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ふゆの鎌倉
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ルークが、さゆの傍を離れない。
「すごく素敵な部屋だね!」
初めて鎌倉の家に足を踏み入れた翌朝、さゆは目覚めると、毛布にくるまりながら改めて家を見回した。
「俺の部屋も、さゆとほぼ同じ間取りだよ」
玄関を入るとすぐに、キッチン付きで十二畳のリビング&ダイニングがある。大きな窓からは小さな箱庭と、傾斜する鎌倉の街、そして遠くに、小さく、海が見える。フローリングに温かみの薄い、十二月の朝の光が降り注いでいた。窓からリビングを振り返ると、それぞれ六畳のさゆの部屋と、ほとんど荷物の無いタキの部屋が見渡せる。タキの部屋の横にささやかな脱衣所と、レトロな風呂があり、それがこの家の全てだった。あまりに古びて狭いけれど、さゆは家の雰囲気が気に入ったらしく、窓の外をキラキラした瞳で眺めた。
あの「記憶」の絵は、散々売ろうか迷ったけれど、結局手放せないまま、タキの部屋の押入れに、頑丈に布に巻かれて仕舞われている。
さゆは、タキの準備したシリアルとサラダをゆっくり食べ終わると、
「ちょっと・・・・はしゃいで疲れたかも。ごめんね」
と言って、再び横になった。ルークはそんなさゆの枕元で、静かに丸くなった。
そんな風にして始まった二人の暮らしは、奥底に絶望を纏いながら、ゆっくりと過ぎていった。タキは毎朝六時に起きて、二人分の朝食と弁当を作り、一人で朝食を摂ってから駅へと急いだ。電車の中では、楠木に提案された私小説ともエッセイとも区分出来ない文章を、少しづつ書いていた。
先の全く見えない日々の中、まるで、縋るように。
さゆは、起きられる時はタキを見送りに起きて来るけれど、日によって体調やメンタルの波が大きく、毎日早起きは無理だった。それでも、最初の頃はほとんど寝ていたのが、段々と家の中なら動けるようになり、荷物を整理したり、洗濯や掃除をしたり、絵を描いたり出来るようになっていった。ルークはさゆがいつもいて嬉しいのか、さゆの後を付いて歩いたり、一緒に昼寝したりしている。湊もたまに様子を見に来てくれるけれど、なんとか家の中なら一人にしても大丈夫そうだった。
それでも。
(『焦らなくて良いからね。ゆっくり直していこう』)
理由も無く、もうどうしようもない位落ち込んで、眩暈の中で眠っている時さゆは、タキの言葉を反芻し、ルークのもふもふした毛に顔を埋めた。
年末年始は時給が上がるので、タキは多めに仕事に入った。その分、休みの日はひたすら寝転んで過ごしてばかりだった。正月は何も祝わないでしまった。一月も半ばになると、テレビの正月気分も抜けて来る。この頃は社会情勢も少し落ち着いていて、街にも人が戻って来ていた。
その日はタキの仕事も休みで、二人して十時過ぎまで、それぞれの部屋で眠っていたけれど、ルークが部屋に入った虫を追い掛け回す足音で眼が覚めた。
「おはよう。さゆ」
「タキ、ちょっと、待ってて!」
さゆが慌てながらそう言うので、タキはどうしたのかと思いながら洗濯機を回し、ソファにルークと腰掛けた。見ていると、さゆは冷蔵庫から卵を取り出し、ガチャガチャと音を立てながら一生懸命フライパンで目玉焼きを作ってくれた。レタスときゅうりも盛り付ける。
「で、で、出来た!」
「すごい、すごいよさゆ」
ルークにごはんを上げながら、タキは心からそう感嘆した。今日は、今までで一番、さゆの調子が良い日、かもしれない。タキは何もつけずにゆっくりと目玉焼きを噛み締める。さゆは満足そうに皿に口を付けて目玉焼きを掻き込んだ。
