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永遠
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駅前のドラッグストアで初めて買ったプラム色の口紅を、その日の朝早く、さゆは鏡の前で引いた。タキに貰った小花柄のワンピースの裾が、膝下でふわりと舞った。
(わわ。なんか「女の子」みたいな服だな)
自分みたいな醜い女が可愛らしい服を着て、しっかり化粧をするのは気持ち悪い気がして、ずっと避けていた。
(でもタキが「可愛い」って言ってくれたから)
アイシャドウもピンクベージュを付けて、見よう見まねでグラデーションにした。
六月の新緑と済んだ空気の中、さゆは駅に向かって歩き出した。
新木場駅で待ち合わせたタキは、白シャツにモスグリーンのパンツ姿だった。ベージュのキャップを被り、細いラウンドの銀縁眼鏡を掛けている。さゆを見つけて初めてのワンピース姿に眼を細めた。
「あ、口紅買った?ピンクで可愛いね」
タキは本当に相手の事を良く見ている。さゆは嬉しくて、赤くなって頷いた。
舞浜駅で降りると、キャラクターの服やグッズを身に付けた人々で溢れている。コンビニで買ったチケットを手に、二人は入場ゲートの列に並んだ。陽気な音楽に、否応にも胸が高鳴る。
「俺、ここに来るの初めてなんだよね」
不意にそう言い出したタキを、さゆは少し驚いて見つめた。
「え、ホントに?」
「うん。としまえんなら昔行った事あるけど……テーマパークはさゆと会うまで無いかな」
さゆの誕生日に多摩のテーマパークに行った時、やたら物珍しそうに見ていたのはそういう事だったのか。
(タキはほとんど昔の話をしないけど、私と一緒であんまり裕福では無かったのかな)
それでもこんな、凪の海の様に穏やかでいられるのは何故なんだろう。
「すごい広いって言うよね。楽しみ」
微笑むタキが、見よう見まねでゲートにチケットを近づけた。
さゆは朝ごはんにハニートーストを食べ、その後大きなチキンレッグも食べながら、「彼氏とテーマパークにいる」という幸せに浸った。事前にLINEで相談していた通り、さゆは食べたいものを食べ、タキはヨーグルトやサラダのみを注文し、キャストに相談して、さゆの弁当や固形食を予約した席で食べさせて貰った。食事制限のある人は、食事の持込が出来る事、さゆはタキに出会わなければきっと知らなかった。
タキはさゆが楽しそうに食べる様子を何枚も何枚も写真に収めた。空いている、ゆっくり動くアトラクションを選んでいくつか一緒に乗った。待ち時間は二人で映画を観た。イヤホンを片耳づつするのがこそばゆい。
「いやあ、結構暑いね」
昼の七夕のパレードを観に、レジャーシートを広げた。荷物も置くと、二人で半ばくっつくようにして座った。
(ち、近い)
ドキドキする。「このすぐ前をパレードが通るの?」と聞くタキに、眼を合わせられずに頷いた。
「よく見えそう」
雲一つない快晴だ。園内で買ったペットボトルの冷たいお茶で水分補給しながら、キャラクターの説明をタキにしていた、ら。
「さゆ」
シートに置かれたさゆの左手に、タキがそっと右手を重ねた。
(わわわわわわわわ)
タキのあたたかい体温を感じる。
「いい?」
眼を合わせて囁くタキに、コクコクと頷いた。
「さゆ。本当は俺から言いたかったから、言わせて」
「う、うん?」
「俺と付き合ってください」
「…………はい」
二人とも周りのゲストを気にして、小さな声だったけれど、タキのその言葉が嬉し過ぎて、さゆの返事が震えた。その後見たパレードは、今まで観たどのパレードよりも、輝いて見えた。次から次へとカラフルなフロートが通り、何もかもがキラキラして、二人見つめ合って微笑んで、人生で一番幸せな瞬間は、今なんじゃないかと思えた。
