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第二章 飼い犬
飼い犬②威嚇
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母親に捨てられ、高校生まで養護施設で育った私。
高校卒業後は早く自立がしたくて、何とか頑張って努力して中小企業の事務員に就職する事が出来た。
私はずっと孤独に生きてきた。
だからこれからも、1人で生きていく。
誰にも頼らず、誰かに寄っ掛からず1人で。
そう思っていた。
だけど、私は知らなかった。
人よりも辛い生い立ちがあるから、社会や人生を勝手に悟って大人になったつもりでいた。
あんな世界があるなんて私にはわからなかったの。
ご主人様、矢島 圭介(やじま けいすけ)と出会ったのは2年前の春だった。
私が会社に入社して2年目、矢島は違う支所から営業マンとして異動して来た。
同じ部署で営業マンの矢島と、事務員の私。
第一印象は、モテるし人生勝ち組って感じ。
矢島は身長が170ちょいの平均より少し高いくらいで、シルエットはスラットしている。
でも腕にはしっかり筋肉が付いていて、お腹周りもも引き締まっているから、身体を鍛えている感じ。
顔は、鼻が高くて、目も奥二重の猫目で、塩顔のイケメンって感じだ。
営業マンだからきっと人とのコミュニケーション能力も高いだろうし、顔もイケメンだからモテるんだろうなーって思っていた。
矢島は私には何も無いものを全て持ってる。
学歴も、人と気軽に仲良くなれる才能も、休日に遊ぶ仲の良い友達もいっぱいいるみたいだし、容姿も良いし、異性からもモテモテだし。
きっと周りに助けてもらって、人生で何も苦労した事がないお坊ちゃんなんだろうな。
顔も良いからずっとモテモテなんだろうな。
実際、矢島は会社の若い女子達からモテた。
「矢島さん若いしカッコいいよね」
「今度ランチ誘いたいんだけど、矢島さん外回り多いから誘えないんだよねー」
「わかるー!でも矢島さん、婚約控えた彼女いるらしいよ」
「えーそうなのショック」
「まぁ、あんだけかっこよければね。彼女くらいいるよね」
等々。
女子達からの矢島の話題は尽きなかった。
私達は当時、矢島は営業マンで外回りばかりだし、私は事務員でずっとオフィスに篭っているので接点はなかった。
何もない。
顔は確かにかっこいいし、年齢もまだ24だし、声も声優みたいなかっこいい良い声だし、先輩には可愛がられているし、後輩には慕われているし、女子達にはモテモテ。
だけど私はアンタになんて興味ないから。
人生自分の思い通りで生きて来たような、何にも苦労知らずそうで周りに恵まれてるアンタなんか!!
そう思っていた。
ある日の事だった。
その日、矢島は定時を過ぎてもクレーム対応に追われていた。
矢島の直属の上司は出張、後輩は休み。
誰も矢島をフォローできる人がいない。
まぁせいぜい頑張って。
その綺麗な顔とコミュ力で、その辺の暇そうな女子達に助けてもらえば?そう思っていた。
「山田さん!お願い、少し手伝ってくれない?」
矢島は両手を付いて私にお願いする。
なんで私?
でも、まっすぐ綺麗な瞳の上目遣い。
やっぱり顔は整っててイケメンだな。
「今度ランチ奢るからさ‥ね?」
わかりました、と言って私は手伝う事にした。
矢島と残業をしたその日、私はひたすら矢島から頼まれたデータの打ち込みをした。
集中していて気が付かなかったが、一区切りしてから周りを見渡すとオフィスには私と矢島以外誰もいなかった。
そうだ、今日は定時退社が絶対の日だった。
「皆んな帰っちゃったね。山田さんごめんね、定時から1時間半も過ぎちゃった。でも山田さんのおかげでなんとかなった。ありがとう」
そう言い、矢島はニコリと余裕の笑みを溢す。
「いえ、お役に立てて良かったです。それじゃあ私はこれで」
「待って、山田さん」
矢島に後ろからポンと肩を置かれ、引き留められる。
「なんですか?」
「山田さんって下の名前、ひめ華って言うんだね。可愛いなって」
‥は?
いきなり、距離感が近い。
「ごめん、ごめん!今のはセクハラじゃなくて、ついふらっと出た言葉で‥。てか、山田さんってさ、たまに暗くて思い詰めた顔をするよね。いつも大丈夫かなって」
なんなの、この人急に。
「ごめんね、そんな怒った顔しないで。俺でよければいつでも話聞くから」
矢島は取り繕うような、爽やかな笑顔を見せた。
でもなんだろう、私はその時矢島に自分の心を見透かされたような心臓がドキッとした。
「矢島さんは人の事をよく見てますね」
私はじっと矢島の目を逸らさずに言う。
アイドルのような整った綺麗な顔。
暗い光の通らない真っ暗な黒い瞳。
そういえば、社内の噂で矢島が学生時代にホストをやってたとか聞いたっけ。
だから人の事もよく見てて、人を見透かしたような事が言えるんだ。
だから女子にモテるんだ、うんわかる。
「違うよ。山田さんが僕の事をよく見ているからだよ」
矢島は真顔になり、冷たい瞳を向けて言った。
黒い瞳に私が吸い込まれそう。
え?