「ねえ、さゆ。今日、一緒に外に出てみない?スーパーへ行こう」
「う・・・・う、うん」
さゆは視線を彷徨わせたが、ゆっくりと頷いた。二人でのんびり昼まで家事を済ませると、さゆは「何を着て行こう」と部屋のドアを開けたまま、床にじかに置いてある服を広げ始めた。タキが何気なく覗くと、大分段ボールが無くなってすっきりしている。タキがいつものリネンの白シャツとパンツに着替え、コートの裾のほつれを繕っている間に、さゆは、
「あ、これ、可愛い!」
と着替えて出て来た。振り返ったタキは、眼を細めた。さゆはハイネックシャツとジーンズの上に、小花柄のワンピースを着ている。
それは昔、タキが上野で買ってあげたワンピースだった。
「それ、昔、俺とデートした時に買ったのだね」
「え、ほんと!?」
「うん、良く似合ってる」
もし、お金に困っていなければ、持ち物の少ないさゆに、もっと服も靴もプレゼントしたいのになと思いながら、タキはコートを羽織る。
「行こうか」
「うん!」
家を出る時は笑顔のさゆだったけれど、少し歩いた大通りの車と通行人に、早くも緊張した面持ちになった。
「手、繋いで良い?」
「う、う、うん」
タキは自分が車道側を歩いて、さゆに少し遠いけれど、安いスーパーへの道のりを案内した。もう少し余裕が出来たら、江ノ電に乗って行くもの良い。でも、今は一円でも節約したい。
十分ほど歩いた所だっただろうか。さゆが急にタキにしがみ付くようにして止まった。
「タキ・・・・や、やすみ、たい・・・・」
「ああ、そうだね。休憩したいね」
タキは少し先の花壇の縁にさゆを座らせた。ここら辺は意外に、ベンチなど座れる場所がない。「気付かなくてごめんね」と言うと、さゆは首を振った。
「まだ、鉛を担いで歩いているみたい」
「帰りは海沿いに歩こうか。その方が遠回りだけど、休める場所多そうだね」
そのまましばらく二人で、鎌倉の冷たい冬の風に吹かれた。寒さの中に、潮の匂いがした。さゆは、場違いの様に良く晴れた空を眺めていた。
「あ、トンビ」
さゆが指差した先に、大きな翼を広げる鳥がクルクルと旋回していた。
「大きいねえ」
興味深そうにトンビを眺めたさゆは、その後も二回ほど休憩し、なんとかスーパーへ辿り着いた。タキはおつとめ品やセール品などを中心に、予算やどんな風に買い物をしているかをさゆにゆっくり説明する。さゆは真剣な面持ちでそれを聞いていた。
帰りは由比ガ浜の海沿いを、さゆに合わせて歩いた。あらかじめ公園などで三回の休憩を設定して歩いたら、今度は無理なく歩き切れた。昼下がりの澄んだ冬の空気の中、二人で人気の少ない海水浴場と、遠く、水平線を眺めた。
同じ場所に一年半ほど前に来た時は、真夏だった。さゆは嬉しそうにサンダルを脱いで、海に足を浸し、「鎌倉に住みたい」と言った。あの時の溢れるような、光の渦の様な幸福感を思い出し、タキは衝動的にさゆを抱き締めたくなって、下唇を噛んだ。
(もう、俺達は、そういうのじゃ、ないから)
あの時の、自分の言葉の真価が今、試されている。
『あの日、さゆに出会えて本当に良かった。これから先もずっと、そう思ってるよ』
「タキ?」
さゆが、少し不安そうにタキを呼んだ。
「なんでもない。・・・・ねえ、さゆ。今度は図書館に行こう。あったかい飲み物を水筒に入れて持って行くと、休憩の時に良いね」
「うん」
なんとか無事に帰って来た二人は、ルークに出迎えられた。さゆは「疲れた」と何度か呟いて、着替えてすぐに横になった。ルークもそれに続く。
静かになったリビングで、タキは、さゆの財布に丁寧に二千円を折って入れながら、溜息を吐く。一歩前進だけれど、まだまだ試行錯誤ばかりの日々だ。買い物だけで往復三時間。
