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「これはこれは、ルーチェ様。今日はいかがいたしました?」
ラルゴーゾラ侯爵家執事アルロットが、警備兵とともにやって来る。兵に伝言を伝え、出迎えてもらったのだ。馬車ではなく徒歩でやってきたのだから、もちろん兵に落ち度はない。
「アルロット、今日、ヴァレリオはいる? もう侯爵領に戻ってしまった?」
「いいえ、王都にはいらっしゃるのですが、今日は出かけておられます。奥様ならいらっしゃいますので、ご案内いたしましょうか」
「そう……お願いするよ」
「それでは案内いたします」
アルロットに案内されるままに、見慣れた侯爵家の邸内を歩く。窓の外から庭を見ても、アディの姿はない。もちろん、廊下にもいない。
「金色の猫を見かけなかった? こちらに向かったようなんだけれど」
「猫、ですか? 見かけておりませんね」
「そう。見つけたら保護しておいてほしいんだ。私の大切な猫だから」
「かしこまりました。他の者たちにも申し伝えておきます」
いつもの応接室で待っていると、すぐに侯爵夫人が現れる。藍色のドレスを着たままだということは、つい先程帰宅したらしい。
「まあ! ルッカちゃん、今日も相変わらず格好いいわねぇ!」
「奥様もお元気そうで喜ばしい限りでございます。歌劇場にいらっしゃるところをお見かけしたものですから、ご挨拶をと思いまして」
「あら、ルッカちゃんも観劇に? 今日のコルヴォ様は凛々しくて、オルテンシア様は女神様のように美しかったわねぇ」
ヴァレリオの母とは幼い頃からの付き合いだ。幼少期からアリーチェに「ルーチェのことはルッカと呼んでちょうだい!」と言われているため、夫人は今もその癖がなかなか抜けないでいる。
「ルッカちゃん、改めてご婚約おめでとうございます。もう気楽にルッカちゃんなんて言えないのよね。ルーチェ妃と呼ばなければならないわね」
「堅苦しいのは好みません。いつも通り、ルッカでよろしいですよ。ところで、今日はヴァレリオは在宅していないのですね」
「そうなの。確か、王宮のほうへ行っているはずよ」
「王宮へ?」
夫人はとても嬉しそうに微笑んでいる。
「そう。先日、外務大臣からとてもいいお話があって。今日はその詳細を伺いに」
「いいお話……まさか、婚約の話ですか? ヴァレリオからは心に決めた人がいると聞いておりますが」
「あの子は侯爵家の長男ですもの。その想いが遂げられないことくらいは理解しておりますよ」
――なるほど。理由はこれか。
おそらく、アディは王宮内での散歩中にヴァレリオの婚約のことを聞いてしまったのだろう。国王に直談判しようにも、今は不在。国王が帰ってきたとしても、王妃が動物嫌いのため、猫の姿では朱の宮殿には入れない。夜になると国王はアディと入れ替わりで就寝してしまうため、願いはなかなか叶わないのだ。
だから、アディはラルゴーゾラ侯爵夫人のもとへと走ったのだ。そして、ヴァレリオに会いに来たのだ。
「奥様、猫はお好きですか?」
「猫? ええ、とても好きよ。あぁ、でも、今日劇場でかわいそうなことをしてしまったわ。猫ちゃんが足元にいることに気づかなくて、蹴ってしまったの。公爵家のヴィオラちゃんに託したけれど、あの子大丈夫だったかしら」
夫人は悲しそうにアディに思いを馳せる。
「ああいうとき、足元の見えないドレスはダメね。次からは服装を考えなければならないわね。そうだわ、ルッカちゃんのように男装してしまえばいいのかしら?」
「確かに、この格好は走りやすくて動きやすいですよ」
先程侯爵家で暴れたときも、ドレスならばあのようなことはできなかっただろう。男装をしていてよかったと、ルーチェは心底思ったものだ。
「乗馬用のものもあるけれど、わたくしも男物の服を仕立ててみようかしら」
「妃殿下も男装には興味がおありのご様子でしたよ」
「あら、王妃殿下も? そうよねぇ、王妃殿下はコルヴォ様を贔屓になさっているものねぇ。贔屓の役者と同じ服を着るなんて、素敵じゃない? 来年になれば流行りが変わっているかもしれないわね」
