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「……読めないわ」
『黒字屋』の奥にある執務室。
私は机の上に広げられた羊皮紙の束を前に、こめかみを押さえていた。
それは、ロベルト殿下から納品されたばかりの、ポエム集第二弾の原稿だ。
前作のヒットに味を占めた彼は、創作意欲を爆発させ、徹夜で新作を書き上げたらしい。
しかし。
「何よこれ。『虚無の回廊で踊る、螺旋の嘆き(スパイラル・ラメント)』……? 意味不明だわ」
文字は読める。文法も合っている。
だが、内容があまりにも抽象的かつ電波すぎて、何を伝えたいのか全く理解できないのだ。
「店長、これどう思う?」
私は隣に控える店長に原稿を渡した。
彼は数行読んで、すぐに突き返してきた。
「無理です、オーナー。これを解読しろというのは、古代文字の石碑を読むより難しいです。精神が削れます」
「困ったわね……。読者(ファン)が求めているのは『笑える失敗談』であって、『狂気の手記』ではないのよ」
このまま出版すれば、「王子、ついにおかしくなったか」と心配されるだけで、笑いにはならない。
リライト(修正)が必要だが、元の意味がわからなければ手の施しようがない。
「没(ボツ)にするしかないかしら……。印刷所の予約、押さえちゃったのに」
キャンセル料が発生する。
私の脳内で、損失額のカウントが始まった時だった。
「あら? これ、ロベルト様の字ですかぁ?」
休憩に入ったミシェルが、お茶菓子(経費)を片手に覗き込んできた。
「ええ。でも内容が解読不能でね。貴女、何かわかる?」
私はダメ元で原稿を見せた。
ミシェルはクッキーをかじりながら、ふむふむと紙面を眺め……。
「ああ、なるほどぉ。相変わらずだなぁ」
と、あっさり言った。
「……え?」
「これ、『お腹が空いたけど、夜食を頼むとクラウス様に怒られるから我慢してる』って書いてありますよ」
「はぁ!?」
私と店長の声が重なった。
私は慌てて該当箇所を読み直す。
『虚無の回廊(=何もない胃袋)で踊る、螺旋の嘆き(=グルグル鳴る腹の音)』。
「……た、確かに、そう読めなくもない……か?」
「じゃあ、こっちは?」
私は別のページを指差した。
『青き薔薇の棘が、我が翼を焦がす。飛べない鳥は、ただ空を見上げるのみ』
「これは、『洗濯係のおばちゃんに怒られて、制服のボタンを付け直させられてる。遊びに行きたいのに行けない』ですね」
「……翻訳(デコード)が完璧すぎる」
私は戦慄した。
なぜわかる。
なぜこの中二病全開の文章から、そんな生活感溢れる情景が読み取れるのだ。
「ミシェル様……貴女、ひょっとして天才?」
「えぇ~? そんなことないですよぉ」
ミシェルはケラケラと笑った。
「私、婚約してる間、毎日毎日こういう手紙を読まされてましたから。最初は意味不明でしたけど、半年も経つと『ああ、またか』って感じで、なんとなくニュアンスでわかるようになっちゃって」
「……なるほど。地獄の英才教育の賜物というわけね」
「デート中もずっとこんな喋り方でしたし。『君の瞳の奥に住む妖精が……』とか言われたら、『あ、今日のアイメイク濃いな』って意味ですし」
「それは単なる失礼な発言では?」
「そうなんです! だから私、心の中で『うるせぇな』って思いながら、『素敵ですぅ♡』って相槌打ってたんです!」
ミシェルがあっけらかんと言う。
私は彼女を見る目を変えた。
ただの「お飾りヒロイン」だと思っていたが、彼女はロベルトという「難解な言語」をマスターした、世界で唯一のスペシャリストだったのだ。
「……ミシェル様。業務命令です」
「はい? また掃除ですかぁ?」
「いいえ。昇進です」
私は机の上の原稿を全てまとめ、彼女の前に積み上げた。
「今日から貴女を、『ロベルト語・特別翻訳官』に任命します」
「ロ、ロベルト語……?」
「この原稿のすべてを、一般人が理解できる言葉に翻訳してください。さらに、彼の真意(主に情けない愚痴)を注釈として付け加えます」
