ベンチャー社長の元彼のヤンデレが異常過ぎる件

エピローグ

莉愛が俺の事をやっと受け入れてくれた。
善は急げ、気が変わる前にと、婚姻届にサインさせ、役所に提出しに行き、その後、夫婦の契りを。

夢のようなクリスマスを過ごした。

「蓮、夫婦になったんだから、AI盗撮システムは解除しろよ。バレたら、離婚になるぞ！！」

愛妻を家に残し、後ろ髪を引かれる思いで出社した俺。
オンライン会議の時でさえ、WEBカメラの視覚に入らない位置にiPadを設置し莉愛のリアルタイム盗撮動画を見ている。

「バレない、大丈夫だ」

俺の最高傑作のAI盗撮システム。
防犯を兼ね使用し続ける。
莉愛の健康もAI管理している。
莉愛の生理周期は把握している。

「……蓮、赤ちゃん、できたみたい。タイミング的にクリスマスに」

避妊してると油断させ、勝負に出た。
夫婦になった日に子供を授かる事ができ、俺は初めてサンタクロースの存在を信じた。

俺みたいな男を究極的なヤンデレと巷でいうらしい。

愛する人の全てを把握していないと気が済まない。
愛する人を傷つけた相手には制裁を。
他の異性と極力関わって欲しくないから家に閉じ込める。

莉愛に対する愛は永久に不滅である。