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第四章 騒乱のカレッタ小王国
第四百三十四話 つかの間の休息
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一通り幸せを満喫した我輩達は、とりあえず、ケルトには事情を説明済みであること、協力してもらえること、王妃達に関しては、ルーデルに連絡を取ったところ、無事に帰っていると確認できたこと、バース・デルラという名の教育係が、現在指名手配されていることなどを飼い主に伝えるバルディスを眺める。
我輩はもちろん、ケルトも飼い主が目覚めるまでに時間があったため、あらかたの説明は受けていたので、特に質問することもない。
「ふむ、話は分かったのだ。後は、バースを捕らえ、目的を聞き出すのと……バルディス、『心術』の解除の方は、『心術』使いに任せられないのか?」
「あぁ、その件なら、アグニに動いてもらっている。そろそろ連絡が…………ちょうど今入った。合図があり次第、『心術』を解いてくれるそうだ」
「ふむ、ならば、教育係の件さえ何とかなれば、欠片の回収も可能ということなのだな?」
「あぁ、多分な」
「では、我々はその教育係の捜索を行うべきか?」
「いや、そちらの方は、王がどうにかするつもりらしい。つまりは、やることがない」
「む、そうであるか」
そう、やることがない。今までは、何かしら逼迫した状況があって、それに翻弄される形で動き続けてきた。しかし、今はつかの間の休息を得ることとなったのだ。
「では、どうするつもりなのだ?」
そんな飼い主の問いかけに、バルディスは少し迷った後に、それを告げる。
「たまには、羽を伸ばしてゆっくりするのも良いだろうと思ってな。各自自由行動にしようと考えている。もちろん、何かあればすぐに『念話』で報せることになるし、その状況によってはすぐに集合ということになるかもしれない。だが、しばらくは休めるはずだ」
バルディスの言葉に、心なしか、飼い主の表情が和らぐ。
「ディアムやマギウス達にはもう伝えて、それぞれ別行動になっている。だから、ここからは自由に行動してくれ。こちらから出せる資金は、とりあえずこれだけだ」
そう言って、バルディスは一つの革袋を飼い主に手渡す。
ふんふん……食べ物ではなさそうなのだ。
残念ながら、そこから美味しそうな匂いはしなかったものの、きっと大切なものなのだろう。飼い主はお礼を言って、それを懐に仕舞う。
「ケルト、タロ。私に少し付き合ってくれるか?」
「あぁ」
「にゃっ(分かったのだっ)」
飼い主の呼び掛けに、我輩も二号も即答し、休息の時を楽しみにするのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
話、進んでる、かな?
……進んでるはずっ!
明日は、タロの休息のお話になります。
トラブルは……まぁ、ありそうですけど。
それでは、また!
我輩はもちろん、ケルトも飼い主が目覚めるまでに時間があったため、あらかたの説明は受けていたので、特に質問することもない。
「ふむ、話は分かったのだ。後は、バースを捕らえ、目的を聞き出すのと……バルディス、『心術』の解除の方は、『心術』使いに任せられないのか?」
「あぁ、その件なら、アグニに動いてもらっている。そろそろ連絡が…………ちょうど今入った。合図があり次第、『心術』を解いてくれるそうだ」
「ふむ、ならば、教育係の件さえ何とかなれば、欠片の回収も可能ということなのだな?」
「あぁ、多分な」
「では、我々はその教育係の捜索を行うべきか?」
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「む、そうであるか」
そう、やることがない。今までは、何かしら逼迫した状況があって、それに翻弄される形で動き続けてきた。しかし、今はつかの間の休息を得ることとなったのだ。
「では、どうするつもりなのだ?」
そんな飼い主の問いかけに、バルディスは少し迷った後に、それを告げる。
「たまには、羽を伸ばしてゆっくりするのも良いだろうと思ってな。各自自由行動にしようと考えている。もちろん、何かあればすぐに『念話』で報せることになるし、その状況によってはすぐに集合ということになるかもしれない。だが、しばらくは休めるはずだ」
バルディスの言葉に、心なしか、飼い主の表情が和らぐ。
「ディアムやマギウス達にはもう伝えて、それぞれ別行動になっている。だから、ここからは自由に行動してくれ。こちらから出せる資金は、とりあえずこれだけだ」
そう言って、バルディスは一つの革袋を飼い主に手渡す。
ふんふん……食べ物ではなさそうなのだ。
残念ながら、そこから美味しそうな匂いはしなかったものの、きっと大切なものなのだろう。飼い主はお礼を言って、それを懐に仕舞う。
「ケルト、タロ。私に少し付き合ってくれるか?」
「あぁ」
「にゃっ(分かったのだっ)」
飼い主の呼び掛けに、我輩も二号も即答し、休息の時を楽しみにするのだった。
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話、進んでる、かな?
……進んでるはずっ!
明日は、タロの休息のお話になります。
トラブルは……まぁ、ありそうですけど。
それでは、また!
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