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私と遥翔は極秘結婚は、マスコミにリークされる事なく、5年目に突入した。
セキュリティーがしたかりしたマンションで、エレベーターが部屋ごとに分かれている事から隣とは鉢合わせする事はない。
私は15階、遥翔は25階の5号室に住んでいるから、エレベーターは同じ。何階で降りたかも分からないようになってる。
「ーー同棲はしてないんだ。瀬川くん、創作モードに入ったら周りが見えなくなって1人になりたがるから、一緒に住むのは無理だよね」
遥翔の部屋の鍵は渡されてる。だけど、入ったのはデュエットソングの“ラブサイン”の歌唱指導を受けてた時だけ。
「美蓮ちゃん、今日は2人の結婚5周年だから、いつも以上に張り切って料理を作ったよーー!!」
ローストビーフにサーモンのマリネ、鯛と帆立のカルパッチョは、地下の高級食品スーパーで購入してきて、愛凛ちゃんが作ってくれたのはウェディングケーキみたいな5段のケーキ。
「これを男13人と女2人で完食するのか……」
三沢くんがエプロンをつけて、美しく盛り付けられた鳥の唐揚げにパスタを3種類にステーキを焼いてダイニングテーブルとリビングのテーブルに並べる。
「後、フライドチキンとキッシュもあるから。じゃ、そろそろ初めますかっ!!」
「「「「瀬川くん、美蓮ちゃん、結婚5周年、おめでとうーー!!」」」」
「「ありがとう!!」」
遥翔が信頼してる親友達が全員都合をつけてくれて、駆けつけてくれて、クラッカーを鳴らして祝ってくれた。
「愛凛ちゃん、私も手伝うよ!!」
「大丈夫!!私、料理のプロだよ!!和弥も手伝ってくれてるし」
地下の高級食品スーパーで購入した料理もあるけど、ステーキやパスタはできたてじゃないと味が落ちる料理を愛凛ちゃんが次々と作っていき、三沢くんが食べ終わった皿を下げて洗い、出来上がった料理を運ぶ。
15人もお祝いに集まってくれたから、もてなしをかって出てくれた愛凛ちゃんと三沢くんに対して、申し訳なく思う。
「親友の結婚5周年祝いだよー!!これぐらいして当たり前!!」
「ーーありがとう!!」
****
「小坂さんと三沢くん、片付けとゴミ捨てまでしてくれたんだな!!」
オードブルのケースにワインとシャンパンの瓶、ビールの缶に紙皿とかなりの量になったゴミを地下のゴミ捨て場まで捨てにいってくれて、盛り付け用の皿もきれいに洗って片付けてくれた。
愛凛ちゃんと三沢くんとは週に1~2回、家を行き来して楽しい時間過ごしてる。
愛凛ちゃんと2人でランチやショッピングに行く事もある。
「ーー美蓮、いいかぁ?」
片付けを終え、愛凛ちゃんと三沢くんも帰っていった。
結婚5周年の記念日だからみんな気を使ってくれて、夕方にお開きになった。
「……うん」
愛凛ちゃんと三沢くんを玄関まで見送りリビングに戻ると、ソファーに座っていたら遥翔さんが私に近づいてきて、ぎゅっと抱きしめてきた。
「ーーきゃっ!!」
「美蓮は軽いな!!」
「……もう」
立ったままお姫様抱っこされて抱き上げられたから驚く。寝室に連れてかれてベッドに下され、すぐに組み敷かれ、キスをされる。
「美蓮の創り出す作品に惹かれ魅了され、美蓮の事が欲しいと思った。だから、出会ってすぐに結婚に持ち込んだ。夫婦になったけど拒絶されてる感があって距離感を感じて、子供ができたら夫婦として関係が築けると思って妊娠させようとしたけど、なかなかできなくて、まさか、産婦人科で緊急避妊薬を処方して貰ってるとは思わなかったな……」