私が矢島の事をよく見てるから?
見てるって‥そんな、確かに綺麗な顔だなって見とれることはあるけど。
あれは、また、その、違うし。
矢島は私の戸惑った表情を見て、ニヤリと笑う。
「だって、社内にいるといつも山田さんの視線を感じるもの。俺のこと好きなんだってわかるさ」
「見てません!!てか好きとか、自分の顔が良いからって自惚れないでください!!」
私は自分で自分の顔が熱くなるのがわかった。
何言ってるんだ、この男は。
何さ、顔が良いからって余裕さらけ出して、人の事おちょくって。
「矢島さん、私もう帰りますからね!!!」
「山田さん‥」
その時、矢島に耳元で息を吐かれた。
フッと。ただ一息。
自分の体がゾワっと震えた。
心臓がバクバクと鳴り出した。
顔がトマトのように真っ赤になった。
「山田さん、今度ご飯行こうよ」
矢島は顔色一つ変えず、これが普通のコミュニケーションですが?とでも言うよにニコニコ笑っている。
あ、こんなに嬉しそうに笑ってる姿、オフィスで初めて見たかも。
でも、きっとこれは。
「矢島さん、結構です。どうせ、他の女子にもそう言ってるんでしょ」
私は矢島に冷静に喝を入れ、顔も見ずにオフィスから立ち去った。
なんなの。なんなの。
仕事手伝っただけじゃない。
思い詰めた顔してるだの、人の事知ったような口ぶりもムカつくし、好きなの知ってるとかしれっと言う所も余裕があってムカつく!!!
こんなにムカついてるのに顔が良いのもムカつく!!!
矢島、アイツ覚えとけ!!!!
殺す!!!!
でも、この出来事をきっかけに馬鹿みたいに私は矢島に沼ることになる。
ねぇ、ご主人様これが私達が初めて2人で交わした会話だよ?
最初から歪だったんだね、私達。
高校卒業後は早く自立がしたくて、何とか頑張って努力して中小企業の事務員に就職する事が出来た。
私はずっと孤独に生きてきた。
だからこれからも、1人で生きていく。
誰にも頼らず、誰かに寄っ掛からず1人で。
そう思っていた。
だけど、私は知らなかった。
人よりも辛い生い立ちがあるから、社会や人生を勝手に悟って大人になったつもりでいた。
あんな世界があるなんて私にはわからなかったの。
ご主人様、矢島 圭介(やじま けいすけ)と出会ったのは2年前の春だった。
私が会社に入社して2年目、矢島は違う支所から営業マンとして異動して来た。
同じ部署で営業マンの矢島と、事務員の私。
第一印象は、モテるし人生勝ち組って感じ。
矢島は身長が170ちょいの平均より少し高いくらいで、シルエットはスラットしている。
でも腕にはしっかり筋肉が付いていて、お腹周りもも引き締まっているから、身体を鍛えている感じ。
顔は、鼻が高くて、目も奥二重の猫目で、塩顔のイケメンって感じだ。
営業マンだからきっと人とのコミュニケーション能力も高いだろうし、顔もイケメンだからモテるんだろうなーって思っていた。
矢島は私には何も無いものを全て持ってる。
学歴も、人と気軽に仲良くなれる才能も、休日に遊ぶ仲の良い友達もいっぱいいるみたいだし、容姿も良いし、異性からもモテモテだし。
きっと周りに助けてもらって、人生で何も苦労した事がないお坊ちゃんなんだろうな。
顔も良いからずっとモテモテなんだろうな。
実際、矢島は会社の若い女子達からモテた。
「矢島さん若いしカッコいいよね」
「今度ランチ誘いたいんだけど、矢島さん外回り多いから誘えないんだよねー」
「わかるー!でも矢島さん、婚約控えた彼女いるらしいよ」
「えーそうなのショック」
「まぁ、あんだけかっこよければね。彼女くらいいるよね」
等々。
女子達からの矢島の話題は尽きなかった。
私達は当時、矢島は営業マンで外回りばかりだし、私は事務員でずっとオフィスに篭っているので接点はなかった。
何もない。
顔は確かにかっこいいし、年齢もまだ24だし、声も声優みたいなかっこいい良い声だし、先輩には可愛がられているし、後輩には慕われているし、女子達にはモテモテ。
だけど私はアンタになんて興味ないから。
人生自分の思い通りで生きて来たような、何にも苦労知らずそうで周りに恵まれてるアンタなんか!!
