執着溺愛男からの猛烈的な求愛〜私、結婚はしませんよ!!〜

鳴宮鶉子

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プロローグ

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「ママ、今日は早く帰ってこれる?」

保育園に2歳になる息子、大輝を連れていき、保育士の三上先生に預ける。
まだ甘えたい年頃だから、母親の私と一緒にいたくて、哀しそうな表情を浮かべ見つめてくる。

そんな息子を思いっきり抱きしめた。

「8時には帰ってくるから、今日は一緒に寝ようね。迎えは紬さんが来る。ご飯は先に食べてとお風呂も入って待ってて」

聞き分けのいい大輝はにこっと笑顔になる。

「わかった。ママ、お仕事、頑張ってきてね」

そして、三浦先生と手を繋いで教室に入っていった。

実母の紬さんに子育てのサポートをして貰いながら、私はシングルマザーとして住宅機器メーカーLIVING&LIFEで、トイレ、キッチンといった水まわりはもちろん、窓、ドア、外構や照明機器を建築メーカーの意匠設計士に勧めるインテリアプランナーとして働いてる。

小さな内装設計デザイン事務所を経営してる紬さん。
紬さんも、私を1人で産み育てた。
小さな子供を育てながら建築設計士として仕事をする事は難しく、起業し、幼い私を連れて女性目線のリフォームとカフェの内装デザインの仕事を請け負って生計を立ててた。

『Healing Homeの跡は遥に継がせる。そのためにLIVING&LIFEで修行しなさい』

大輝を身篭り、シングルマザーになる事を決めて実家に戻ってきた私を紬さんは温かく迎え入れてくれた。
だけど、大学を卒業後、意匠設計士として内装設計を2年間しか携わってない半人前の私をHealing Homeの建築士としては雇ってはくれず、裏方の仕事しか任せて貰えず、大輝が1歳半になった時に、LIVING&LIFEにフルタイムで修行に出され、土日祝関係なしで時に早朝から深夜まで働く生活が始まった。

可愛い盛りの息子と長い時間一緒に過ごせないのが悲しかったけど、早く一人前になりHealing Homeに戻ってきて会社の規模を大きくし、大輝に継がせたいと思い、仕事に邁進した。

大輝を身篭り、私は逃げるように勤めてた大手ゼネコンを退職した。
遠距離恋愛をしていたから、連絡を断つ事で、自然消滅のように関係は終わった。

彼が東京に戻ってきたら、仕事で絡みができるかもしれない。
その時は、子を産み育ててる事を隠し通し、私は彼と仕事で良好な関係を築きたいと思ってる。
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