避妊してないのに5年近くも子供が授かれなかったら、不妊症を疑われても仕方がない。
産婦人科医の母から痩せすぎの指摘もあり、初日舞台挨拶ツアーが終わった後、病院へ連れてかれそうになった。
「……25歳までは、極秘結婚でいたい。25歳になったら、結婚してる事を公にして、子供の事、ちゃんと考えるから」
毎日時間を見つけては身体を求めてきてたけど、最近はそこまで求めてこなくなった。避妊もしてくれる。
寝起きを共にし、仕事モードの時以外は遥翔は私の部屋にる。創作関係の仕事の相談をされたり、したりして、いい関係を築いてる。
「ーー美蓮、愛してる」
唇にキスが降ってきて、ぬるりとすぐに舌を差し込まれ、私の身体を熱くする。
背中に手を回され、花柄の紺色のワンピースのファスナーを下げられ、脱がされた。
首筋に顔をうずめ、水っぽい音をたてて全身に口づけをしていく。
「んッ、んんっ……ぁん、あぁ……」
首筋から耳裏を舐め上げられ、身体がビクッと跳ねる。
激しくないちゅっと唇が触れ合いついばむキスをされながら、バンザイをさせられ、キャミソールとブラを抜き取られた。
露わになった膨らみを両手で掴まれ、両方の先端の実を交互にちゅぱちゅぱと吸われ舌先でコロコロ転がされる。
卑猥にピンと立ち上がった紅い実が目に入る。硬く敏感になっていて、普段よりボリュームがあるようにみえる。
「小坂にまな板扱いされてるけど、華奢だから着痩せするんだよな。ちゃんと谷間あるし、俺のを挟めて扱ける。そろそろいい?」
私の脚の付け根に膨れあがった自らの欲望をすりつけてきた。ブラックジーンズのチャック部分が苦しそうに張りつめてる。
上半身を起こし、遥翔のお洒落なTシャツとブラックジーンズも脱がせ、ブラックのボクサーパンツの膨らみを触る。
「美蓮、……キツいから脱がせて」
ボクサーパンツを下げると猛々と滾ってお腹に当たるぐらい硬く反り返ってる男の部分が出てきた。
「……美蓮、挟んで、気持ちよくして」
欲情で駆られた視線で見つめられ、首を縦に振り、いきり立つ熱い肉杭を胸で挟み、先端を舌で舐めて唾液を垂らす。
「ーーきっ、気持ちいい。次は美蓮も気持ちよくなって!!」
膝立ちの私の脚の付け根に右手を這わせ、敏感な突起を布越しに指で擦ってきた。
「ーーあっ!ひっ、あ、……あんっ!!」
弓なりに身体を反らした私を押し倒すとショーツを脚から抜きとると、大きく開かれ、女な秘園を遥翔にむしゃぶるように食べられた。
「はっ……くひっ、……んっ、あぁっ!!」
ズンっと一気に貫かれ、お腹の
奥に届いた大きな質量に、視界がちかちか瞬く。
脚を高く抱きかかえられ、正面からガツガツ突かれ、パン、パンと勢いよく腰打ちつけてくるから、小刻みに何度もイッてしまう。
子宮口をグリグリと擦られ、ブルッと、震えた遥翔は薄い膜越しにドクドクと熱い精を吐き出した。
「ーー美蓮、今日は寝かせてあげれないかも」
「えっ……やっ、もう回復し……はぁぁぁん!」
ビクン!と、身体がベッドの上で跳ねる。敏感な芽を親指で擦られながら、回復した欲望で貫かれる。
挿れたまま私の身体を反転させうつ伏せにすると上にのしかかり、後ろからガツガツ突いてくる。
「ーー美蓮、愛してる」
行為が終わったのはの正午過ぎ。
昨日食べきれなかったケーキを2人で貪るように食べた。
****
「美蓮ちゃん、私、クッキングパットの広告塔にキャスティングされた!!」
クッキングパッドは、月間ユーザー数が1000万人以上、20代から40代女性の3人に1人が利用してるオリジナル料理レシピの投稿・検索ができるコミュニティーWebサイト。
