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第二十七話 隣国・イルソワールへ
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日差しがよく入る執務室。うちの住人は、なぜか明るい部屋を好む者が多い。
本棚や書類棚が並び、清潔に整えられた室内の大きな机の前で、私はジェームスに事情を話した。
連絡がつかなくなったレンに会うため、ジョンと一緒に隣国に出向きたい、と。
「隣国ですか……それだと最低二週間は余裕を取ったほうがいいですね。
しばらくの間、ツアーはお休みいたしましょう。予約の方々には私の方から書面で延期のお詫びをしておきます」
「ごめんなさい、急な話で迷惑を掛けて。でもどうしてもレンが心配」「本当に申し訳ありません!」
私の言葉に被せるように謝罪すると、即座に床に膝を着き平身低頭するジョンの肩に、ジェームスがそっと手を乗せた。
「かまいませんよ、生きた人間の方がずっと大切ですからね」
***
翌朝、私とジョンは皆に見送られ、馬車で朝一番に屋敷を発った。
隣国・イルソワールは我が国・ランゼムの西南西にある。
今回は吊り橋を渡らなければ行けないグレア街を経由せず、真っ直ぐ西南西にある国境を目指して移動することにした。
少し遠回りになるが、手持ちの馬車をずっと使えるのは大きい。
私達は市街を越え、森を抜け、関所を目指してどんどん進んでいった。
「朝早く出たんで、ちょくちょく馬に休憩を取ってやっても、夕方前には国境を越えられますね」
昼過ぎに、周辺の町から少し離れた草むらで、二度目の休憩を取りながら、ジョンが言う。
以前は霊のジョンを恐れていた馬達もすっかり慣れて、今では手ずから人参を食べるほどだ。
私も馬車から降りて、適当な場所にハンカチを敷いて腰掛ける。
家から持ってきた、自作のチーズを挟んだバゲットに噛みつき、水筒に入れた水を飲んでいた。
無理を言って出てきたのだから、この旅ではなるべく節約するつもりだ。
それでも滅多にしない、野外での食事は美味しい。
緩やかな風が、辺りの名もなき白い小花を凪いでいく。
「それにしてもジョン、あなたがまさかレンと文通してるなんて思わなかったわ。
だって、あなたは葬式も済ませた死者なのに」
「あの子はもともと、そっちの勘が鋭いとは思ってたんですがね。
葬式の最中に、教会の陰からそっと様子を見ていたら、後ろから呼び止められたんですよ。
『おじいちゃん、どうしたの?』って……
そりゃもう、驚いて、ひっくり返りましたよ。
で、その時『何かあったらマリーゼ邸に手紙を送るように』と言ったら、ときどき送ってくるようになりましてね。
ワシは字が書けませんから、ジェームスさんに返事を書いてもらって、マリーゼ様の名前で送らせてもらってたんです。
隣の国とはいえ準子爵からの手紙なら、平民の養父母も無碍にできないだろうって」
「そうだったの……ジェームスも共犯だったのね」
「! 申し訳ありません、勝手に名前を使ってしまって」
「フフ、いいわよ別に。悪用したわけじゃないんだもの。
ただ、これからは私に一言言ってちょうだいね」
休憩のあと、二時間ほど馬車を走らせ、私達は国境の関所を無事に越えた。
関所を越えたところにある街に、レン達は住んでいるという。
「ここがイルソワール……」
私は自分の国を出るのは初めてだった。
街並みはランゼムと似ているが、少し違う。ややシャープな印象の建物が多い。
改めて、遠くに来たのだと思う。
「……ワシはもうこの国の土を踏む事は、二度と無い……
そう思ってました」
ジョンの表情には、懐かしさ、感慨深さの他に、この土地で辛酸を舐めた記憶も含まれた、複雑さがあった。
私達は宿を決めると、馬車と荷物を置いて、部屋を出る。
「とにかく今日のうちに一度、レンの家に行きましょう。
日も暮れそうだし、今日は直接訪ねなくてもいいわ。かえって警戒されそうな気がするし。
まず、家の外からレンが無事でいるかどうかだけでも確かめましょう。
ジョン、案内して」
「こちらです」
姿を消したジョンについて、街の中心地から少し離れた住宅街へと入っていく。
オレンジ色の洋瓦が乗った白い民家が建ち並ぶ中をしばらく進むと、築年数が経って屋根の色がくすんだ一軒の家に辿り着いた。
私は建物と建物の間にそっと入り込み、周囲に人気が無いのを確かめると、息を止め、右足をとん、と踏む。
身体からすーっと魂が抜け出して、一気に身軽になった。
そのまま私はレンの家の屋根にふわりと飛び乗る。
目を凝らして、家の中にいる人間のオーラの探知を始めた。
「………………????????」
おかしい。この建物には二人しかいない。大人が二人だ。
おそらくこれがレンの養父母である叔父と叔母に間違いないが……
七、八歳の子どもの影がない。
「ジョン! 大変よ! レンがいないわ」
「そ、そんな馬鹿な……!」
「例えば、普段から友達の家に泊まりに行くようなことはないの?
手紙には書いてなかった?」
「そんな事は書いてなかったです。
毎日楽しく過ごしているとは書いてはいましたが……本当かどうかは……
それに……『入れ墨持ち』の孫を自分の家に入れてくれるような人間が、この街にいるかどうか」
そうだ、ジャンは昔、窃盗の罪で服役し、足の裏に入れ墨があるのだ。
その孫のレンがここでどんな思いをしながら過ごしてきたのか、想像に難くない。
湧いてきた怒りで、全身が燃え上がるような熱を帯びたように感じる。
だったら、残りの大人二人に、しっかり事情を聞くしかないわね……?