「えぇ~、面倒くさいですぅ。私、文字書くの苦手だしぃ」
「特別手当を出します。一ページにつき銀貨一枚」
「やります!!」
ミシェルが即座にペンを握った。
「私、ロベルト様のことなら何でもわかります! あいつの思考回路は単純ですから!」
「頼もしいわ。では、早速作業に取り掛かって。締め切りは明日よ」
「任せてくださいオーナー! あいつの恥ずかしい本音、全部バラしてやりますから!」
ミシェルは鬼気迫る表情で翻訳作業を開始した。
『漆黒の帳が下りる時……』→『布団に入ったけど眠れない』
『古の契約により封印されし……』→『お小遣いが足りなくて買えない』
『我は選ばれし孤独の王……』→『友達がいなくて寂しい』
ペンが走る。速い。
まるでロベルトの脳内に直接アクセスしているかのような速度だ。
「……すごい」
店長が呆然と呟く。
「彼女、輝いてますね……」
「ええ。適材適所とはこのことよ。ゴミ(難解なポエム)が、彼女というフィルターを通すことで、極上のエンターテインメント(暴露話)に変わる」
私は電卓を弾き、予想される利益を修正した。
これならいける。
単なるポエム集ではなく、『対訳付き・王子の深層心理分析書』として売り出せば、心理学の分野でも売れるかもしれない。
数時間後。
翻訳作業を終えたミシェルは、充実感に満ちた顔で伸びをした。
「終わりましたぁ! ふぅ、スッキリしたぁ!」
「お疲れ様。素晴らしい仕事ぶりだったわ」
私は出来上がった原稿を確認した。
そこには、王子のカッコつけた言葉の横に、ミシェルによる辛辣かつ的確なツッコミ翻訳が添えられていた。
これこそが、私が求めていた「笑い」だ。
「……ミシェル様。貴女、自分の才能に気づいていなかったのね」
「才能?」
「ええ。貴女は『無能なヒロイン』なんかじゃない。人の心の機微を……特に『ダメ男の言い訳』を読み解く天才よ」
「えへへ……褒められてるのか貶されてるのかわかりませんけど、お金になるなら何でもいいですぅ!」
ミシェルは無邪気に笑い、報酬の銀貨を受け取った。
その笑顔は、王子に媚びていた頃の作り笑いよりも、ずっと生き生きとして見えた。
その夜。
私はクラウス公爵との定期報告会(ディナー)で、この一件を話した。
「……なるほど。ミシェル嬢にそんな特殊技能があったとは」
クラウスは感心したようにワインを傾けた。
「暗号解読班(サイファー・チーム)でも解けなかったロベルトの文章を、即座に翻訳するとはな。……外交文書の解読にも使えるかもしれん」
「貸し出しは有料ですよ? 彼女の時給は今日から倍になりましたから」
「ふっ、商売上手め。……だが、よかったな」
クラウスは穏やかな目で私を見た。
「君の周りには、いつの間にか『居場所』を見つけた者たちが集まっている」
「……居場所?」
「ロベルトも、ミシェルもだ。彼らはかつて、王城という鳥籠の中で、自分に合わない役割を演じさせられていた。だが、君がその籠を壊し、彼らに『働く』という現実を与えた」
彼はグラスを置き、私の手に自分の手を重ねた。
「君は自分が『悪役』だと言うが……私から見れば、君は彼らの『救世主』に見えるよ」
「……買いかぶりすぎです、閣下」
私は照れ隠しに顔を背けた。
「私はただ、彼らを利用して利益を上げているだけ。彼らが勝手に幸せになっているとしたら、それは副作用(サイドエフェクト)です」
「ならば、私もその副作用に期待しようかな。君の傍にいれば、私も幸せになれるという計算結果が出ているのでね」
「……計算結果なら、すでに提出済みでしょう?」
「何度でも検算したいのさ」
甘い空気が流れる。
しかし、私の頭の片隅では、すでに次のビジネスプランが動き出していた。
ミシェルの翻訳スキルを使った『恋愛相談:彼の本音翻訳サービス』。
ロベルトのポエムを使った『解読クイズ大会』。
……うん、金になる。
私の周りの人間は、どいつもこいつも「金脈」だらけだ。
「さて、明日も忙しくなりそうね」
私は微笑み、クラウスの手を握り返した。
その夜のワインは、いつもより少しだけ甘く感じられた。
『黒字屋』の奥にある執務室。