「しかも、ここで有名人レシピとクッキングライブもさせて貰える事になったの!!」
朝と昼の情報番組で料理コーナーを任されていて、料理研究家として活躍してる。
「ーークッキングパッドは知名度が高いからね。日本だけでなく、世界中の人が注目してるから、嬉しい!!」
クッキングパッドは投稿はしてないけれど、調味料の確認や献立に困った時に利用してる。
****
「美蓮ちゃん、スッポン豆乳だしどう?」
「美味しい!!」
美蓮ちゃんは遥翔さんが経営している飲食チェーン店で季節限定メニューをプロデュースしてくれてて、新作の試食に赤坂にあるしゃぶ温野菜にやってきた。
しゃぶ温野菜の秋限定だしとして、スッポン豆乳だしを提案した。
コストの面で先着100組様限りになるけど、スッポンの身付きでかなり美味しくて美容に良さそう。
愛凛ちゃんがスッポンを安く仕入れるよう手配をしてくれて、2ヶ月間限定メニューにできた。
ランチタイムが始まる1時間前に赤坂にある店舗で愛凛ちゃんとゲテモノ鍋パーティーをする。
「愛凛ちゃん、鍋に白玉入れてみた!!美味しい!!」
「あっ、コラーゲンにはビタミンC。フルーツポンチと割って食べたら……これはあかんね」
店員さんが惹くでなく引かれそうなゲテモノだけど、料理は科学実験。
女子高生の中でしゃぶしゃぶした豚肉でチョコシロップをかけたソフトクリームを巻いて食べるのが流行ってるとかで、なんでもありだと思う。
「愛凛ちゃん、これ、Twitterに投稿していい?」
「いいけど、私が立案した事にしないでね!!」
他のお客さんと鉢合わせすると騒ぎになるから、1時間で店から出て、話し足りないから私のマンションに場所を移動した。
「3月いっぱいでUIUIの専属モデルを降りる事にした。料理研究家になりたかったし、そのきっかけになれたからモデルをしててよかった。和弥にも出会えたし」
愛凛ちゃんは料理研究家の仕事に専念するために、ファッション雑誌の仕事を引退する事にした。
食品メーカーから依頼を受け、中華合わせ調味料やパスタソース、ドレッシングや鍋だしなどの開発プロデュースもし、手掛けた商品は全て大ヒットさせた愛凛ちゃん、見てくれだけでなく、料理研究家としての自分を評価して欲しいと、モデルを辞める事にした。
「バラエティー番組でやらせの女子会でモデル仲間に料理を振る舞ったりするのが嫌なの。仲良しのふりして女子トークしないといけないんだけど、料理を作る役に専念してる」
愛凛ちゃんが出演してる番組はチェックしてる。
サクラテレビの女子アナとの女子会。インスタ映えする手料理を愛凛ちゃんが披露し、楽しく飲みながら女子会をしてる風景を映してたんだけど、愛凛ちゃんは常に料理を賄っていて、お喋りに参加してなかった。
最初のうちは、彩音ちゃんが4年間モデル仲間だった事をネタに仲良さげな雰囲気を醸し出していて、顔が引きつった。
「タレントとしては料理系の仕事は受けるつもり。あっ、美蓮ちゃんの作品には演技下手くそでよければ出演するから!!」
「小坂、まだまだモデルとしてやっていけるのに、料理研究家として活躍しく事を決めたんだ」
アプリゲーム開発会社に顔を出してた遥翔さん。
遅い夜ご飯を準備して出し、愛凛ちゃんが話してた事を報告した。
「色々手を出すとどれも中途半端になるからな。三沢に打診中だが、“すまいるはーべん”の経営をあいつに譲ろうと思ってるんだ」
食に疎い遥翔が飲食店を経営するのはスポンサーになっていて理にかなってないと思ってた。
「しゃぶしゃぶ温野菜と紅蓮花とSTAR LIGHT。全国にチェーン展開させ、どの店も今のところ黒字だ」
