親友の婚約者とデキ婚しました

鳴宮鶉子

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途方に暮れた

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「8月の終わりの大学のOB会で就職先を見つける」

9月に出産予定のわたしは焦っていた。7月の終わりに会社が倒産し、会社都合だから3ヶ月は失業保険でなんとかなる。

愛音ちゃんが選んだ婚約者だから良識のある人だと思ってた。
それなのに、優しいだけの頼りない人だった。

一夜限りの関係でできてしまった関係だから、致し方がないのかもしれたい。

愛音ちゃんみたいな極上な女性との結婚を取り止め、わたしを選んだ和馬さん。

『もったいないことをしたな。日望勤務の彼女と結婚してたらヒモで生活できたのに!!』

『僕は礼香さんみたいなほんわかした守ってあげたい女性と一生を寄り添いたいです』

ほんわかし過ぎて仕事に関する能力も低いのに、ヘラヘラと同僚にそう言ってた和馬さんにわたしは腹を立ててた。

わたしの母は和馬さんが東大卒で愛音ちゃんの婚約者だったから、和馬さんが仕事ができるエリートだと勘違いしてる。

結婚して和馬さんが1人暮らしするアパートに引っ越してから会社が倒産したから、母はわたしが勢いのあるIT関係のベンチャー企業に勤め、有能な人に嫁いだと思ってる。

「礼香、なんとかなるから」

出産1ヶ月前、夫もわたしも仕事を失い、子供が生まれてからの生活に不安しかなかった。

出産予定日半月前、和馬と大学のOB会に出席した。
東大東條ゼミ卒業生はAI開発の業界で活躍してる人が多い。

結婚式で受付だけして帰っていったOBの皆さんに御礼をいいに和馬と一緒に近づくも一言二言交わして距離を開けられる。

ふと、人だかりができてるところに目をやると愛音ちゃんが教授と仕立てのいいいかにも仕事ができますっていういでたちの男性と一緒にいた。

『藤宮、東條教授の息子とスピード結婚しって。医療オペロボットエジソンのシステムを開発した遠坂蓮翔とだろ。斎藤と結婚しなくて良かったよな。あいつ、藤宮のペットみたいな男だったから』

こそこそ小声でOB達が話してる会話が聞こえた。

和馬さんは聞こえないふりをしてにこにこして、顔見知りのOBに話しかけてた。

でも、教授が可愛がっていた愛音ちゃんと婚約破棄をし傷つけた男だから、たとえ愛音ちゃんが教授の息子と結婚したからと立場的に関わったらいけないら人のように周りからあしらわれてた。



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