そう思っていた。
ある日の事だった。
その日、矢島は定時を過ぎてもクレーム対応に追われていた。
矢島の直属の上司は出張、後輩は休み。
誰も矢島をフォローできる人がいない。
まぁせいぜい頑張って。
その綺麗な顔とコミュ力で、その辺の暇そうな女子達に助けてもらえば?そう思っていた。
「山田さん!お願い、少し手伝ってくれない?」
矢島は両手を付いて私にお願いする。
なんで私?
でも、まっすぐ綺麗な瞳の上目遣い。
やっぱり顔は整っててイケメンだな。
「今度ランチ奢るからさ‥ね?」
わかりました、と言って私は手伝う事にした。
矢島と残業をしたその日、私はひたすら矢島から頼まれたデータの打ち込みをした。
集中していて気が付かなかったが、一区切りしてから周りを見渡すとオフィスには私と矢島以外誰もいなかった。
そうだ、今日は定時退社が絶対の日だった。
「皆んな帰っちゃったね。山田さんごめんね、定時から1時間半も過ぎちゃった。でも山田さんのおかげでなんとかなった。ありがとう」
そう言い、矢島はニコリと余裕の笑みを溢す。
「いえ、お役に立てて良かったです。それじゃあ私はこれで」
「待って、山田さん」
矢島に後ろからポンと肩を置かれ、引き留められる。
「なんですか?」
「山田さんって下の名前、ひめ華って言うんだね。可愛いなって」
‥は?
いきなり、距離感が近い。
「ごめん、ごめん!今のはセクハラじゃなくて、ついふらっと出た言葉で‥。てか、山田さんってさ、たまに暗くて思い詰めた顔をするよね。いつも大丈夫かなって」
なんなの、この人急に。
「ごめんね、そんな怒った顔しないで。俺でよければいつでも話聞くから」
矢島は取り繕うような、爽やかな笑顔を見せた。
でもなんだろう、私はその時矢島に自分の心を見透かされたような心臓がドキッとした。
「矢島さんは人の事をよく見てますね」
私はじっと矢島の目を逸らさずに言う。
アイドルのような整った綺麗な顔。
暗い光の通らない真っ暗な黒い瞳。
そういえば、社内の噂で矢島が学生時代にホストをやってたとか聞いたっけ。
だから人の事もよく見てて、人を見透かしたような事が言えるんだ。
だから女子にモテるんだ、うんわかる。
「違うよ。山田さんが僕の事をよく見ているからだよ」
矢島は真顔になり、冷たい瞳を向けて言った。
黒い瞳に私が吸い込まれそう。
え?
私が矢島の事をよく見てるから?
見てるって‥そんな、確かに綺麗な顔だなって見とれることはあるけど。
あれは、また、その、違うし。
矢島は私の戸惑った表情を見て、ニヤリと笑う。
「だって、社内にいるといつも山田さんの視線を感じるもの。俺のこと好きなんだってわかるさ」
「見てません!!てか好きとか、自分の顔が良いからって自惚れないでください!!」
私は自分で自分の顔が熱くなるのがわかった。
何言ってるんだ、この男は。
何さ、顔が良いからって余裕さらけ出して、人の事おちょくって。
「矢島さん、私もう帰りますからね!!!」
「山田さん‥」
その時、矢島に耳元で息を吐かれた。
フッと。ただ一息。
自分の体がゾワっと震えた。
心臓がバクバクと鳴り出した。
顔がトマトのように真っ赤になった。
「山田さん、今度ご飯行こうよ」
矢島は顔色一つ変えず、これが普通のコミュニケーションですが?とでも言うよにニコニコ笑っている。
あ、こんなに嬉しそうに笑ってる姿、オフィスで初めて見たかも。
でも、きっとこれは。
「矢島さん、結構です。どうせ、他の女子にもそう言ってるんでしょ」
私は矢島に冷静に喝を入れ、顔も見ずにオフィスから立ち去った。
なんなの。なんなの。
仕事手伝っただけじゃない。
思い詰めた顔してるだの、人の事知ったような口ぶりもムカつくし、好きなの知ってるとかしれっと言う所も余裕があってムカつく!!!
こんなにムカついてるのに顔が良いのもムカつく!!!
矢島、アイツ覚えとけ!!!!
殺す!!!!
でも、この出来事をきっかけに馬鹿みたいに私は矢島に沼ることになる。
ねぇ、ご主人様これが私達が初めて2人で交わした会話だよ?
最初から歪だったんだね、私達。
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