食に疎い遥翔が人が集まり楽しめる場を作りたいという気持ちで始めた飲食チェーン店。
「将来の事を考えて、飲食店グループを起業したいと言い出したから、引き継いでくれと頼んだ。小坂との将来を考えて、俳優だけでなく起業家として仕事を持とうと思ったんだろう。俺は今はアプリゲーム開発が楽しいからそっちに専念したいし、気心知れた友人にすまいるはーべんを譲りたい。いいよな。美蓮?」
「うん。愛凛ちゃん、すまいるはーべんを世界進出させるぐらい大きくしてくれそう!!」
会社譲渡はお金が絡むから簡単にはできず、三沢さんと愛凛ちゃんに株を買い取って貰わないといけない。
共同財産にするために結婚してからすまいるはーべんの株を6割買い取り、半年後の4月に愛凛ちゃんが社長に就任する事が決まった。
「ーーなんか、ごめんね。遥翔が三沢さんにすまいるはーべんを譲る話を持ちかけたから」
「ううん。感謝してる。私は出会った時から結婚したかったから。23歳と28歳。まだまだ早いって周りは思うかもしれないけど、夫婦になれてよかった。和弥の俳優人生がどうなるか不安だけど、和弥はハリウッドにも進出決まってるし俳優としてこれからも活躍していけるはず!!」
愛凛ちゃんと三沢さんは結婚する事を公にした。
すまいるはーべんの共同経営者になるのもあり、極秘にはできなかった。
「ーー美蓮ちゃん、あのね、実は……私、赤ちゃんを授かったの。気をつけてたんだけど、気づかないうちにできてた。料理研究家としてやっていくとら決めて、気が緩んでたのかもしれない」
「おめでとう!!予定日は?」
「7月の終わり。悪阻とかなくて気づかなくて、太ったと思ったら妊娠してた」
愛凛ちゃんが少しだけ膨らんだお腹をさすりながら、嬉しそうに報告してくれた。
避妊はしていても、昔みたいに緊急避妊薬は飲んでない。
避妊はしてるけど、失敗してる事は多々ある。
「ーー私、やっぱり不妊症なのかな」
母親になれないという不安に駆られた。
祖父の十三回忌の法要で金沢に戻った際に、母に身体を診て貰った。
「ーー子宮も卵巣も綺麗で血液検査の数値もいい。排卵も毎月来ていて、うん、問題無し!!」
母から診断結果を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
「親しくしてる小坂愛凛ちゃんと三沢和弥さん、結婚したのね。で、瀬川さんが飲食チェーン店の経営を譲ったのね。瀬川さん、ゲームプロデューサーとしても世界的に注目されてきたから、手が回らなくなったのもあるのよね」
愛凛ちゃんは料理研究家として、三沢さんは俳優としてハリウッドに進出し、遥翔もアクションシューティングオンラインゲームで世界的大ヒットを起こした。
私も、そこそこ仕事はきて充実した生活を送ってる。
だけど、3人と肩を並べるほどは活躍してない。
「今が、子育てするのがベストだと思うよ。小坂愛凛ちゃんも最近、妊娠した事を報告してたよね。24歳になるし、美蓮も瀬川さんと結婚していた事実を公にして、子供を産み育てる事を考えたら?」
母からの助言に悩む。
だけど、ゲームプロデューサーとして手掛けたゲームがヒットし、遥翔は仕事にのめり込み、会社に泊まり込む日も増え、遥翔が側にいる事が当たり前になってたから、1人でいる事がとても寂しく思った。
****
「ーー結婚してる事を公にして、子供が欲しい」
「美蓮、ありがとう」
金沢から戻ってから、遥翔に伝えた。25歳までは公にしないと言っていた私の心変わりを遥翔は喜んでくれた。
セキュリティーがしたかりしたマンションで、エレベーターが部屋ごとに分かれている事から隣とは鉢合わせする事はない。
