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その頃、中国西安では全く別の重大事案が発生していた。
西安の地下では、数年前から、敦煌の莫高窟から発見された古文書をもとに、会昌の廃仏によって所在不明となっていた景教の教会遺跡の発掘が行われていた。景教はキリスト教の一派で、古代中国に伝来した宗教だった。
発掘現場では、予想以上に保存状態の良い遺構が次々と発見されていた。地下に広がる石造の建造物は、明らかに高度な建築技術で作られている。
「教授、こちらをご覧ください」
発掘チームの一員が興奮して報告した。
「地下の奥から、うっすらと光が漏れているようです」
現場責任者の劉教授は、懐中電灯を手に地下深くへ降りていった。そこで彼が目にしたものは、常識では理解できない光景だった。
崩れた通路を抜けた先には現代の技術で作られたかのようにそれぞれの面が継ぎ目のない一枚の石の壁で出来た部屋があり、その壁の一つの面に埋め込まれたように、縦二メートル、横一.三メートルほどの石柱でできた「窓」があった。そして、その向こうには緑豊かな森林と、その先に石造りの街並みが見えていた。
「これは……一体何なんだ?」
劉教授は困惑した。まるで別世界への窓のようだった。
この発見は、すぐに担当の西安市文物局に報告されたが、あまりにも荒唐無稽な報告として誰も取り合おうとしなかった。発掘チームにも街の担当部署にも門の存在を知る者は一人もいなかったことが災いしたのだ。
「幻覚か何かの見間違いでしょう」
文物局の担当者は取り合わなかった。
「もう一度、冷静に調査し、まじめに報告をあげてください」
そのため、この新たな門の発見が国家文物局に正式に報告されるまでに、貴重な時間が浪費されることになった。
西安交通大学で考古学を教えていた若い李教授のもとに、発掘チームで働く友人の張研究員から連絡があったのは、ある日の午後のことだった。
「李先生、本当に信じられない発見があったんです」
電話の向こうの張研究員の声は、明らかに興奮していた。
「落ち着きたまえ。一体何を発見したんだ?」
李教授は研究室で論文を書いている手を止めて、受話器をしっかりと握った。
「壁の向こうに、別の世界が見えるんです」
「それは比喩的な意味かね?古代の壁画でも発見したのか?」
李教授は穏やかに聞き返した。長年の研究経験から、発掘現場では様々な錯覚や興奮状態になることがあることを知っていたからだ。
「いえ、先生。文字通りの意味です。本当に別の世界が見えるんです。緑の森と、石で作られた街並みが……まるで生きているかのように」
張研究員の声に嘘はないように思えた。しかし、科学者である李教授の理性は、そんなことがあり得るはずがないと告げていた。
「明日、現場を見せてもらおう」
好奇心が勝った李教授は、翌朝早くから発掘現場に向かった。現場は西安郊外の古い遺跡で、唐代の建造物の発掘が進められていたはずだった。
「先生、こちらです」
張研究員が興奮を抑えきれない様子で、李教授を地下の発掘現場へ案内した。石段を降りていくと、やがて広い地下空間に出た。そして、その奥に……
「これは……」
李教授は言葉を失った。
目の前に、確かに「門」があった。古代の石で作られた枠組みの向こうに、信じがたい光景が広がっている。青々とした森、石造りの美しい建物群、そして澄んだ空。明らかに、この地下空間とは異なる世界の風景だった。
「まるで山海経の世界のようですね」
張研究員がささやくように言った。
『山海経』。古代中国の地理や博物誌に関する書物で、そこには伝説的な地理、珍しい生物、神話的な土地の記述が数多く記されている。長い間、多くの学者たちはそれを空想的な物語や神話の集大成として扱ってきた。
しかし、李教授の心に、一つの可能性が浮かんだ。
「もしかすると……山海経の記述は、すべて作り話というわけではなかったのかもしれないな」
李教授は門に歩み寄った。科学者としての理性は、目の前の現象を否定しようとした。しかし、どう見ても、そこには現実とは思えない世界が広がっていた。
さらに驚いたことに、門の向こうから微かに風が吹いてくるのを感じた。
「これは……向こうの世界から流れてくる空気ですね」
李教授は門に顔を近づけた。
「かすかに植物の匂いがします。森の、生きた木々の香りです」