日常は、まだ、遠い。
「すごく素敵な部屋だね!」
初めて鎌倉の家に足を踏み入れた翌朝、さゆは目覚めると、毛布にくるまりながら改めて家を見回した。
「俺の部屋も、さゆとほぼ同じ間取りだよ」
玄関を入るとすぐに、キッチン付きで十二畳のリビング&ダイニングがある。大きな窓からは小さな箱庭と、傾斜する鎌倉の街、そして遠くに、小さく、海が見える。フローリングに温かみの薄い、十二月の朝の光が降り注いでいた。窓からリビングを振り返ると、それぞれ六畳のさゆの部屋と、ほとんど荷物の無いタキの部屋が見渡せる。タキの部屋の横にささやかな脱衣所と、レトロな風呂があり、それがこの家の全てだった。あまりに古びて狭いけれど、さゆは家の雰囲気が気に入ったらしく、窓の外をキラキラした瞳で眺めた。
あの「記憶」の絵は、散々売ろうか迷ったけれど、結局手放せないまま、タキの部屋の押入れに、頑丈に布に巻かれて仕舞われている。
さゆは、タキの準備したシリアルとサラダをゆっくり食べ終わると、
「ちょっと・・・・はしゃいで疲れたかも。ごめんね」
と言って、再び横になった。ルークはそんなさゆの枕元で、静かに丸くなった。
そんな風にして始まった二人の暮らしは、奥底に絶望を纏いながら、ゆっくりと過ぎていった。タキは毎朝六時に起きて、二人分の朝食と弁当を作り、一人で朝食を摂ってから駅へと急いだ。電車の中では、楠木に提案された私小説ともエッセイとも区分出来ない文章を、少しづつ書いていた。
先の全く見えない日々の中、まるで、縋るように。
さゆは、起きられる時はタキを見送りに起きて来るけれど、日によって体調やメンタルの波が大きく、毎日早起きは無理だった。それでも、最初の頃はほとんど寝ていたのが、段々と家の中なら動けるようになり、荷物を整理したり、洗濯や掃除をしたり、絵を描いたり出来るようになっていった。ルークはさゆがいつもいて嬉しいのか、さゆの後を付いて歩いたり、一緒に昼寝したりしている。湊もたまに様子を見に来てくれるけれど、なんとか家の中なら一人にしても大丈夫そうだった。
それでも。
(『焦らなくて良いからね。ゆっくり直していこう』)
理由も無く、もうどうしようもない位落ち込んで、眩暈の中で眠っている時さゆは、タキの言葉を反芻し、ルークのもふもふした毛に顔を埋めた。
年末年始は時給が上がるので、タキは多めに仕事に入った。その分、休みの日はひたすら寝転んで過ごしてばかりだった。正月は何も祝わないでしまった。一月も半ばになると、テレビの正月気分も抜けて来る。この頃は社会情勢も少し落ち着いていて、街にも人が戻って来ていた。
その日はタキの仕事も休みで、二人して十時過ぎまで、それぞれの部屋で眠っていたけれど、ルークが部屋に入った虫を追い掛け回す足音で眼が覚めた。
「おはよう。さゆ」
「タキ、ちょっと、待ってて!」
さゆが慌てながらそう言うので、タキはどうしたのかと思いながら洗濯機を回し、ソファにルークと腰掛けた。見ていると、さゆは冷蔵庫から卵を取り出し、ガチャガチャと音を立てながら一生懸命フライパンで目玉焼きを作ってくれた。レタスときゅうりも盛り付ける。
「で、で、出来た!」
「すごい、すごいよさゆ」
ルークにごはんを上げながら、タキは心からそう感嘆した。今日は、今までで一番、さゆの調子が良い日、かもしれない。タキは何もつけずにゆっくりと目玉焼きを噛み締める。さゆは満足そうに皿に口を付けて目玉焼きを掻き込んだ。
「ねえ、さゆ。今日、一緒に外に出てみない?スーパーへ行こう」
「う・・・・う、うん」