私は15階、遥翔は25階の5号室に住んでいるから、エレベーターは同じ。何階で降りたかも分からないようになってる。
「ーー同棲はしてないんだ。瀬川くん、創作モードに入ったら周りが見えなくなって1人になりたがるから、一緒に住むのは無理だよね」
遥翔の部屋の鍵は渡されてる。だけど、入ったのはデュエットソングの“ラブサイン”の歌唱指導を受けてた時だけ。
「美蓮ちゃん、今日は2人の結婚5周年だから、いつも以上に張り切って料理を作ったよーー!!」
ローストビーフにサーモンのマリネ、鯛と帆立のカルパッチョは、地下の高級食品スーパーで購入してきて、愛凛ちゃんが作ってくれたのはウェディングケーキみたいな5段のケーキ。
「これを男13人と女2人で完食するのか……」
三沢くんがエプロンをつけて、美しく盛り付けられた鳥の唐揚げにパスタを3種類にステーキを焼いてダイニングテーブルとリビングのテーブルに並べる。
「後、フライドチキンとキッシュもあるから。じゃ、そろそろ初めますかっ!!」
「「「「瀬川くん、美蓮ちゃん、結婚5周年、おめでとうーー!!」」」」
「「ありがとう!!」」
遥翔が信頼してる親友達が全員都合をつけてくれて、駆けつけてくれて、クラッカーを鳴らして祝ってくれた。
「愛凛ちゃん、私も手伝うよ!!」
「大丈夫!!私、料理のプロだよ!!和弥も手伝ってくれてるし」
地下の高級食品スーパーで購入した料理もあるけど、ステーキやパスタはできたてじゃないと味が落ちる料理を愛凛ちゃんが次々と作っていき、三沢くんが食べ終わった皿を下げて洗い、出来上がった料理を運ぶ。
15人もお祝いに集まってくれたから、もてなしをかって出てくれた愛凛ちゃんと三沢くんに対して、申し訳なく思う。
「親友の結婚5周年祝いだよー!!これぐらいして当たり前!!」
「ーーありがとう!!」
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「小坂さんと三沢くん、片付けとゴミ捨てまでしてくれたんだな!!」
オードブルのケースにワインとシャンパンの瓶、ビールの缶に紙皿とかなりの量になったゴミを地下のゴミ捨て場まで捨てにいってくれて、盛り付け用の皿もきれいに洗って片付けてくれた。
愛凛ちゃんと三沢くんとは週に1~2回、家を行き来して楽しい時間過ごしてる。
愛凛ちゃんと2人でランチやショッピングに行く事もある。
「ーー美蓮、いいかぁ?」
片付けを終え、愛凛ちゃんと三沢くんも帰っていった。
結婚5周年の記念日だからみんな気を使ってくれて、夕方にお開きになった。
「……うん」
愛凛ちゃんと三沢くんを玄関まで見送りリビングに戻ると、ソファーに座っていたら遥翔さんが私に近づいてきて、ぎゅっと抱きしめてきた。
「ーーきゃっ!!」
「美蓮は軽いな!!」
「……もう」
立ったままお姫様抱っこされて抱き上げられたから驚く。寝室に連れてかれてベッドに下され、すぐに組み敷かれ、キスをされる。
「美蓮の創り出す作品に惹かれ魅了され、美蓮の事が欲しいと思った。だから、出会ってすぐに結婚に持ち込んだ。夫婦になったけど拒絶されてる感があって距離感を感じて、子供ができたら夫婦として関係が築けると思って妊娠させようとしたけど、なかなかできなくて、まさか、産婦人科で緊急避妊薬を処方して貰ってるとは思わなかったな……」
避妊してないのに5年近くも子供が授かれなかったら、不妊症を疑われても仕方がない。
産婦人科医の母から痩せすぎの指摘もあり、初日舞台挨拶ツアーが終わった後、病院へ連れてかれそうになった。