その瞬間、李教授の中で何かが変わった。考古学者として長年積み重ねてきた常識や理論が、目の前の現実によって揺さぶられていく。
「先生」張研究員が声を潜めて提案した。「向こうの世界を調査してみませんか?」
李教授は門の向こうの世界を見つめた。石造りの街並みは美しく、人の住む気配を感じさせる。森の緑は豊かで、まるで地上の楽園のようだった。
「危険かもしれませんが……」張研究員が続けた。「これは人類史上最大の発見になるかもしれません。山海経に記された地底王国が、実在していたとしたら……」
李教授は深く息を吸った。向こうから流れてくる空気は、確かに清浄で、生命に満ちていた。
「君の言う通りだ」李教授はついに決断した。「これほどの発見を前にして、学者として手をこまねいているわけにはいかない」
「本当ですか?」張研究員の目が輝いた。
「ただし、慎重に準備をしよう。我々だけでは危険かもしれない」
結局、李教授と張研究員、そして現場の信頼できる作業員三名の計五名で調査団を組むことになった。古代中国の伝説が現実となった瞬間、彼らは人類史を変える冒険に踏み出そうとしていた。
「山海経の著者たちは、本当にこのような世界を見ていたのかもしれませんね」
李教授は門の向こうを見つめながらつぶやいた。学者としての興奮と、未知への不安が心の中で渦巻いていたが、探求心が勝っていた。
「いいですか、少し行ってみるだけですよ。すぐに戻りますからね。そして、もし、何か起こっても、絶対にお互いを見捨てないことを約束しましょう」
李教授が言った。
「もし危険があれば、すぐに戻ってきます」
五人は万が一のため、互いに手を取り合い、未知の世界へと足を踏み入れた。
門の出口は、巨大な木の根や蔓に覆われていた。空気は湿っていて、土と植物の匂いがする。
「ここは洞窟のようですね」
張研究員が懐中電灯で足元を照らした。
「すぐ外に出られそうです。出口に向かいましょう」
五人は慎重に洞窟を進み、やがて外に這い出した。そこは、緩やかな山の斜面に広がる美しい森で、向かいの山には大きめの集落が見える。
空気は驚くほど澄んでいて、深呼吸すると肺の奥まで清々しさが染み渡る。小鳥の鳴く声も聞こえ、居心地のいい森のようだった。
「素晴らしい環境ですね。空気も全く問題ないどころか、すごく気持ちいい」
李教授が感嘆した。
「大気汚染とは無縁の世界のようです」
木に目印のテープをつけながらしばらく森を歩いていると、遠くから何かが近づいてくる音が聞こえてきた。最初は風の音かと思ったが、だんだん大きくなってくる。
「何かの動物の群れのようですね」
李教授が警戒した。
突然、数頭の巨大な鹿のような生き物が茂みから飛び出してきた。普通の鹿の倍以上はある巨体で、角も鋭く発達している。そして、何よりも恐ろしいのは、その目に宿る野生の輝きだった。
「逃げろ!」
李教授が叫んだが、巨大な鹿たちは五人を取り囲むように動いた。
実は、これらの鹿のような生き物は、現地人が行っている狩りで追い込まれていたのだった。パニック状態の獣たちは、目の前に現れた人間たちを新たな脅威と認識し、攻撃的になっていた。
五人は必死に逃げようとしたが、慣れない地形で思うように動けない。作業員の一人が転倒し、鹿の角で脇腹を切った。張研究員も木の根に足を取られ、膝を強打した。李教授も枝で頬を切るなど、五人のうち三人が怪我をした。
幸い、骨折などの重篤な怪我はなさそうだが、状況は絶望的だった。
その時、空気を引き裂くような音と共に巨大な矢が飛んできて目の前の巨大な鹿の頭部を貫いた。大きな音を立て鹿が倒れると、森の奥から太い声が響いた。現地語らしいが、内容は理解できない。しかし、その声には明らかに威厳があった。
他の鹿たちは、その声を聞くと急に大人しくなり、逃げるように森の奥に向かって駆けて行った。
「助かったのでしょうか?」
張研究員が息を切らしながら言った。
やがて、森の向こうから人影が現れた。しかし、五人が目にしたのは、想像を絶する光景だった。
そこにいたのは、皆はち切れんばかりの筋肉と二メートルは越えようかという巨体を持つ人々だった。まるで、中国の古典『西遊記』の猪八戒や、ヨーロッパの伝説に出てくるトロールやオーク、オーガのような体格だった。
さらに恐怖心を煽ったのは、一部の者が獣の形をした兜を被っていることだった。狼や熊、猪などの頭部を模した兜は、威圧感を倍増させていた。
「あ、ああ……」
李教授は言葉を失った。
