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第3話 万年筆という魔法
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1. 羽ペン、爆発しろ
「……っ、ふざけるなよ、この原始的な棒切れがぁぁ!」
離宮の一室、俺の絶叫がこだました。
せっかくボロ布を叩いて漉き上げた「特製アルヴィン・ペーパー」。
その中央に、巨大な黒いシミが広がっている。
原因は、手に持った忌々しい羽ペンだ。
羽ペンというのは、鳥の羽根を削っただけの単なる管だ。
インクを溜める機能なんて微塵もない。
三文字書くたびにインク壺へダイブ。
しかも、ちょっと角度を間違えたり、インクの残量計算をミスしたりすると、溜まっていた黒い液体が一気に「ボタッ」と投下される。
(俺が書きたいのは微分積分の公式とか、鋼鉄の炭素含有量グラフなんだよ! インクのシミで台無しにされてたまるか!)
前世のWiki編集で鍛えた俺のタイピング速度……いや、思考速度に、この「インク壺との往復運動」が全く追いつかない。
これは情報のボトルネックだ。
文明の進化を、この一本の羽根が邪魔している。
「マーサ! お城のガラス職人さんのところに行きたいぉ! キラキラした棒が見たいの!」
俺は再び、無垢な幼児の皮を被り、技術開発への第一歩を踏み出した。
2. ガラスのペン、そして「吸い上げる魔法」
王宮のお抱えガラス職人は、五歳の王子が遊びに来たことに困惑しながらも、俺の要求に応じてくれた。
「ねえ、おじさん。この細い管の先に、もっと細い溝をたくさん作れる?」
「はあ……王子様、そんな細工をしても、すぐに壊れてしまいますぞ」
「いいの! こう、液体が細い道を通って、勝手にお空に登っていくような魔法が見たいんだ!」
俺が説明したのは、現代物理学の基礎——「毛細管現象(もうさいかんげんしょう)」だ。
【毛細管現象とは?】 液体が細い管の中を、重力に関係なく吸い上げられたり、浸透したりする現象のこと。管が細ければ細いほど、液体はより高く、より確実に移動する。
「細い道をたくさん作ると、水は勝手に歩いていくんだよ。不思議でしょ?」
「……なるほど。確かに、極細の溝を彫れば水は吸い込まれますな。やってみましょう」
数日後、完成したのは美しいガラスペンだった。
ペン先に螺旋状の溝が刻まれており、一度インクに浸せば、その溝に溜まったインクが毛細管現象でゆっくりと流れ落ちる。
羽ペンの十倍は長く書ける。
(……だが、まだだ。これじゃ物足りない。これでもまだ『インク壺』が必要なんだ!)
俺が求めているのは、インク壺を持ち運ぶ必要がない、一本で完結する魔法の杖。 そう、「万年筆(Fountain Pen)」の完成である。
3. ウォーターマンを超えて
ガラスペンを試作しつつ、俺は並行して鍛冶職人を呼び出していた。
「一ミリの半分よりも薄い、しなやかな金の板……は高いから、真鍮(しんちゅう)の板を叩いてくれ。先は二つに割るんだ」
万年筆の心臓部は、インクを供給する「ペン芯(フィード)」にある。
初期の万年筆は、インクがドバドバ漏れる欠陥品だった。
それを解決したのが、十九世紀の保険外交員ルイス・ウォーターマン。彼は、インクが流れ出る道とは別に、「空気が入る道」を同時に作ることで、内部の圧力を安定させるシステムを発明した。
(俺が作るのは、十九世紀レベルじゃない。現代の、あの『ウォーターマンの溝』を完全に再現した二十一世紀仕様のペン芯だ!)