「……25歳までは、極秘結婚でいたい。25歳になったら、結婚してる事を公にして、子供の事、ちゃんと考えるから」
毎日時間を見つけては身体を求めてきてたけど、最近はそこまで求めてこなくなった。避妊もしてくれる。
寝起きを共にし、仕事モードの時以外は遥翔は私の部屋にる。創作関係の仕事の相談をされたり、したりして、いい関係を築いてる。
「ーー美蓮、愛してる」
唇にキスが降ってきて、ぬるりとすぐに舌を差し込まれ、私の身体を熱くする。
背中に手を回され、花柄の紺色のワンピースのファスナーを下げられ、脱がされた。
首筋に顔をうずめ、水っぽい音をたてて全身に口づけをしていく。
「んッ、んんっ……ぁん、あぁ……」
首筋から耳裏を舐め上げられ、身体がビクッと跳ねる。
激しくないちゅっと唇が触れ合いついばむキスをされながら、バンザイをさせられ、キャミソールとブラを抜き取られた。
露わになった膨らみを両手で掴まれ、両方の先端の実を交互にちゅぱちゅぱと吸われ舌先でコロコロ転がされる。
卑猥にピンと立ち上がった紅い実が目に入る。硬く敏感になっていて、普段よりボリュームがあるようにみえる。
「小坂にまな板扱いされてるけど、華奢だから着痩せするんだよな。ちゃんと谷間あるし、俺のを挟めて扱ける。そろそろいい?」
私の脚の付け根に膨れあがった自らの欲望をすりつけてきた。ブラックジーンズのチャック部分が苦しそうに張りつめてる。
上半身を起こし、遥翔のお洒落なTシャツとブラックジーンズも脱がせ、ブラックのボクサーパンツの膨らみを触る。
「美蓮、……キツいから脱がせて」
ボクサーパンツを下げると猛々と滾ってお腹に当たるぐらい硬く反り返ってる男の部分が出てきた。
「……美蓮、挟んで、気持ちよくして」
欲情で駆られた視線で見つめられ、首を縦に振り、いきり立つ熱い肉杭を胸で挟み、先端を舌で舐めて唾液を垂らす。
「ーーきっ、気持ちいい。次は美蓮も気持ちよくなって!!」
膝立ちの私の脚の付け根に右手を這わせ、敏感な突起を布越しに指で擦ってきた。
「ーーあっ!ひっ、あ、……あんっ!!」
弓なりに身体を反らした私を押し倒すとショーツを脚から抜きとると、大きく開かれ、女な秘園を遥翔にむしゃぶるように食べられた。
「はっ……くひっ、……んっ、あぁっ!!」
ズンっと一気に貫かれ、お腹の
奥に届いた大きな質量に、視界がちかちか瞬く。
脚を高く抱きかかえられ、正面からガツガツ突かれ、パン、パンと勢いよく腰打ちつけてくるから、小刻みに何度もイッてしまう。
子宮口をグリグリと擦られ、ブルッと、震えた遥翔は薄い膜越しにドクドクと熱い精を吐き出した。
「ーー美蓮、今日は寝かせてあげれないかも」
「えっ……やっ、もう回復し……はぁぁぁん!」
ビクン!と、身体がベッドの上で跳ねる。敏感な芽を親指で擦られながら、回復した欲望で貫かれる。
挿れたまま私の身体を反転させうつ伏せにすると上にのしかかり、後ろからガツガツ突いてくる。
「ーー美蓮、愛してる」
行為が終わったのはの正午過ぎ。
昨日食べきれなかったケーキを2人で貪るように食べた。
****
「美蓮ちゃん、私、クッキングパットの広告塔にキャスティングされた!!」
クッキングパッドは、月間ユーザー数が1000万人以上、20代から40代女性の3人に1人が利用してるオリジナル料理レシピの投稿・検索ができるコミュニティーWebサイト。
「しかも、ここで有名人レシピとクッキングライブもさせて貰える事になったの!!」
朝と昼の情報番組で料理コーナーを任されていて、料理研究家として活躍してる。
