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第二章
第二十五話 近衛騎士
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この世界で三つの国に存在する魔族。彼らは、凄まじい戦闘能力を有する種族であり、魔法はもちろんのこと、身体能力でも獣人を凌ぐ存在だ。しかし、だからといって、彼らが他国へ侵略することはない。なぜなら……。
「……片翼……」
ふと、誰かの声が聞こえた気がして……いや、番の声が聞こえた気がして、私はそっと目を開ける。
「っ、良かった! 目が覚めたんですねっ!」
そして、ドアップの麗しいセインさんの顔を前に、私はもう一度意識が遠のきそうになったが、どうにか必死で留まる。
「あ、あの……」
「あぁっ、すみません。声が大きかったですよね? その、それに……いきなり、手に口づけて、申し訳、ありませんでした」
麗しいお顔なのに、それを赤く染めて謝罪するセインさんの姿は、可愛いの一言に尽きた。ただし、その内容を頭が理解してしまえば、私も顔の熱が再燃してしまうわけで……。
「きに、して、ない……」
ぎこちなくそう応えるだけが精一杯だった。
「そ、そう、ですか……」
その時、うつむいていた私は、セインさんがどんな表情をしていたのかは知らない。ただただ、この赤い顔を見られたくなくて、必死に布団を握り締めてうつむくのみだった。
「あ……その、本当に、すみません。ですが、その……お、お詫びに、今度、食事……は早いか、いや、すみません。今度、お茶でもしませんか??」
お茶……?
セインさんが、私の運命の番が、私と、お茶……?
セインさんは、ヴァイラン魔国の近衛騎士だ。そうなると、いつこの国から去ってしまってもおかしくはない。いや、むしろ、近衛騎士であるセインさんなら……。
…………近衛、騎士……?
「……仕事、大丈夫……?」
近衛騎士というのは、王族を直接守る騎士のことだ。そうなると、セインさんは、ヴァイラン魔国の王族に付き従ってこの国にやってきたことになる。
王族……ヴァイラン魔国は今、一人の王しか居ないはず……。
姿は知らないが、名前くらいは知っている。
ジークフリート・ヴァイラン、だったかな?
ヴァイラン魔国の孤高の魔王。そして、恐らくはセインさんが仕える王族。
近々、国際会議が行われるという話を聞いた気もするから、きっと、それに関連した訪問だったのだろう。
「問題ありませんっ」
しかし、そう言い切ったセインさんに反論するわけにもいかず、私は、そのまま素直にうなずいた。
「……片翼……」
ふと、誰かの声が聞こえた気がして……いや、番の声が聞こえた気がして、私はそっと目を開ける。
「っ、良かった! 目が覚めたんですねっ!」
そして、ドアップの麗しいセインさんの顔を前に、私はもう一度意識が遠のきそうになったが、どうにか必死で留まる。
「あ、あの……」
「あぁっ、すみません。声が大きかったですよね? その、それに……いきなり、手に口づけて、申し訳、ありませんでした」
麗しいお顔なのに、それを赤く染めて謝罪するセインさんの姿は、可愛いの一言に尽きた。ただし、その内容を頭が理解してしまえば、私も顔の熱が再燃してしまうわけで……。
「きに、して、ない……」
ぎこちなくそう応えるだけが精一杯だった。
「そ、そう、ですか……」
その時、うつむいていた私は、セインさんがどんな表情をしていたのかは知らない。ただただ、この赤い顔を見られたくなくて、必死に布団を握り締めてうつむくのみだった。
「あ……その、本当に、すみません。ですが、その……お、お詫びに、今度、食事……は早いか、いや、すみません。今度、お茶でもしませんか??」
お茶……?
セインさんが、私の運命の番が、私と、お茶……?
セインさんは、ヴァイラン魔国の近衛騎士だ。そうなると、いつこの国から去ってしまってもおかしくはない。いや、むしろ、近衛騎士であるセインさんなら……。
…………近衛、騎士……?
「……仕事、大丈夫……?」
近衛騎士というのは、王族を直接守る騎士のことだ。そうなると、セインさんは、ヴァイラン魔国の王族に付き従ってこの国にやってきたことになる。
王族……ヴァイラン魔国は今、一人の王しか居ないはず……。
姿は知らないが、名前くらいは知っている。
ジークフリート・ヴァイラン、だったかな?
ヴァイラン魔国の孤高の魔王。そして、恐らくはセインさんが仕える王族。
近々、国際会議が行われるという話を聞いた気もするから、きっと、それに関連した訪問だったのだろう。
「問題ありませんっ」
しかし、そう言い切ったセインさんに反論するわけにもいかず、私は、そのまま素直にうなずいた。
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