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第三章 セイクリア教国の歪み
第二百四十二話 追跡と捕縛
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マギウスの魔力を辿っての追跡。それを、俺とラーミアはこともなくこなして走り続ける。
マギウス・オルビリオ。元四天王の一角。そんな魔族がなぜ、セイクリア教国でこんな騒動を起こしたのかは分からない。しかし、ラーミアに手を出した以上、手加減するつもりもない。
教皇庁から離れ、どんどん人気のない場所へと向かっていた俺達は、とうとうその姿を捉えることに成功する。
「見つけたっ」
「えぇ、そうですわね」
マギウスは、グッタリとした様子の男を抱え、走っていた。恐らく、抱えられている男の方がディルクだろう。
「先制攻撃、する。『影弓』」
マギウスは、できることなら生け捕りにしたい。そして、情報をできる限り吐かせて、闇に葬ってしまいたい。『セイクリア教国に魔族は居なかった』そういう事実を作り上げたかった。
影によってできた弓は、正確にマギウスの足を射抜く。
「ぐぁっ」
短く悲鳴を上げて転倒するマギウス。担いでいたディルクはその拍子に投げ出され、地べたへと転がる。
「あら、逃がしませんわよ? 『水球獄』」
「っ!?」
ラーミアの『水球獄』によって、マギウスは水球の中に囚われるかに見えたが、さすがは元四天王。一瞬、確かに捕まったものの、体内の魔力を一気に放出することで水球を弾き飛ばす。
「『縛』」
しかし、その程度のことは予想ずみだ。むしろ、ラーミアの『水球獄』は、そうやって魔力を無駄に発散させるためのものだ。それに、ラーミアの『水球獄』は単なる水で構成されているわけでもない。
水球から出てきたマギウスを、影で一気に縛り上げると、マギウスは再び魔力を放出してそこから逃げ出そうとする。
「無駄。さっきの『水球獄』、魔力抑制剤入り」
「なっ!?」
「本当は、ついでに何か別の毒薬でも入れたかったところではありますが、それは後々の楽しみに取っておくことにしますわ」
何やらラーミアが怖いことを言っているが、反論するつもりはない。情報を吐かせるために使う毒は歓迎すべきものだ。……例え、多少の私情が挟まれていたのだとしても、それに突っ込むのは野暮だし、まだ、死にたくはない。
案外簡単に捕まえられたことに安堵して、後はバルディスとタロを待てば良いだろうかと、睨み付けてくるマギウスを眺めながら考えていると、ふいに、そのマギウスの口角がつり上がる。
「ディルク」
その名前をマギウスが呼んだ瞬間、俺とラーミアはディルクの方を振り返り、危機を知る。そこに居たディルクは、刃物を自身の喉元に突きつけていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最近、スマホの調子がおかしいことがあって、今日はちゃんと更新できるだろうかとヒヤヒヤすることがあります。
もし、何の予告もなく更新がなかった場合は、『あぁ、とうとう、スマホが使えない状態になったんだな』と思ってください。
……充電してるのに、残量がどんどん減っていくのは、ちょっとした恐怖です。
経験上、半日もすれば復活してくれるんですけどね。
それでは、また!
マギウス・オルビリオ。元四天王の一角。そんな魔族がなぜ、セイクリア教国でこんな騒動を起こしたのかは分からない。しかし、ラーミアに手を出した以上、手加減するつもりもない。
教皇庁から離れ、どんどん人気のない場所へと向かっていた俺達は、とうとうその姿を捉えることに成功する。
「見つけたっ」
「えぇ、そうですわね」
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「先制攻撃、する。『影弓』」
マギウスは、できることなら生け捕りにしたい。そして、情報をできる限り吐かせて、闇に葬ってしまいたい。『セイクリア教国に魔族は居なかった』そういう事実を作り上げたかった。
影によってできた弓は、正確にマギウスの足を射抜く。
「ぐぁっ」
短く悲鳴を上げて転倒するマギウス。担いでいたディルクはその拍子に投げ出され、地べたへと転がる。
「あら、逃がしませんわよ? 『水球獄』」
「っ!?」
ラーミアの『水球獄』によって、マギウスは水球の中に囚われるかに見えたが、さすがは元四天王。一瞬、確かに捕まったものの、体内の魔力を一気に放出することで水球を弾き飛ばす。
「『縛』」
しかし、その程度のことは予想ずみだ。むしろ、ラーミアの『水球獄』は、そうやって魔力を無駄に発散させるためのものだ。それに、ラーミアの『水球獄』は単なる水で構成されているわけでもない。
水球から出てきたマギウスを、影で一気に縛り上げると、マギウスは再び魔力を放出してそこから逃げ出そうとする。
「無駄。さっきの『水球獄』、魔力抑制剤入り」
「なっ!?」
「本当は、ついでに何か別の毒薬でも入れたかったところではありますが、それは後々の楽しみに取っておくことにしますわ」
何やらラーミアが怖いことを言っているが、反論するつもりはない。情報を吐かせるために使う毒は歓迎すべきものだ。……例え、多少の私情が挟まれていたのだとしても、それに突っ込むのは野暮だし、まだ、死にたくはない。
案外簡単に捕まえられたことに安堵して、後はバルディスとタロを待てば良いだろうかと、睨み付けてくるマギウスを眺めながら考えていると、ふいに、そのマギウスの口角がつり上がる。
「ディルク」
その名前をマギウスが呼んだ瞬間、俺とラーミアはディルクの方を振り返り、危機を知る。そこに居たディルクは、刃物を自身の喉元に突きつけていた。
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最近、スマホの調子がおかしいことがあって、今日はちゃんと更新できるだろうかとヒヤヒヤすることがあります。
もし、何の予告もなく更新がなかった場合は、『あぁ、とうとう、スマホが使えない状態になったんだな』と思ってください。
……充電してるのに、残量がどんどん減っていくのは、ちょっとした恐怖です。
経験上、半日もすれば復活してくれるんですけどね。
それでは、また!
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