夫人は嬉しそうだ。こういう柔軟な考え方の女性たちが流行を作っているのだと、ルーチェは知っている。男装をしたがる女性が増えると、街の仕立て屋も大忙しになるだろう。
「おやおや! どうした、ルッカ! 鍛錬が恋しくなったか!?」
応接室の扉を勢いよく開けて入ってきたのは、ヴァレリオだ。どうやら、外務大臣との謁見が終わったらしい。相変わらず声が大きく、言っていることも暑苦しい。
「今日は奥様と話をしに来ただけだから、鍛錬はしないよ」
「何だ、つまらんな」
世間話をする暇はない。ルーチェは「外務大臣からのいい話」の内容が、その結果が、気になって気になって仕方がないのだ。
ヴァレリオは奥の椅子にどっかりと座る。
「ところで、ヴァレリオ、大臣とは」
「ヴァレリオ、心に決めた人とのことは」
「ハハハ、心配なさらなくとも大丈夫! 俺の気持ちを、大臣は十分に理解してくれたとも!」
同時に話を切り出したルーチェと夫人は、ヴァレリオの返答に顔を見合わせる。「心に決めた人」を諦めたにしては、明るすぎる。
「……まさか、ヴァレリオ」
「そうそう、母上! アルロットにガレッティ先生を呼ぶように頼んだが、構わないだろう?」
「どうしたの? お医者様を呼ぶだなんて、どこか具合が悪いの?」
「具合が悪いのは俺ではない。この猫だ」
ヴァレリオがその大きな腕の中で後生大事に抱えているものに、ようやくルーチェと夫人は気づく。ただの浴巾だと思っていたそれは、金色の毛並みが美しい、猫。
「アディ!」
「なんだ、ルッカの猫か? 邸の前で倒れていたぞ。飼い猫ならわかるように首輪でもつけておくんだな」
ヴァレリオは豪快な性格とは裏腹に、目を細めて優しくアディを撫でる。アディがゴロゴロと喉を鳴らしているのを聞いて、ルーチェはホッと安堵する。
「あら、この猫ちゃん、先程の……。ごめんなさいね。怪我をしたのはわたくしが蹴ってしまったせいだわ」
夫人は申し訳なさそうに、ヴァレリオの腕に抱かれているアディを見つめる。触りたいのか、手を出したり引っ込めたりしてうずうずしている。その姿が、何となく微笑ましい。
「アディ、帰ろう。リーナが心配しているよ」
「んんっ? この猫はアデリーナ様の猫か?」
「そうだよ。アウトゥリア侯爵家から逃げてきたのを、探していたんだ」
「ミレフォリア公爵家からではなくて?」
ルーチェは顛末を軽く二人に話す。トーニオの蛮行には、さすがの二人も顔色を変える。「けしからん」とヴァレリオは拳でテーブルを叩きつけ、夫人は「なんて愚かなことを」眉をひそめる。
「ルッカ。先に医者に診せてからでもいいか?」
「もちろん。水も準備してもらえると……アルロット、ありがとう」
浅めの皿に水を入れて、アルロットが持ってくる。ついでに磁器のスプーンも添えてくれるのはありがたいことだ。
「アルロット、ついでで申し訳ないのだけれど、アウトゥリア侯爵家にリーナ……アデリーナ王女殿下がいらっしゃると思うから、誰か使いをやって、私がここにいることを伝えてきてくれないかな」
「かしこまりました。手配いたします」
「ありがとう。助かるよ」
ヴァレリオの腕の中から出ようとしないアディを見下ろし、苦笑しながらルーチェは水の入ったスプーンを差し出してやる。ルーチェをちらりと見て、アディはペロペロと舌を出す。
「あら、よかった、飲んでいるわ」
夫人もホッとして微笑む。落ち着きなくウロウロしているのは、撫でたり抱き上げたりしたいからだろう。
「ずっと昔に似たような猫を見たことがあるなぁ。ひょっとして、あのときの猫か?」
「……もしかして、王宮内で?」
「あぁ、そうだ、王宮内だ。よくわかったな。悪童どもが棒を持って追いかけるのを咎め、助けた猫に似ているんだ。その夜、アデリーナ様と結婚の約束をしたからよく覚えている」
そのときに、アデリーナはヴァレリオに恋をしたのだろう。ルーチェが見たこともないくらいの穏やかな笑みを浮かべるヴァレリオ。アディは満足そうに抱かれたままだ。