私は机の上に広げられた羊皮紙の束を前に、こめかみを押さえていた。
それは、ロベルト殿下から納品されたばかりの、ポエム集第二弾の原稿だ。
前作のヒットに味を占めた彼は、創作意欲を爆発させ、徹夜で新作を書き上げたらしい。
しかし。
「何よこれ。『虚無の回廊で踊る、螺旋の嘆き(スパイラル・ラメント)』……? 意味不明だわ」
文字は読める。文法も合っている。
だが、内容があまりにも抽象的かつ電波すぎて、何を伝えたいのか全く理解できないのだ。
「店長、これどう思う?」
私は隣に控える店長に原稿を渡した。
彼は数行読んで、すぐに突き返してきた。
「無理です、オーナー。これを解読しろというのは、古代文字の石碑を読むより難しいです。精神が削れます」
「困ったわね……。読者(ファン)が求めているのは『笑える失敗談』であって、『狂気の手記』ではないのよ」
このまま出版すれば、「王子、ついにおかしくなったか」と心配されるだけで、笑いにはならない。
リライト(修正)が必要だが、元の意味がわからなければ手の施しようがない。
「没(ボツ)にするしかないかしら……。印刷所の予約、押さえちゃったのに」
キャンセル料が発生する。
私の脳内で、損失額のカウントが始まった時だった。
「あら? これ、ロベルト様の字ですかぁ?」
休憩に入ったミシェルが、お茶菓子(経費)を片手に覗き込んできた。
「ええ。でも内容が解読不能でね。貴女、何かわかる?」
私はダメ元で原稿を見せた。
ミシェルはクッキーをかじりながら、ふむふむと紙面を眺め……。
「ああ、なるほどぉ。相変わらずだなぁ」
と、あっさり言った。
「……え?」
「これ、『お腹が空いたけど、夜食を頼むとクラウス様に怒られるから我慢してる』って書いてありますよ」
「はぁ!?」
私と店長の声が重なった。
私は慌てて該当箇所を読み直す。
『虚無の回廊(=何もない胃袋)で踊る、螺旋の嘆き(=グルグル鳴る腹の音)』。
「……た、確かに、そう読めなくもない……か?」
「じゃあ、こっちは?」
私は別のページを指差した。
『青き薔薇の棘が、我が翼を焦がす。飛べない鳥は、ただ空を見上げるのみ』
「これは、『洗濯係のおばちゃんに怒られて、制服のボタンを付け直させられてる。遊びに行きたいのに行けない』ですね」
「……翻訳(デコード)が完璧すぎる」
私は戦慄した。
なぜわかる。
なぜこの中二病全開の文章から、そんな生活感溢れる情景が読み取れるのだ。
「ミシェル様……貴女、ひょっとして天才?」
「えぇ~? そんなことないですよぉ」
ミシェルはケラケラと笑った。
「私、婚約してる間、毎日毎日こういう手紙を読まされてましたから。最初は意味不明でしたけど、半年も経つと『ああ、またか』って感じで、なんとなくニュアンスでわかるようになっちゃって」
「……なるほど。地獄の英才教育の賜物というわけね」
「デート中もずっとこんな喋り方でしたし。『君の瞳の奥に住む妖精が……』とか言われたら、『あ、今日のアイメイク濃いな』って意味ですし」
「それは単なる失礼な発言では?」
「そうなんです! だから私、心の中で『うるせぇな』って思いながら、『素敵ですぅ♡』って相槌打ってたんです!」
ミシェルがあっけらかんと言う。
私は彼女を見る目を変えた。
ただの「お飾りヒロイン」だと思っていたが、彼女はロベルトという「難解な言語」をマスターした、世界で唯一のスペシャリストだったのだ。
「……ミシェル様。業務命令です」
「はい? また掃除ですかぁ?」
「いいえ。昇進です」
私は机の上の原稿を全てまとめ、彼女の前に積み上げた。
「今日から貴女を、『ロベルト語・特別翻訳官』に任命します」
「ロ、ロベルト語……?」
「この原稿のすべてを、一般人が理解できる言葉に翻訳してください。さらに、彼の真意(主に情けない愚痴)を注釈として付け加えます」
「えぇ~、面倒くさいですぅ。私、文字書くの苦手だしぃ」
「特別手当を出します。一ページにつき銀貨一枚」
「やります!!」
ミシェルが即座にペンを握った。