「ーークッキングパッドは知名度が高いからね。日本だけでなく、世界中の人が注目してるから、嬉しい!!」
クッキングパッドは投稿はしてないけれど、調味料の確認や献立に困った時に利用してる。
****
「美蓮ちゃん、スッポン豆乳だしどう?」
「美味しい!!」
美蓮ちゃんは遥翔さんが経営している飲食チェーン店で季節限定メニューをプロデュースしてくれてて、新作の試食に赤坂にあるしゃぶ温野菜にやってきた。
しゃぶ温野菜の秋限定だしとして、スッポン豆乳だしを提案した。
コストの面で先着100組様限りになるけど、スッポンの身付きでかなり美味しくて美容に良さそう。
愛凛ちゃんがスッポンを安く仕入れるよう手配をしてくれて、2ヶ月間限定メニューにできた。
ランチタイムが始まる1時間前に赤坂にある店舗で愛凛ちゃんとゲテモノ鍋パーティーをする。
「愛凛ちゃん、鍋に白玉入れてみた!!美味しい!!」
「あっ、コラーゲンにはビタミンC。フルーツポンチと割って食べたら……これはあかんね」
店員さんが惹くでなく引かれそうなゲテモノだけど、料理は科学実験。
女子高生の中でしゃぶしゃぶした豚肉でチョコシロップをかけたソフトクリームを巻いて食べるのが流行ってるとかで、なんでもありだと思う。
「愛凛ちゃん、これ、Twitterに投稿していい?」
「いいけど、私が立案した事にしないでね!!」
他のお客さんと鉢合わせすると騒ぎになるから、1時間で店から出て、話し足りないから私のマンションに場所を移動した。
「3月いっぱいでUIUIの専属モデルを降りる事にした。料理研究家になりたかったし、そのきっかけになれたからモデルをしててよかった。和弥にも出会えたし」
愛凛ちゃんは料理研究家の仕事に専念するために、ファッション雑誌の仕事を引退する事にした。
食品メーカーから依頼を受け、中華合わせ調味料やパスタソース、ドレッシングや鍋だしなどの開発プロデュースもし、手掛けた商品は全て大ヒットさせた愛凛ちゃん、見てくれだけでなく、料理研究家としての自分を評価して欲しいと、モデルを辞める事にした。
「バラエティー番組でやらせの女子会でモデル仲間に料理を振る舞ったりするのが嫌なの。仲良しのふりして女子トークしないといけないんだけど、料理を作る役に専念してる」
愛凛ちゃんが出演してる番組はチェックしてる。
サクラテレビの女子アナとの女子会。インスタ映えする手料理を愛凛ちゃんが披露し、楽しく飲みながら女子会をしてる風景を映してたんだけど、愛凛ちゃんは常に料理を賄っていて、お喋りに参加してなかった。
最初のうちは、彩音ちゃんが4年間モデル仲間だった事をネタに仲良さげな雰囲気を醸し出していて、顔が引きつった。
「タレントとしては料理系の仕事は受けるつもり。あっ、美蓮ちゃんの作品には演技下手くそでよければ出演するから!!」
「小坂、まだまだモデルとしてやっていけるのに、料理研究家として活躍しく事を決めたんだ」
アプリゲーム開発会社に顔を出してた遥翔さん。
遅い夜ご飯を準備して出し、愛凛ちゃんが話してた事を報告した。
「色々手を出すとどれも中途半端になるからな。三沢に打診中だが、“すまいるはーべん”の経営をあいつに譲ろうと思ってるんだ」
食に疎い遥翔が飲食店を経営するのはスポンサーになっていて理にかなってないと思ってた。
「しゃぶしゃぶ温野菜と紅蓮花とSTAR LIGHT。全国にチェーン展開させ、どの店も今のところ黒字だ」
食に疎い遥翔が人が集まり楽しめる場を作りたいという気持ちで始めた飲食チェーン店。