その横で「王女殿下と結婚の約束をしたですって!?」と夫人が驚いて倒れそうになるのを、ルーチェは軽やかに支えるのであった。
ラルゴーゾラ侯爵家執事アルロットが、警備兵とともにやって来る。兵に伝言を伝え、出迎えてもらったのだ。馬車ではなく徒歩でやってきたのだから、もちろん兵に落ち度はない。
「アルロット、今日、ヴァレリオはいる? もう侯爵領に戻ってしまった?」
「いいえ、王都にはいらっしゃるのですが、今日は出かけておられます。奥様ならいらっしゃいますので、ご案内いたしましょうか」
「そう……お願いするよ」
「それでは案内いたします」
アルロットに案内されるままに、見慣れた侯爵家の邸内を歩く。窓の外から庭を見ても、アディの姿はない。もちろん、廊下にもいない。
「金色の猫を見かけなかった? こちらに向かったようなんだけれど」
「猫、ですか? 見かけておりませんね」
「そう。見つけたら保護しておいてほしいんだ。私の大切な猫だから」
「かしこまりました。他の者たちにも申し伝えておきます」
いつもの応接室で待っていると、すぐに侯爵夫人が現れる。藍色のドレスを着たままだということは、つい先程帰宅したらしい。
「まあ! ルッカちゃん、今日も相変わらず格好いいわねぇ!」
「奥様もお元気そうで喜ばしい限りでございます。歌劇場にいらっしゃるところをお見かけしたものですから、ご挨拶をと思いまして」
「あら、ルッカちゃんも観劇に? 今日のコルヴォ様は凛々しくて、オルテンシア様は女神様のように美しかったわねぇ」
ヴァレリオの母とは幼い頃からの付き合いだ。幼少期からアリーチェに「ルーチェのことはルッカと呼んでちょうだい!」と言われているため、夫人は今もその癖がなかなか抜けないでいる。
「ルッカちゃん、改めてご婚約おめでとうございます。もう気楽にルッカちゃんなんて言えないのよね。ルーチェ妃と呼ばなければならないわね」
「堅苦しいのは好みません。いつも通り、ルッカでよろしいですよ。ところで、今日はヴァレリオは在宅していないのですね」
「そうなの。確か、王宮のほうへ行っているはずよ」
「王宮へ?」
夫人はとても嬉しそうに微笑んでいる。
「そう。先日、外務大臣からとてもいいお話があって。今日はその詳細を伺いに」
「いいお話……まさか、婚約の話ですか? ヴァレリオからは心に決めた人がいると聞いておりますが」
「あの子は侯爵家の長男ですもの。その想いが遂げられないことくらいは理解しておりますよ」
――なるほど。理由はこれか。
おそらく、アディは王宮内での散歩中にヴァレリオの婚約のことを聞いてしまったのだろう。国王に直談判しようにも、今は不在。国王が帰ってきたとしても、王妃が動物嫌いのため、猫の姿では朱の宮殿には入れない。夜になると国王はアディと入れ替わりで就寝してしまうため、願いはなかなか叶わないのだ。
だから、アディはラルゴーゾラ侯爵夫人のもとへと走ったのだ。そして、ヴァレリオに会いに来たのだ。
「奥様、猫はお好きですか?」
「猫? ええ、とても好きよ。あぁ、でも、今日劇場でかわいそうなことをしてしまったわ。猫ちゃんが足元にいることに気づかなくて、蹴ってしまったの。公爵家のヴィオラちゃんに託したけれど、あの子大丈夫だったかしら」
夫人は悲しそうにアディに思いを馳せる。
「ああいうとき、足元の見えないドレスはダメね。次からは服装を考えなければならないわね。そうだわ、ルッカちゃんのように男装してしまえばいいのかしら?」
「確かに、この格好は走りやすくて動きやすいですよ」
先程侯爵家で暴れたときも、ドレスならばあのようなことはできなかっただろう。男装をしていてよかったと、ルーチェは心底思ったものだ。
「乗馬用のものもあるけれど、わたくしも男物の服を仕立ててみようかしら」
「妃殿下も男装には興味がおありのご様子でしたよ」
「あら、王妃殿下も? そうよねぇ、王妃殿下はコルヴォ様を贔屓になさっているものねぇ。贔屓の役者と同じ服を着るなんて、素敵じゃない? 来年になれば流行りが変わっているかもしれないわね」