本棚や書類棚が並び、清潔に整えられた室内の大きな机の前で、私はジェームスに事情を話した。
連絡がつかなくなったレンに会うため、ジョンと一緒に隣国に出向きたい、と。
「隣国ですか……それだと最低二週間は余裕を取ったほうがいいですね。
しばらくの間、ツアーはお休みいたしましょう。予約の方々には私の方から書面で延期のお詫びをしておきます」
「ごめんなさい、急な話で迷惑を掛けて。でもどうしてもレンが心配」「本当に申し訳ありません!」
私の言葉に被せるように謝罪すると、即座に床に膝を着き平身低頭するジョンの肩に、ジェームスがそっと手を乗せた。
「かまいませんよ、生きた人間の方がずっと大切ですからね」
***
翌朝、私とジョンは皆に見送られ、馬車で朝一番に屋敷を発った。
隣国・イルソワールは我が国・ランゼムの西南西にある。
今回は吊り橋を渡らなければ行けないグレア街を経由せず、真っ直ぐ西南西にある国境を目指して移動することにした。
少し遠回りになるが、手持ちの馬車をずっと使えるのは大きい。
私達は市街を越え、森を抜け、関所を目指してどんどん進んでいった。
「朝早く出たんで、ちょくちょく馬に休憩を取ってやっても、夕方前には国境を越えられますね」
昼過ぎに、周辺の町から少し離れた草むらで、二度目の休憩を取りながら、ジョンが言う。
以前は霊のジョンを恐れていた馬達もすっかり慣れて、今では手ずから人参を食べるほどだ。
私も馬車から降りて、適当な場所にハンカチを敷いて腰掛ける。
家から持ってきた、自作のチーズを挟んだバゲットに噛みつき、水筒に入れた水を飲んでいた。
無理を言って出てきたのだから、この旅ではなるべく節約するつもりだ。
それでも滅多にしない、野外での食事は美味しい。
緩やかな風が、辺りの名もなき白い小花を凪いでいく。
「それにしてもジョン、あなたがまさかレンと文通してるなんて思わなかったわ。
だって、あなたは葬式も済ませた死者なのに」
「あの子はもともと、そっちの勘が鋭いとは思ってたんですがね。
葬式の最中に、教会の陰からそっと様子を見ていたら、後ろから呼び止められたんですよ。
『おじいちゃん、どうしたの?』って……
そりゃもう、驚いて、ひっくり返りましたよ。
で、その時『何かあったらマリーゼ邸に手紙を送るように』と言ったら、ときどき送ってくるようになりましてね。
ワシは字が書けませんから、ジェームスさんに返事を書いてもらって、マリーゼ様の名前で送らせてもらってたんです。
隣の国とはいえ準子爵からの手紙なら、平民の養父母も無碍にできないだろうって」
「そうだったの……ジェームスも共犯だったのね」
「! 申し訳ありません、勝手に名前を使ってしまって」
「フフ、いいわよ別に。悪用したわけじゃないんだもの。
ただ、これからは私に一言言ってちょうだいね」
休憩のあと、二時間ほど馬車を走らせ、私達は国境の関所を無事に越えた。
関所を越えたところにある街に、レン達は住んでいるという。
「ここがイルソワール……」
私は自分の国を出るのは初めてだった。
街並みはランゼムと似ているが、少し違う。ややシャープな印象の建物が多い。
改めて、遠くに来たのだと思う。
「……ワシはもうこの国の土を踏む事は、二度と無い……
そう思ってました」
ジョンの表情には、懐かしさ、感慨深さの他に、この土地で辛酸を舐めた記憶も含まれた、複雑さがあった。
私達は宿を決めると、馬車と荷物を置いて、部屋を出る。
「とにかく今日のうちに一度、レンの家に行きましょう。
日も暮れそうだし、今日は直接訪ねなくてもいいわ。かえって警戒されそうな気がするし。
まず、家の外からレンが無事でいるかどうかだけでも確かめましょう。
ジョン、案内して」
「こちらです」
姿を消したジョンについて、街の中心地から少し離れた住宅街へと入っていく。
オレンジ色の洋瓦が乗った白い民家が建ち並ぶ中をしばらく進むと、築年数が経って屋根の色がくすんだ一軒の家に辿り着いた。
私は建物と建物の間にそっと入り込み、周囲に人気が無いのを確かめると、息を止め、右足をとん、と踏む。
身体からすーっと魂が抜け出して、一気に身軽になった。
そのまま私はレンの家の屋根にふわりと飛び乗る。
目を凝らして、家の中にいる人間のオーラの探知を始めた。
「………………????????」
おかしい。この建物には二人しかいない。大人が二人だ。
おそらくこれがレンの養父母である叔父と叔母に間違いないが……
七、八歳の子どもの影がない。
「ジョン! 大変よ! レンがいないわ」
「そ、そんな馬鹿な……!」
「例えば、普段から友達の家に泊まりに行くようなことはないの?
手紙には書いてなかった?」
「そんな事は書いてなかったです。
毎日楽しく過ごしているとは書いてはいましたが……本当かどうかは……
それに……『入れ墨持ち』の孫を自分の家に入れてくれるような人間が、この街にいるかどうか」
そうだ、ジャンは昔、窃盗の罪で服役し、足の裏に入れ墨があるのだ。
その孫のレンがここでどんな思いをしながら過ごしてきたのか、想像に難くない。
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