「将来の事を考えて、飲食店グループを起業したいと言い出したから、引き継いでくれと頼んだ。小坂との将来を考えて、俳優だけでなく起業家として仕事を持とうと思ったんだろう。俺は今はアプリゲーム開発が楽しいからそっちに専念したいし、気心知れた友人にすまいるはーべんを譲りたい。いいよな。美蓮?」
「うん。愛凛ちゃん、すまいるはーべんを世界進出させるぐらい大きくしてくれそう!!」
会社譲渡はお金が絡むから簡単にはできず、三沢さんと愛凛ちゃんに株を買い取って貰わないといけない。
共同財産にするために結婚してからすまいるはーべんの株を6割買い取り、半年後の4月に愛凛ちゃんが社長に就任する事が決まった。
「ーーなんか、ごめんね。遥翔が三沢さんにすまいるはーべんを譲る話を持ちかけたから」
「ううん。感謝してる。私は出会った時から結婚したかったから。23歳と28歳。まだまだ早いって周りは思うかもしれないけど、夫婦になれてよかった。和弥の俳優人生がどうなるか不安だけど、和弥はハリウッドにも進出決まってるし俳優としてこれからも活躍していけるはず!!」
愛凛ちゃんと三沢さんは結婚する事を公にした。
すまいるはーべんの共同経営者になるのもあり、極秘にはできなかった。
「ーー美蓮ちゃん、あのね、実は……私、赤ちゃんを授かったの。気をつけてたんだけど、気づかないうちにできてた。料理研究家としてやっていくとら決めて、気が緩んでたのかもしれない」
「おめでとう!!予定日は?」
「7月の終わり。悪阻とかなくて気づかなくて、太ったと思ったら妊娠してた」
愛凛ちゃんが少しだけ膨らんだお腹をさすりながら、嬉しそうに報告してくれた。
避妊はしていても、昔みたいに緊急避妊薬は飲んでない。
避妊はしてるけど、失敗してる事は多々ある。
「ーー私、やっぱり不妊症なのかな」
母親になれないという不安に駆られた。
祖父の十三回忌の法要で金沢に戻った際に、母に身体を診て貰った。
「ーー子宮も卵巣も綺麗で血液検査の数値もいい。排卵も毎月来ていて、うん、問題無し!!」
母から診断結果を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
「親しくしてる小坂愛凛ちゃんと三沢和弥さん、結婚したのね。で、瀬川さんが飲食チェーン店の経営を譲ったのね。瀬川さん、ゲームプロデューサーとしても世界的に注目されてきたから、手が回らなくなったのもあるのよね」
愛凛ちゃんは料理研究家として、三沢さんは俳優としてハリウッドに進出し、遥翔もアクションシューティングオンラインゲームで世界的大ヒットを起こした。
私も、そこそこ仕事はきて充実した生活を送ってる。
だけど、3人と肩を並べるほどは活躍してない。
「今が、子育てするのがベストだと思うよ。小坂愛凛ちゃんも最近、妊娠した事を報告してたよね。24歳になるし、美蓮も瀬川さんと結婚していた事実を公にして、子供を産み育てる事を考えたら?」
母からの助言に悩む。
だけど、ゲームプロデューサーとして手掛けたゲームがヒットし、遥翔は仕事にのめり込み、会社に泊まり込む日も増え、遥翔が側にいる事が当たり前になってたから、1人でいる事がとても寂しく思った。
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「ーー結婚してる事を公にして、子供が欲しい」
「美蓮、ありがとう」
金沢から戻ってから、遥翔に伝えた。25歳までは公にしないと言っていた私の心変わりを遥翔は喜んでくれた。
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