「いやあ、凄かったね。外国に来たみたいだ」
ショップでお揃いのカチューシャを買って、園内を恋人繋ぎで歩き、また夕方までアトラクションに乗った。さゆはタキの事を世界中に自慢して回りたいような、天にも登る様な心地だった。夜は奮発して、予約していたブッフェに行った。運良く窓際の席を案内され、電飾の輝く夜のパレードを見ながら普段は食べられないような豪華な料理を楽しんだ。
「ああ、もう帰らなきゃ……」
ここはいつも、時間が過ぎるのがあっという間だ。閉園の時間が近づき、さゆは小さな溜息と共に、ゲートを潜り、二人で駅へと歩く大勢の人の中に加わった。
「さゆ、今日は本当に楽しかった、ありがとう」
「私も」
幸いにも電車は空いていて、二人並んで腰掛けた。すぐにさゆは疲れが押し寄せて、うとうとし始めた。
新木場駅に着くと、さゆはハッと起きて、東京駅で乗り換えるタキに別れの挨拶をし、降車しようとした。その手を、そっと掴んだのはタキだった。
「いいよ、最寄り駅まで送ってくよ。俺、明日半休にしてあるから」
「え、で、でも……」
申し訳なさと恐怖心で、さゆは迷った。その間に列車のドアは閉まってしまった。
「東京駅で中央線に乗り換えればいいよ。ちょっと電車賃高くはなるけど。俺、さゆが心配だから。ね?」
「う、うん………」
結局、さゆは相当疲れたのか、東京駅での京葉線から中央線への長い乗り換えの間も、タキに少し寄り掛かるようにして歩いた。中央線も座れるほどでは無かったけれど、車両の隅に寄り掛かれたので、一時間近い乗車もなんとかこなせた。
(やっぱり二十代とは違うなあ)
こんな時に年を痛感する。
「疲れたねえ」
気付けば最寄り駅だ。というか、自宅のすぐ近くにタキと一緒にいる事実を今更実感して、さゆは全身から汗が噴出した。
「それじゃ俺、十分後の折り返し電車で家に帰るから。本当に気を付けて帰って、ね」
「あ、あ、あ、ありがとう」
タキは下心があったわけではなく、本当に心配してここまで来てくれたのだ。その少し疲れた顔を見て、さゆはあまりの優しさに胸が一杯になった。
「………今日は本当に楽しかった。俺、こんなに幸せだった事ないよ」
少しの沈黙の後、タキはそう言って微笑んだ。
「……わ、私も」
俯いてなんとかさゆも声を絞り出した。
「…………さゆ」
他に誰もいなくなった駅のホームの片隅で、タキはそっと呼び掛けた。
「………ギュッとしても良い?」
「………………」
しばしの逡巡の後、さゆは小さく頷いた。タキがゆっくり歩み寄り、細長いシャツの腕が伸びる。身体を強張らせるさゆを、ゆっくり、包み込んだ。
「………大丈夫?」
さゆの震えがタキにも伝わる。耳元で聴こえるタキの息遣いと声に、さゆの心臓は口から飛び出しそうだった。タキの腕の中でさゆは頷いたけれど、嬉しさと恐怖心がごちゃまぜになって、涙が滲んで、タキのシャツに染みこんでいった。しばらく二人そのまま、夜のホームでそっと抱き合った。
(さゆは本当は、まだ俺に話せないトラウマが、沢山あるんだろうな)
さゆの「翳り」になんとなくタキも気付いていた。それがさゆの創作の源である事も。
(いいよ。全部話さなくていい)
タキがさゆの髪をゆっくり撫でる。さゆはタキの痩せた胸に顔を埋めた。
(昔の事なんて、俺はどうだっていいから)
今の少女の様に無垢で、純真で、とてつもなく可愛らしいさゆが傍にいてくれれば、タキはそれで良かった。
「さゆ………もし話したくない事があったら、もう話さなくてもいいから。ずっと傍にいて」
「う、うん………」
さゆはその言葉に何度も頷いた。
(でも、俺は)
タキは自分の言葉で、胸に苦いものが広がる。
(俺はいつかさゆに、言わなくちゃいけない事がある)