「私、ロベルト様のことなら何でもわかります! あいつの思考回路は単純ですから!」
「頼もしいわ。では、早速作業に取り掛かって。締め切りは明日よ」
「任せてくださいオーナー! あいつの恥ずかしい本音、全部バラしてやりますから!」
ミシェルは鬼気迫る表情で翻訳作業を開始した。
『漆黒の帳が下りる時……』→『布団に入ったけど眠れない』
『古の契約により封印されし……』→『お小遣いが足りなくて買えない』
『我は選ばれし孤独の王……』→『友達がいなくて寂しい』
ペンが走る。速い。
まるでロベルトの脳内に直接アクセスしているかのような速度だ。
「……すごい」
店長が呆然と呟く。
「彼女、輝いてますね……」
「ええ。適材適所とはこのことよ。ゴミ(難解なポエム)が、彼女というフィルターを通すことで、極上のエンターテインメント(暴露話)に変わる」
私は電卓を弾き、予想される利益を修正した。
これならいける。
単なるポエム集ではなく、『対訳付き・王子の深層心理分析書』として売り出せば、心理学の分野でも売れるかもしれない。
数時間後。
翻訳作業を終えたミシェルは、充実感に満ちた顔で伸びをした。
「終わりましたぁ! ふぅ、スッキリしたぁ!」
「お疲れ様。素晴らしい仕事ぶりだったわ」
私は出来上がった原稿を確認した。
そこには、王子のカッコつけた言葉の横に、ミシェルによる辛辣かつ的確なツッコミ翻訳が添えられていた。
これこそが、私が求めていた「笑い」だ。
「……ミシェル様。貴女、自分の才能に気づいていなかったのね」
「才能?」
「ええ。貴女は『無能なヒロイン』なんかじゃない。人の心の機微を……特に『ダメ男の言い訳』を読み解く天才よ」
「えへへ……褒められてるのか貶されてるのかわかりませんけど、お金になるなら何でもいいですぅ!」
ミシェルは無邪気に笑い、報酬の銀貨を受け取った。
その笑顔は、王子に媚びていた頃の作り笑いよりも、ずっと生き生きとして見えた。
その夜。
私はクラウス公爵との定期報告会(ディナー)で、この一件を話した。
「……なるほど。ミシェル嬢にそんな特殊技能があったとは」
クラウスは感心したようにワインを傾けた。
「暗号解読班(サイファー・チーム)でも解けなかったロベルトの文章を、即座に翻訳するとはな。……外交文書の解読にも使えるかもしれん」
「貸し出しは有料ですよ? 彼女の時給は今日から倍になりましたから」
「ふっ、商売上手め。……だが、よかったな」
クラウスは穏やかな目で私を見た。
「君の周りには、いつの間にか『居場所』を見つけた者たちが集まっている」
「……居場所?」
「ロベルトも、ミシェルもだ。彼らはかつて、王城という鳥籠の中で、自分に合わない役割を演じさせられていた。だが、君がその籠を壊し、彼らに『働く』という現実を与えた」
彼はグラスを置き、私の手に自分の手を重ねた。
「君は自分が『悪役』だと言うが……私から見れば、君は彼らの『救世主』に見えるよ」
「……買いかぶりすぎです、閣下」
私は照れ隠しに顔を背けた。
「私はただ、彼らを利用して利益を上げているだけ。彼らが勝手に幸せになっているとしたら、それは副作用(サイドエフェクト)です」
「ならば、私もその副作用に期待しようかな。君の傍にいれば、私も幸せになれるという計算結果が出ているのでね」
「……計算結果なら、すでに提出済みでしょう?」
「何度でも検算したいのさ」
甘い空気が流れる。
しかし、私の頭の片隅では、すでに次のビジネスプランが動き出していた。
ミシェルの翻訳スキルを使った『恋愛相談:彼の本音翻訳サービス』。
ロベルトのポエムを使った『解読クイズ大会』。
……うん、金になる。
私の周りの人間は、どいつもこいつも「金脈」だらけだ。
「さて、明日も忙しくなりそうね」
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その夜のワインは、いつもより少しだけ甘く感じられた。
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