俺はガリク(まだこの時点では街の職人だが)に発注する前に、自分で蜜蝋(みつろう)を削り、インクと空気がスムーズに入れ替わる三本の細い溝を設計した。
• 中央の溝: インクをペン先へ運ぶ。
• 左右の溝: 外気を取り込み、タンク内の気圧を一定に保つ。
「インクの粘度も調整しなきゃな……。ドロドロすぎると詰まるし、サラサラすぎると漏れる」
俺は厨房から持ち出した油や煤、さらにはアラビアゴムの代わりになる植物の樹液を調合し、「理想のインク」を練り上げた。
幼児の小さな手が真っ黒に染まるが、そんなことは知ったことか。
4. 知恵の奔流(ダウンロード)
そして、ついに完成した。
見た目は、黒いエボナイト風の樹脂(実は漆で固めた木製)でできた、無骨なペン。
だがその内部には、気圧を制御し、毛細管現象で絶え間なくインクを供給する「現代の叡智」が詰まっている。
「……書ける。書けるぞ!」
俺は自室に籠もり、自作の紙にペンを走らせた。
インク壺に戻る必要はない。 思考のスピードそのままに、ペン先が紙の上を滑る。
[ 速度 v = 加速度 a × 時間 t ] [ 鋼鉄の熱処理温度:摂氏 727 度以上でオーステナイト化 ] [ 硝石の精製:尿と灰と藁を層にして…… ]
俺は狂ったように書き殴った。
これまで頭の中に詰め込んでいた Wiki の情報が、万年筆という蛇口を通って、紙というサーバーに次々とダウンロードされていく。
農業の実習で学んだ連作障害の回避策。
趣味の軍事研究で暗記したライフリングの旋回ピッチ。
経済学でかじった複式簿記の「借方」と「貸方」の概念。
気がつけば、一冊のノートが埋まっていた。
そこにあるのは、五歳の子供が書いたとは思えない、冷徹で緻密な「文明の予言書」だ。
「アルヴィン様? ずっとお部屋に閉じこもって……まあ! 手がお顔まで真っ黒ですよ!」
マーサが驚いて部屋に入ってきた。 俺はノートを素早く隠し、万年筆を袖の中に滑り込ませた。
「マーサ、見て見て! お絵描きいっぱいしたぉ!」
「あらあら、まあ……。本当に、アルヴィン様はお勉強(?)がお好きなのですね。でも、そんなに汚れては、陛下に叱られてしまいますわ」
俺はマーサに顔を拭かれながら、内心でほくそ笑んでいた。
これで情報の記録体制は整った。
次は、この情報を「物理的な力」に変えるための、最強の協力者を探しに行く時だ。
あとがき
第3話をお読みいただき、ありがとうございます!
「紙がないなら作ればいい」「ペンがないなら万年筆にすればいい」。 アルヴィン君、目的のためには手段を選ばない執念のオタクっぷりを発揮しています。 特にウォーターマンの「インクと空気の交換」にまでこだわるあたり、五歳児の皮を被った技術屋の顔が隠せていませんね。
手が真っ黒になっても「お絵描きだぉ!」で済ませてくれるマーサさんの包容力、そろそろ限界な気もしますが……(笑)。
次回予告
「一人で手書きするのは限界だ……。複製しなきゃ(使命感)」
情報の量産。それは文明を加速させるための必須条件。 アルヴィンが次に目をつけたのは、懐かしの「ガリ版」!? ガリガリと音を立てて、知識が世界に拡散し始める。
そして、ついにアルヴィンが「呪われた離宮」をねだります。 王宮の隅っこにある、誰も近づかない場所。 そこは、王子の秘密基地(工廠)としては最高な物件だった!?
次回、第4話「文字を複製する技術」。 お楽しみに! 王子の野望が、いよいよ地下へ潜るぜ!
「……っ、ふざけるなよ、この原始的な棒切れがぁぁ!」
離宮の一室、俺の絶叫がこだました。
せっかくボロ布を叩いて漉き上げた「特製アルヴィン・ペーパー」。
その中央に、巨大な黒いシミが広がっている。
原因は、手に持った忌々しい羽ペンだ。
羽ペンというのは、鳥の羽根を削っただけの単なる管だ。
インクを溜める機能なんて微塵もない。
三文字書くたびにインク壺へダイブ。
しかも、ちょっと角度を間違えたり、インクの残量計算をミスしたりすると、溜まっていた黒い液体が一気に「ボタッ」と投下される。
(俺が書きたいのは微分積分の公式とか、鋼鉄の炭素含有量グラフなんだよ! インクのシミで台無しにされてたまるか!)
前世のWiki編集で鍛えた俺のタイピング速度……いや、思考速度に、この「インク壺との往復運動」が全く追いつかない。
これは情報のボトルネックだ。
文明の進化を、この一本の羽根が邪魔している。
「マーサ! お城のガラス職人さんのところに行きたいぉ! キラキラした棒が見たいの!」
俺は再び、無垢な幼児の皮を被り、技術開発への第一歩を踏み出した。
2. ガラスのペン、そして「吸い上げる魔法」
王宮のお抱えガラス職人は、五歳の王子が遊びに来たことに困惑しながらも、俺の要求に応じてくれた。
「ねえ、おじさん。この細い管の先に、もっと細い溝をたくさん作れる?」
「はあ……王子様、そんな細工をしても、すぐに壊れてしまいますぞ」
「いいの! こう、液体が細い道を通って、勝手にお空に登っていくような魔法が見たいんだ!」
俺が説明したのは、現代物理学の基礎——「毛細管現象(もうさいかんげんしょう)」だ。
【毛細管現象とは?】 液体が細い管の中を、重力に関係なく吸い上げられたり、浸透したりする現象のこと。管が細ければ細いほど、液体はより高く、より確実に移動する。
「細い道をたくさん作ると、水は勝手に歩いていくんだよ。不思議でしょ?」
「……なるほど。確かに、極細の溝を彫れば水は吸い込まれますな。やってみましょう」
数日後、完成したのは美しいガラスペンだった。
ペン先に螺旋状の溝が刻まれており、一度インクに浸せば、その溝に溜まったインクが毛細管現象でゆっくりと流れ落ちる。
羽ペンの十倍は長く書ける。
(……だが、まだだ。これじゃ物足りない。これでもまだ『インク壺』が必要なんだ!)