それを言わないで付き合い始めた自分は、弱いし、卑怯だ。
やがて身体を離したさゆは、顔を赤くしたままタキに手を振って帰って行った。
―――――そして、それを言ったらいつか。さゆはきっと自分から離れてゆく。
タキには、そんな予感がしていた。
(わわ。なんか「女の子」みたいな服だな)
自分みたいな醜い女が可愛らしい服を着て、しっかり化粧をするのは気持ち悪い気がして、ずっと避けていた。
(でもタキが「可愛い」って言ってくれたから)
アイシャドウもピンクベージュを付けて、見よう見まねでグラデーションにした。
六月の新緑と済んだ空気の中、さゆは駅に向かって歩き出した。
新木場駅で待ち合わせたタキは、白シャツにモスグリーンのパンツ姿だった。ベージュのキャップを被り、細いラウンドの銀縁眼鏡を掛けている。さゆを見つけて初めてのワンピース姿に眼を細めた。
「あ、口紅買った?ピンクで可愛いね」
タキは本当に相手の事を良く見ている。さゆは嬉しくて、赤くなって頷いた。
舞浜駅で降りると、キャラクターの服やグッズを身に付けた人々で溢れている。コンビニで買ったチケットを手に、二人は入場ゲートの列に並んだ。陽気な音楽に、否応にも胸が高鳴る。
「俺、ここに来るの初めてなんだよね」
不意にそう言い出したタキを、さゆは少し驚いて見つめた。
「え、ホントに?」
「うん。としまえんなら昔行った事あるけど……テーマパークはさゆと会うまで無いかな」
さゆの誕生日に多摩のテーマパークに行った時、やたら物珍しそうに見ていたのはそういう事だったのか。
(タキはほとんど昔の話をしないけど、私と一緒であんまり裕福では無かったのかな)
それでもこんな、凪の海の様に穏やかでいられるのは何故なんだろう。
「すごい広いって言うよね。楽しみ」
微笑むタキが、見よう見まねでゲートにチケットを近づけた。
さゆは朝ごはんにハニートーストを食べ、その後大きなチキンレッグも食べながら、「彼氏とテーマパークにいる」という幸せに浸った。事前にLINEで相談していた通り、さゆは食べたいものを食べ、タキはヨーグルトやサラダのみを注文し、キャストに相談して、さゆの弁当や固形食を予約した席で食べさせて貰った。食事制限のある人は、食事の持込が出来る事、さゆはタキに出会わなければきっと知らなかった。
タキはさゆが楽しそうに食べる様子を何枚も何枚も写真に収めた。空いている、ゆっくり動くアトラクションを選んでいくつか一緒に乗った。待ち時間は二人で映画を観た。イヤホンを片耳づつするのがこそばゆい。
「いやあ、結構暑いね」
昼の七夕のパレードを観に、レジャーシートを広げた。荷物も置くと、二人で半ばくっつくようにして座った。
(ち、近い)
ドキドキする。「このすぐ前をパレードが通るの?」と聞くタキに、眼を合わせられずに頷いた。
「よく見えそう」
雲一つない快晴だ。園内で買ったペットボトルの冷たいお茶で水分補給しながら、キャラクターの説明をタキにしていた、ら。
「さゆ」
シートに置かれたさゆの左手に、タキがそっと右手を重ねた。
(わわわわわわわわ)
タキのあたたかい体温を感じる。
「いい?」
眼を合わせて囁くタキに、コクコクと頷いた。
「さゆ。本当は俺から言いたかったから、言わせて」
「う、うん?」
「俺と付き合ってください」
「…………はい」
二人とも周りのゲストを気にして、小さな声だったけれど、タキのその言葉が嬉し過ぎて、さゆの返事が震えた。その後見たパレードは、今まで観たどのパレードよりも、輝いて見えた。次から次へとカラフルなフロートが通り、何もかもがキラキラして、二人見つめ合って微笑んで、人生で一番幸せな瞬間は、今なんじゃないかと思えた。
「いやあ、凄かったね。外国に来たみたいだ」