「これは夢なのでしょうか?」
現地人たちの言葉は全く理解できず、五人は恐怖に震えていた。
西安の地下では、数年前から、敦煌の莫高窟から発見された古文書をもとに、会昌の廃仏によって所在不明となっていた景教の教会遺跡の発掘が行われていた。景教はキリスト教の一派で、古代中国に伝来した宗教だった。
発掘現場では、予想以上に保存状態の良い遺構が次々と発見されていた。地下に広がる石造の建造物は、明らかに高度な建築技術で作られている。
「教授、こちらをご覧ください」
発掘チームの一員が興奮して報告した。
「地下の奥から、うっすらと光が漏れているようです」
現場責任者の劉教授は、懐中電灯を手に地下深くへ降りていった。そこで彼が目にしたものは、常識では理解できない光景だった。
崩れた通路を抜けた先には現代の技術で作られたかのようにそれぞれの面が継ぎ目のない一枚の石の壁で出来た部屋があり、その壁の一つの面に埋め込まれたように、縦二メートル、横一.三メートルほどの石柱でできた「窓」があった。そして、その向こうには緑豊かな森林と、その先に石造りの街並みが見えていた。
「これは……一体何なんだ?」
劉教授は困惑した。まるで別世界への窓のようだった。
この発見は、すぐに担当の西安市文物局に報告されたが、あまりにも荒唐無稽な報告として誰も取り合おうとしなかった。発掘チームにも街の担当部署にも門の存在を知る者は一人もいなかったことが災いしたのだ。
「幻覚か何かの見間違いでしょう」
文物局の担当者は取り合わなかった。
「もう一度、冷静に調査し、まじめに報告をあげてください」
そのため、この新たな門の発見が国家文物局に正式に報告されるまでに、貴重な時間が浪費されることになった。
西安交通大学で考古学を教えていた若い李教授のもとに、発掘チームで働く友人の張研究員から連絡があったのは、ある日の午後のことだった。
「李先生、本当に信じられない発見があったんです」
電話の向こうの張研究員の声は、明らかに興奮していた。
「落ち着きたまえ。一体何を発見したんだ?」
李教授は研究室で論文を書いている手を止めて、受話器をしっかりと握った。
「壁の向こうに、別の世界が見えるんです」
「それは比喩的な意味かね?古代の壁画でも発見したのか?」
李教授は穏やかに聞き返した。長年の研究経験から、発掘現場では様々な錯覚や興奮状態になることがあることを知っていたからだ。
「いえ、先生。文字通りの意味です。本当に別の世界が見えるんです。緑の森と、石で作られた街並みが……まるで生きているかのように」
張研究員の声に嘘はないように思えた。しかし、科学者である李教授の理性は、そんなことがあり得るはずがないと告げていた。
「明日、現場を見せてもらおう」
好奇心が勝った李教授は、翌朝早くから発掘現場に向かった。現場は西安郊外の古い遺跡で、唐代の建造物の発掘が進められていたはずだった。
「先生、こちらです」
張研究員が興奮を抑えきれない様子で、李教授を地下の発掘現場へ案内した。石段を降りていくと、やがて広い地下空間に出た。そして、その奥に……
「これは……」
李教授は言葉を失った。
目の前に、確かに「門」があった。古代の石で作られた枠組みの向こうに、信じがたい光景が広がっている。青々とした森、石造りの美しい建物群、そして澄んだ空。明らかに、この地下空間とは異なる世界の風景だった。
「まるで山海経の世界のようですね」
張研究員がささやくように言った。
『山海経』。古代中国の地理や博物誌に関する書物で、そこには伝説的な地理、珍しい生物、神話的な土地の記述が数多く記されている。長い間、多くの学者たちはそれを空想的な物語や神話の集大成として扱ってきた。
しかし、李教授の心に、一つの可能性が浮かんだ。
「もしかすると……山海経の記述は、すべて作り話というわけではなかったのかもしれないな」
李教授は門に歩み寄った。科学者としての理性は、目の前の現象を否定しようとした。しかし、どう見ても、そこには現実とは思えない世界が広がっていた。
さらに驚いたことに、門の向こうから微かに風が吹いてくるのを感じた。
「これは……向こうの世界から流れてくる空気ですね」
李教授は門に顔を近づけた。
「かすかに植物の匂いがします。森の、生きた木々の香りです」
その瞬間、李教授の中で何かが変わった。考古学者として長年積み重ねてきた常識や理論が、目の前の現実によって揺さぶられていく。