俺が求めているのは、インク壺を持ち運ぶ必要がない、一本で完結する魔法の杖。 そう、「万年筆(Fountain Pen)」の完成である。
3. ウォーターマンを超えて
ガラスペンを試作しつつ、俺は並行して鍛冶職人を呼び出していた。
「一ミリの半分よりも薄い、しなやかな金の板……は高いから、真鍮(しんちゅう)の板を叩いてくれ。先は二つに割るんだ」
万年筆の心臓部は、インクを供給する「ペン芯(フィード)」にある。
初期の万年筆は、インクがドバドバ漏れる欠陥品だった。
それを解決したのが、十九世紀の保険外交員ルイス・ウォーターマン。彼は、インクが流れ出る道とは別に、「空気が入る道」を同時に作ることで、内部の圧力を安定させるシステムを発明した。
(俺が作るのは、十九世紀レベルじゃない。現代の、あの『ウォーターマンの溝』を完全に再現した二十一世紀仕様のペン芯だ!)
俺はガリク(まだこの時点では街の職人だが)に発注する前に、自分で蜜蝋(みつろう)を削り、インクと空気がスムーズに入れ替わる三本の細い溝を設計した。
• 中央の溝: インクをペン先へ運ぶ。
• 左右の溝: 外気を取り込み、タンク内の気圧を一定に保つ。
「インクの粘度も調整しなきゃな……。ドロドロすぎると詰まるし、サラサラすぎると漏れる」
俺は厨房から持ち出した油や煤、さらにはアラビアゴムの代わりになる植物の樹液を調合し、「理想のインク」を練り上げた。
幼児の小さな手が真っ黒に染まるが、そんなことは知ったことか。
4. 知恵の奔流(ダウンロード)
そして、ついに完成した。
見た目は、黒いエボナイト風の樹脂(実は漆で固めた木製)でできた、無骨なペン。
だがその内部には、気圧を制御し、毛細管現象で絶え間なくインクを供給する「現代の叡智」が詰まっている。
「……書ける。書けるぞ!」
俺は自室に籠もり、自作の紙にペンを走らせた。
インク壺に戻る必要はない。 思考のスピードそのままに、ペン先が紙の上を滑る。
[ 速度 v = 加速度 a × 時間 t ] [ 鋼鉄の熱処理温度:摂氏 727 度以上でオーステナイト化 ] [ 硝石の精製:尿と灰と藁を層にして…… ]
俺は狂ったように書き殴った。
これまで頭の中に詰め込んでいた Wiki の情報が、万年筆という蛇口を通って、紙というサーバーに次々とダウンロードされていく。
農業の実習で学んだ連作障害の回避策。
趣味の軍事研究で暗記したライフリングの旋回ピッチ。
経済学でかじった複式簿記の「借方」と「貸方」の概念。
気がつけば、一冊のノートが埋まっていた。
そこにあるのは、五歳の子供が書いたとは思えない、冷徹で緻密な「文明の予言書」だ。
「アルヴィン様? ずっとお部屋に閉じこもって……まあ! 手がお顔まで真っ黒ですよ!」
マーサが驚いて部屋に入ってきた。 俺はノートを素早く隠し、万年筆を袖の中に滑り込ませた。
「マーサ、見て見て! お絵描きいっぱいしたぉ!」
「あらあら、まあ……。本当に、アルヴィン様はお勉強(?)がお好きなのですね。でも、そんなに汚れては、陛下に叱られてしまいますわ」
俺はマーサに顔を拭かれながら、内心でほくそ笑んでいた。
これで情報の記録体制は整った。
次は、この情報を「物理的な力」に変えるための、最強の協力者を探しに行く時だ。
あとがき
第3話をお読みいただき、ありがとうございます!
「紙がないなら作ればいい」「ペンがないなら万年筆にすればいい」。 アルヴィン君、目的のためには手段を選ばない執念のオタクっぷりを発揮しています。 特にウォーターマンの「インクと空気の交換」にまでこだわるあたり、五歳児の皮を被った技術屋の顔が隠せていませんね。
手が真っ黒になっても「お絵描きだぉ!」で済ませてくれるマーサさんの包容力、そろそろ限界な気もしますが……(笑)。
次回予告
「一人で手書きするのは限界だ……。複製しなきゃ(使命感)」
情報の量産。それは文明を加速させるための必須条件。 アルヴィンが次に目をつけたのは、懐かしの「ガリ版」!? ガリガリと音を立てて、知識が世界に拡散し始める。
そして、ついにアルヴィンが「呪われた離宮」をねだります。 王宮の隅っこにある、誰も近づかない場所。 そこは、王子の秘密基地(工廠)としては最高な物件だった!?
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