夫人は嬉しそうだ。こういう柔軟な考え方の女性たちが流行を作っているのだと、ルーチェは知っている。男装をしたがる女性が増えると、街の仕立て屋も大忙しになるだろう。
「おやおや! どうした、ルッカ! 鍛錬が恋しくなったか!?」
応接室の扉を勢いよく開けて入ってきたのは、ヴァレリオだ。どうやら、外務大臣との謁見が終わったらしい。相変わらず声が大きく、言っていることも暑苦しい。
「今日は奥様と話をしに来ただけだから、鍛錬はしないよ」
「何だ、つまらんな」
世間話をする暇はない。ルーチェは「外務大臣からのいい話」の内容が、その結果が、気になって気になって仕方がないのだ。
ヴァレリオは奥の椅子にどっかりと座る。
「ところで、ヴァレリオ、大臣とは」
「ヴァレリオ、心に決めた人とのことは」
「ハハハ、心配なさらなくとも大丈夫! 俺の気持ちを、大臣は十分に理解してくれたとも!」
同時に話を切り出したルーチェと夫人は、ヴァレリオの返答に顔を見合わせる。「心に決めた人」を諦めたにしては、明るすぎる。
「……まさか、ヴァレリオ」
「そうそう、母上! アルロットにガレッティ先生を呼ぶように頼んだが、構わないだろう?」
「どうしたの? お医者様を呼ぶだなんて、どこか具合が悪いの?」
「具合が悪いのは俺ではない。この猫だ」
ヴァレリオがその大きな腕の中で後生大事に抱えているものに、ようやくルーチェと夫人は気づく。ただの浴巾だと思っていたそれは、金色の毛並みが美しい、猫。
「アディ!」
「なんだ、ルッカの猫か? 邸の前で倒れていたぞ。飼い猫ならわかるように首輪でもつけておくんだな」
ヴァレリオは豪快な性格とは裏腹に、目を細めて優しくアディを撫でる。アディがゴロゴロと喉を鳴らしているのを聞いて、ルーチェはホッと安堵する。
「あら、この猫ちゃん、先程の……。ごめんなさいね。怪我をしたのはわたくしが蹴ってしまったせいだわ」
夫人は申し訳なさそうに、ヴァレリオの腕に抱かれているアディを見つめる。触りたいのか、手を出したり引っ込めたりしてうずうずしている。その姿が、何となく微笑ましい。
「アディ、帰ろう。リーナが心配しているよ」
「んんっ? この猫はアデリーナ様の猫か?」
「そうだよ。アウトゥリア侯爵家から逃げてきたのを、探していたんだ」
「ミレフォリア公爵家からではなくて?」
ルーチェは顛末を軽く二人に話す。トーニオの蛮行には、さすがの二人も顔色を変える。「けしからん」とヴァレリオは拳でテーブルを叩きつけ、夫人は「なんて愚かなことを」眉をひそめる。
「ルッカ。先に医者に診せてからでもいいか?」
「もちろん。水も準備してもらえると……アルロット、ありがとう」
浅めの皿に水を入れて、アルロットが持ってくる。ついでに磁器のスプーンも添えてくれるのはありがたいことだ。
「アルロット、ついでで申し訳ないのだけれど、アウトゥリア侯爵家にリーナ……アデリーナ王女殿下がいらっしゃると思うから、誰か使いをやって、私がここにいることを伝えてきてくれないかな」
「かしこまりました。手配いたします」
「ありがとう。助かるよ」
ヴァレリオの腕の中から出ようとしないアディを見下ろし、苦笑しながらルーチェは水の入ったスプーンを差し出してやる。ルーチェをちらりと見て、アディはペロペロと舌を出す。
「あら、よかった、飲んでいるわ」
夫人もホッとして微笑む。落ち着きなくウロウロしているのは、撫でたり抱き上げたりしたいからだろう。
「ずっと昔に似たような猫を見たことがあるなぁ。ひょっとして、あのときの猫か?」
「……もしかして、王宮内で?」
「あぁ、そうだ、王宮内だ。よくわかったな。悪童どもが棒を持って追いかけるのを咎め、助けた猫に似ているんだ。その夜、アデリーナ様と結婚の約束をしたからよく覚えている」
そのときに、アデリーナはヴァレリオに恋をしたのだろう。ルーチェが見たこともないくらいの穏やかな笑みを浮かべるヴァレリオ。アディは満足そうに抱かれたままだ。
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