「先生」張研究員が声を潜めて提案した。「向こうの世界を調査してみませんか?」
李教授は門の向こうの世界を見つめた。石造りの街並みは美しく、人の住む気配を感じさせる。森の緑は豊かで、まるで地上の楽園のようだった。
「危険かもしれませんが……」張研究員が続けた。「これは人類史上最大の発見になるかもしれません。山海経に記された地底王国が、実在していたとしたら……」
李教授は深く息を吸った。向こうから流れてくる空気は、確かに清浄で、生命に満ちていた。
「君の言う通りだ」李教授はついに決断した。「これほどの発見を前にして、学者として手をこまねいているわけにはいかない」
「本当ですか?」張研究員の目が輝いた。
「ただし、慎重に準備をしよう。我々だけでは危険かもしれない」
結局、李教授と張研究員、そして現場の信頼できる作業員三名の計五名で調査団を組むことになった。古代中国の伝説が現実となった瞬間、彼らは人類史を変える冒険に踏み出そうとしていた。
「山海経の著者たちは、本当にこのような世界を見ていたのかもしれませんね」
李教授は門の向こうを見つめながらつぶやいた。学者としての興奮と、未知への不安が心の中で渦巻いていたが、探求心が勝っていた。
「いいですか、少し行ってみるだけですよ。すぐに戻りますからね。そして、もし、何か起こっても、絶対にお互いを見捨てないことを約束しましょう」
李教授が言った。
「もし危険があれば、すぐに戻ってきます」
五人は万が一のため、互いに手を取り合い、未知の世界へと足を踏み入れた。
門の出口は、巨大な木の根や蔓に覆われていた。空気は湿っていて、土と植物の匂いがする。
「ここは洞窟のようですね」
張研究員が懐中電灯で足元を照らした。
「すぐ外に出られそうです。出口に向かいましょう」
五人は慎重に洞窟を進み、やがて外に這い出した。そこは、緩やかな山の斜面に広がる美しい森で、向かいの山には大きめの集落が見える。
空気は驚くほど澄んでいて、深呼吸すると肺の奥まで清々しさが染み渡る。小鳥の鳴く声も聞こえ、居心地のいい森のようだった。
「素晴らしい環境ですね。空気も全く問題ないどころか、すごく気持ちいい」
李教授が感嘆した。
「大気汚染とは無縁の世界のようです」
木に目印のテープをつけながらしばらく森を歩いていると、遠くから何かが近づいてくる音が聞こえてきた。最初は風の音かと思ったが、だんだん大きくなってくる。
「何かの動物の群れのようですね」
李教授が警戒した。
突然、数頭の巨大な鹿のような生き物が茂みから飛び出してきた。普通の鹿の倍以上はある巨体で、角も鋭く発達している。そして、何よりも恐ろしいのは、その目に宿る野生の輝きだった。
「逃げろ!」
李教授が叫んだが、巨大な鹿たちは五人を取り囲むように動いた。
実は、これらの鹿のような生き物は、現地人が行っている狩りで追い込まれていたのだった。パニック状態の獣たちは、目の前に現れた人間たちを新たな脅威と認識し、攻撃的になっていた。
五人は必死に逃げようとしたが、慣れない地形で思うように動けない。作業員の一人が転倒し、鹿の角で脇腹を切った。張研究員も木の根に足を取られ、膝を強打した。李教授も枝で頬を切るなど、五人のうち三人が怪我をした。
幸い、骨折などの重篤な怪我はなさそうだが、状況は絶望的だった。
その時、空気を引き裂くような音と共に巨大な矢が飛んできて目の前の巨大な鹿の頭部を貫いた。大きな音を立て鹿が倒れると、森の奥から太い声が響いた。現地語らしいが、内容は理解できない。しかし、その声には明らかに威厳があった。
他の鹿たちは、その声を聞くと急に大人しくなり、逃げるように森の奥に向かって駆けて行った。
「助かったのでしょうか?」
張研究員が息を切らしながら言った。
やがて、森の向こうから人影が現れた。しかし、五人が目にしたのは、想像を絶する光景だった。
そこにいたのは、皆はち切れんばかりの筋肉と二メートルは越えようかという巨体を持つ人々だった。まるで、中国の古典『西遊記』の猪八戒や、ヨーロッパの伝説に出てくるトロールやオーク、オーガのような体格だった。
さらに恐怖心を煽ったのは、一部の者が獣の形をした兜を被っていることだった。狼や熊、猪などの頭部を模した兜は、威圧感を倍増させていた。
「あ、ああ……」
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