で、私の体には異変が起きていた。
ここ数日、シルベスターの強大な魔力に晒され続けたこと、そして激動の日々の疲労が蓄積し、私の許容量を超えようとしていたのだ。
その夜。
ベッドの中で、私は突然の目眩に襲われた。
(……あれ? なんだか、体が熱い……?)
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