ショップでお揃いのカチューシャを買って、園内を恋人繋ぎで歩き、また夕方までアトラクションに乗った。さゆはタキの事を世界中に自慢して回りたいような、天にも登る様な心地だった。夜は奮発して、予約していたブッフェに行った。運良く窓際の席を案内され、電飾の輝く夜のパレードを見ながら普段は食べられないような豪華な料理を楽しんだ。
「ああ、もう帰らなきゃ……」
ここはいつも、時間が過ぎるのがあっという間だ。閉園の時間が近づき、さゆは小さな溜息と共に、ゲートを潜り、二人で駅へと歩く大勢の人の中に加わった。
「さゆ、今日は本当に楽しかった、ありがとう」
「私も」
幸いにも電車は空いていて、二人並んで腰掛けた。すぐにさゆは疲れが押し寄せて、うとうとし始めた。
新木場駅に着くと、さゆはハッと起きて、東京駅で乗り換えるタキに別れの挨拶をし、降車しようとした。その手を、そっと掴んだのはタキだった。
「いいよ、最寄り駅まで送ってくよ。俺、明日半休にしてあるから」
「え、で、でも……」
申し訳なさと恐怖心で、さゆは迷った。その間に列車のドアは閉まってしまった。
「東京駅で中央線に乗り換えればいいよ。ちょっと電車賃高くはなるけど。俺、さゆが心配だから。ね?」
「う、うん………」
結局、さゆは相当疲れたのか、東京駅での京葉線から中央線への長い乗り換えの間も、タキに少し寄り掛かるようにして歩いた。中央線も座れるほどでは無かったけれど、車両の隅に寄り掛かれたので、一時間近い乗車もなんとかこなせた。
(やっぱり二十代とは違うなあ)
こんな時に年を痛感する。
「疲れたねえ」
気付けば最寄り駅だ。というか、自宅のすぐ近くにタキと一緒にいる事実を今更実感して、さゆは全身から汗が噴出した。
「それじゃ俺、十分後の折り返し電車で家に帰るから。本当に気を付けて帰って、ね」
「あ、あ、あ、ありがとう」
タキは下心があったわけではなく、本当に心配してここまで来てくれたのだ。その少し疲れた顔を見て、さゆはあまりの優しさに胸が一杯になった。
「………今日は本当に楽しかった。俺、こんなに幸せだった事ないよ」
少しの沈黙の後、タキはそう言って微笑んだ。
「……わ、私も」
俯いてなんとかさゆも声を絞り出した。
「…………さゆ」
他に誰もいなくなった駅のホームの片隅で、タキはそっと呼び掛けた。
「………ギュッとしても良い?」
「………………」
しばしの逡巡の後、さゆは小さく頷いた。タキがゆっくり歩み寄り、細長いシャツの腕が伸びる。身体を強張らせるさゆを、ゆっくり、包み込んだ。
「………大丈夫?」
さゆの震えがタキにも伝わる。耳元で聴こえるタキの息遣いと声に、さゆの心臓は口から飛び出しそうだった。タキの腕の中でさゆは頷いたけれど、嬉しさと恐怖心がごちゃまぜになって、涙が滲んで、タキのシャツに染みこんでいった。しばらく二人そのまま、夜のホームでそっと抱き合った。
(さゆは本当は、まだ俺に話せないトラウマが、沢山あるんだろうな)
さゆの「翳り」になんとなくタキも気付いていた。それがさゆの創作の源である事も。
(いいよ。全部話さなくていい)
タキがさゆの髪をゆっくり撫でる。さゆはタキの痩せた胸に顔を埋めた。
(昔の事なんて、俺はどうだっていいから)
今の少女の様に無垢で、純真で、とてつもなく可愛らしいさゆが傍にいてくれれば、タキはそれで良かった。
「さゆ………もし話したくない事があったら、もう話さなくてもいいから。ずっと傍にいて」
「う、うん………」
さゆはその言葉に何度も頷いた。
(でも、俺は)
タキは自分の言葉で、胸に苦いものが広がる。
(俺はいつかさゆに、言わなくちゃいけない事がある)
それを言わないで付き合い始めた自分は、弱いし、卑怯だ。
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