さゆは視線を彷徨わせたが、ゆっくりと頷いた。二人でのんびり昼まで家事を済ませると、さゆは「何を着て行こう」と部屋のドアを開けたまま、床にじかに置いてある服を広げ始めた。タキが何気なく覗くと、大分段ボールが無くなってすっきりしている。タキがいつものリネンの白シャツとパンツに着替え、コートの裾のほつれを繕っている間に、さゆは、
「あ、これ、可愛い!」
と着替えて出て来た。振り返ったタキは、眼を細めた。さゆはハイネックシャツとジーンズの上に、小花柄のワンピースを着ている。
それは昔、タキが上野で買ってあげたワンピースだった。
「それ、昔、俺とデートした時に買ったのだね」
「え、ほんと!?」
「うん、良く似合ってる」
もし、お金に困っていなければ、持ち物の少ないさゆに、もっと服も靴もプレゼントしたいのになと思いながら、タキはコートを羽織る。
「行こうか」
「うん!」
家を出る時は笑顔のさゆだったけれど、少し歩いた大通りの車と通行人に、早くも緊張した面持ちになった。
「手、繋いで良い?」
「う、う、うん」
タキは自分が車道側を歩いて、さゆに少し遠いけれど、安いスーパーへの道のりを案内した。もう少し余裕が出来たら、江ノ電に乗って行くもの良い。でも、今は一円でも節約したい。
十分ほど歩いた所だっただろうか。さゆが急にタキにしがみ付くようにして止まった。
「タキ・・・・や、やすみ、たい・・・・」
「ああ、そうだね。休憩したいね」
タキは少し先の花壇の縁にさゆを座らせた。ここら辺は意外に、ベンチなど座れる場所がない。「気付かなくてごめんね」と言うと、さゆは首を振った。
「まだ、鉛を担いで歩いているみたい」
「帰りは海沿いに歩こうか。その方が遠回りだけど、休める場所多そうだね」
そのまましばらく二人で、鎌倉の冷たい冬の風に吹かれた。寒さの中に、潮の匂いがした。さゆは、場違いの様に良く晴れた空を眺めていた。
「あ、トンビ」
さゆが指差した先に、大きな翼を広げる鳥がクルクルと旋回していた。
「大きいねえ」
興味深そうにトンビを眺めたさゆは、その後も二回ほど休憩し、なんとかスーパーへ辿り着いた。タキはおつとめ品やセール品などを中心に、予算やどんな風に買い物をしているかをさゆにゆっくり説明する。さゆは真剣な面持ちでそれを聞いていた。
帰りは由比ガ浜の海沿いを、さゆに合わせて歩いた。あらかじめ公園などで三回の休憩を設定して歩いたら、今度は無理なく歩き切れた。昼下がりの澄んだ冬の空気の中、二人で人気の少ない海水浴場と、遠く、水平線を眺めた。
同じ場所に一年半ほど前に来た時は、真夏だった。さゆは嬉しそうにサンダルを脱いで、海に足を浸し、「鎌倉に住みたい」と言った。あの時の溢れるような、光の渦の様な幸福感を思い出し、タキは衝動的にさゆを抱き締めたくなって、下唇を噛んだ。
(もう、俺達は、そういうのじゃ、ないから)
あの時の、自分の言葉の真価が今、試されている。
『あの日、さゆに出会えて本当に良かった。これから先もずっと、そう思ってるよ』
「タキ?」
さゆが、少し不安そうにタキを呼んだ。
「なんでもない。・・・・ねえ、さゆ。今度は図書館に行こう。あったかい飲み物を水筒に入れて持って行くと、休憩の時に良いね」
「うん」
なんとか無事に帰って来た二人は、ルークに出迎えられた。さゆは「疲れた」と何度か呟いて、着替えてすぐに横になった。ルークもそれに続く。
静かになったリビングで、タキは、さゆの財布に丁寧に二千円を折って入れながら、溜息を吐く。一歩前進だけれど、まだまだ試行錯誤ばかりの日々だ。買い物だけで往復三時間。
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